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磐梯山噴火記念館と3Dワールド [JOURNEY]

諸橋近代美術館でダリの作品を堪能した後、
公衆電話をかけるために、近くの某ホテルに移動した。

宿泊先の郡山のホテルに連絡しておきたいことがあったのだが
FOMA圏外で、しかも美術館には公衆電話がなかったのだ・・・。
(一台くらい置いておいて欲しいよね・・・)。

このホテルでちょっと時間を潰したが
帰りのバスまでまだまだ時間があるので、
国道459号線を更に上に上がってみた。
天気が良ければ五色沼まで降りてみてもよかったが
悪天候だし、また泥道で滑って転んでもシャレにならないので(笑)
ひたすら道路沿いに歩く。

しばらくすると、ガイドブックに載っていた蕎麦屋を発見。
しかし、時間帯が中途半端なせいか客が誰もおらず
中で従業員が楽しげに談笑中だったので
なんだか非常に入りづらかったためそのまま素通り。
(ケーキ食べた直後でお腹もそんなに空いてなかったし)。

どんどん歩いていくと磐梯山噴火記念館が見えてきた。
もうこれ以上上に行っても疲れるだけのような気がしたし
ここなら数十分時間を潰せるかもと思って入ってみることにした。
駐車場にはクルマが1台。
おそらく、ここで働いている人のものに違いない。
てことは・・・アタシ以外にいないってこと?(^^;。

道路を挟んで向かいの建物が磐梯山3Dワールド”
噴火記念館と3Dワールドがセットになったお得なチケット(笑)を購入。
窓口のおっちゃんが
「3Dワールドの上映がすぐ始まるから、そっちを先に見てきたら?」
と言うのでそうすることにした。

道路を渡って3Dワールドに行ってみた・・・けど、
こっちにもアタシ以外誰も客がいないよ〜!!!(^o^;(^o^;(^o^;。
窓口のお姉さんに切符を切手貰うと
「ハイ、じゃぁこちらをどうぞ」と3D用の偏光メガネを渡された。
(そう、TDLの“キャプテンEO”(古っ)や“ミクロアドベンチャー”で掛けるアレ!)。

おそるおそる上映館に入っていくと、
そこはなにやらプラネタリウム風のドーム型の天井を持つ部屋で、
360度、超ワイド(?)スクリーンが広がっていた。
椅子はなく、寄りかかるための柵みたいなのが立ってるだけ。
なんだよ〜・・・立ち見かョ。

中央には六角形のテーブル上のものがあり
その中を覗いてみると、なにやら扇風機の羽根のようなものが見える。
う・・・う〜ん、ヤな予感(^^;。

十分予測出来たことだが、やっぱり観客はアタシだけだ。
つまり、貸切だよ!貸切!
全然嬉しくねーっ!(^o^;。

というか、アタシ一人の為に
こんな大掛かりな装置を動かしていただいてスミマセンねぇ〜(^^ゞ。
悪天候のド平日で人が少ないってのは分かるんだけど
ここが土日や夏休みに大盛況になるとも思えないし
よくこんな状態でやっていけるよなぁ。

なんてことを考えているうちに上映開始。
とーってもコッパずかしいのだが、一人きりで3Dメガネ装着!(爆)。

目の前の画面には噴火前の会津磐梯山の映像。
ナレーターが1888年7月に会津磐梯山が大噴火したことを説明するや
いきなり轟音&地響き(おぉ〜、地響きまで起こすたぁなかなかヤルね)。
3D映像からは、飛び散る火山岩がこっちに向かって振ってくる。
更にイヤな予感的中。
中央のテーブル状の箱の中からブォ〜ン!と音がしたと思ったら
扇風機作動!(笑)。
一応画面に合わせて風も起こしてみました、そんな感じ(^o^;。

最初は「ギェ〜〜〜〜!」とそれなりに楽しんでいたけど
もう、この落石があまりにもしつこくて
もういいから!(-_-;って感じ(笑)。

この後映像は磐梯山の四季折々の姿を伝えるのだけど
春の桜吹雪やら、夏の昆虫やら、秋の紅葉やら、冬の降雪やら
を3D映像で表現し、そのたびに扇風機ブォォ〜〜ン!なのだ。
そしてそのたびに失笑するアタシ・・・( ̄▽ ̄;)。

ただね、へぇ〜と思ったこともあったのだよ。
その1888年の大噴火によって
付近の村の多くは泥流に襲われて全滅。
近くを流れていた川も岩なだれで堰き止められて
現在このあたりにある湖や沼が出来上がったのだそうだ。

特に現在桧原湖があるところには、元々桧原村という村があったんだけど
この為に水位が上昇して、村は水没してしまったんだそうだ。
そして桧原湖の水が枯れる冬になると
水没していた神社の鳥居だとか、
木の根っこの部分が姿を現したりするんだそうだ。
当時の被害の大きさを考えずにはいられない映像だった。

大体あまりの大爆発ゆえ山頂が吹っ飛んで
今のふたこぶラクだのような形状になったってんだから
その激しさたるや、想像を絶する。



上映は20分程度で終了。
立ちっぱなし&上向きっぱなしでかなり疲れた。
正直言って噴火記念館を見学する気力が失せたが
バスが来るまでにまだ20分くらいあるし
雨宿りも兼ねて噴火記念館へ戻る。

