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ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画 [EXHIBITION]

14日で終了の『ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画』。
ようやく観に行ってきた。

こういう展覧会って、会期末はもう鬼のように混雑するんだよな〜・・・
と、わかってはいたがやはりフェルメールの『レースを編む女』は観ておきたい。
他にもレンブラント、ベラスケス、ルーベンス、
ムリーリョ、ラ・トゥールなどなど
そうそうたる画家たちの作品が来日しているので一見の価値は大ありだろう。

国立西洋美術館に到着すると、案の定物凄い長蛇の列。
列の最後尾から入場まで約60分待ちの立て札を持った係員が誘導している。
まずは窓口でチケットを購入。その後入場列の最後尾に。

ハァ〜、1時間か〜と思っていたけど
iPodで音楽聴きながら待っていたら、そんなに長くは感じなかった。
(でもやっぱり小田Tのために並んだ後だったので疲れはした・・・)。

音声ガイドもいつもだったら借りるとこなんだけど
どう考えてもじっくり聴きながら鑑賞できるような状況ではないので
今回はパス。
作品目録くらいはもらっておきたいな、と思ったんだけど
どこを探しても見当たらず(T^T)。
持ってる人はいるのになぁ・・・どこに置いてあったんだろう。
まぁ仕方ない。

ある時は遠巻きに、ある時は近づいてじっくりと・・・
その場の混雑具合に応じて鑑賞していたんだけど
いやはやなんとも落ち着かない展覧会だった(^^;。

確かに、冒頭に書いたように
そうそうたる画家の作品が展示されている有り難い展覧会なんだけど
どうもテーマが「17世紀ヨーロッパ」ってだけであって
どうも展示にまとまりが感じられない。
一応カテゴリーで3つくらいに分類されてはいるけど
な〜んかピンとこなかった。
中には「なんかこの絵、素人っぽいな(^^;」なんてのもあったりして。
単に作品の頭数揃えるために借りてきた?みたいな。

とはいえ、やっぱりフェルメールの『レースを編む女』や
レンブラントの自画像なんかは「おおお〜・・・」って感じだ。
中でもアタシがいいな、と思ったのは
ジョルジュ・ラ・トゥールの『大工ヨセフ』。
元々ラ・トゥールの絵は結構好きなんだけど
宗教画なのにキリストの頭上には光輪もなく、
一見したところ、普通の大工さんの仕事の様子を描いた風俗画っぽいところがヨイ。

あとはカルロ・ドルチの『受胎告知天使』がきれいだった。
モデルになった人は、さぞかし美人だったんだろうなぁなんて。


あまりに混雑してて息苦しかったので、1時間くらいで出てきてしまった。
(入る前に1時間も並んだのに・・・苦笑)。
というか、なんていうかなー・・・
こういう殺人的に混雑している展覧会でこそ
鑑賞マナーを守って欲しいと切に願わずにはいられない。

絵の前でずっと立ち止まってんじゃねぇ〜っ!!!

ゆっくりでいいからさ、移動しながら観て欲しいわけよ。
係の人も、そういう人に対して「立ち止まらないでください」と
ちゃんと注意して欲しい。
特に人気のある、しかも小さな作品では。

好きな作品を、近くでずっと観ていたい気持ちはよーくわかるけど
周りの状況をみて行動して欲しいものである・・・。

『阿修羅展』では、そのへんかなりうるさく(こちらはうるさすぎるくらい^^;)
「立ち止まらないでください!」
「前列の方は1度観たら後ろの方と変わってください!」
と、係の人が叫んでいて、
みうらじゅん氏の音声ガイドそのままに
ホントに阿修羅の周りを観客がぐるぐるぐるぐる取り巻いて
ちょっとしたモッシュ状態になっているのが可笑しかった( ̄m ̄)。



