フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち [EXHIBITION]
昨日外出した本当の目的はこれだったのだ。
8月2日から東京都美術館で開催中の
『フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち』。
フェルメールは、17世紀オランダ絵画を代表する画家の一人で
現存する作品はたったの30数点のみ。
去年の秋には“牛乳を注ぐ女”が来日。
行こう、行かなくては!と思っているうちに会期終了_| ̄|◯。
今回はそんなことにならないうちに、ということで早めに行動。
しかも、そんな寡作の画家・フェルメールの作品が
一挙7作品も来日、そのうち4作品は日本初公開だと言うから
これは絶対見逃せまい。
しかしまぁ・・・天気も上々の日曜日。
美術館は激混みかもなぁ〜(-_-;と覚悟の上で家を出た。
が、上野公園に着いてみると「待ち時間0分」の表示ヽ(^。^)丿。
それでもホントかぁ?と疑いの眼差しのまま中に入っていくと
ホントに《思ったよりは》全然空いていた(・o・)。
いつものように入り口で¥500払って音声ガイドを借りる。
今までは番号ボタンが付いた操作機器とヘッドフォンを渡されるんだけど
今回はi-touchPenというタッチペン式の音声ガイド。
これと一緒に、展示作品の写真が3cm角くらいの大きさでカラー印刷された
ガイドシートというものを渡される。
タッチペンをこの小さな写真の一部にタッチさせるだけで
その作品の説明が流れるというスグレモノ!。
従来の操作機器よりも軽くて小さいから首から下げてても肩も凝らないし、
ガイドシートもフルカラーで目にも楽しい。
今後この音声ガイドがもっともっと普及するといいなと思った。
今回来日した、フェルメールの7作品は
・マルタとマリアの家のキリスト
・ディアナとニンフたち
・小路
・ワイングラスを持つ娘
・リュートを調弦する女
・手紙を書く婦人と召使い
・ヴァージナルの前に座る若い女
お馴染みの風俗画のみならず、宗教や神話を題材にした初期の作品や
2つしかない風景画のうちの一つがあったりして
バラエティに富んでいる。
当初は、ウィーン美術史美術館所蔵の“絵画芸術”という作品が
出品される予定だったらしいのだけど、保存状態の悪化が懸念されるとのことで
直前になって出品中止になったらしい。
その代わりかどうかよくわからないが
アイルランド・ナショナル・ギャラリーから
“手紙を書く婦人と召使い”という日本初公開の作品が
追加展示されることになったそうだ。
“絵画芸術”は、今回の展示の目玉の一つだったろうと思うけど
アタシとしてはこの作品は2004年に来日した時に観ているので
他の作品を観られた方が有り難いかな・・・なんて(^o^;。
絵画作品のここがいいとか素晴らしいとか
言葉で表すのはとっても難しいけど
やっぱりフェルメールは同時代の他の画家よりも抜きん出てるなーと思う。
で、確かに初期の作品(宗教とか神話の絵)は
いわゆるフェルメールらしさがあまり感じられず
「これ、ホントにフェルメール???」なんて感じなのだが
独特の光に包まれた風俗画なんかは、
映画やドラマの中の何気ない一場面を切り取ったみたいで
頭の中にいろんな想像が勝手に膨らんでいった。
フェルメール以外の画家の作品では
ヘラルト・ハウクヘーストやヘンドリック・コルネリスゾーン・ファン・フリート
(名前長いよ^^;)が描いた、デルフト新教会の内部の絵が興味深かった。
パッと見、凄くリアルに描いてるように見えるのだけど
実は絶対に有り得ない構図=実際には一度に見ることの出来ない景色が
騙し絵風に描かれている。
こんな風に、実際の人間の目で見たり、写真では再現できないような場面を
1枚に押し込むことが出来るのも絵画の面白いところかも。
・・・と、まぁ、やっぱりあんまり巧く表現できないけど(^^;ゞ
この『フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち』という展示は
作品の数も多すぎず少なすぎず、いろんな点で“とっても良い展示”だった。
------------------------------------------------------------------
『フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち』
12/14(日)まで東京都美術館にて開催。
関連サイト
