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わたらせ渓谷鐵道【2】 [JOURNEY]

さて、お昼御飯を食べることに決めたのは良いが
果たして、このような一見鄙びた駅にお食事処があるのだろうか?。

あるんだな〜これが。
だからこの駅で下車したと言っても過言ではない。

その名も、《列車のレストラン 清流》。
16_restaurant.jpg

これも《水沼駅温泉センター》同様、駅直結のレストラン。
なにやらまったく人気を感じず、かなり不安はあったのだが
おそるおそる中に入ってみると、おばちゃん達数名が
「いらっしゃいませ〜!」と出迎えてくれた。

レストランというよりも、食堂と呼んだ方が相応しい雰囲気だ・・・(^^;。

壁にメニューが貼ってある。
・舞茸ごはん定食 ¥1,200
・麦とろごはん ¥1,100
・生姜焼き定食 ¥700
・きのこカレー ¥800
・舞茸天ぷらそば ¥800
・・・などなど。

もはや、舞茸ごはん定食と麦とろごはんしか眼中になかったが(^o^;
この2つで相当悩んで立ち尽くしていたら、見かねたおばちゃんが
「お薦めは舞茸ごはん定食ですよ〜」
とササヤクので(笑)、「じゃーそれ!」ってことで舞茸ごはん定食に決定。
(しかしまぁー売る側としたら一番高いものを薦めるわな、そりゃ^^;)。

車内・・・じゃなくて食堂内はセルフサービス。
「出来たら呼びますから〜」と食券を渡され、座席へ。
17_restaurant.jpg

かつて東武日光線を走っていたロマンスカー《けごん》の車両を
そのまま食堂として使っているのだそうだ。
いや〜、こういうの好き!(箱根のラリック美術館とかね^_^)。

しばらく後、番号を呼ばれて舞茸ごはん定食を取りに行く。
お盆に一通り載っているのだが、重っっっ・・・。
お一人様につき1本ずつドレッシングと七味と塩の瓶が付いてるんだよ?。
そりゃ重いよ(^^;。
18_teishoku.jpg
ヨタヨタしながら着席。

舞茸ごはんと、お蕎麦、舞茸と何やらよくわからない山菜のてんぷら、
たけのこ、サラダ、お新香という内容。
劇的に空腹だったこともあるのかも知れないが
舞茸ごはんと天ぷら、それとたけのこは実に美味だった〜(^u^)。
こんだけの量だけど、もうペロッと完食(笑)。う〜ん、満足。

ちなみに、《列車のレストラン 清流》の外観はこんな感じ。
なんか木に隠れてしまってよく見えないけど。
19_restaurant.jpg
アタシが入った時は、他に1組しかお客さんがいなかったけど
しばらくしたら次々とお客さんがやってきた。
わ鐵に乗ってきた人だけでなく、ツーリングで立ち寄った人などもいるようだ。


お腹はすっかり満足。
しかし次の上り電車が来るまでに、まだ1時間近くあるので
駅の周りを散策してみることにした。
本当は神戸からバスで10分くらいのところに富弘美術館という施設があるのだけど
ちょっとそこまで行ってる余裕はないなぁと思い、それは断念。
どうも河原まで降りられるようなので、そっちに行ってみようと思った。

さすがにソメイヨシノはもう終わっているけど、
八重桜がまだ結構咲いていた。
20_yaezakura.jpg

線路のど真ん中。
21_railway.jpg
列車が来る気配は皆無。

駅から続く遊歩道みたいなところを歩いていくと、河原に降りられる階段があった。
22_river.jpg
とてもライブ遠征のついでとは思えない風景(笑)。

水流の音っていいよね〜。
川の流れる音を聴いていたら、なんだかもっともっと水際に近寄りたくなって
いてもたってもいられなくなってしまった(^o^;。

大きめの石がゴロゴロと転がっていて、足場は悪い。
23_riverside.jpg
     ↑アタシの爪先と陰(笑)
靴もスニーカーじゃなく、革靴なんだが(^o^;。
まーでも一応ゴム底だし・・・行ってみっか!。

ここで足を挫いて捻挫でもしたらシャレになんないなーと思いつつ
またしてもヨタヨタと、なおかつ慎重に水辺に近づいていく。
とてもライブ遠征のついでとは思えない行動(笑)。

あーーーっ・・・でも見てよ!、この透き通った水!。
24_river.jpg
ホント、もしスニーカーだったら間違いなく右側の岩場にも行ってたよ。
(で、調子に乗りすぎてコケて捻挫する、と笑)。


なんだか紫外線も物凄そうな感じだったので
ひとしきり散歩して、再び駅舎に戻ってきた。

特にすることもなく、待合いでボーッとしていたら
駅構内でこの辺りの特産品を売っているおじさんが話しかけてきた。
とはいえ、すごく真面目そうな元サラリーマン風のおじさんだ。
(元地方公務員のうちの父と、雰囲気がちょっと似ている^^;)。

