CATS

五反田のキャッツ・シアターに
劇団四季のミュージカル『CATS』を観に行ってきた。


今回の東京公演を観に行くのは１月以来２度目。
そして、アタシの人生においては・・・多分8度目・・・だと思う（多分）。
10年以上前になるが、初めて『CATS』を観た時の衝撃と言ったらなかった。
ミュージカルがこんなに楽しいものだったなんて！。

その後、北海道・福岡・名古屋・大阪と“CATS遠征”を重ね
晴れて再び東京公演だ。行かない理由はないだろう。

前回は普通に１階席の後方で観たのだが、
今回はちょっとマニアックな座席で鑑賞してみることにした。
それはジェリクル・ギャラリーと呼ばれる座席で、
分かりやすく（？）説明すれば、武道館の北東・北西スタンド。
ステージを斜め後方から観る格好になるわけである。

前回、１階席からこのジェリクル・ギャラリーを観た時は
「変なところに人がいるなぁ〜（^^;」と思ったが、
実際自分が座ってみると、不思議とそんなに変なところにいる感じはしなかった。

ミュージカル『CATS』のストーリーは、あってないようなものだし
今更…って感じもしなくもないので（なにしろ間もなく公演回数6000回だし）、
あえて言及しないが、25匹の猫たちが見事な歌と踊りを披露してくれる。

猫たちは上演中に何度も何度も客席に降りてくる。
客の目をジッッッッと見てセリフを喋ったりするので、
猫と目が合ってしまうと照れくさい(*^^*ゞ。

アタシの左隣に、初めて『CATS』を観に来たと思しき親子
（と言っても30代前半の息子と、その母という、かなり大人な親子）がいたんだが
オープニングで、猫が突然目の前に現れた時に
「うわぁ〜！！！（^o^;）」と、とても分かりやすいリアクションをしていて面白かった。
特にお母さんの方はリアクション大魔王な方で、
非常に素直な反応を示す方だったので、そっちを観ててもかなり楽しめた（笑）。

25匹の猫が登場するということは、さきほども書いたけど
この中に店主お気に入りのキャラクターがいる。
それはラム・タム・タガー。
（多分『CATS』を観たことがあり、なおかつ店主のことを知る人は
　「あ〜、やっぱりね」と思ったことでしょう笑）。

ラム・タム・タガーは、ROCKな猫なのである。
衣装も（昔は白だったんだけど）黒を基調にゴージャスな毛皮のたてがみ。
更に豹柄をあしらってあったり、着ているベスト（？）に鋲が打ってあったり、とてもROCK。
性質は「寒い時には裸、暑い時に焚き火」という超あまのじゃく。
なんとなく「オレって他のヤツとは別格だもんね」という雰囲気を醸しだしつつも、
でもやっぱり「何故かどうしてもみんなと一緒に踊っちゃうオレ」みたいなところが可笑しい。

今日、このタガーを演じている役者がまたヨカッタ！！！。
四季のミュージカルをいくつか観ている方なら、これまた「あぁ〜」と思うだろう。
その人の名は芝清道。
“違いが分かる男・石丸幹二”ほど有名ではないが、四季の看板俳優の一人。
荒川務が演じるタガーも好きだけど、芝さんのタガーはもう最高！。
いくら看板役者だからって、ここまで自由にやっていいのかぃ？ってくらい小ネタ炸裂。
な〜んかいつも端っこの方で面白いことやってて目が離せない。
（なんかどっかのバンドの誰かみたいだが…^^;）。
雌猫に流し目送ってたり、いつの間にか空席に座ってお客さんと一緒に手拍子してたり…。

そして今日はお客さんもノリがいい方が多かったようで・・・
特に最前列にいたオヤジ！！！（推定年齢50歳代）。
カーテンコールの時には率先して立ち上がり、
「もう一回出てこい！」とかなんとか叫ぶわ、
外国人みたいに指笛ビービーならしたりと、もぉ〜すんごい盛り上がりぶり（^^;。
そのオヤジのお陰で、猫たちも何度も何度もカーテンコールに応えてくれた。

あまりにも、いつまでたっても拍手が鳴りやまないので
最後にタガー1匹で登場。
（やはりこの異様な盛り上がりは芝さん人気のせいなのか？？？）。
ステージ上、1匹で適当にパフォーマンスするタガーに向かって
「こっち向いてぇ〜！」と絶叫する最前列オヤジ・・・（^^;（^^;（^^;。