・TBS公式ホームページ
・朝日新聞社公式ホームページ
8月2日から東京都美術館で開催中の
『フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち』。
フェルメールは、17世紀オランダ絵画を代表する画家の一人で
現存する作品はたったの30数点のみ。
去年の秋には“牛乳を注ぐ女”が来日。
行こう、行かなくては!と思っているうちに会期終了_| ̄|◯。
今回はそんなことにならないうちに、ということで早めに行動。
しかも、そんな寡作の画家・フェルメールの作品が
一挙7作品も来日、そのうち4作品は日本初公開だと言うから
これは絶対見逃せまい。
しかしまぁ・・・天気も上々の日曜日。
美術館は激混みかもなぁ〜(-_-;と覚悟の上で家を出た。
が、上野公園に着いてみると「待ち時間0分」の表示ヽ(^。^)丿。
それでもホントかぁ?と疑いの眼差しのまま中に入っていくと
ホントに《思ったよりは》全然空いていた(・o・)。
いつものように入り口で¥500払って音声ガイドを借りる。
今までは番号ボタンが付いた操作機器とヘッドフォンを渡されるんだけど
今回はi-touchPenというタッチペン式の音声ガイド。
これと一緒に、展示作品の写真が3cm角くらいの大きさでカラー印刷された
ガイドシートというものを渡される。
タッチペンをこの小さな写真の一部にタッチさせるだけで
その作品の説明が流れるというスグレモノ!。
従来の操作機器よりも軽くて小さいから首から下げてても肩も凝らないし、
ガイドシートもフルカラーで目にも楽しい。
今後この音声ガイドがもっともっと普及するといいなと思った。
今回来日した、フェルメールの7作品は
・マルタとマリアの家のキリスト
・ディアナとニンフたち
・小路
・ワイングラスを持つ娘
・リュートを調弦する女
・手紙を書く婦人と召使い
・ヴァージナルの前に座る若い女
お馴染みの風俗画のみならず、宗教や神話を題材にした初期の作品や
2つしかない風景画のうちの一つがあったりして
バラエティに富んでいる。
当初は、ウィーン美術史美術館所蔵の“絵画芸術”という作品が
出品される予定だったらしいのだけど、保存状態の悪化が懸念されるとのことで
直前になって出品中止になったらしい。
その代わりかどうかよくわからないが
アイルランド・ナショナル・ギャラリーから
“手紙を書く婦人と召使い”という日本初公開の作品が
追加展示されることになったそうだ。
“絵画芸術”は、今回の展示の目玉の一つだったろうと思うけど
アタシとしてはこの作品は2004年に来日した時に観ているので
他の作品を観られた方が有り難いかな・・・なんて(^o^;。
絵画作品のここがいいとか素晴らしいとか
言葉で表すのはとっても難しいけど
やっぱりフェルメールは同時代の他の画家よりも抜きん出てるなーと思う。
で、確かに初期の作品(宗教とか神話の絵)は
いわゆるフェルメールらしさがあまり感じられず
「これ、ホントにフェルメール???」なんて感じなのだが
独特の光に包まれた風俗画なんかは、
映画やドラマの中の何気ない一場面を切り取ったみたいで
頭の中にいろんな想像が勝手に膨らんでいった。
フェルメール以外の画家の作品では
ヘラルト・ハウクヘーストやヘンドリック・コルネリスゾーン・ファン・フリート
(名前長いよ^^;)が描いた、デルフト新教会の内部の絵が興味深かった。
パッと見、凄くリアルに描いてるように見えるのだけど
実は絶対に有り得ない構図=実際には一度に見ることの出来ない景色が
騙し絵風に描かれている。
こんな風に、実際の人間の目で見たり、写真では再現できないような場面を
1枚に押し込むことが出来るのも絵画の面白いところかも。
・・・と、まぁ、やっぱりあんまり巧く表現できないけど(^^;ゞ
この『フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち』という展示は
作品の数も多すぎず少なすぎず、いろんな点で“とっても良い展示”だった。
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『フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち』
12/14(日)まで東京都美術館にて開催。
関連サイト
・TBS公式ホームページ
・朝日新聞社公式ホームページ
2008-09-01 23:11
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コメント(8)
