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2館ハシゴ [EXHIBITION]

横浜都市発展記念館の
『横浜にチンチン電車が走った時代』と
横浜開港資料館の
『フォトスタジオの聖地・横浜』。

いずれも昔の横浜を知ることのできる資料展示。
たまたま隣接する2つの資料館で開催していたので
ちょっとハシゴして観に行ってみることに。

まずは横浜都市発展記念館。
この記念館は、みなとみらい線の日本大通り駅から徒歩0分の場所にある。
神奈川県民ホールに行き帰りに、この建物の前を通ることが多いのだけど
併設の横浜ユーラシア文化館という
ちょっと「?」なネーミングにばかり気を取られ、
こんなところにこのような資料館があることを知ったのは
割と最近のことだった。

入館料は¥300。
会場である3階にエレベーターで上がってみると
思わず「えっ?こんだけ?(^_^;」と口走ってしまいそうになるくらいの
こぢんまりした展示室。
だけどもじっくり観ていくと1時間はかかってしまうくらいの充実ぶりだった。

今から40年前に廃止された、横浜の路面電車。
その懐かしい姿を紹介するとともに、
路面電車が都市としての横浜の発展に
どのような役割を果たしたのかを考えるというのが、
この展覧会の目的である。

恥ずかしながら、アタシは横浜の市電は昭和に入ってからのもの、
しかも戦後のものだと思っていた。
ところが、実は明治時代から市電は横浜を走っていた。
関東大震災で横浜が壊滅的な状態になっても、
空襲で焼け落ちても、その都度復活を遂げてきた。

展示物は主に、古い地図や路線図だったり、
路面電車のパーツや切符・停留所の標識・広告、それと古い写真。
どれもおそらくマニアにはたまらないシロモノ。
アタシはそれほどマニアではないけれど、古い写真や地図には大いに興味アリ。
(なんだかNHKの『ブラタモリ』を観るようになってから
 昔の地図や写真がどうも気になって仕方がない^^;ゞ)。

前述の通り、横浜は震災や空襲でめちゃめちゃになってしまっているので
戦前の写真には今の面影を残すものは少ないけれど
あー、今のあのあたりは昔はこんな感じだったのか〜と想像が膨らむ。
桜木町も横浜駅も、当たり前だけど今と昔はまるで別世界。

ちなみに、横浜の市電はアタシが4歳の時に廃止になっているのだけど
自分が市電に乗ったという記憶は皆無。
同じ年の暮れに、横浜市営地下鉄が開業している。
これに乗った最初の記憶は小学校に入るか入らないかの頃だ。
自動改札を通る時に、物凄くドキドキした憶えがある。


古い地図や写真を、単眼鏡を使いながらじっくり観ていたら
かなり疲れてしまったが(^o^;、近くにある横浜開港資料館に移動。

ここでは『フォトスタジオの聖地・横浜』という企画展を開催中。
01_photostudio.jpg
入館料¥200(安っっっ)。

この企画展の展示室も決して広くはないが、
こちらもじっくり観ていくと優に1時間はかかる。
どんな展示なのかというと、
幕末の開港期に外国人写真家によって写真の技術がもたらされ、
下岡蓮杖という人が1862年に横浜に写真館を開業する。
そのあたりの時代から1960年代頃までの、
横浜の写真館の歩みにスポットを当てた展示、である。

これまた彩色写真を含む昔の写真がいろいろ展示されていて
非常に興味深い。
こちらにも関東大震災や空襲後の、
瓦礫の山と化した横浜の写真があったのだけど
こんなふうになってしまっても、必ず復興できるものなのだと
勇気づけられる気がした。

なんだか都市発展記念館で観た写真と、もはや記憶がごっちゃに
なってしまっている部分もあるのだけど(^^;
写真って古くなればなるほど面白いもんだな、と思った。
それが何気ないスナップ写真であるほど面白い。

自分の子供の頃のアルバムも久しく開いていないけど
背景に写っている街並みなどに注目してみたら、
もしかしたらかなり面白い発見があるかも知れない。

ホントはこの後もう1館、
神奈川県立歴史博物館にも寄ろうと思っていたのだけど
雨が降ってきたのと、真剣に見過ぎてなんだかくたびれたのと
時間も16時を回ってしまったのとで、今回こちらは見送り。
でも帰宅してここのサイトを見てみたら
4月21日からの企画展がちょっと面白そうなので
これが始まってからまた行けばいっか。



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《オマケ》
明日(29日)発売のMacFan。
WEBサイトで《Apple ism》のとこを先に覗いてみたのだけど
デスクトップ画像が『See You Again』って…ヤな予感。
まさか…最終回?!?!(じゃないよね^^;)。
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コメント 4

まあち

行こう行こうと思っていたら、明日までなのですね(^_^;)
こぢんまりしてても、内容が濃そうなので
明日行けたら行こうかな。
昔の写真(特に自分が知っている場所の写真など)も
今昔を思いながら見るのは楽しいです。
なので先日発売された「横浜市の昭和」という写真集、
とても興味があるのだけど、値段が(>_<)

ちなみに、市電に乗った記憶うっすらアリです(汗)
地下鉄も乗せてもらった時嬉しさのあまり車掌さんのマネをしたくて
なぜかその時持っていたホイッスルをホームで鳴らしてしまい
父親に思いっきり叱られた想い出があります(^_^;)
@伊勢佐木長者町駅ホーム、当時幼稚園児(^_^;)
そしてあの自動改札は感動&ドキドキでした。
by まあち (2012-03-31 10:11) 

梅屋千年堂

>まあちさん
なかなか面白い展示でしたよ>チンチン電車。
ド平日だしガラガラだろうと思っていましたが
予想外に人も入っていました。

駅のホームで思いっ切りホイッスルを鳴らす幼稚園児…カワイイ(^_^)。
お父さんも駅員さんもさぞかしびっくりしたことと思いますが(^o^;。

あの自動改札を初めて通り抜ける時は
初めて親と手を繋がずにエスカレーターを
乗り降りした時と同様の緊張感がありました。
今では全く買うことがなくなった、市営地下鉄の切符の
裏面のニオイも何故か忘れられないアタシです(^^;ゞ。
(いまだにあのニオイ、するんだろうか…)。

by 梅屋千年堂 (2012-04-01 00:01) 

まあち

ああっ(;▽;)あの切符独特のにおい、懐かしいですねー( ; ; )
残念ながら( ?)いまの切符はあのにおいはしませんです…。

子どもの頃、自動改札も切符も、車両もホームの造りにも、
兎に角市営地下鉄の全てに他の電車とは違う未来っぽさを感じて
乗る度にワクワクしましたo(^▽^)o
by まあち (2012-04-01 07:46) 

梅屋千年堂

>まあちさん
わかっていただけます???あの切符の裏のにおい!。
当時なんで切符のにおいなんか嗅いだのかわかりませんが
(実は大人になった今でも結構なんでもにおいを嗅ぐクセが
 ないではないですが^o^;)
あの、なんというか…塩昆布のような香りとでもいいましょうか…
変なにおいと知っていながら、ついつい地下鉄に乗ると嗅いでました(笑)。
そうですか、今はもうあのにおいはしないのですね(不評だったのだろうか)。

市営地下鉄の、ブルーとイエローで統一された駅のデザインが
カッコイイなぁと、子供ながらに思っていました。
今も弘明寺駅や蒔田駅に遺跡のように残る
柳宗理デザインのベンチや水飲み場も大好きなので
どうかずっと撤去せずに大事にしてほしいと思っています。

by 梅屋千年堂 (2012-04-02 01:33) 

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