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ハリー・ポッターと死の秘宝 [READING]

ようやく読み終わった。

以下、内容に関するネタバレ多数あり。
これから『ハリー・ポッターと死の秘宝』を読む予定の方は要注意!。

発売日当日に手元に届いてはいたんだけど
前巻までのあらすじをすっかり忘れてしまっていたので
この際第1巻の『ハリー・ポッターと賢者の石』から『謎のプリンス』まで
全部読んでから、この最終巻に取り組もうと決めていた。

そんなわけで数日前にやっとこの『死の秘宝』を読み始めて
昨日読み終えたわけなんだけど、
いやー、やっぱり最初から読んでおいて良かった(^^;。

特に『不死鳥の騎士団』あたりからは、登場人物も増えたので
前回復習なしに『謎のプリンス』を読んだ時などは
「・・・この人、誰だっけ(-"-?」
って状態だったんだけど、復習しておいたお陰でそれもなかったし
『謎のプリンス』でのエピソードもダンブルドアが死んじゃったこと以外は
すっかり忘れていて、
「あれっ?!、ルーピンとトンクスって結婚したんだっけ?」
「ビルとフラーもだっけ?!しかもビルって狼人間に噛まれたんだっけ!」
「マルフォイってこんな役どころだったっけ?」
「ダンブルドアにトドメを刺したのってスネイプだったんだっけ!」
てな状態。一番ヒドいのは
「謎のプリンスって・・・誰だったっけ(^^;」
・・・そんな肝心なことまで忘れていた。

これまでの『ハリー・ポッター』シリーズは
大体前半は終盤への伏線張りに一生懸命になるあまり
ダラダラとした印象だったんだけど
さすがに最終巻は序盤から戦闘シーンが出てきて
いきなり騎士団側に死人や負傷者が出たり
ハリーのふくろう=ヘドウィグが死んじゃったりで、手に汗握る展開。

命からがら死喰い人の襲撃を逃れたー・・・
と、思ったらまた襲撃ー∫(TOT)∫と、大忙し。

分霊箱や死の秘宝を探し求める過程は、まるでRPG。
中には取って付けたような(=こじつけたような)伏線もあって
「えぇ〜?!」という部分がないではなかったが
ハラハラドキドキしながら物語に引き込まれてしまった。

後半は更に激化。いい人も悪い人もどんどん死んでいく。
今まで結構重要な役割を果たしてきた人が
意外と呆気なく命を落としたりする。
フレッドが死んじゃった場面は・・・泣いたな〜。

全編通して最後の最後まで密偵として活動したスネイプが
今わの際に自分の“記憶”をハリーに渡して「見てくれ」と頼んだり
生死の境目の駅(?)でダンブルドアがハリーに全てを語る場面なんかは
あまりにも説明的で「そりゃちょっと反則技だろ(^^;」という感じも
しないではなかった。
もうちょっと自然なカタチで物語の中に挟んでくれたら良かったのに。
最後の最後に全部を説明して種明かしってあたりは
なんだか安易な推理小説みたいな感じだった。
まぁ、それでもスネイプの記憶は読んでて切なかったけどね〜・・・。

36章は再び騎士団VS死喰い人の大戦争。
圧巻はウィーズリーおばさんとベラトリックスの壮絶な戦いなんだけど
出来ればベラトリックスはネビルに倒して欲しかった・・・
と思うのはアタシだけだろうか。

最後はハリーが自ら「アバダケダブラ」を唱えることなく
ヴォルデモートを倒してめでたしめでたし・・・。
ある意味予想通りの展開だった。

最終巻でハリーが死ぬという噂があったけど
アタシは死ぬかも知れないけど、
それは多分ヴォルデモートと戦って死ぬのではなく、
戦いには勝って生き残り、何十年か後に家族に囲まれながら
老衰で静かに死んでくんじゃね?と思っていた。

結局物語の中ではハリーは死なず、
あの噂はなんだったんだ?!単なる宣伝かよ(-_-;てな感じで
著者のあざとさを感じずにはいられなかった。
ずーっと金庫にしまっておいたと言われる最終章も
なんだかありきたりな感じでちょっと拍子抜けした(^^;。
ルーナがどうなっちゃったのか一言も書いてなかったのも
ちょっと気の毒な気がしたし。
まぁ、こういう壮大な物語の終わらせ方ってのは難しいやね。

日本語訳も、十分に推敲する時間がなかったのか
なんかヘンだな〜って部分も何カ所かあったな。

と、まぁ不満な点もあったけど、何年にもわたって
いい大人が“魔法の世界のお話”に楽しませてもらったのは確か。
もうすぐ終わっちゃう〜ってところでは一抹の寂しさもあり、
意味もなくちょっと前に戻ってもう一度読み返したり(^o^;。

続編やスピンオフが作れそうな終わり方だったけど
さすがにそれはないか・・・(笑)。



「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

  • 作者: J. K. ローリング
  • 出版社/メーカー: 静山社
  • 発売日: 2008/07/23
  • メディア: 単行本



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コメント 2

ありんこ

読み終わったんですね~。
待ってました(^^)
そう、中だれ感がなく、一気に読める最終巻でしたよね。
で、読後は、思っていたより悲壮でなくて良かった~(^^)だったのですが・・・
後からいろいろと思うと、
あの世の境に行ったからかもしれないけど、死んでしまったダンブルドアと話せたり、そこで謎解きなんてのはどーなの?とかマルフォイたちはあんなに長い付き合いなのに、結局そこまで??なんて思ったり・・・
最後はほとんどスネイプに持っていかれた感じだし(死に方がやはりあっさりだったのは、そこは児童書だから?(^^;)
うーん。おもしろかったけど、深く考えてはいけないのかな?なんて。
みんな家族や親戚になってしまうようなエピローグも・・・そこまでしなくても?と思ってしまうのは私だけかな?
後は映画ではどうなるのかが楽しみかも??です。
by ありんこ (2008-09-08 21:27) 

梅屋千年堂

>ありんこさん
やっと読み終わりましたー。お待たせしましたー。
そしてありんこさんのコメントもお待ちしてましたー(笑)。
まぁ、細かいことを持ち出したらツッコミどころ満載の最終巻ですが
楽しめる内容だったよね。

ハリー・ポッター・シリーズでアタシが好感を持つのは
児童書なのに説教臭くないところと
登場人物の殆どが完全な悪人ではなく、完全な善人でもないってところ。
あのダンブルドアにでさえ、若気の至りがあったんだよね〜。
シリーズ中で、非常に心の琴線に触れた部分がありまして、
それは第2巻でダンブルドアがハリーに言うセリフなんだけど
「自分がほんとうに何者かを示すのは、持っている能力ではなく
 自分がどのような選択をするかということなんじゃよ」
っていうの。今となっては
このセリフにシリーズ全体のメッセージが集約されてたような気がします。

最後にみんな家族や親戚・・・アタシも思ったよ。
NHKの朝ドラかよっ?!(^^;って。“ちゅらさん”じゃあるまいし(笑)。
そして一人寂しく?いたずら専門店を経営してるであろう
ジョージのことを思い、ちょっと胸が痛みました。

12月に出る『吟遊詩人ビードルの物語』も読みたいんだけど・・・
お手頃価格の日本語版が出ることをひたすら待とうと思います。
by 梅屋千年堂 (2008-09-08 22:53) 

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