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生誕100年 岡本太郎展 [EXHIBITION]

芸術が爆発してる展覧会。

まさか世の中がこんなことになろうとは思いもしなかったので
2月中に、3月から始まる展覧会の前売券を買いまくっていた。
「生誕100年 岡本太郎展」
「フェルメール《地理学者》とオランダ・フランドル絵画展」
「レンブラント 光の探求/闇の誘惑」・・・
どれも5月には終わってしまうので、うわ〜早く行っとかんと!。

というわけで、まずはGW明けには終了してしまう《岡本太郎展》から。

場所は竹橋の国立近代美術館。
ここへ来るのは'05年のゴッホ展以来、久しぶりだ。
taro_ten.jpg

混雑具合はどうなんだろう?と思っていたが
うむ…思っていたよりも人は集まっていた。

客層は、若い人が多い。
往々にしてこうした近現代アートの展覧会には若い人が多いのだけど
この岡本太郎展も例外ではなかった。
物心ついた時には、既にこの世に岡本太郎はいなかったんじゃ?
と思うほど若い人も目立つ。
彼らにとって、岡本太郎とはどんなイメージなんだろうか。

かく言うアタシにとっては…
生まれて初めて知った芸術家というのは
もしかしたら岡本太郎かも知れない。

「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」
とか
「芸術は、爆発だ!」
とか
ヘンな顔でヘンなことを言う奇っ怪でちょっと怖そうなおじさん…
そんなイメージだったような気もするが…(^^;。

(でも改めて今見ると、生前の岡本太郎って
 服装も髪型もちゃんとしているし、
 普通にしてればパッと見は普通のおじさんだよね)。

この展覧会のテーマは、既成の価値観と岡本太郎の「対決」。
とにかく(あくまでも当時の)既成概念をひっくり返してやろうという
岡本太郎の意気込みが感じられる仕組みになっている。

面白いなと思ったのは、
岡本太郎が縄文式土器に美を見出して
それまで考古学的な資料と見なされていたものを
芸術として世間に知らしめたという事実。
岡本太郎自身が撮影した、縄文式土器や土偶のモノクロ写真が
展示されているのだけど、これがなんというか
ポストカードにしたいくらい味のある写真。
なるほど、確かに縄文式土器は弥生式土器なんかよりも
ずっとずっとアートだよなぁと思わせる。
…もしも岡本太郎のこの《発見》がなかったら、
先史時代のことなんて美術検定に出題されることはなかったかも?。

それと、「人類の進歩と調和」という
そのテーマそのものと対決しながら製作したという
大阪万博のシンボル=太陽の塔の製作過程を示したコーナーも面白かった。
今NHKで『TAROの塔』というドラマを放映しているけど
ここでも岡本太郎は、「人類の進歩と調和」と真っ向から対決する、
圧倒的な《太陽の塔》を作り上げて、来場者の度肝を抜いたのであった。

行ってみたかったなぁ…大阪万博。
とはいえ、2歳何ヶ月じゃぁ行ったとしても憶えてないか(^^;ゞ。
ちなにみ4歳上の兄は、父とその友人達と大阪万博に行っているが
よほど興奮し過ぎたのか現地で熱を出して寝込んでしまった…
というエピソードの持ち主である。

そういえば、アタシはいまだかつて《太陽の塔》の実物を観たことがない。
今度大阪方面に行く時は(年末か?^o^;)是非とも行って観てこよう。

それと川崎(アタシの母校の近所)にある岡本太郎美術館や
青山の岡本太郎記念館にも行ってみたい。


最後のコーナーでは、ジョン・レノン・ミュージアムの
FINAL ROOMよろしく、壁一面に岡本太郎の名言の数々が彩られている。
そして、最後の最後に箱(?)の中に手を突っ込んで
三角くじに印刷された岡本太郎の名言を持って帰れることになっている。

アタシが引いたのはこれ。
taro_kotoba.jpg

うーん、我ながらなかなかイイのを引いた。
この言葉の出展が『自分の中に毒を持て』という著書だってのがまたイイ。
いいタイトルじゃないか〜。
読んでみようかな、この本。

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)

  • 作者: 岡本 太郎
  • 出版社/メーカー: 青春出版社
  • 発売日: 1993/08
  • メディア: 文庫



でもって、シメはやはりこれだ!。ミュージアム・ショップでのお買い物(笑)。
…買っちゃったよ〜(^^;ゞ。
ポストカードと、ぺったんこなトートバッグ…
taro_tote.jpg

