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山口晃展 [EXHIBITION]

想定外の場所で「高見沢俊彦」という文字を見掛けるとビックリする。

横浜そごう内にある、『そごう美術館』で開催中の
《山口晃展〜付り澱エンナーレ〜 老若男女ご覧あれ》。
なんだか面白そうなので観に行ってみた。


山口晃の作品はとにかく細かい!緻密!。
洛中洛外図のような俯瞰、あるいは源氏物語絵巻のような吹抜屋台で
東京や大阪などの街並みを見下ろすような視線で描いた作品が有名だけど、
今回はそういったドローイング作品の他、油絵・立体作品・挿画など
多岐にわたる作品が展示されている。

どの作品も物凄く細かくいろいろな事物が描き込まれているので
みんな作品に鼻先をくっつけるような感じで見入っている(^^;。
アタシは単眼鏡を持参していったので、それを使って細部を観ていたんだけど、
もぉ〜どうやって描いたの?!ってくらい細かい。
細かいだけではなく、精緻・精密・しかも物凄く巧い。
なんだかもう、あまりに細かくて眉間にシワが寄ってしまう(笑)。

絵の巧さや、そのイラストっぽいタッチは会田誠と近いけれど
会田誠ほどエログロ・悪趣味ではないし(^^;
緻密さの中にユーモアが潜んでいて、思わずクスッと笑ってしまう作品も多い。


こうした作品の他、横浜トリエンナーレをもじった
『山愚痴屋澱エンナーレ2013(やまぐちやオリエンナーレ)』と称する
コーナーがあり、そこは山口晃の〈一人国際展〉の会場となっている。

この中に《解読》と呼ばれる作品軍がある。
それは様々な交通標識などに、本来とは異なるタイトルを付け、
別の意味を持たせてしまおうというもの。

例えば…
「駐車可」の標識には《夏休み》というタイトル。
02_parking.jpg

「横断歩道」には《マイケル・ジャクソン》。
03_michael.jpg

「自転車及び歩行者専用」は《誕生日プレゼント》。
04_gift.jpg

「一方通行」には《プラナリア》。
05_pranaria.jpg

「車両侵入禁止」は《貯金箱》。
07_chokinbako.jpg
(以上の画像は、アタシが帰り道に道端で撮影してきたものです^^;ゞ)

この他、「安全地帯」には《スマイル》、
「軌道敷内通行可」には《バック・トゥ・ザ・フューチャー3》など…
     (個人的にはコレ↑めちゃめちゃウケた)
そう言われればそのように見えてきてしまうタイトルが付けられている。

そんな中に、「一方通行」の矢印が左下を向いたもの…
つまりこのような標識に付けられていたタイトルがなんと…
06_takamiy.jpg
《高見沢俊彦 Toshihiko Takamizawa》!!!。

えっ!えっ?!と、思わず目を疑ったが、
間違いなく《高見沢俊彦》というキャプションが付いている(@o@)。

えっ?!何故これが《高見沢俊彦》?!。
この標識のどこが、我らが高見沢王子?!?!。
…正直言って、最初はその意味が分からなかった。

しかし、数秒後…

あっ…!あーーーーーっっっっ!!!
そうか!そういうことか!!!(爆)。

見えた( ̄m ̄)プ(笑)。

これ…観た人は一発で「ピン!」と来るものなのかなぁ(^^;。
決してこんなカタチのものは持っていないけど
世間一般から見たら、王子ってそういうイメージなのかぁ?。
そう思ったらなんだか妙な笑いが込み上げてきて困ってしまった(^o^;。

しかし、思わぬ場所で「高見沢俊彦」という文字列と出会って
なんだかドキドキしてしまったよ(笑)。


山口晃の画集がとても素敵だったので欲しいなぁと思ったのだけど
約¥4,000。ムリムリムリムリムッソリーニ!!!。
仕方ないから例によってポストカードを4枚買って、大人しく帰ってきた。
08_yamaguchi.jpg
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