イースタン・プロミス

この種の映画を自ら進んでみることはまずない。
けれど、大好きなヴィゴ・モーテンセンが出ていて
しかもこの映画でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた
という理由だけで、『イースタン・プロミス』を観に行った。

以下、映画の内容に関するネタバレあり。
これから『イースタン・プロミス』を観に行かれる予定の方は要注意！。

『イースタン・プロミス』の監督は、
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の時と同じデヴィッド・クローネンバーグ。
舞台はロシアン・マフィアが息づくロンドンの闇世界。
・・・って書いただけで、なんだかもう暴力三昧な映画という想像が出来る（^^;。
R-18だしな〜・・・。

ある日、アンナ（ナオミ・ワッツ）が助産師として勤務している病院に
身元不明の少女が運び込まれるが、少女は女児を出産して息を引き取ってしまう。
アンナは少女が持っていた日記を手掛かりに
少女の身元を調べようとするのだけど、
日記にはイースタン・プロミス（人身売買）に関する記述があり
いろいろ調べていくうちにだんだんヤバい世界（ロシアン・マフィアの世界）に
近づいていってしまう。

そのヤバい世界でアンナが出会うのが、
ロシアン・マフィアのお抱え運転手ニコライ（ヴィゴ）。
ロシアン・レストランのオーナーという表向きの顔を持つ
マフィアのボスのドラ息子・キリル（ヴァンサン・カッセル）の
子守役でもあるニコライは、彼らの従順な下僕で
ヤバい仕事（殺人）の後始末なども請け負っていた。

そんなニコライだが、幾度となく彼にピンチを救われたアンナは
徐々にニコライに惹かれ始める。

やがて、その手腕が認められて
晴れて？マフィアのファミリーの一員となったニコライだったが
実はこれはマフィアのボスが仕掛けた罠。
バカ息子キリルの身代わりとなって、命を狙われてしまう・・・。

大怪我を負って病院に運ばれるニコライ。
ここで「ええええーーーっ？！？！（＠o＠）」ってな感じで
ニコライの正体が明かされる・・・。

一方、マフィアのボスとバカ息子キリルは
人身売買の事実を揉み消すためにアンナから取り上げた日記を焼却し
赤ん坊の命までもを奪おうとしていたが・・・。


とまぁ、こんなダークなストーリーではあるが
前作の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に比べたら
ずっとずっと希望の光が見えるような終わり方だった。


そして今回のヴィゴもめちゃめちゃ強い。
クライマックス、サウナでの乱闘シーンでは
なんと一糸まとわぬ姿＝つまり全裸で、
刃物を持った暴漢2人を相手に素手で立ち向かい
自らも深傷を負いながら、結局はボコボコにして始末してしまうのだ。
『ヒストリー〜』でもそうだったけど、有り得ない強さである（^^;。
しかも、この全裸ヴィゴ大暴れシーン・・・
「えっ？！ちょ、ちょっと！今完全に見えましたぜ〜」（小声）
って部分もあり、果たしてこのシーンの意味は一体・・・（^^;と思ってしまった。

『ロード・オブ・ザ・リング』では、
野伏のストライダーかと思いきや、実は王様だった。
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』では、
アメリカの片田舎でダイナーを営む気の良いおやじかと思いきや
実は元ギャングだった。

そして、今回の『イースタン・プロミス』では
マフィアのお抱え運転手かと思いきや・・・実は！！！（以下自粛）。

・・・なんか、こんな役ばっかりだなヴィゴ（笑）。

共演のナオミ・ワッツも良かった。
前に『キング・コング』を観たときは、美人だけど個性はないなぁと思ったけど
今回の、でっかいバイクにまたがって通勤する
人情溢れる助産師の役はとっても格好良かった。
それでもやっぱり、ニコール・キッドマンとかアンジェリーナ・ジョリーみたいに
もっと《毒》があったら、もっと人気が出るだろうな〜なんて
大きなお世話（笑）。


『イースタン・プロミス』公式サイトはコチラ




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《オマケ》
今回ちょっとそそられた予告編。

『スターシップ・トゥルーパーズ 3』
前作も前々作も観てないけど、なんか面白そうだった（^o^;。

『ウォンテッド』
好きでもないのに、なんだかんだ言って気になるアンジェリーナ・ジョリー。

『ハプニング』
『クローバー・フィールド』同様、さっぱりわからない予告編（笑）。
いい加減この手法やめて欲しいけどやっぱり気になる（^^;。


あと何かもう一つ気になるのがあったと思ったんだけど忘れてしまった。
忘れるってことは大して印象に残ってないってことだけど（笑）。