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琵琶湖周辺城廻り【2】 [JOURNEY]

《其の二・安土城址の巻》

彦根を後にして、再び東海道本線に乗車。約20分後に安土に到着。
21_azuchi_st.jpg
前記事・最後の写真の銅像は、
安土駅前に立っている織田信長像なのだ。

安土駅から徒歩約20分のところに、安土城址がある。

徒歩20分・・・もちろん歩けない距離ではないが近くはない。
駅前のタクシー乗り場の看板には《安土城址まで¥860》とある。
あんまり時間もないワケだが・・・
なんだか¥860払うのもアホらしいなと思って歩くことにした。

《徒歩での安土城への近道はコチラ》というような看板があったので
とりあえずそっちに向かって歩いてみる。
なんだか・・・普通の住宅街。しかも道がすっごく狭いんだけど(^^;。
でも、予め安土駅から安土城址までの道程をプリントアウトしてきた
Googleマップを参照してみたところ、どうやら間違ってはいないようだ。
東南寺というお寺があり、フレンドマートというスーパー?が見える。

県道201号に出たら、あとはしばらく真っ直ぐの道だな・・・
なんて思いながら進んでいくと、そのまっすぐの道とは・・・



うわーーーっ!!!
22_shortcut.jpg
一応舗装はされているけれど・・・両側田んぼ!(^^;。

ここをひたすらまっっっすく行けば安土城址の入り口に辿り着くはず・・・
なんだけど、なんだかものすごーーーく遠く感じる〜(T▽T)。
しかも誰も歩いてる人なんていやしない。
たまに背後から、結構なスピードで軽自動車が走りすぎて行くくらいだ。

ものすごく遠く感じたけれど、実のところ距離にして700mくらい。
この農道を歩ききって、後ろを振り返ってみる。
23_shortcut.jpg
なんかもう・・・笑ってしまう(^o^;。
アタシゃライブを観にきたんじゃなかったのか?。

と、いうことで、ようやく辿り着いた安土城址。
24_azuchijoshi.jpg

まぁね、城跡だから。まだこの先があるのは分かっている。
城が平地にあったはずがない、ということも重々分かっていたのだが・・・

入山料(拝観料)¥500を払って、
大手道の登り口に進んでいったところで思わず目を疑った。

25_start.jpg
『頂上天主閣まで405段あり。所要時間約40分〜1時間』
と、書いてある( ̄口 ̄;)。

上を見上げると、そこにはダーーーッ!!!と続く石段が。
26_start.jpg
しかも「ご自由にお使いください」みたいな感じで
杖代わりの棒が置いてある(^^;(^^;(^^;。

つ・・・杖が必要になるほどスゴイ道が待っているのか?!。

でもなー・・・既に結構荷物持ってるし、
歩いてたら絶対暑くなって上着(革ジャケ)も脱ぎたくなるだろうし
杖を持ってったところで荷物になるだけだろうと思って
もう、そのままGO!GO!(ほとんどヤケクソ)。

よーし!やったるでぇ〜!!!((〜d=(`ヘ・)=b〜))
と登り始めたのものの、100段付近で心肺機能が危うい状態に・・・_| ̄|◯。
いきなり足を止めて、後ろを振り返ってみたりして。
27_about100dan.jpg
既に結構な眺めではないか。

同じ頃に登り始めた親子連れの子供たちが、一段一段数えながら登っていく。
気が遠くなるからやめてくれ〜〜〜!!!(@▽@;)

安土城を築城するにあたり、
ありとあらゆるところから石を掻き集めたそうで
石段には石仏まで使われていたりして・・・。
28_sekibutsu.jpg
うっかりしてると知らずに踏んづけていってしまいそうになる。

215段めに到着。
29_250dan.jpg
いつの間にか半分以上登っていたか。

ひたすら進む・・・。
しかしこういう石段とは、一段一段の高さも幅も不揃いで歩きづらいものである。
段の幅によっては、右足ばっかりで登ることになったり。

330段めに到着。あああーーー、あと75段だよ〜。
30_330dan.jpg
でも、帰りにこれを降りていくことを考えると、
これまたちょっと憂鬱&不安な気分になったりして(^^;。

