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キング・コング [Music,Movie&Musical]

ここんとこ6連勤な上に仕事が忙しかったので
ちょーっとお疲れ気味だったが、こんな時こそ気分転換が必要!と思い、
映画『キング・コング』を観に行ってきた。

以下、映画に関するネタバレ多数。
これから『キング・コング』を観に行かれる予定の方は要注意!。

『キング・コング』は過去にも何度か映画になっている作品で、
元々のオリジナルは1933年公開のものらしい。
今回の『キング・コング』は、その'33年版のリメークという形になっている。

監督は『ロード・オブ・ザ・リング』三部作でお馴染みのピーター・ジャクソン。
主演は『リング』のナオミ・ワッツ、『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック、
そして『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディ。

正直なところ、この映画にはあまり期待を寄せてはいなかった。
俳優陣にしても、ジャック・ブラックの過剰な演技(笑)は好きだけど
今回はコメディではないし、ナオミ・ワッツも美人だけど個性に欠けるので
実のところあまり好きではない。エイドリアン・ブロディにもあまり興味がない。
しかし、監督があの(アタシの大好きな)『ロード・オブ・ザ・リング』のPJならば
きっとそこそこ楽しめる作品には仕上がっているに違いない。
そんな理由で観に行ってみることにした。
(だから多分監督がPJでなければ、この映画は観に行かなかっただろう)。

聞くところによれば、この作品はあまり期待せずに観に行くと、
『思ったより面白かった』という感想が得られるらしい(笑)。
ということで、アタシもご多分に漏れず、最初の印象のまま
「あまり期待せずに」映画館のシートに腰を下ろした。

結論から言うと・・・↑という見方は間違いではなかった。

まず、映画は3時間8分にも及ぶ長編なのだが
そんなに長くする必要性のある映画なのか?・・・「否」である。
ここは別にいらないんじゃないの?とか、
このシーン長すぎて飽きてきた、という部分が多々あった。
冒頭からして長すぎる。
主要登場人物が揃い、ヴェンチャー号という船に乗って
髑髏島(SKULL ISLAND)に到着するまでに
既に約1時間が経過。フーッ、やっとだよ(x。x)という感じだ。

その髑髏島はと言えば、巨大ゴリラとジュラシックパークに出てきそうな恐竜、
それにめっちゃ気色の悪い(笑)原住民が共存(?)する、
「一体どーゆー生態系なんじゃっ?!」と、突っ込みたくなるようなスゴイ場所。
しかし、それはオリジナルが'30年代の映画だから仕方がない
・・・ということで大目に見よう。

コングにさらわれた主人公のアン(ナオミ・ワッツ)を救出するため、
島の奥深くへと踏み込んでいく、ヴェンチャー号のクルー達と
映画監督のカール率いる撮影隊。
途中、恐竜の襲撃に遭い谷底に転落。多くの仲間の命も失う。
そしてこの谷底でも、巨大昆虫や超悪趣味で気持ちの悪い生物(←ゴカイっぽい)に
襲われるのだが、こんなシーンハッキリ言って必要ないと思う。
(マジで気持ち悪い!!!)。
スプラッタ映画好きのPJ監督の個人的趣味としか思えない・・・(^^;。

紆余曲折を経て、NYにやってきたコングが大暴れするシーンも長過ぎ。
再会したアンとの、やすらぎのひととき風のシーンも妙に興醒め。



なにやら否定的な感想ばかりだが(笑)、泣けるには泣ける。
髑髏島で、コングがアンを追ってきて、ついに捕らえられてしまうシーンでは
自然に涙が溢れてきたし、NYでのコングの最期も泣けてしまった。

しかしこのラストシーンも最後の最後がよろしくない(やっぱ否定的・笑)。
コングの亡骸を前にして、コングに群がる報道陣。
その中の一人に「飛行機がとどめを刺したらしいよ」と言われて
カールが最後に一言・・・。
このセリフで映画が締め括られることが予測できるだけに
「どんな感動的なセリフで泣かせてくれるんだぃ?」と
思わず期待してしまったのだが・・・

そのセリフは、思わず「え?」と耳を疑うようなものだった。
締めのセリフがそれじゃ〜全然納得いかないんだけどーーー???。
ナニコレ?どーゆー意味?。
結局この男(カール)は、コングが死んだ今でも
何もわかっちゃいない、最後まで自己中男だった、ってことを言いたいのか?。
・・・釈然としないまま終わってしまった。

帰宅してからパフレットを読んだところ、
この最後のセリフも'33年のオリジナル版を忠実に再現したものなのだそうだ。
今回の『キング・コング』は、オリジナル版を忠実にリメークしたらしいが、
この最後のセリフに関して言えば、
もっと現代の観客の心に響くようなセリフに変えても良かったのでは?と思う。



と、どーしても否定的な方向に行ってしまうけど(笑)、
CGなどのVFXはリアルで素晴らしい出来映えだし
(↑ところどころ不自然な部分もあるにはあるが)、
なんと言ってもコングの表情が豊かなのに驚かされる。
怒りはするが、笑うでも涙を流すでもなく、
ましてや人間の言葉を話すわけでもないのだが、
その《目》の演技が素晴らしいのだ。

これは『ロード・オブ・ザ・リング』の“ゴラム”顔負けの演技だな、と
感心していたら、コングを演じ(?)ていたのは
『ロード〜』でゴラムを演じ(?)ていたアンディ・サーキスであった。
う〜ん、すごい役者だ。
・・・余談だが、
このアンディ・サーキスが素顔で演じているヴェンチャー号のコック:ランピーは
髑髏島で物凄い死に方をする。
あんな死に方、絶対にイヤだ(笑)。

ともかく、ストーリーや細かいことは深く考えなければ
結構楽しめる映画かも知れない。
特撮技術はホントにスゴイしね!。





あ、ちなみに〜、映画を観に行った時のお楽しみといえば《予告編》!。
今回は
『MI:3(ミッション・インポッシブル3)』
『ナルニア国物語』
『レジェンド・オブ・ゾロ』
『ダ・ヴィンチ・コード』
などの予告編が流れたけど・・・どれも面白そう〜〜〜!!!(ヤバイ)。
個人的には『ダ・ヴィンチ・コード』に期待大!!!。


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