それとお茶碗。
taro_chawan_1.jpg

茶碗の底に顔があってもいいじゃないか(笑)。
taro_chawan_2.jpg

今使ってる茶碗にちょっとヒビが入りかけてて
そろそろヤバイ状態になっているので、こりゃちょうどいいかなと。
絵付けに金が使われてるから電子レンジでチンできないのがちと難点。

美術館の外に、海洋堂製作の『岡本太郎アートピースコレクション』
ガチャガチャがあって、これもか〜なり惹かれたのだけど
幸い小銭が100円足りなかったので助かった(笑)。
400円出して、欲しくないのが出てきても悲しいしね(^^;。




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《オマケ》
THE ALFEEの春ツアー、初日越谷は延期だそうだ。
残念ではあるが、ホッとしたような気も…。
延期になっても行く気はマンマンだが、こればかりは日程次第。
(同じ曜日だと助かるんだが…)。

この調子だと他の公演(特に関東以北)に関しても、
どうするかの決定は公演日ギリギリになるのかも知れないねぇ…
(いや、勝手な推測だけど)。
My初日はいつになるのか…大野か?はたまた倉敷か?。
うーん、倉敷っぽい…。

ヤキモキする人も多いだろうけど
アタシはこのギリギリまで様子を見て決定するっていう
行き当たりばったり…じゃなくて綱渡り…でもなくて(^^;
臨機応変さは、長年ライブをやり続けてきたアルフィーらしくて
それはそれでアリなんじゃないの?と思う。

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《更にオマケ》
地元の書店が節電で早めに閉まるため
今月はAmazonで『Mac Fan』を購入。
先程届いて《Appele ism》を早速読んだ。
直接的には書いていないけど、
「これは震災後、ツアーについて相当考えに考え抜いていたんだな」
ってのが記事の端々から読み取れた。
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コメント 12

なおち

先日NHKでやってたドラマ『TAROの塔』は、ながら見程度に見よう
なんてあまり期待してなかったのが良かったのか、結構面白くて
ながら見になりませんでした(^^;)

春ツアー延期のお知らせ、チケットを持ってる方は残念でしょうが、
この事態では仕方ないことですよね(><)
ボーカルの人が、今回の地震でストレス障害になってしまってツアー
延期のバンドもいるそうなので、ALFEE3人が元気だって言うのが、
何よりだなあなんて改めて思ってしまいます(^^;)
by なおち (2011-03-31 08:57) 

きゅう

生誕100年ということでいろいろ取り上げられることが多いですね。
無くなったのは最近だと思っていたらもう15年経っているとは思いませんでした。

名古屋で有名な岡本太郎といえば、栄の三越が以前オリエンタル中村(懐かしい)だった頃に正面の壁に巨大な壁画がありました。確か買い物袋にもデザインされていたような気がしますが。
三越に変わったときに壁画は処分されたらしく中学生だった(のかな?)自分も「勿体ない」と思ったことを覚えています。

あとは岐阜県との境にある犬山市の遊園地モンキーパークに「若い太陽の塔」があります。最後にみたのはいつか思い出せないくらいですが先日地元のニュースで「太陽の塔の習作といわれている」ようなことを言っていました。そして遊園地の中に無造作に「座ることを拒否する椅子」もあるとか…。

あと近鉄バッファローズの帽子のマークも岡本太郎でしたね。

ツアーの一部延期については小田さんもでしたが仕方ない面もあるのでしょうね。

私は長良川が初日となりますが(またもや壁際席…この会場は壁際率高し)参加できる喜び(その場に行けたこと、来てくれたこと)を再認識することとなりそうです。
by きゅう (2011-03-31 18:46) 

梅屋千年堂

>なおちさん
ドラマ、松尾スズキ氏がいい味出してますよね。
もっともっとイッちゃっててもいいような気もしますが。
太郎の母役の寺島しのぶさんもさすがでした。
明後日はいよいよ最終回ということで、期待が高まります。
4月中に『日曜美術館』でも岡本太郎特集だそうで、楽しみです。
(司会の姜尚中氏が変わってしまったのは残念ですが)。