で、今回のお土産。
カルロ・ドルチの『受胎告知天使』と『受胎告知聖母』が
それぞれ裏表に印刷されたA5サイズのクリアファイル。
それとムリーリョの『6人の人物の前に現れる無原罪の聖母』の
右側にいる天使の部分だけを切り取ったポストカード。
Louvre_souvenir.jpg
そーしーて、
ついつい買ってしまったLADURÉE(ラデュレ)のマカロン(^o^;。
あまりにも美味しそうだったもんで・・・箱も綺麗だし・・・(と、言い訳)。
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なおち

こちらは60分待ちだったんですね(><)お疲れ様ですm(__)m
でも、やっぱり生で見られるのは良い事ですよね(^^)b
我が家もそろそろ中1の長男にこう言う物を見せたいと思って
るんですが、部活動でなかなか時間が取れないんです(TT)
結局、マンガやゲームになっちゃって(^^;)
中1ともなると、もう親の趣味には染まらないかなあ・・・
小3の長女に期待しますか(^^;)

>絵の前でずっと立ち止まってんじゃねぇ〜っ!!!
そうなんですよね~(><)ひとくくりにしたら悪いけど、こう言う
事するのは、おばさんに多い気がします(^^;)見たい気持ちは
わかるんですが、やっぱり周りにも気を遣って欲しいですよね。
by なおち (2009-06-12 10:02) 

えの

気になっていたのに、結局行きそびれてしまいました。
明日・明後日とラグビー観戦予定が・・・。

母に誘われ、9月にスペインに行くことになったので、
プラドでムリーリョ観てきます。

by えの (2009-06-12 10:49) 

ちゃあ~

梅屋さんも行ってきたんですね。
っていうか、小田Tのあとに行ったのね。ハードスケジュールだ!

閉幕前でも平日は、60分待ちで済むんですね。
土日に行くものじゃないと実感です。

私も、大工ヨハネとキリストの絵は好きです。
作業中の木工が、後に磔刑になる十字架を表している・・・なんて、なるほど。
ルーベンスの肌の質感にも感激しました。

私もマナーがなってないようで、何回か注意されてしまいました。
娘どんと絵について語って、絵を近くで指さしたら、怒られちゃったです。
すみません。

by ちゃあ~ (2009-06-12 11:12) 

梅屋千年堂

>なおちさん
なかなかこういうものは自分から「観たい」と思うようにならないと
わざわざ行きたがらないかも知れませんね〜。
アタシも10代の頃は、自分で描く方が楽しくて
絵画鑑賞なんて何が面白いのかちっとも理解できませんでした。
(だから美術の時間も美術史の時はつまらなくて仕方なかったのです。
 今はこういう話は大好きですが)。

それがそうでもないんですよ>絵の前で立ち止まる人。
意外に若い人も多くて。
そういうことをすべきではないと、多分知らないだけなんだと思います。
だから係の人がちゃんと注意して教えてあげて欲しいんですけどね〜。



>えのさん
えのさんは、いろんな名画を本場で鑑賞されていて羨ましいです。
9月はプラドですか〜。いいですね。
ダリにゴヤにベラスケス、ピカソ、エル・グレコ、スルバラン
スペインにもたくさんの巨匠がいますから、いろいろ楽しめそうです。
よかったらまた写真見せてくださいね〜。



>ちゃあ〜さん
そっか60分待ちならまだマシだったのか・・・。
入り口もいつもの正面玄関からじゃなくて
横っちょから入れられたのなんて初めてだったからビックリしたよ(^^;ゞ。

ルーベンスは肉感的だよね〜。
フェルメールとか、ラ・トゥールの絵は静けさの中にドラマを感じるけど
ルーベンスはもう、オペラみたいな大仰なドラマだよね。

鑑賞マナーについては、結構知らない人が多いと思うんだ〜。
注意されて初めて「あ、ダメなんだ(^^;」と気付く、という。
アタシもベルリンの美術館で作品に近づきすぎて結構怒られた。
だって、向こうの美術館って作品の前に柵がないんだもん(^o^;。
(床に線が引いてあるんだけど全然気付かなかったのだ)。
だから係員にはどんどん注意して欲しいと思うのです。

by 梅屋千年堂 (2009-06-12 21:50) 