そして、織田信長の本廟に到着。
31_nobunaga_honbyo.jpg

鬱蒼と生い茂った木々に囲まれている。
33_nearby_honbyo.jpg

『羽柴秀吉が、太刀・烏帽子・直垂(ひただれ)などの遺品を埋葬して
信長の本廟とした』とのことであるが、
織田信長の本廟にしてはちょっと寂しげである。
32_nobnaga_honbyo.jpg
もちろん信長の本廟とされているところは
ここだけじゃなく、日本全国に何カ所もあるんだけどね(^^;。

そして!!!

ついに!!!

天主閣址に到着ーーー!!!。
34_tenshukaku.jpg
(注:天守閣ではなく、天主閣なのだ)。

五層七階(地上6階地下1階)の壮大な天主閣がそびえていた場所も
今は礎石が残るのみだ。
35_tenshuato.jpg

そしてそこからちょっとした高台に登ると
ワーーーッ!!!って感じで視界が広がる。
36_panorama.jpg
・・・アカン。こんな写真じゃちっとも伝わらない_| ̄|◯。

ともかく405段の石段を登り切った後に
目の前に広がる琵琶湖の風景を臨むと「ヤッター!!!」と
まるで天下を取ったような気分になるのである(笑)。



さ・・・今度は今来た石段をひたすら下りるのか・・・と思ったら
下りは別ルートが用意されている(ヨカッタ)。
中腹から別の道に入ると、
そこは三重塔や仁王門が当時のまま残されているエリアへ続いている。

天主閣や本丸は消失してしまったけれど
少し離れたところにある三重塔と仁王門は火災を逃れて今に至っている。

ということで、えらく歴史を感じさせる。
38_sanjunotou.jpg

そして、この三重塔付近から眺める景色がまたサイコー!!!。
37_biwako.jpg
やっぱりこんな写真じゃ伝わらないケド・・・(^^;ゞ。

昭和に入って、琵琶湖の干拓が行われたため、
今は四方を陸に囲まれているけど、築城当時は湖に接していたらしい。
想像するに、今よりも遙かに素晴らしい眺めだったことだろう。

木々に遮られて、なんだかワケワカンナイ写真になってるけど
これもやはり当時の姿のまま残っている仁王門。
39_nioumon.jpg


この後は、割と緩やかな斜面や石段を下りて、
(それでも木の根っこや岩で凸凹した道なのでかなり歩きづらい)
いつの間にか先程の大手道の入り口に戻ってきていた。

石段を登りながら、途中で何度か挫折しそうになったけど
自分よりもお年を召した方々も頑張って登っていくので
なんだかもう、最終的には意地になってた気がする(笑)。

絶対に筋肉痛だろうなー(-_-;
しかも下りでは膝を痛めたかもしれん・・・
とちょっと心配していたんだけど今のところノープロブレム。
なかなかヤルじゃないか、自分。

でも、ここは決してライブの前に訪れる場所ではナイ。
それだけは断言できる(笑)。

とはいえ、今回はこの界隈にある
《信長の館》《安土城考古学博物館》
立ち寄る時間がなかったから、機会があったらまた安土を訪れたいな〜と
密かに思っていることは、懲りない女・梅屋千年堂のMy Truthだ。

きっとまた来るぜ!安土!。
40_azuchijoshi.jpg

安土城址




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《オマケ》
安土のマンホール。
41_manhole.jpg
『まけずの鍔』なのだ!。
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K-子

この田んぼ道 梅屋さんいったい何処へ?
もしかして水郷めぐりとか・・・? 
いやっ!ちがう!そんなベタな観光は、しないだろう(#^.^#)

名古屋で途中下車して米原から近江にはいる
勝手に名付けて 「まさに戦国武将の旅だ!」
(なんでや!ってつっこまれたら困りますけど^^;)

下へ下へスクロールしながら ごっごめんさい 大爆笑でした
>つ・・・杖が必要になるほどスゴイ道が待っているのか?!。
もう涙が出るほど笑って スイマセ~~ンでした

上から見る景色 いいですね~
>「ヤッター!!!」とまるで天下を取ったような気分になるのである(笑)。
当時 信長もここ眺めながら 同じような気分だったのかもしれないですね~
私も一度 眺めてみたい!
405段の石段 体力ついたらチャレンジしてみようかな~
冬は、寒そうなので春までの楽しみにってことで!

