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オンライン講演会 [EXHIBITION]

というものに初めて参加してみた。

と言っても時間的にリアルタイムの参加は困難で
アーカイブを視聴しただけなのだけれども…(^^;ゞ。

昨年の秋頃だったか、
山種美術館がクラウドファンディングを募集しているのを知り
微力&少額ながら寄附をさせていただいた。
それ以来、山種美術館から様々なお知らせが届くようになり
そんな中で山下裕二先生のオンライン講演会があると知った。

山下裕二先生は美術史家であり、明治学院大学の教授でもある。
藝大卒かと思いきや、出身は東大文学部美術史学科。
1990年から明学の文学部芸術学科で教鞭を執っている。

明学に芸術学科なんてあるんだ?!(・o・)。
調べてみたら、1990年に文学部に芸術学科や心理学科が設置されたらしい。
もし自分の大学受験の時に、芸術学科や心理学科が既に明学にあったら
受験していたかも知れないなぁ…。
(自分が受験生だった当時、明学には受けたい学科がなかったのだ)。

講演会のテーマは
『山下裕二氏が語るか「私が好きな山種コレクション」』。
全3回シリーズで、1回目は開催中の展覧会に合わせた「江戸絵画と浮世絵」。
開催日時は8月14日(土)14:00〜15:30。
土曜日は仕事なのでリアルタイムでの参加は叶わないが
18日(水)からアーカイブで視聴可能(しかも来年の4月まで!)。
金額は¥1,500。
『Come on ! ALFEE!!』に慣れた身としては、かなりのお得感(笑)。
3回セット券を購入すると更に合計で¥300お得なのだけど
いきなり3回分買うのはちょっと不安があったので、まずは1回分。

アーカイブの良さは自分のペースで観られること。
好きな時にトイレにも行かれるし、疲れたら休めばいい。
続きは後日観たっていい。気になるところは繰り返しチェックできる。

講演の前半は「江戸絵画」。
岩佐又兵衛から始まり、
俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一・鈴木其一の琳派の系譜、
土佐派、狩野派、若冲、文人画…と多岐にわたる。
山種のコレクションのみならず、他館のコレクションの画像なども交えながら
山下先生が解説する(=その作品のどこがいいのか熱く語る)。
アタシの大好物である琳派の作品に結構時間を割いてくれていて
個人的にかなり楽しめた。
山下先生は以前から琳派の絵師を刃物に喩えることが多く、
宗達は鉈(なた)、光琳は柳刃包丁、抱一はカミソリ、其一は手術用メス…
というふうに徐々に鋭さが増していくという解説が言い得て妙。
ちょっと駆け足気味ではあったけど、抱一の作品も多数登場して
パソコンの画面越しとはいえ眼福だった。

後半は「浮世絵」。
山種の浮世絵コレクションは数は多くはないものの、
状態の良いものが多いそうで、そんな中から
鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重ら
有名どころの錦絵を紹介。
山下先生は写楽が大好きだそうで、それについて熱く語る姿から
いかに写楽LOVEなのかがよ〜く伝わってきた(笑)。

オンライン講演と言いつつも
山下先生はいつも学生にも現物を見ることの大切さを伝えているそうで
特に作品のサイズ感は画面上では伝わりにくいので
是非とも美術館に足を運んで実際に観て欲しいと話していた。
(行きたいよ、すっごく行きたいんだよ本当は!)。

90分って普通の大学の講義と同じくらいの長さなので
絶対途中で眠くなったり飽きたりしそう…(^^;と思ってたけれど
あっという間の90分だった(途中で休憩は入れたけど)。

第2回は12月だそう。
その時の自分の状況にもよるけど、是非ともまた参加したい。
山種の公式YouTubeも面白そうなのでちょいちょい覗いてみようと思う。
コメント(2) 

コメント 2

YAYOI

今やオンライン講演会は普通にありますね。
講演者は聴衆の反応がわからなくてやりにくいと思いますが、このような試みが増えるのは良いと思います。
by YAYOI (2021-08-22 18:16) 

梅屋千年堂

>YAYOIさん
仕事でオンラインもリモートも使わないし
『Come on ! ALFEE!!』でもチャットは観ないので殆どテレビ感覚。
まぁ今回もアーカイブだったのでテレビ感覚だったわけですが
へぇ〜こういう感じなのかーと思いながら観ていました。
長時間参加者を惹きつける講演を行うのは結構大変だろうなぁ…と
演者のご苦労もひしひしと感じました。

by 梅屋千年堂 (2021-08-22 22:47) 

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