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昨年GWにオランダに行った時、クールハウスというホテルで
フェルメールメニューというものをいただきました。
青いターバンの少女がケーキの上に描かれていて、
崩される前に・・・と必死で写真を撮りました(^_^;)
12月14日までだからまだ日がある・・・と思っているうちに終わらないように、
早いところ上野に行きたいと思います。
by えの (2008-09-03 11:02)
>えのさん
オランダにもいらしたことがあるんですね〜。羨ましいです〜。
フェルメールメニューですか〜。
青いターバンの少女のケーキも気になりますが
ケーキの他は、どこがどのようにフェルメールだったのでしょうか。
なんだかちょっと気になります(笑)。
フェルメールが一挙7点ってのはスゴイと思います。
これから涼しくなってくると益々混んでくるでしょうし
早めがオススメですよ〜。
by 梅屋千年堂 (2008-09-03 23:31)
フェルメールメニューは、お料理自体はカルパッチョとかお魚とか
特にフェルメールを思わせるものではなかった(と思う)のですが、
お土産用メニューカード (青いターバンの少女)
ナプキンリングがフェルメールがらみ(残念ながらあまり記憶にないのですが)
でした。
食事中にプロジェクターでフェルメールの絵画を映写というサービスもあるらしいのですが、私の時にはこれはなかったように思います。
by えの (2008-09-04 10:55)
>えのさん
なるほど〜。教えてくださってありがとうございます。
地元でもフェルメールと言えば「青いターバンの少女」(真珠の耳飾りの少女)
なんですかね〜(それとも大抵の観光客なら知ってるから、ということ?^^;)。
それでもなかなか素敵な企画です。
日本で言えば・・・葛飾北斎メニューとか
そんな感じになるんでしょうか(笑)。
by 梅屋千年堂 (2008-09-04 22:33)
フェルメール、いいですよねー。
見ていて飽きないです。少し暗いトーンがいいですね。
世の中にはフェルメールの絵を見るために旅をする人も
いらっしゃるようで、そういうのもいいな、と思う今日この頃です。
今年1月にフランスのルーブルで2点見て、自分の中で
ちょっとフェルメールが盛り上がってたところだったので、
今回の展示はとってもタイムリー!(・∀・)
11月に見に行く予定ですがきっともの凄い混雑なんでしょうね…
by ひなた (2008-09-05 00:43)
>ひなたさん
アタシは物語を感じさせるドラマチックな絵が好きなので
神話画とか宗教画が割と好きなんですが
フェルメールは静かなのにドラマを感じさせるところが好きです。
11月は・・・会期も終盤で、混み始めてるかも知れませんね〜。
ルーヴルのフェルメールと言えば、来年
『ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画』で
“レースを編む女”が日本にやってくるようですね!。楽しみです!。
(今回の“絵画芸術”みたいなことにはなりませんように)。
by 梅屋千年堂 (2008-09-05 22:31)
(・∀・)人(・∀・)オンナシ!>宗教画、神話画好き
梅さん同様、結局これも、題材のエピソードを読んだり、
想像することに楽しみを感じているんだろうな、
と自己分析してます。
素敵な情報ありがとうございます~!(・∀・)>ルーブル
見ましたよ!”レースを編む女”!と”天文学者”!
(!が暑苦しくてスミマセン^^;)
>ドラマを感じさせる
そうそう、そうなんですよね。前にTVで特集をやっていて、
”日常を覗き見しているような”という表現を使われていました。
次に何か起こるかも…という空気が好きです。
ん~楽しみだわー♪
by ひなた (2008-09-06 02:34)
>ひなたさん
日常を覗き見・・・確かにそんな感じですね。
例えば今回の「手紙を書く〜」なんかは
この人、誰に手紙書いてるのかな〜友達?旦那?愛人?とか
書き上がりを待ってる召使いは
手紙を見ないようにわざと目線を逸らして気を遣ってるのかな〜
それとも「他にも仕事あるんだからとっとと書けゃ!」と
内心はイライラしてんのかなー(^^;とか
いろいろと勝手な想像をして楽しんでます。
日本にいながらにして名画が見られるのは喜ばしいことですね。
by 梅屋千年堂 (2008-09-06 22:36)