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ゼロ・グラビティ [Music,Movie&Musical]

パンフレットのプロダクション・ノートを読んでから
感想を書こう〜なんて思ってる間に1週間経ってしまった(^^;ゞ。

以下、映画の内容に関するネタバレあり。
これから『ゼロ・グラビティ』を観に行く予定の方はご注意下さい。

映画のストーリーを掻い摘んで言うと、
スペースシャトルでの船外活動中にトラブルに見舞われて、
宇宙空間に投げ出された宇宙飛行士:
ライアン・ストーン(サンドラ・ブロック)と
マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)が困難を切り抜けて
地球に帰還しようと試みる物語。
(しかし実際に帰還できるのは・・・・・なのだけども)。


もう最初から最後まで緊迫感がハンパない。
冒頭の(多分)10分程度以外はずーーーっと緊迫&緊張の連続。
一難去ってまた一難。次から次へと困難が襲いかかる。

予告篇を観たときは、別に3Dじゃなくてもいいんじゃないか?と思ったけれど
3Dであるが故に自分も宇宙空間の中にいるようなリアリティを感じられる。
本当に宇宙に行って撮ってきたんじゃないか?と思うほど、映像に違和感がない。

と言っても勿論アタシは宇宙に行ったことなどないので
リアリティと言っても、想像上のリアリティでしかないんだけど。
(そりゃリアリティとは言わないだろ^^;)。

宇宙に行ったことがなくても、まるでそこにいるような気分になり、
主人公が酸欠で窒息しそうになれば、
こっちもいつの間にか呼吸するのを忘れてて、
なんとも言えない息苦しさを感じていたりする。
やっぱりこの映画は3Dで観るべき!と思った。

上映時間約90分という、最近にしては短い映画だけど
「あれ〜もう終わり?」などという短さは微塵も感じさせない。
これがもし120分以上の映画だったら、疲れてしまって感動は半減かも。
映画は長ければいいってもんじゃないのだ。


宇宙空間を描いた映像美も凄いんだけど、
それだけの映画ではなくて、メインは実は人間ドラマであるところが感動的。

主人公の感情が、冷静さとパニック状態の狭間を
行ったり来たりする感覚がたまらない。
そういう映画ではないのかも知れないけど
思わず「そら!頑張れ!もう少し!」と主人公を応援したくなる。

何度も何度も泣きたくなるような状況に陥るし
諦めそうにもなるけれど、最終的には諦めないで生き延びようと決意する。
諦めなければどうにかなる、諦めなければ希望の光が見えてくる(かも知れない)
ということを感じさせてくれる。

自らは死を選んだコワルスキーに
「君は必ず地球に生還すると誓うんだ!」と励まされ
「必ず地球に生還する」と、ストーンが半ば無理矢理誓わされる場面では
かの『タイタニック』を思い出した。
タイタニック沈没の後、ジャックがローズに
「必ず生き残ると約束してくれ」と願い、ローズが「約束する」と言う場面。
誰かあるいは何かに対して、言葉に出して誓いを立てるという行為は
思いの外、勇気を与えてくれることなのかも…なんてことも思った。

緊迫感の中にも、グッと来る場面は他にもあって、
無重力の宇宙船の中で、ストーンの涙が顔から離れて空間を浮遊する場面、
それとどこぞの言葉の通じない国と偶然無線が繋がって
スピーカーの向こうから聞こえてくる犬の鳴き声や赤ちゃんの声や
子守歌を聴きながら、ストーンが「アォーーーン!」と遠吠えする場面。
観ていて泣きはしなかったけど、
なんだかせつなくて仕方ない場面だった。

サンドラ・ブロックって、こんなに凄い女優さんだったのか!と
ちょっと驚いてしまった(・o・)。

最も感動的なのは、地球に生還したストーンが
水の中から這い上がって土を握りしめ、地球の重力を愛おしむ場面。
そしてその重力に逆らって、ヨロヨロと立ち上がるラストシーン。
そこにバーン!と『GRAVITY』というタイトルが映し出される。
「うぉぉぉーーー!!!(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)(T-T)」なのである。
地球の重力よ、ありがとう!みたいな(笑)。

邦題は『ゼロ・グラビティ』なんだけど、原題はただの『GRAVITY』。
このラストシーンを観ると、あーなんて安っぽい邦題にしちゃったんだい?と思う。
ただの『GRAVITY』のままで良かったのに〜。
大事なのは「無重力」ではなくて、「重力」の方だったのに〜。

なんだか久しぶりに「予想以上に良い映画」だった。


ところで、コワルスキーは本当に
あのまま宇宙の藻屑と化してしまったのだろうか…。
「実はあの後、決死の救出劇があり奇蹟の生還を果たしていた!」
な〜んてストーリーはあまりにもウソっぽいけれど(^^;
『ゼロ・グラビティ 〜その後のコワルスキー篇』も観てみたい気がする。


そういえば、グッタリした頭でエンドロールをボーッと眺めていると
「Ed Hariis…Mission Control in Houston」
というような文字が出てきてハッ?!とした。
この映画においてのこの役は声だけの出演なのだけど、
エド・ハリスといえば、'95年の映画『アポロ13』で
白いベストを着た、ヒューストンの管制官の役をやっていた人ではないの!。
『アポロ13』を観た人ならば、この映画でも白いベストを着て
地上から宇宙に向かって指示を出している
あのめちゃめちゃシブいエド・ハリスの姿を思わず想像してしまったハズ(笑)。
いや〜未だに管制官やってたんだ〜!なんて、
ちょっと嬉しくなってしまった(^o^;。
いやはや粋なことを考えますなぁ、そんな感じ。


パンフレットを読んで、この映画がどのように撮影されたのかが
ようやくそしてなんとなくわかったけど、メイキングを実際に観てみたい。
Blu-rayが出たら買っちゃおうかな〜…(もしも万が一にもそんな余裕があれば…^^;)。


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『ゼロ・グラビティ』のオフィシャルサイトはコチラ



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《オマケ》
明日は年に1回の人間ドック。
朝ゴハンも食べずに、めちゃめちゃ寒い中を
出掛けなければならないと思うとユウウツだよ〜(T^T)。
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