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琥珀の望遠鏡 [READING]

なんだか一気に読んでしまった〜(疲)。

『ライラの冒険』シリーズの最終話・『琥珀の望遠鏡』。

琥珀の望遠鏡〈上〉—ライラの冒険III

琥珀の望遠鏡〈上〉—ライラの冒険III

  • 作者: フィリップ プルマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫



琥珀の望遠鏡〈下〉—ライラの冒険III

琥珀の望遠鏡〈下〉—ライラの冒険III

  • 作者: フィリップ プルマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫



映画と違って(笑)、原作はもうハラハラドキドキの連続で
次に何が起こるのかが気になってどんどん読んでしまった。
(寝る前にベッドで読んでると、頭が冴えてしまって
 なかなか眠りに就けないこともしばしば・・・^^;)。

まぁ細かいことを言ってしまえば
「ハァ?」と思うようなところもあるし、重要だと思われた登場人物が
意外と呆気なく死んでしまったりと、拍子抜けする部分も多々あれど
概ね楽しめる物語だった。

この物語は、作者(フィリップ・プルマン)が創りあげたものと
旧約聖書(主に創世記)などに出てくる事物が絡み合っているので
予め↑の内容を知っているとより楽しめるかも。

なんでも一部のキリスト教系の団体から
結構批判されたりもしたらしいが、それも頷ける。
まぁ都合のいい時だけ都合のいい神様を信じるタチ(笑)のアタシからしたら
「これはなにやら“原罪”の新しい解釈だね」くらいのものなのだが(^^;ゞ。

ダイモンという存在も、
プルマンの想像の産物かと思っていたんだけど
実は、ソクラテスが
「常に自分のそばにいて、
 危険だったり間違ったことをしようとしたときに
 警告してくれる守護精霊」
だと信じていたものだった、と↓この本↓に書いてあった。

天使のひきだし―美術館に住む天使たち

天使のひきだし―美術館に住む天使たち

  • 作者: 視覚デザイン研究所・編集室
  • 出版社/メーカー: 視覚デザイン研究所
  • 発売日: 1995/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ダイモンって面白いアイデアだなと思ったけど
このことを知ったら、「な〜んだ」とか思ってしまった(^o^;。

ちなみに、もう10年以上も前に買ったこの『天使のひきだし』という本、
『ライラの冒険』にいろんな天使が登場するんで
それらの天使が、やはり旧約聖書などに登場するものなのかを調べるために
久々に本棚から引っ張り出してみたんだけど
バルクやメタトロンと言った天使は
聖書の外典や偽典で語られていたことが判ったし
死者の国に住むハーピー(ハルピュイア)のことなんかも載っていて
結構「ほぅほぅ、なるほど〜、ほぉ〜!!!」なんて感心しながら読んでしまった。

それにしても、ホントにこのお話を
《きちんと》映画化することなんて出来るのだろうか?。
第一作目の『黄金の羅針盤』ですら、あんな感じ(=テキトーな感じ)だった上に
ストーリーも、終盤の大事なところの手前でちょん切って
《次作に続く》みたいな感じにしてしまったし・・・。
正直、もう映画化はやめた方がいいんじゃ?(^^;、という気がしなくもない。



余談だが、この『ライラの冒険』シリーズを読み終わって
次に読みたくなるのがこれ。
(ホントは『ライラ〜』シリーズ読み終えたら、
 これまでの『ハリー・ポッター』を全部読み返すつもりだったんだけど…)

失楽園 上   岩波文庫 赤 206-2

失楽園 上 岩波文庫 赤 206-2

  • 作者: ミルトン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1981/01
  • メディア: 文庫



実際『ライラの冒険』は、この『失楽園』にインスパイアされて
書かれたものらしいから、旧約聖書同様、ホントはこっちを先に読んでから
『ライラ〜』を読んだ方がより楽しめるのかも知れない。

余談だが、この『失楽園』、
THE ALFEEの公式サイトがまだ立ち上がったばかりの時
(もうかれこれ10年以上前になるけど・・・)
メンバーのプロフィールのPERSONAL Q&Aで挙げられていた
高見沢王子の推薦図書のひとつだったんだよね〜(・o・)。

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