こういう時ですから、初日越谷の延期は仕方ありませんね。
なおちさんの言うとおり、3人が元気でいれさえすれば
アルフィーのライブはこれからも続いていきますもんね。
中止じゃなくて延期であることに、
アルフィーのライブに対する執念みたいなものを感じました。



>きゅうさん
岡本太郎は様々なインダストリアル・デザインも手掛けているのですよね。
展覧会でも少しですが「太郎の仕事」が展示されていました。
(ロバート・ブラウンのグラスなど…)。
オリエンタル中村の壁画、検索してみました。
取り壊されてしまったのですね〜…もったいない。
今だったらきっと、なんとかして保存していたんじゃないでしょうか。

この春のツアーは、メンバーもオーディエンスも
特別な思いが詰まったものになるでしょうね。
長良川、楽しんできてくださいね。

by 梅屋千年堂 (2011-03-31 22:18) 

ゲゲゲゲゲの鬼太郎

ご無沙汰しております。
4時間にも及ぶ徒歩の帰宅や、計画停電など大変でしたね。
ですが、ご無事でほっと安心しました。

お茶碗、電子レンジの心配までされているところが、コレクション用でなく、実用向きにご購入された感がでていて、ほほえんでしまいました。(ニコっ)


越谷はやはり中止になったのですね。残念ですが、考えに考えた結果のようなので、仕方ない・・・ですね。

実は今日、大阪グランキューブのチケットが届いたのですが、越谷の中止を昨日深夜知ったあとの、4月1日の配達・・・エープリルフールではないかと、5%ほどだけ疑ってしまいました。

神戸の震災のあと、神戸でのバースデーコンで随分元気をもらいました。
今度は、助けてもらった恩返しを・・・と思っても、出来ることはわずかなのですが、そのひとつとして、参加できる喜びをかみしめて、盛り上げ、楽しんできたいと思います。



by ゲゲゲゲゲの鬼太郎 (2011-04-01 21:14) 

梅屋千年堂

>ゲゲゲゲゲの鬼太郎さん
お久しぶりですね。お元気でしたか?。
今思えば、徒歩の帰宅も計画停電もなんてことはないよなぁという感じです。
計画停電もここ数日は実施されていませんし。
間引き運転の影響で、いつもより混雑している通勤電車内でも
文句を言う人などはおらず、やはり日本人は忍耐強いなと思います。

太陽の茶碗(と勝手に名付けた)は、実用しますよ〜。
って、今使っているのが割れてからですけど。

ちなみに越谷は中止ではありませんよ〜。
延期です、え・ん・き(^^;。
大阪のチケットももう届いたのですね。早いですね。
始まってしまえば、いつものようにあっと言う間に3ヶ月が
過ぎていくんだろうなぁという気がします。

by 梅屋千年堂 (2011-04-01 21:55) 

ゆき

『太陽の茶碗』いいですねぇ。
アートなご飯、味わえそうですね^m^

きゅうサンのコメント、オリエンタル中村・モンキーパーク、懐かしいです。
どちらも思い出がいっぱいあります。
知らず知らず、岡本太郎さんにふれていたんですねぇ。

ガチャガチャといえば、先日スーパーの片隅で『低燃費少女ハイジ』のガチャガチャを見かけ、例のルーにつけたら!?などとミーパーなことを考えつつ、いやいや年甲斐もない、とやめて帰ってきました。
が、まだちょっと惹かれています(笑)

昨日京都が届き、参加ライブ(静岡・長良川・京都・大阪)のチケットが揃いました。(座席は、昨年運を使い果たしたようです(^_^;) )
長良川以外は初めての参加。
それだけでもちょっと緊張だったのですが(申込時から)、今このような状況の中で、いろいろ考えてしまう今日この頃です。

とはいえ、始まってしまえばいつもの一体感の中、あっという間に3時間が過ぎ、そしてあっという間に3ヶ月が過ぎファイナルに…

賛否両論あると思いますが、参加するからにはいつもどおり、めいっぱい楽しんでこようと思います。

by ゆき (2011-04-03 17:17) 

梅屋千年堂

>ゆきさん
その後、モンキーパークの《若い太陽の塔》を検索してみました。
若いだけあって、カラフルな塔なんですね。
塗装がハゲチョロになっているところもあるようですが
こちらもずっととっておいて欲しいですね。
余談ですが、モンキーパークって
あの(アルフィーファンにはお馴染みの^^;)犬山にあるんですね。

