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レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像 [EXHIBITION]

やっと!ようやく!!行ってきた。

開幕前から行く気マンマンで前売り券まで買っておいたのに
気がつけば閉幕まで残り僅か17日!( ̄口 ̄;)。
6月に入ったら混雑する一方だから
今のうち(=アルフィーのライブがないうち^^;)に行くぞー!
といういうことで、
本日、上野公園内の東京国立博物館本館に足を運んだ。

今から遡ること8年前の1999年3月。
フランスのルーブル美術館から、
ドラクロワの《民衆を導く自由の女神》がやってきたことがあった。
あの時は博物館の周りをグルッと取り囲むように50分くらい並ばされた。

今回もあんなに並ぶのだろうか・・・とやや恐れつつも
一応時間潰しようにiPodはもちろんのこと、
読みかけの文庫本もカバンに入れて入ったのだが
予想に反して待ち時間はたったの5分だった。

なんでドラクロワの時はあんなに並んだんだろう?と思って
当時の展示の記録を検索してみたら
ドラクロワの《〜自由の女神》はたったの1ヶ月しか日本にいなかったのだ。
そりゃ激混みだわな。

『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像』展は
国立博物館の本館と平成館の2館にまたがっての展示で、
目玉である《受胎告知》は本館の方に展示されている。

まぁ〜はるばるフィレンツェからやってきた超・名作だけあって
セキュリティチェックがダタゴトではない!。
ライブ会場よりもちゃんとした荷物チェック(笑)の後、
一人一人金属探知機のゲートをくぐってから入場だ。
はー、ヨカッタ。金属含有量の少ない格好で(^o^;。

かつて、あの《モナリザ》も展示されたという
特別5室(通称:特5)という広い展示室に
この《受胎告知》だけが展示されている。
作品保護のため、室内は薄暗い照明のみ。
作品に対して並行に設置されたジグザグ通路を牛歩状態で歩いていく。

オオオーーー!

薄暗い照明に浮かび上がる《受胎告知》。

ドラクロワの《〜自由の女神》の時は「デカっっっ!」と思ったけど
この《受胎告知》は思っていたよりも小さな作品だった。

思っていたよりも並ばずに《受胎告知》に出会えてしまったことと
思っていたよりも作品がこぢんまりしていたことが相まってか、
ドラクロワの《〜自由の女神》を目の前にした時ほどの
強烈な感動や感激はなかったけれど
今から約530年前に描かれたとは思えない
とっても綺麗な作品に視線は釘付け。
特に大天使ガブリエルの羽根の精密さときたら!。

でもやっぱり混雑しているので立ち止まっての鑑賞は許されない。
ゆっくりゆっくり歩きながらの鑑賞だ。
それでも時々立ち止まってガンとして動かないオバチャンがいたりするが
誘導係が「立ち止まってのご鑑賞はご遠慮下さーい!」と
注意してくれるので助かる。

いよいよ絵画の間近に来た!ゆっくり観るぞ〜!と思ったら
前にいたカップルが急に速く歩き出し(ナンナンダヨ-"-?!)
アタシの前にいきなり広い空間が出来てしまい
なにやら前進せざるを得ない状況?!(・・ )( 。。)。
それでも精一杯速度をゆるめつつ、
後ろ髪を引かれるような気持ちで、作品の前から立ち去った。



お次は第2会場の平成館へ。
平成館と言えば!!!
2005年に王子がイメージソングを担当した
『ベルリンの至宝展』が開催された会場である。
この中に入るのは、あれ以来2年ぶりだ。

こちらの第2会場では、
ダ・ヴィンチの手稿を元に制作した模型や映像を用いて
芸術から科学にわたる広範な試みを紹介している。

500円で音声ガイドを借り、勝手に付属のヘッドフォンを外して(^^;
自分のBOSE QuietComfort 3を接続すれば
周囲のざわつきは殆ど消え失せて、静寂快適空間だ( ̄▽ ̄)。

メインはあくまでも《受胎告知》だから
こっちはオマケみたいなもんでしょ〜?と甘く見ていたのだが
いやー、実に見甲斐のある展示だったー(x。x)。

ダ・ヴィンチの仕事を分かりやすく説明したビデオ映像が
いたるところで繰り返し上映されているんだけど
これを一つ一つ観ていると、もぉ〜めっちゃ時間がかかる。
(でもこれを観ないと展示物の要旨がワカラナイので観るしかない^^;)。

