東寺【2】

一通り東寺の境内を拝観した後は
宝物館で『東寺密教図像の世界』を見学。

（そしてこの後梅屋千年堂は思わぬ行動に・・・？！）。

とはいえ、宝物館の館内があまりに静かで
もうなんだかまた睡魔が襲ってきたし
予備知識も何もなく曼荼羅図などを観ていても
クラクラしてくるだけであった（^^;。
しかし、宝物館2階の奥の部屋に安置されていた
像高584.6cmの“千手観音立像”には目を見張った。

宝物館を出たら次は観智院へと向かう。
（宝物館の展示を観るために東寺へ行った割には
　記述少なすぎ？！笑。まぁ気にしない気にしない^^;）。

観智院は東寺の勧学院（学僧養成の施設）で、
この観智院には
“五大虚空菩薩像”や“愛染明王像”、
そしてかの宮本武蔵が描いた“鷲の図”、“竹林の図”などがある。

観智院の鶯張りの廊下を歩いていると、
とある貼り紙が目に飛び込んできた・・・。


『写経　やってみませんか』


写経・・・
そういや去年も京都に来た時に苔寺でやった（やらされた？）なぁ。
あの時は6月末だったんだけど、
もう暑くて暑くて汗ダラダラ流しながらやって
結構ツラかったんだけど、終わってみたら意外と気分爽快。
子供の頃から書道自体嫌いじゃないせいもあると思うけど
案外面白かったな・・・。

やってみっかなぁ・・・。

で、でもなぁ〜、一刻も早くホテルに帰って昼寝したい気もする（^^;。
う〜ん、どうしよう・・・と迷いつつ、受付のおばちゃんに
「写経ってどれくらい時間かかりますか？」と尋ねると
「大体1時間くらいかしらねぇ」と。
・・・1時間かぁ〜。ますます悩むな。
するとおばちゃん
「20分くらいで書き上がる（お手軽な）ものもありますよ」と。

でもさぁ〜、それってどうなのよ？（^^;。
どうせやるならちゃんとしたのをやりたいじゃん。
まぁ一回やったことあるしパッパと書けば1時間かからないんじゃないか？。

よし、やろう！！！

・・・というわけで般若心経262文字の写経に挑戦！！！。

おばちゃんに写経部屋に案内されて、白檀の粉で手をお浄めして
いざ、写経開始！。
部屋にはもちろんアタシ一人。
時々他の参拝者の方が、写経部屋の横の廊下を歩きながら
「へぇ〜、写経やってんだ」
とか言いながら通り過ぎていく。
『・・・み、見んじゃねぇよぉ〜（恥ずかしいだろ）』とはアタシの心の声（笑）。

しかし、シーーーーーン・・・・とした中で
ひたすら（意味も分からず笑）般若心経の感じの羅列を写していると
なんかこう精神が研ぎ澄まされていくような気がしてくる。
（単なる気のせいというウワサもあるが^^;）。
なんだかとっても集中力が湧いてきた・・・（ような気がした）。

苔寺の時と違って、今回は筆ペン使用だったし
確かに二度目ということもあってか、45分くらいで書き上げた。
最後は願い事と自分の名前を書いて奉納してくる。

しかし・・・般若心経の説くところを後から調べてみたところ、
『この世の中に存在する物は実のところすべ空である。
　だから、すべてが空であることを知り、
　様々の物事からの執着を断ち切れば苦悩や災厄から逃れられる』
みたいな感じの筈なのに
最後に“執着”の代表選手みたいな“願い事”を書かせるのはこれ如何に？！。

般若心経の内容を知らずに写経してしまったアタシは
もうまるで煩悩の塊みたいな願い事を書いて
奉納してきてしまったではないかっっっ（^o^;。
あんな願い事、仏様が叶えてくれるワケがないよぉ〜っっっ（汗＆恥）。

コメント 2

一つ前の桜との写真は絵葉書みたいで綺麗でしたね。
そして・・ここでも写経をやっているとは!びっくりです。
本当にライブだけでなく、たくさんのことをされてきたのですねー。
気になる煩悩の塊のような願い事は、やっぱりアルフィー関係だったのかなぁ?
by ありんこ (2006-05-12 23:14) 

＞ありんこさん
ホントはもう1枚、素敵なアングルで五重塔の写真を
撮れる筈だったんだけど、大きな蜂に襲われそうになったため
撮影は断念しました（^o^;。
願い事は・・・
ご指摘の通り、まさにアルフィー関連です（バレバレじゃんっ^o^;）。
by 梅屋千年堂 (2006-05-13 01:48)