「どこから乗っていらしたんですか?」
「桐生です」
「あ、じゃぁ近いですね」
「あ、いや、来たのは横浜からです。
 まーそれでもそんなに遠くはないですけど(笑)。
 今日は桐生でコンサートがあるんでこっちに来たんですけど
 その前にちょっとこのへんを観光しようと思って・・・」
「あ〜そうですか。・・・コンサートって誰の?」
「え・・・っ(^o^;(^o^;(^o^;(まぁ想定していた質問ではあったが)
 えーっと・・・アルフィーっていうんですけど(何故か小声)
「あ〜、アルフィーね。アルフィーってちょっと懐かしい感じじゃない?」
「いやいや、まだ現役ですから!( ̄^ ̄)」
「あ、そーなの。アルフィーって、ホントはジ・アルフィーですよね?」
「そーです(笑)(なんだ、結構知ってんじゃん^^;)。」

このおじさん、昭和49〜52年にかけて横浜に住んでいたこともあったそうで
伊勢佐木長者町の松坂屋の話や、アタシの地元・某K駅の話で
しばし盛り上がってしまった(笑)。
去年の秋に閉店した松坂屋を「野澤屋」と呼ぶあたり
おじさん、なかなか通だねぇ!なんて思ったりなんかして(笑)。

その後、わ鐵の歴史についていろいろ教えてもらってる途中で
電車の時間になってしまって、ちょっと残念だった〜。
もっといろいろ話を聞きたかった。


そうそう、このおじさんが売っていたものの中に
《こしあぶら》という山菜があったのだけど
さっきの定食についてきた謎の山菜の天ぷらは、この《こしあぶら》だった。
これがかーなーり美味しかったんだよね〜。
ちょっとタラの芽っぽいけど、あそこまでクセがなくて。
この後ライブじゃなかったら間違いなく買って帰っていたんだけど
さすがに山菜持ってライブってどーなのよ?(^^;ってことで諦めた(笑)。
(おじさんに「アルフィーに差し入れしたら?」とも言われたが笑)。


さぁー、帰りの電車も景色を堪能するぞ〜と思ったら
意外に混んでいて座席の確保ならず_| ̄|◯。
だからあんまり写真も撮れなかったんだけど・・・。
25_keikoku.jpg
しかも40分くらいずーっと立ちっぱなしで、えらく疲れてしまった(ライブ前なのに)。

でも、行ってヨカッタ。
おじさんとの会話と、川のせせらぎ、
それと舞茸ごはん定食が何よりの収穫だった。

機会があったら、もっと先まで乗ってみたいものである。
(できればトロッコ列車がいいな〜)。

神戸(ごうど)駅


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コメント 8

K-子

あははっ ライブ前にこんな所へ(笑)
小田さんもびっくりですよ~(*_*)
この先 調子に乗りすぎて怪我のないように気を付けて下さい!!

舞茸定食美味しそうですね~地元で採れた山菜って
ほろ苦い旬の匂いがして 都会では、味わえない一品ですよね

きれいな景色を堪能して 身体にいい物を食べて
おいしい空気をすって 五感にいい旅ですね~
おじさんとのお話も素敵です!!
こんな時代だから 特にね~暖かさを感じました
都会でアクセク働く者にとって 
こういう時間って大切なのかもしれないですね

でっ 1日の締めくくりにライブがくれば
これ以上ないっ!!ですよね~
もう 頭から<イイモン>でまくりやったんちゃう~?
(なんでここだけ大阪弁? 失礼しました^^;)
 
 
by K-子 (2009-05-03 22:27) 

ありんこ

素敵ですね~。
持病(笑)がなければ、こういう渓谷へ私も行きたいです(^^)
新緑の季節は特に素敵ですよね♪
ライブ前というのが、ポイント?!ですが、癒されてきたのではないでしょうか?
美味しいものに巡り合えるのも嬉しいですね(やっぱ旅のだいご味は美味しいものですよねっ)

ライブレポはまだどれも見ていないのですが・・・観光ネタはとても楽しく読んでいます~。
次の遠征も楽しみにしてますね(^^)
by ありんこ (2009-05-03 22:39) 

梅屋千年堂

>K-子さん
河原に下りながら、ホントにアタシはライブ前に何やってんだろと思いましたよ。
明日の水戸では大人しく駅の周辺の散歩に留めておくつもりです(笑)。
今回はお天気に恵まれたのも幸いでした。
やっぱり天気がいいのとそうでないのとは、
緑の色も自分の気分も違いますからね。
お陰でライブの前にだいぶくたびれてしまい、
後半立っているのにもかかわらず、意識が遠退く場面もありましたが(^^;。