ここの展示を観ていると
ダ・ヴィンチは、まさに天才だった!と改めて思い知らされる。
その天才の考えていたことの多くは、あまりにも壮大すぎたために
実現できたものはごく僅か(殆どナイ?!)なのだ。

7mの騎馬像を作ろうと考えた《スフォルツァ騎馬像 鋳造計画》の展示室に
その7mの騎馬像が完成するとこんなにデカイ!ということを
イメージ出来るように、馬の前下半身の模型が飾られてるのだが
こんっなにデッカイ騎馬像作ろうとしてたなんて・・・
アホじゃないのっ?!(^o^;
・・・ってくらい巨大なのだ。

あとは、“《最後の晩餐》における心の動き”を説明した展示も
かなりの人気を博していた。
12使徒やユダら一人一人の表情と動作から
どんな感情が表現されているのかを解説しているのだけど
そんなことを踏まえて、このダ・ヴィンチ晩年の作品である《最後の晩餐》と
20代の時の作品である《受胎告知》を比較すると
《受胎告知》での感情表現はまだまだだったのかな、と思う。

《受胎告知》のマリアの左手は驚きを表してるそうなんだけど
普通に考えたらさ、いきなり天使が目の前に現れて
「アンタ子供を身籠もるよ。イエスって名付けてね」
なんて言われたら
もっと「エエエエエーーーッ?!?!Σ( ̄口 ̄;)マヂ?!」
って顔付きになるだろうと思うんだけど
この作品のマリアの表情は恐ろしく冷静に見える。

つっても、作品の中にいろんな思惑を込めたと言われている
ダ・ヴィンチだからホントはこの無表情の中に
何かメッセージが込められてるのかも知れないけど。



そんなこんなで全て観終わるのに約2時間。
ハァーーー、くたびれたっ(+_+) 。
最後はミュージアム・ショップでグッズを物色。
作品が美しいだけあって、グッズも美しく
ついついポストカードやマグネットやクリアファイルなどを
買い込んでしまった(-_-;。

そして、これはダ・ヴィンチとはまったく無関係の
東京国立博物館オリジナルグッズ。
埴輪マスコット“踊る人々”

なんか、目が合っちゃってね〜・・・(笑)。
(注:隣のマーブルチョコは無関係です^o^;)


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東京国立博物館のサイトはコチラ

『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の実像』のサイトはコチラ


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コメント 10

Aki

こんにちは! 初めまして。
いつも楽しく拝見しております。
実は同じ日に、「受胎告知」を観ておりました。20分待ちでした。
マリアの固い表情に、戸惑いが感じられ、複雑な思いです。
グッズはピンバッジを購入。2年前、高見沢さんのCDを同じ売り場で買ったこと(持っているにもかかわらず、売れないと困るので)など、思い出しました。
また、お邪魔します。
by Aki (2007-06-02 00:29) 

きゅう

以前この展示の情報を聞いたときに「それまでには一度は東京に行くであろう」と思っていましたが、無理なようですなぁ。
いつものライブレポのように詳細なレポートで心はすでに言った気分です。ありがとうございました。

去年の夏イベの時に国立博物館に行ったのですが、あのときは工事中でしたね。本当は科博に行くつもりが国博の方に行ってしまい仏像などを観てなんだか穏やかな気分で2日目の夏イベに臨んだ気が…(嘘)科博も行ったのですでに昼からテンション高めでした(館マニアです)。

スフォルツァ騎馬像ってセンチュリーホールのある名古屋国際会議場の中庭(?)にデデ〜ンとそびえ立っているやつですよね(レプリカですが)。
確か実物(予定)大のはずなので、ファイナルの時にじっくり見てみましょう(何度も見ているが流して見ているので…)
by きゅう (2007-06-02 01:52) 

梅屋千年堂

>Akiさん
初めまして。ようこそいらっしゃいませ〜。
なんとAkiさんも昨日いらしたんですね。土偶ですねぇ(笑)。
20分待ちとは・・・もしや午前中にいらしたのでしょうか。
比較的夕方の方が空いているようですよね。
アタシが帰る時にはもう外には誰も並んでませんでした。
金曜などは20時まで空いているので
ギリギリ19時半に入場してゆっくり観て帰るというのも
いい手かも知れませんね。とはいえ、閉幕間近なので
今後はいつ行っても混んでいるかも知れませんが…。

マリアの表情は、ホントにちょっと謎めいてますよね。
解説などには「お告げを貞淑に受け止めている」などと書いてありますが
アタシにはどうもそうとは思えないのです・・・。

