ムッシュ！

今日はちょっとマニアック（？）な読み物ネタ。

ムッシュ、それは言わずと知れた日本音楽界の生ける化石、
ムッシュかまやつ＝かまやつひろしのことである。
この本はその、ムッシュかまやつの自伝なのである。

別にムッシュのファンでもなんでもないのに、何故この本を読もうなどと思ったか。
それは去年小田さん（小田和正）がやっていたレギュラー番組、
『風のようにうたが流れていた』に、ムッシュがゲスト出演した時に
この本をちらっと紹介していたからなのである。
そしてそれを最近またDVDで改めて観て、ちょっと興味を持ったからなのである。

その番組の中で、小田さんはこう言っている。
「ムッシュは嫌いな物が多いところが僕ととってもよく似ている」。
この二人が似ている？？？・・・ホンマかいな？（^^;
そんな風に思ったので、一つ読んでみるか、と思った次第だ。

まぁ〜、小田さんと似てるところがあるかどうかはこの際置いといて、だ（笑）
戦前生まれのムッシュが現在に至るまでに歩んだ人生はなかなかスゴイ。
こんなに内容の濃い人生を送れる人はそうそうあるまい。
勿論いいことばかりでなく、不遇の時代も少なくはない。
しかし、ムッシュはとにかくいつもプラス思考だ。
例えば、ある曲が売れなかったとする。
でも、『今思えばあの時売れなくて良かった。あの時売れていたら今の自分はない』と
ムッシュは語る。
でも、本著の中でムッシュは自分のことを「前向きだ」などとは殆ど語らない。
最後の方で、ちょろっと
“ある意味ポジティブなのかもね、僕は。
　だから挫折知らずなのかも知れない”
って書いてるだけ。
“ポジティブかも”って、アンタ・・・（^^;、むちゃくちゃポジティブですぜ。

正直、ムッシュ、あっちゃこっちゃ行き過ぎじゃないの？
（悪い言い方をすれば日和見主義的）って気もしない部分もあるけど、
ムッシュの人生は実に豊かだと思う。
そして、人生を豊かにする秘訣は、
物事を良い方に良い方に考えて、適度に方向転換していくことなのかな、
な〜んてことを、この本を読んで考えた。
・・・ムッシュかまやつ、やはりタダモノではないらしい。

ムッシュ!

• 作者: ムッシュかまやつ
• 出版社/メーカー: 日経BP社
• 発売日: 2002/08
• メディア: 単行本

ちなみに余談だが・・・THE ALFEEが去年の秋のツアーのアンコールで
ちょろっと歌っていた“フリフリ”は、ムッシュ作のスパイダースの曲なのだが、
ズバリ、“日本人には三三七拍子！”という発想から生まれた曲なのだそうだ。
『バンドが音を出す前にマチャアキが「みなさん三拍子よろしく！」なんてことを言って
　お客さんに手拍子をさせる。“タンタンタン、タンタンタン”と手拍子が大きくなったところで
　ドラムが入って曲が始まる・・・』
これって・・・まさに去年のアルフィーじゃん（^^;。
マチャアキ＝桜井さん、と（笑）。

コメント 5

さすが…梅ちゃん手が早い！（あ、表現間違ったかな～？^^;）
ムッシュ、あまりよく知らないけど、ポジティブだよね～。
見方が客観的なのかな？
ムッシュから受ける印象は常に理知的。
いろんな面から物事を考えることができる、
かっこいい人だなって思います（＾＾
by ひなた (2005-10-23 01:54) 

ムッシュの本、気になるわ～。
今度本屋に行ったら探してみようかな。。。
by しゃち (2005-10-23 01:58) 

＞ひなたさん
ホント、ムッシュはとても還暦過ぎてるとは思えない。
こういう人を見ていると、歳を取るのも悪くないと思えるよね。

＞しゃっちゃん
機会があったら是非、読んでみてね〜。
スパイダース時代の話とか、面白いよ〜。
by 梅屋千年堂 (2005-10-23 18:54) 

またまた乗り遅れてますが・・ごめんなさい。
かまやつさんのこの本・・興味あり！でも、取り寄せをしないと書店には
多分置いてないと思います・・私の近所のTSUTAYAには。。
ちょっとアマゾンでも頼もうかな。
私、あの本のあのページが浮かんできて久～しぶりに、何年ぶり？かで
開いて見ました。そのページで、かまやつさんは彼ら３人に「キミたちが人気出るのあと、２年くらいかかるぜ。でもナ、長くやってるヤツが最後に勝つんだ。がんばれヨ」・・・ほんとにほんとにそのお言葉どおりでした。
ムッシュさんも音楽が好きだから・・
ALFEEも音楽が好きだから・・。ギターが好きだから・・。３人で歌うことが好きだから・・。一つの信念持って生きることの素晴らしさを教えてくれます。
やっぱり、そんな人達ってステキに年齢を重ねていらっしゃいます！
自分もそんなふうに生きていきたいものです。。
梅ちゃんいろんなこと教えてくれてありがとう。
by 絵夢 (2005-10-27 02:34) 

＞絵夢さん
機会があったら読んでみてくださいね。
なかなか面白いですよ。
冒頭でアルフィー、そして坂崎という文字が各1回だけ出てきます（笑）
by 梅屋千年堂 (2005-10-28 01:16)