締め括りがライブで、これ以上ない!ハズだったんですが、
帰りの電車を待っている時に、先日買ったばかりのポメラがいきなり故障し
しかも泊まったホテルがいろんな意味でスゴくて(笑)
実はちょっとだけテンションが下がってしまったのは秘密だ・・・(どこがだよ)。



>ありんこさん
本当に長閑で良いところでした。
本文には書き忘れましたが(笑)、都会では聞いたことのないような
野鳥の鳴く声なども耳にしたし、いろんな花も咲いていましたよ。
(もちろんアタシには鳥の名前も花の名前もわかりませんが^^;)。
舞茸ごはんも、おそらくこっちで食べればフツーなんでしょうが
こうしたシチュエーションで食べると、なんだか味も変わってくる気がしました。
次の遠征も楽しみ?。
いやいや、茨城ではもうこんな無茶はしませんから(笑)。

ありんこさんは相模大野が初日かな?。
それが終わったら大々的にネタバレ話しようね〜。
by 梅屋千年堂 (2009-05-03 23:02) 

乃愛

わたらせ渓谷…良いお天気で良かったですね。

私も桐生に遠征した時に、水上温泉にでも泊まろうと
思ったのですが、ライブ後に宿まで戻る手段がどうよって思ったので、
挫折しました。 

が、梅さんは、お見事、旅の醍醐味を味わっていらっしゃいましたね。

ライブと旅…どちらのレポも楽しみに読ませていただいてます。
by 乃愛 (2009-05-04 08:14) 

Cocco

すごぉおお!ライブ前にちょっと足伸ばして、こーーんな
緑豊かな場所にいけるなんて!!!!!!
ほんとグリーーーーンが眩しいねぇ
電車のレストランもいい!!!いい雰囲気!生まれてから一度も
食堂車に乗った経験ないから、なんかアニメの世界!
銀河鉄道999みたいだーーーーー!
こんな路線があるなんて知りませんでした!
私も行ってみたいな★
by Cocco (2009-05-04 13:13) 

梅屋千年堂

>乃愛さん
桐生から水上までもちろん帰れないことはないですが
やっぱりちょ〜っと遠いですよね。
アタシも一度はライブ遠征で(ホテルじゃなくて)旅館に泊まってみたいのですが
ライブ後だといかんせん戻り時間が遅くなるのと、
ネット環境がどーだか?というのがあって未だ実現しておりません。
旅館は朝御飯も早い時間だったりしますしね〜(^^;ゞ。

ただいま水戸からアクセス中ですが、
今回は観光らしい観光はせず、ホテルでのんびり過ごしています。



>Coccoさん
いいとこでしたよ〜。機会があったら是非紅葉の季節に行ってみたいです。
(多分ものすごく混んでると思うけど^^;)。
食堂車・・・そういえばアタシもちゃんと動いてる電車では経験ないかも(・o・)。
まぁ今は食堂車がついてる列車自体少ないもんね〜。
こういう非日常な感じってイイよね♪。

by 梅屋千年堂 (2009-05-04 16:12) 

きゅう

いや〜、アクティブすぎます。
天気も空気もよくてすがすがしい気持ちでライブに臨めたのではないかと思います。

「線路のど真ん中」の写真いいですね。都会の方ではこんな所に立てませんから。

車内はセルフサービスなのですね。どうせなら車内販売のワゴンで持ってきてくださると雰囲気も楽しいのに(と上から目線で言ってみる)。
昔は古い電車、バス、舟などの中を改造した飲食店がよくあったのですが最近は見かけなくなりましたね。

「今日は誰のコンサート?」と聞かれると一瞬口ごもってしまうのはなぜでしょう?
会場のプレゼントボックスに山菜が入っていたらビックリするでしょうね(笑)
by きゅう (2009-05-06 01:29) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
清々しい気持ちというよりも、クタクタにくたびれた肉体で
ライブに臨むハメになってしまいました。
自分の体力もわきまえず、アクティブに動きすぎました。
(その反省を踏まえ、水戸では大人しく過ごしました)。

ワゴンで運んできてくれたら楽しいですね〜。
しかしそこがやはりラリック美術館のオリエント急行との違いですね(笑)。
しかも、この車両、めちゃめちゃ通路が狭いんですよ。
お盆持った人同士が擦れ違うのはかなりキケンな行為と言えるでしょう。

「誰のコンサート?」「アルフィーで誰が好きなの?」
の質問には何故か口籠もりますね〜(笑)。
いや、アルフィーファンであることが決して恥ずかしいワケではないのです。
むしろ誇りに思っているのですが(ホントだよ〜)
どうも本能的に・・・(^^;ゞ。

プレゼントBOXに山菜、
それはボンネットの上のもやし並にアヤシ過ぎます(爆)。
by 梅屋千年堂 (2009-05-06 03:18) 

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