この記念館では
磐梯山が噴火後にどのようにして今の姿に変わったのかを
映像で紹介したりとか、
磐梯山のジオラマとか、磐梯山に棲む動植物の解説とか
(ウサギのミーちゃんが親切丁寧に教えてくれるよ笑)
その他、火山や地震についての一般的な説明展示がなされている。
ゆっくり見ている時間もないので(そんな気もなかったが^^;)
ザーッと見ただけだが、
どういうわけか2階の展示室には
会津磐梯山とも地震とも火山とも無関係と思われる
「世界の珍しい昆虫」の標本が飾ってあったりして「?」(^^;。
ムシキングな子供たちは喜ぶかも知れないが・・・???。

あ、あと中国で作られたという
世界初の地震計ってのも面白かったねぇ〜。
なんだかお宝鑑定団に出てきそうな
巨大な壺みたいなカタチをしていて龍だの蛙だのがくっついてんの。
別に地震計に龍や蛙がくっついてる必要は全然ないと思うのだが、
龍をくっつけちゃうとこなんざぁ中国っぽいやね。
摩訶不思議な装置だったよ。

そして最後は展望塔(塔か?)に上ってみた。
なんとな〜くふたこぶラクダの磐梯山を確認。
ほとんど水墨画状態だが・・・(^o^;。

前にも書いたけど、真ん中のくぼんだ部分が
噴火で吹っ飛んだんだと思うとマジで空恐ろしい・・・。
殆ど山そのまんま1個なくなった感じじゃん・・・.。ooO(゜ペ/)/。

この2館共通のお得チケット¥1,100が
高いとみるか、安いとみるか・・・それはかなりビミョ〜(笑)。
しかし、マジでここちゃんと運営出来てるのか心配。
窓口にいたおっちゃんやお姉さんの賃金は
ちゃんと支払われているのだろうか・・・?。
(大きなお世話ですね、ハイ、スミマセン^o^;)。


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絵夢

昨夜の二時間ドラマ・・・見るつもりでTVの前に座ったのだけど、途中
用事が出来ちゃって・・ビデオセットしてないしそれまでーー;。。
舞台がここだったのですよねぇ~
梅ちゃんは気付かれていたかしら?

平日だからこの閑散とした記念館だったのかな?
上映の方は特に特別貸し切り状態でちょっと淋しかったでしょうが、でもやっぱり観られて良かったのでは?
だんだん、人の心から遠ざかっていることも事実でしょうね。
忘れてはならない事実なんですが。。
雲仙普賢岳の頃もそうでしたし、神戸の震災にしてももう、かなり人々の心からは過去のことになってしまい、「あぁ~そうだったね~。。」と、かなり記憶から忘れ去られようとしています。
9月1日は全国『防災の日』ですが、それも義務化された中でのパフォーマンスに近年映ります。
淡路では断層が保存されてそこが見学コースになっていますが、近年は
訪れてもさら~っと流されて行き過ぎて行くという感じに思えたし。。

日本人ってほんとに“熱しやすく冷めやすい”傾向があります。

自然界の恐ろしさを改めて実感されたのではありませんか!

ツアーで訪れる観光の旅でなく、わざわざ足を運ばれた一人旅。
もう一人の梅ちゃんを知ったような気がします。
すいません、話が逸れちゃったような・・梅ちゃんの記事に沿ってないかもしれませんがお許しくださいね。
by 絵夢 (2006-09-17 06:52) 

梅屋千年堂

>絵夢さん
2時間ドラマ?!全然気付きませんでした〜。
きっと21時からやっていたんですよね?。
その頃アタシは何をしてたんだろう???記憶がナイ(^^;。
そうですね〜、日本人ってこういう災害を忘れるのが早いよね〜。
(当事者の方々は決してそんなことはないのでしょうが・・・)。
でもそれは裏を返せば立ち直りが早い民族だとも言えるのかも。
戦争後でも災害後でも、日本って復興が早い気がします。
日本人って、意外と過去にこだわらない
非常に前向きな人種なのかも知れないですね。
by 梅屋千年堂 (2006-09-18 00:22) 

しゃち

3Dワールドって、磐梯山の噴火+αだったんですねぇ。
学校の社会科見学とかでうまく使われているといいのですが。
立ち見で貸切は、ちょっと寂しいものがあるかもしれませんね。
というか、一人だと余計怖さが増す気がします(特に私はそうです)

磐梯山噴火記念館は、ほぼ想像どおりですねぇ。
でも、2階が昆虫とかが飾られているとはビックリ!!
by しゃち (2006-09-19 01:49) 

梅屋千年堂

>しゃっちゃん
そうか!学校の社会見学には結構いいかもね。
しっかしたった一人の3Dワールドは寂しいのもあったけど、
一人でニヤつきながら観てる自分が我ながら可笑しくて、
それでまた怪しくニヤつくというよくわからないシチュエーションでした(^o^;。
噴火記念館も3Dワールドも夏休み中には
子供たちでもうちょっと賑わっていたのかも知れませんね。
夏休みの宿題のレポート作りには結構いいネタだと思うしd(^_^)。
by 梅屋千年堂 (2006-09-20 00:22) 

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