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さよなら私 [READING]

なんだかどうも「みうら教」にちょっとハマってしまったらしい。

他にも読みかけの本がたくさんあるというのに、また別の本を買ってしまった。

みうらじゅん氏の『さよなら私』。

さよなら私

さよなら私

  • 作者: みうら じゅん
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/09/03
  • メディア: 単行本


アタシが買ったのはこの2月の下旬。
今年に入ってから、職場でしょーもないトラブルが多発したせいか
「なんかちょっと楽な気持ちになりたいカモ…」と
なんとなーく、購入した本だった。

内容は、雑誌に連載されたコラムを集めたものなので
ひとつの項が見開き2ページに収まっていて読みやすい。
毎晩寝る前に《今日の自分》を振り返りつつ1〜2の項を読む、
そんな感じでのんびりのんびり読んでみた。

中には「えぇ〜?そうかなぁ…(^"^;」と、
賛同しかねるところもないではないけれど、
読んだら、なんだか気持ちがラクになったことは確か。

「自分探し」ではなくて「自分なくし」が、ラクに生きる秘訣。
他人からどう思われているかということに縛られたり、
他人と自分を比することの無意味さを、思い出させてくれる。

30年近く「あきらめるな」「自分を信じろ」
「あきらめない夢は終わらない」という内容の歌を歌う
アーティストの楽曲を好んで聴いているアタシだが(笑)、
「あきらめることから始めよう」
「そもそも自分なんてものはない」とみうら氏は言う。
でもそれは決してネガティブな「あきらめ」ではないことが、
この本を読んでいけば分かる。


読み始める前に、パラパラっとページをめくっていったら
37ページの冒頭に「THE ALFEEの高見沢さんが…」という下りを発見!。
そこの項の表題が、実は『あきらめることから始めよう』(笑)。
一瞬「えっ?!」と思うじゃない?。

よくよく読んでみると、
THE ALFEEの高見沢さんのソロアルバムに“愛の偶像”という詞を提供した。
それはこれこれこういう内容で、様々な悩みを解消するには
あきらめることが大事ですよ、という話に繋がっていくだけなのだけど
長年にわたって染みついたアルフィーファン目線で読んでいると
「あきらめない高見沢王子」から
「あきらめること」に話が及んでいくのが逆説的で、
なんだかちょっと面白かった。

要するに
「あきらめない」ことも大事。「あきらめる」ことも大事。
正月もクリスマスも節分もハロウィンも取り入れちゃうように
その時の状況に応じて、どちらかを都合良く(笑)
取り入れればいいんじゃないかと(^o^;。


久しぶりに、こっちも引っ張り出して読み返したくなった。

あきらめない夢は終わらない

あきらめない夢は終わらない

  • 作者: 高見沢 俊彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 単行本

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ゆき

「あー、私もこの本読んだわ!」と記事を読み進めて…
奇遇です!?
この王子の本、今日図書館で借りてきたのです!!
私はこの本の出版当時はファンではなかったので知らず…王子熱が発熱して初めて知って、たまたま図書館にあるのを見つけて、読んだのです。

で、なんだか久しぶりにまた読みたくなって、今日借りてきたのです。
(借りてきた、というのが(^^ゞ だって、もう新品本がないんだもん…って感じで)

みうらさんでいうと、私はつい先日「みうらじゅんのマイブームクッキング」を読みました…帯に王子のコメントが書いてあったので、つられて。
収録のエピソードなんかも盛り込まれているのかな、なんて思ったのですが、そーゆーのは特になく…
ゲストについては、一言程度、みうらさんのコメントと言うか感想が書かれているだけでした。

次は、リリーさんとの対談本「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」を読んでみようかと思ってます。

私もなにげにみうらさんの本は結構読んでいるかも…
『みうら教』にハマっているのでしょうか、私も(笑)

by ゆき (2012-04-18 03:10) 

梅屋千年堂

>ゆきさん
王子の誕生日だったとはいえ、土偶…いえ、奇遇ですね〜!。
実はこの王子本、買ってからずっとベッドの枕元に
他の本と一緒に積んであったのですが
昨日久しぶりに下の方から引っ張り出して(^^;、読み始めました。
(あぁ、またこうして読みかけの本が放置される…)。

今から8年前の王子が考えていたことを
(おそらく今とはさほど変わらないと思いますが)
噛み締めながら、王子の声で読んでいます(笑)。

みうらさんの本は、そこらの自己啓発本のように
押しつけがましくも説教臭くもなく、むしろユルくて
ありきたりでないところが良いですね。

マイブーム・クッキングはDVDだけでなく、本もあるんですね〜。
ちょっとレシピ本風だったりするんでしょうか。
…王子の時のトンカツ、ちょっとスゴそうでしたけど(^^;。

実は『見仏記』も一通り読んでみたいのですが
シリーズがたくさんあるし、そんなわけで読みかけの本も山ほどあるので
なかなか踏み切れずにおります。

by 梅屋千年堂 (2012-04-19 01:52) 

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