そしていよいよ来週(今週?)から
いきなりの2daysで春ツアーが開幕ですね。
ゆきさん、楽しんできてくださいね。
アタシもツアーがあるからには参加するし
参加するからには盛り上げて楽しんで、心の景気づけに行きますよ。

by 梅屋千年堂 (2011-04-03 23:29) 

きゅう

もう一つ余談を

名古屋市北区の親戚の家の近くにある久国寺に岡本太郎デザインの鐘があります。
小学生の頃に除夜の鐘をつきにいったことがあるような気が…「なんじゃ?この鐘は?」と思ったので確かな記憶と思いますが。

しかしデパートの壁画、寺の鐘、太陽の塔などなにげに岡本太郎があるこの地方…おそるべし。
by きゅう (2011-04-04 01:51) 

まあち

私の子ども達が通う小学校では、
三年生の遠足の行き先が『日本民家園』と
『岡本太郎美術館』なので、子ども達にとって
岡本太郎さんがはじめて出会う芸術家になります。
結構楽しいらしいですよ、美術館
(私も機会があったら出かけてみたい…割と近いので)。

ライブに関しては、参加予定のものが
既に二本延期になっています
(震災の翌々日に、佐野元春さんのライブに参加予定でした)。
ALFEE、My初日は相模大野ですが、どうなるかな?

今年のライブはALFEEに限らず、今まで以上に
参加できることの幸せを感じつつ楽しむことになると思います。
by まあち (2011-04-04 21:07) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
またまた検索してみましたが、角が生えててスゴイ梵鐘ですね。
これの小型のような鐘は見たことがありますが
こんなに大きな物もあったのですね〜!。
お寺の梵鐘に角を生やしてしまった岡本太郎のアイデアにも驚きますが
そもそもお寺の鐘のデザインを岡本太郎に依頼した
このお寺の関係者の方々のセンスに感動をおぼえます。

全国岡本太郎巡りなんてしてみたら、結構楽しいかも。
いや、しませんけどね(^^;。




>まあちさん
岡本太郎美術館も、日本民家園も、
アタシの母校の目と鼻の先なのに行ったことがないのですよね。
と言っても卒業後は母校に出向くことなど
殆どなかったので無理もないのですが。
4月から常設展も企画展も新しくなるようなので
是非とも年内には訪れなければ、と考えています。

アルフィーは今のところ初日の越谷だけが延期になっていますが
その延期の日程が小田さんの横浜文化体育館とかぶってしまいました。
その小田さんのツアースケジュールが、他にも結構変更点があり
曜日も微妙にズレたりして、予定組み直しです。
9月の東京ドームがファイナルの予定だったけれど
8月の横浜アリーナが10月に振替になったりして
なんだかもうよくわからなくなってきました(・o・;)。

音楽やアートでお腹は膨れないけど
(↑『てっぱん』みたいなこと言ってますが)
心を充たすためにはやっぱり必要なのだよな〜と改めて感じています。

by 梅屋千年堂 (2011-04-06 02:00) 

ゲゲゲゲゲの鬼太郎

しっ、失礼しました。そうです。延期です。(汗)

しかも、延期になった分、なにかおまけついてそうな予感がするのは、私だけでしょうか・・・。ワクワク。

あと、ずいぶん遅れましたが、去年の秋ツアーでの誓いの明日のライティング、詳しく書いていただいて、ありがとうございました。見つけた瞬間、めちゃうれしかったです。かなり前の話なので、場所違うのですが、ネタばれにはなってないはず・・・と思い、ここに合わせて書かせていただきました。


by ゲゲゲゲゲの鬼太郎 (2011-04-06 21:36) 

梅屋千年堂

>ゲゲゲゲゲの鬼太郎さん
うーん、どうでしょうか>おまけ。
なんだか普通にツアーの1本として、サラッと終わりそうな気もします(^^;。
しかし、越谷が6月になったお陰で、また大変なことに…。
小田さんも含め、1ヶ月に5本…。ダイジョブか、アタシ。

>>“誓いの明日”のライティング
あー、そんなこともありましたねー。
本人既に殆ど忘れてましたが…(^^;ゞ。
今回はどのようなライティングになるのでしょうね。

by 梅屋千年堂 (2011-04-07 02:07) 

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