きゅう

先日読んだ日経トレンディの「上半期ヒット商品」の特集に「阿修羅展」を「いかにして人気イベントにしたか?」が掲載されていました。
その中の写真で阿修羅像を中心に周囲から見上げている多くの人たち…「こんなに近くでみれたのか!」と感動&後悔しています。
何となくSTARSHIPのジャケ写を思い出してしまった。

展覧会では「(いかにも)美術鑑賞が趣味です」て感じで至近距離で絵の隅々をじっくり観ている方がみえますね。
空いている時は気にならないのですが、混んでいるときは「ちょっと…」です(愛・地球博の時にもそんな感じの方はたくさんいたが…)。

しかしいつ見てもお土産のセンスがよいですね。
小学生〜中学生にかけてやたらと美術館に通っていた時期がありまして小遣いの中でどのポストカード(当時は絵葉書と表記されていた)を買うかで悩んでいたことを思い出します。

by きゅう (2009-06-12 23:16) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
「阿修羅展」はいろんな番組や雑誌でも特集が組まれていて
もう、そんなことしなくたってただでさえ混んでるのに
これ以上煽ってどーする?!と思ったものでした。
きゅうさん、後悔するのはまだ早いです。
・・・どうですか、九州展( ̄ー ̄)。現在ファンクラブ会員募集中ですよ。

愛・地球博での冷凍マンモスの展示方法は良かったと思います。
床が《動く歩道》状になっていて、容赦なく移動させられるという・・・(笑)。
なんか問答無用で横移動させられてる自分達が妙に可笑しかったです。

ミュージアムショップも、今は多彩になりましたね。
最近の西洋絵画展では、必ずと言っていいほど
あのキタムラとのコラボものがあったりして観ているだけでも楽しめます。
(果たして買う人がいるんだろうか?と、いつも疑問に思うのですが)。
ポストカードも、最近のものは彩色がオリジナルに近いのでイイですね。
(昔のって「実際の絵と全然色が違うじゃん(-_-;」っての多くなかったですか)。

きゅうさんは子供の頃からの筋金入りの《館好き》だったんですね(笑)。

by 梅屋千年堂 (2009-06-12 23:58) 

えの

今度のスペイン旅行のツアーは、マラガとバルセロナで
ピカソ美術館に行くらしいです。
ゲルニカ鑑賞も組み込まれているし、なぜそこまでピカソ押し・・・。

スペインは大好きで何度か行っていて、今回のツアーも
初めてのところはマラガのピカソ美術館くらいなのですが、
母の還暦記念旅に便乗して行ってきます。
美術館内で撮れない分は、ポストカードを買って撮って
アルバムにします!
by えの (2009-06-13 21:17) 

梅屋千年堂

>えのさん
今日の「世界ふしぎ発見」はスペインでしたね。
そしてマラガといえば・・・( ̄ー ̄)闘牛!!!。
闘牛→骨折→テレキャスター→NEVER FADEツアー→
ロンリハ→ウエディングドレスのような衣装・・・
と、連想ゲームのように繋がっていくアタシです(^^;。
もとい、スペイン、楽しんできてくださいね〜。

その頃アタシはアルフィーとはまったく関係なく
国内某所に旅に出ていることでしょう。

by 梅屋千年堂 (2009-06-13 23:38) 

えの

この間ため込んだビデオの整理をしていて、
その闘牛→骨折・・・→ウェディングドレス(T×2)を見ました。
あのツアーの出だしには度肝を抜かれましたが、いやいや、今回も相当。
by えの (2009-06-14 09:29) 

梅屋千年堂

>えのさん
忘れもしません、あのツアーのオープニング。MY初日は倉敷でした。
物凄い新婦入場でした(爆)。
思えば、王子のドレス風衣装はあれが原点だったのでしょうか。
そして現在に至る・・・と。

by 梅屋千年堂 (2009-06-18 00:04) 

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