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ウォーロード/男たちの誓い [Music,Movie&Musical]

昨日観た『ウォーロード/男たちの誓い』の感想。

以下、映画の内容に関するネタバレあり。
これから『ウォーロード/男たちの誓い』を観にいく予定の方は要注意!。

これを観る数日前にWOWOWで
『レッドクリフ Part I』を観てしまったせいもあるが
やはり若干予算不足な感は否めない。
舒城での戦闘シーン(だったかな?)で
僅か800人の山軍(主人公の3人の軍)と5000人の太平軍が戦うのだけど
「うーん、これホントに5000人もいるかなぁ(^^;」
という気がしてならなかった。

ストーリー展開が速くて、というか唐突すぎて
ちょっと油断すると置いてけぼりをくらいそうになる。
ここらへんに、やや作りの雑さを感じずにはいられない。

ただ、このへんに関しては作り手側にもいろいろ不満はあったみたいで
原題の『投名状』で検索すると、中国での公開時の
監督や役者陣のコメントを観ることができて
日本公開向けに発信された記事を読むよりも興味深い(笑)。
実際は結構カットされてしまったシーンも多かったみたいだ。

ちなみに、検索してたらこんなフィギュアまで出てきたよ(^^;。

Movie Masterpiece 投名状 趙二虎  (1/6スケールフィギュア)

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  • 出版社/メーカー: ホットトイズ
  • メディア: おもちゃ&ホビー


Movie Masterpiece 投名状 姜午陽 レギュラー版  (1/6スケールフィギュア)

Movie Masterpiece 投名状 姜午陽 レギュラー版 (1/6スケールフィギュア)

  • 出版社/メーカー: ホットトイズ
  • メディア: おもちゃ&ホビー



3人の男の愛と友情を描いた物語と言うけれど
そもそも3人の間に友情があったとは思えない。
投名状を結んだのだって、それぞれの夢・・・というよりも
エゴを叶えるための契約であって、そこには最初から友情など感じられなかった。
(まぁアルフとウーヤンの間には友情はあったかも知れないけど
 そこも“友情”というよりはむしろ親分・子分の関係のように思えた)。

で、そのそれぞれの夢(エゴ)も、ハナから方向性が違うわけで
うまく行きっこないのである。
それでも、エゴのため、そして今の時代を生きるために
契約を交わした、それだけのことに思える。

しかもパンは、投名状のことなど実はそんなに重視していない風に見える。
アルフやウーヤンを踏み台にして、軍人として出世欲を満たそうとしただけ。
偉くなっちゃえばこっちのもん・・・とまでは言わないけど
ラストで結構簡単にアルフのことを裏切っちゃうし。
そんなもんかね〜って感じである。

あまりにも単細胞的なウーヤンにも共感しかねるし、
3人の中で、誰の気持ちを一番理解出来るかといえば
やっぱりアルフかな〜。彼には同情も感じる。


それにしても、アルフの妻のリィエンを始め、無駄死にの多い映画だった。
そういう時代だから仕方ないと言ってしまえばそれまでだけど、
戦争のシーン以外でも、あんまりだ〜(T^T)という死がいくつもあった。

一言で言ってしまえば、戦争によって引き起こされた悲劇の物語。
どうしたって戦争はそれによって生まれる利益よりも、
悲しいことの方が圧倒的に多い。
この映画が現代社会に何かメッセージを送っているとしたら
やっぱりそのあたりのことなんじゃないかと思う。
戦闘シーンがリアルなだけに
「あぁ、戦争はイヤだな」と心底思う。


以上、内容的に「うーん・・・」という点は数あれど、
ジェット・リーのアクションはさすがだった。
舒城の戦いのシーンなどはあまりの強さにほれぼれしてしまう。
ラストで、パンとウーヤンが戦うシーンがあるのだけど
金城武と比べると、もうジェット・リーの動きはキレが違いすぎる。
ただね〜・・・ジェット・リーは声がちょっと・・・(^^;。
あんまり喋らない方がいいかも。


で、エンディングテーマ“風の詩”がかかるタイミングだが
王子が話していたとおり、非常にいいタイミングであのイントロが流れてくる。
これが日本版エンディングテーマってことは、オリジナルには
別のエンディングテーマがついていたのだろうか?。
ここで流れる音楽の印象で、映画の印象も随分変わるだろうなとは思った。

が、思っていたよりも音質が良くなくてちょっとガックリ。
なんだかラジオで聴いてるような音だったんだけど、こんなもん?(^^;。
しかもフルコーラスじゃなかったような気がするのはアタシだけ???。
ハリウッド映画の、えっらくなっがいエンドロールに慣らされているせいか
あっと言う間に終わってしまった感があったんだけど・・・
気のせい・・・かな(笑)。
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コメント 7

