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卒業 [Music,Movie&Musical]

♪Hello darkness, my old friend〜

地元シネコンの『午前10時の映画祭』で
『卒業』を上映中というので観に行ってきた。

多分テレビでオンエアされたものを過去に二度ほど観たことがあるけど
もう何年…いや十何年も観ていない。
けれども、あの強烈なインパクトのストーリーは
かなり鮮やかに脳裏に焼き付いている。

学校を出たばかりの青年
→成績優秀だったが、毎日モヤモヤ
→親の知り合いであるセクシーな人妻(ロビンソン夫人)に誘惑されて
 愛人関係になりドツボにハマる
→ロビンソン夫人の娘(エレーン)が現れ、青年と恋に落ちる
→だが、ほどなく母との関係がバレて娘激昂
→娘、他の男と結婚することに
→青年、車を飛ばして結婚式場に乱入(車は途中でガス欠)
→「エレーーーン!! エレーーーン!」
 (ガンガンガンガン!!)←教会の窓ガラスを叩く音
→青年、花嫁の手を取り2人で教会から脱出・逃亡
→めでたしめでたし

…こんなあらすじだったハズ。

確かにこの記憶は大筋で間違ってはいなかったけど、
昔観た時とは少し印象が違った。

撮影の仕方がとても凝っていて、
場面によってはかなりシュールな映像だなぁと思う部分が多かった。
(潜水服を着た主人公=ベンがプールに沈んでいるシーンとか)。

音楽はお馴染みのサイモン&ガーファンクルだけれども、
あー、こんな場面でこんな使われ方をしていたか…とか
“Mrs.Robinson”は映画バージョンにアレンジされてたんだ…など、
いろんな部分で新鮮な感じがした。

そして、“Scarborough Fair”が流れてきた時、
自分の中の古い記憶が、
霧みたいにものすごくうっすらと甦ってくるのを感じた。

この映画を大きなスクリーンで観るのは初めてのような気がしていたけど、
いや、かなり昔に、それなりに大きなスクリーンで観たことがあるなぁ…
でもそれは映画館ではなく、学校の体育館だったような…

本当に曖昧な記憶だけど、高3の3学期だったか、
もう大体みんな受験も終わって、殆どの生徒が
「学校来てもすることないねぇ」みたいな時期に、
映画鑑賞会のような感じで体育館でこの映画を観たような気がするのだ。

その時は、歌が流れているシーンでも字幕が出ていたような記憶があり、
♪パセリ セージ ローズマリー & タイム…
「なんか変な歌詞…^^;」と思ったこととか、
確かこの映画の歌を歌ってるサイモン&ガーファンクルって、
アルフィーの桜井さんと幸ちゃんがよくコピーしてる人達だよなぁ、
確かチューリップでも何かのライブアルバムで
姫野さんが“四月になれば彼女は”を歌ってたなぁ、
なんてことをぼんやりと考えていたことを、本当にうっすらと思い出した。

今となっては、どの先生の思い付きだったのか知る由もないけれど
こんな映画を生徒に見せるとは、粋な先生がいたんだなぁ。

そして、昔観た時には
この映画はハッピーエンドだと信じて疑わなかったが、
実はそうでもなさそうなことにも、今日気が付いた。

ラストシーン…路線バスの最後部座席に座る2人。
最初しばらくは2人ともまっすぐ前を見ていたが、
途中エレーンがベンの方に振り向いて、しばし彼のことを見つめる。
ところがベンはエレーンを見つめ返すでもなく、
まだ興奮醒めやらぬ表情で前を見据えたままなのだ。

『小さな恋のメロディ』もそうだったけど、
映画が終わった後の2人の未来が心配になる。
今は脱走・逃亡の直後で気持ちが高揚しているけれども、
数時間後、冷静になった時には
「本当にこれで良かったんだろうか」という不安に襲われるに違いない。

この後いろいろ大変だろうなぁ…
なんだか2人の行く末を思うと、心配せずにはいられないのだった(^o^;。




ところで、この『午前10時の映画祭』
この3月で終了してしまうのがちょっと寂しい。
見逃してしまった映画もたくさんあったのに〜と思っていたら
4月からまた『新・午前10時の映画祭』として新シリーズが始まるらしい。
上映期間も2週間と今より長いのが嬉しい。

その分年間の上映作品数は少ないのだけど
『メリー・ポピンズ』
『燃えよドラゴン』
『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』
『2001年宇宙の旅』
『炎のランナー』
『ローマの休日』
『プリティ・ウーマン』
このあたりは観ておきたい(多分全部は無理だけど^^;)。
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コメント 2

えの

この映画、観たことないんですよねぇ。
故に、元々付き合っている青年と女の子の間に
どっかの人妻がちょっかいを出したのだと思っていました。
順番違ったんですね。

>→青年、花嫁の手を取り2人で教会から脱出・逃亡
テンション上がって逃亡した2人はいいですけど、
残された青年・親族が気の毒だよな・・・と思わずにいられません。

by えの (2013-01-10 09:05) 

梅屋千年堂

>えのさん
一応ベンとエレーンは幼馴染みという設定ですが
お付き合いを始めたのは、ベンがロビンソン夫人と関係を持った後なのです。
なかなか深い映画ですし音楽も良いので、機会があったら是非。
(但し、思わず♪ル〜ル〜ルルル〜…と“夜明けのスキャット”を
 歌い出してしまうかもしれないことには責任を負いかねます笑)。

>>残された青年・親族が気の毒だよな・・・
そうなんです。
この後どうなったんだろう…といことを考えると
生々しいことばかり思い浮かんで、ちょっと怖くなります(^^;。

by 梅屋千年堂 (2013-01-10 18:06) 

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