2年前、アタシはベルリン至宝展グッズを結構買い漁りましたよ。
こんな感じで↓(笑)
http://blog.so-net.ne.jp/humezawa/2005-04-23-1

また遊びに来てくださいね〜。


>きゅうさん
こちらにはこられないのですか〜。残念ですねぇ。
こうなったら本場イタリアに行くしかないですよ?!。
(あぁ、行きたいなぁイタリア。パリじゃなくて…笑)。

“館”は楽しいですよね〜。
現在科学博物館で開催中の「花 -FLOWER -」も良さそうでしたよ。
時間があれば観に行きたいけれど、もう無理かなぁ〜。

センチュリーのスフォルツァ騎馬像、知りませんでした!。
(こんなにデカイのに気付いたことがかったです・・・^^;)。
まさにコレ↓ですよ!。
http://www.ncvb.or.jp/ncc/shisetsu/kibazo/main.html
教えてくださってありがとうごさいます。
アタシも名古屋ファイナルの時にじっくり観てみることにします。
by 梅屋千年堂 (2007-06-03 00:19) 

ちえぞう

センチュリーの騎馬像は知ってた。
だって中庭が喫煙所なんだもん(笑)
いつも地震がきたらホールに突っ込んで来るんじゃないのか?!って思いながら見上げてたよ(* ̄- ̄)y─┛~~

でさ、東京国立博物館のオリジナルグッズってコレなわけ〜?
私コレ知らなかったよ〜。
by ちえぞう (2007-06-03 03:40) 

しゃち

見てきたんですね。いいなぁ~。
私は、いけるのかしら。。。
かなり微妙だわ。。。
by しゃち (2007-06-03 12:58) 

梅屋千年堂

>ちーちゃん
地震が来たら突っ込んでくる・・・!!!(爆)。
確かに写真見る限りそんな感じだ・・・。
あれが突っ込んできたらさすがのセンチュリーも
ひとたまりもないね(^^;。

埴輪シリーズは、他にぬいぐるみとかもあるんだよ〜。
博物館のミュージアムショップって、
美術館のよりもへんなグッズが多くて結構好きかも(笑)。
(科学博物館は更にアヤシゲなグッズをいろいろ売ってるよ( ̄m ̄))。


>しゃっちゃん
ホントは実際にイタリア行って観るのが夢だけどさ〜。
なかなか行かれないからね。
王子、次はフィレンツェ連れてってくんないかなぁ。
(エンジェルギターのルーツを訪ねる旅、なんつってさ^o^;)。
by 梅屋千年堂 (2007-06-04 01:24) 

絵夢

足を運ばれたんですねぇ(^^)
そりゃぁ何でもそのお国に行って本場の博物館でも美術館でも訪れるのが
一番の至福でしょうが・・あぁ~ため息が出ちゃうなぁ~;;
お疲れさまでした。

それで・・センチュリー会場に飾ってある騎馬像・・・これがもしかして、
高見沢さんのソロシングルジャケになったヒント?でしょうか?
by 絵夢 (2007-06-08 01:32) 

梅屋千年堂

>絵夢さん
いつかきっと本場イタリアで
ダ・ヴィンチやボッティチェリ、ミケランジェロ、ラファエロ
そしてロッソ・フィオレンティーノの作品を観るのがアタシの夢です。
やはり現地で観るのは空気感からして絶対違うでしょうからね。

王子ソロシングルジャケットは
ダヴィッドという画家が描いた
『サン=ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト』
というナポレオンの肖像画が元になっているんですよ。
ちっさいけど↓ここに画像があります。
http://www.nikkei.co.jp/kansai/culture/31015.html
by 梅屋千年堂 (2007-06-08 01:45) 

絵夢

梅ちゃん、教えて下さってありがと~
本当ですね!
しっかり読ませて見せていただくことができました。

梅ちゃん、パリの夢企画もいいけど。。。(怒られるかなぁ~~小声)
この費用で本場イタリアはいかがですか?
やっぱり王子とご一緒がいいですか?(^^)
by 絵夢 (2007-06-11 01:16) 

梅屋千年堂

>絵夢さん
海外旅行は別に王子と一緒じゃなくても全然構わないんです(^^;ゞ。
ただ、きっかけとして“王子”とか“アルフィー”いうオプションが付いてると
重い腰を上げやすいですよね。
でなければベルリンなんて多分一生行かなかっただろうし(笑)。

十分なお金と休みと語学力があったら(←どれひとつとしてナイ笑)
今すぐにでもイタリア(フィレンツェ)に行きたいよ〜!。
by 梅屋千年堂 (2007-06-11 01:32) 

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