はぴまる

エンディングの字幕が短いせい?か曲も短めでした。
車のラジオで聞いた方が音が良いような。
I列で観ましたが、広い横幅の大きいスクリーンで観た感じで見やすかったです。何はともあれ、曲はとてもgoodなので、もうちーっとどうにか
ならないでしょうか<>
王子の衣装はまぶしくてデザインが頭から抜けてしまいました。
エレクトリカルパレードに出れそうな感じでした。
by はぴまる (2009-05-08 23:15) 

梅屋千年堂

>はぴまるさん
短かったですよね?!。ヨカッタ、アタシの気のせいではなくて(笑)。
音質も、映画の方は良いのに、なんでテーマソングはこの音質(-"-?!
という感じでしたよね(^^;。
王子の衣装は色合いと生地の感じがどうもアタシ的にビミョーで・・・。
桜井さんの挨拶の内容を忘れてしまったのは
その王子の衣装に目を奪われてしまっていたからかも知れません(笑)。

by 梅屋千年堂 (2009-05-09 00:48) 

ちえぞう

やっぱりカットされているんだね〜。
無理くり113分に仕上げて収まりきってない印象だった。
真相は謎とされている両江総督暗殺事件をネタにするなら、もう少し政治的要素を増やしても良かったような?
最後の方でジィさん達がほくそ笑むだけじゃ、取って付けたような感じだったよ。
パンにしろアルフにしろ、そこまでせにゃならんかった時代背景もちょっと説得力不足。(説明不足?)
ウーヤンは・・・あまりにも単細胞的(笑)だから↑こゆコトはあまり関係ない(笑)
けど裏切られた事を知らずに死んでゆくアルフより可哀想だな〜と、
最後はウーヤンに持って行かれました(笑)

予算と時間が取れればもーっと面白いと思うのになぁ。
それでも苦手?な中国映画としては面白かった。

エンディング短いよね〜。
いきなりフェードアウトしたような??
アレ?もう終わり??って感じでアルフィーファンには物足りない...


by ちえぞう (2009-05-09 01:20) 

えの

スクリーンが近いので目が疲れて、でも目を覆ってしまうと
英語と違って内容がわからないのでまた目を開けて、の繰り返しでした。

歩兵の中に、やる気無く走る感じの人がいるのに気づき、
実際の戦闘でもこういう人っていたんだろうなぁ~などと
余計なことを考えてみたりしないと、なんともしんどい映画でした。
短かったですけど、‘風の詩’をきいてちょっとほっとしたというか救われました。
by えの (2009-05-10 00:44) 

梅屋千年堂

>ちーちゃん
特に冒頭のジェット・リーのベッドシーンが大幅にカットされたようです(^^;。
「1週間かかったシーンが、たった7分間なんてひどい」by李連杰、
「あまりに気の毒で涙が出そう」by金城武
などのコメントが大いに笑えました。
(コメントは『レコードチャイナ』より引用。
 http://www.recordchina.co.jp/group/g13810.html
ウーヤンが殺されるシーンもホントはあったみたいね。
お金は41億円あまりをかけたらしいんだけど、殆どが出演者のギャラだとか・・・???。
でも中国じゃ大ヒットしたというから、
観客に受け入れられるかどうかというのはやっぱりお国柄ですかね〜。

説明不足!まさにソレだね!。
説明ばっかりの映画も困るが、説明が少なすぎるのも困る(^^;。

というわけで(どういうわけだ?)明日は『レッドクリフ Part II』観てきます。



>えのさん
確かに英語の映画なら多少字幕から目を離しても
なんとなーく何を言ってるのかが分からないではないのですが
中国語じゃぁお手上げですよね。
(と言ってるわりに、大学時代の第二外国語は
 中国語を選択していたアタシなのですがアハハハハ^o^;)。

アタシは戦闘シーンで、
楽しそうに笑いながら攻めていく歩兵を見つけましたよ(爆)。
まぁ大作のエキストラに選ばれた嬉しさで、思わず笑顔になっちゃったんだろうなぁと
彼の気持ちもわからないではなかったですが・・・(^^;。
by 梅屋千年堂 (2009-05-10 01:08) 

えの

笑っている歩兵、私も見つけました!
いや、ちゃんとストーリーを追ってはいたのですが、ついついよそ見を。

今週はいよいよ『天使と悪魔』の公開ですね。
おっと、その前に新曲発売でした。

by えの (2009-05-10 22:16) 

梅屋千年堂

>えのさん
やっぱりいましたよね!(笑)。
ほんの一瞬ですが「アレ?今あの人笑ってたよ(^^;」と
明らかに判る映り方でしたよね。

『天使と悪魔』いよいよですね。
原作を読み終えたら早速劇場に行くつもりでいます。
(まだ文庫版中巻の中程なのですが^^;)。
by 梅屋千年堂 (2009-05-10 23:54) 

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