最後に客席を湧かせて去っていったタガー。
観客もさすがにこのステキなオマケに満足してやっと帰り始めた。
最前列オヤジ、もしもう一回騒いだら2階から石投げてやろうかと思ったが
オヤジ、そこまで無粋なマネはしなかった（笑）。ヨシヨシ。
（て〜か、かなり“わかってる人”なんだろう＜オヤジ）。

そんなオヤジ＆芝タガーのお陰でメチャメチャ楽しい『CATS』だった。
ただ、やっぱり正面から観た方がダンスも、音もいいんだな。
というわけで、来月にまた、今度は正面から鑑賞してくる予定である・・・。

▼終演後のキャッツ・シアター。みんな満足げ。

コメント 8

なんだかとっても光景が浮かんでくるレポですねぇ。
全部わかるよ、そうそうそんな感じって（笑）。
私が去年観たときも芝ラムタムだったけれど、やっぱりそうだった。
四季も知らない役者さんばかりになっちゃって、
知ってる人が出てるとなんだか嬉しい。
クセとかもわかるしね(^^;
by 涼香 (2005-07-21 01:08) 

＞涼香ちゃん
コメント早っっっっ！（笑）。
そうなんだよね〜。最近知らない人ばっかでさ〜。
（あと外国人が多いよね）。
今日もレギュラー（？）は芝さんと石井健三さんくらいだったよ。
近頃、ガスもグリザベラも若すぎちゃう？と思う今日この頃。
服部良子さんのジェニエニが観たいんだけど…
最近はあんまり出てないのかなぁ？。
by 梅屋千年堂 (2005-07-21 01:19) 

「CATS」まったくわかりません(^^;)
でも面白そう、楽しそう！
「WE WILL ROCK YOU」もそうだけど、
うめちゃんのレポが上手いんだろうなぁ。

踊りはバレエから能まで何でも好きだけど、
歌が入るミュージカルはいいや、って感じだったのが
最近ちょっと興味湧いてきてるもんな〜。
でも行ってみてハマっちゃたら破滅ロード爆進どころじゃ
済まなくなりそうでコワイ・・・
by ちえぞう (2005-07-21 02:36) 

＞ちーちゃん
『CATS』は、セリフ喋ってたと思ったら突然歌い出すタイプの
ミュージカルと違って、歌中心だから楽しめると思うよ〜。
で、バレエもそうだと思うんだけど、
ダンサーの身体能力の高さ（＆筋肉）にホレボレするんだよね〜。
昨日も『CATS』観て、よーし筋トレ再開だ〜！と決意した次第です。

しかし確かにハマると危険だね。ライブよか料金高いし・・・（^^;。
by 梅屋千年堂 (2005-07-21 15:12) 

師匠ーすげー！！そんなに観てるの？
く●かわじゅんちゃんは今studio lifeにはまってて
すーーーーーっごいみにいってるよー！！！
おいらも行きたいんだけど時間がねぇ〜・・・
観れないがこーやってレポみれるのがありがたいよ！！
ホント師匠はまとめジョーズ！！
by yoh-chan (2005-07-21 21:34) 

＞よーちゃん
うん、なんだか『CATS』にはハマってしまってね〜。
観るたびに新しい発見があるし（というか多分マイナーチェンジしてる）
ついつい観てしまうんだよね〜。
また来年の１月以降に行きたいと思ってるんだけどね〜。
（年内は、もうムリムリ！！！）。
by 梅屋千年堂 (2005-07-21 23:28) 

お邪魔します～。初めて観たミュージカルは〝CATS〟でした。
最初はなにがなんだかわからなかったな･･。と今でも他の舞台観劇の際に思い出す時があります。
もう少し料金が安かったら（アルコンのように）もっと行けるのにね!(^^)!
by おかん (2017-03-20 05:16) 

＞おかんさん
本文にも書いてありますが、
一時期劇団四季、特に『CATS』にとち狂ってたことがありまして
全国各地の公演を見に行ったりしてました。
確かに最初はストーリーがあるようなないような感じで
頭の中が「？？？」になりますね。
でも役者さんたちの歌とダンスが素晴らしく、
終わる頃にはすっかり虜になっていました。
一度でいいからラム・タム・タガーとステージで踊ってみたかったなぁ…
（今はもう年齢的に絶対選んでもらえないでしょう…爆）。

by 梅屋千年堂 (2017-03-20 23:17)