*駅弁の件 有難うございました(^_-)-☆
 限定と聞くと益々食べたくなってしまいました
 いいことを思い出しました(#^.^#)
 12/1にカニを食べに日本海に行く予定なので
 新大阪で駅弁買ってカニバスに乗り込む
 こうなると・・秋と冬限定 両方堪能できますよね~
 「ヤッタッ!」(^_-)-☆
 
 
 
 
 





by K-子 (2009-11-10 22:00) 

梅屋千年堂

>K-子さん
Googleマップを見ながら
「なんだか目印の少ないところだなー」とは思っていたのですが
まさかこのような場所だとは思いもせず、
しばし立ち尽くしてしまいました(^^;ゞ。
大体このような道や城址の石段を、革ジャケ姿の女が
(しかも足元は革靴、手にはお土産入りの板角の紙袋)
一人で歩いているのはどう考えても絵的にヘンです。TPOなさすぎです(爆)。

彦根城も綺麗でしたが、ちょっと観光地然としてしまっていて
アタシ的には安土城址の方が、城がないだけに(^^;
いろいろと想像も膨らんで楽しかったですよ。
体力つけて、K-子さんも是非チャレンジを。
(その時は決して革靴など履いて行ってはイケマセンよ笑)。

カニ・・・いいなぁ〜。殻付きのは久しく食べてない気がします。

by 梅屋千年堂 (2009-11-11 00:34) 

きゅう

マンホールの蓋は「ANZUCCI」なのですね。(あんずっち?)

よくある「地元の人しか知らない近道」みたいな感じですが幾ら一本道といってもちょっと不安になって脇にそれたらとんでもないことになりそうな道ですね。
この杖は持ったら最後帰るまで手放せないんでしょうね、荷物があるから持たなかったのは正解かもしれません。

気候がよくなったら行ってみたいところですね(ライブは抜きで)。
by きゅう (2009-11-11 01:58) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
ANZUCCIは、別にSAKKAZAKIのようなミスプリではなく(笑)
その昔、宣教師たちが安土のことをヨーロッパに伝える際に
ANZUCCIと表記していたことに由来するようです。

安土駅から安土城址への道程は、
見通しが良すぎてかえって不安に陥るほどでした(笑)。
道に迷っても、訊ける人がいないってのはホントに困ります。
(何故かそういうところに行くことが多いアタシなのですが)。

安土城址、不便なところにありますが
出来ればこのままずーっと田舎であり続けてほしいなと思っています。

by 梅屋千年堂 (2009-11-12 03:17) 

にゃんこ

梅屋様
お疲れ様でした。
地元?ながらまだ行ったことがありません。近くを通ったことがありますが博物館があったくらいで、安土城址は登り?が大変だと聞いたものですから。

信長の館・考古学博物館へは行ってみたいものです。(職場にご案内兼割引券が来るのを期待して)

by にゃんこ (2016-04-04 22:48) 

梅屋千年堂

>にゃんこさん
おっ?いまどきこの記事にどなたがコメントを?
と思いましたら、にゃんこさんでいらっしゃいましたか。

安土城址、確かに登りが大変でした(^^;ゞ。
でも、天主閣跡に到達すると、その眺めの良さに
「天下取ったーっ」って気分に浸れますよ。
かつてここにはどれほど豪華絢爛なお城があったのだろう…
そんな思いを胸に「或いは安土城の伝言」に
耳を傾けてみるのもいいかも知れません(意味不明^o^;)。

by 梅屋千年堂 (2016-04-05 23:26) 

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