速水御舟と吉田善彦 −師弟による超絶技巧の競演− [EXHIBITION]
東京都写真美術館から山種美術館へ移動。
どちらの美術館も最寄り駅は恵比寿なのだけど方向が違う。
駅から写真美術館、駅から山種…は何度も行っているのだけど
写真美術館から山種美術館へ行ったことがないので
どう行ったらいいのかわからない。
スマホのルート検索と首っ引きで、
だがしかし歩きスマホにならぬように気をつけながら
テクテクと歩いていると…
街灯がビールだ!(笑)。
このあたりはビール坂商店街というらしい。さすが恵比寿。
山種美術館に到着。
東京都写真美術館から歩いてきたルートを改めて確認してみたけど
なんだか一度駅まで戻って、そこから山種美術館に向かっても
距離的にはあまり変わらなかったような気がする(^^;。
でも違うルートを歩いたお陰でビール街灯に出会えたし、
知らない道を歩くのはワクワクする。…ヨシとしよう。
現在、山種美術館で開催されているのは
『開館55周年記念特別展
速水御舟と吉田善彦 −師弟による超絶技巧の競演−』
1年くらい前だっただろうか。
山種美術館でクラウドファンディングで寄附を募っていることを知り
一番スタンダードなコースで支援させて頂いた。
その《お礼》ということで、招待券が送られてきていたので
それを使わなくっちゃ!ということで
コロナも下火になっている間にやってきたというわけ。
山種の速水御舟コレクションは2年間の
『生誕125周年記念 速水御舟』で大体観ていたので
目新しさはなかったけれど、大好きな作品との再会が嬉しい。
「柿」
「紅梅・白梅」
「炎舞』
「あけぼの・春の宵』
「秋茄子』
…などなど。
そして今回唯一撮影OKだった「昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯」。
寄ってみる。
この羽の繊細さ!。
蜘蛛の方は、こんな画像じゃまるで伝わらないけど
金泥にうっすらと塗られた雲母(きら)が、見る角度を変えるたびに
ホンモノの蜘蛛の巣みたいにキラキラ光ってそれはそれは美しい。
前回の『生誕125周年記念 速水御舟』で観られなかった
「春池温」も印象に残る作品だった。
紅梅と、その下の池を泳ぐ鯉を描いたもの。
この絵を描くにあたり、御舟は鯉を入れたたらいを
部屋に持ち込んで、鯉の写生に励んだのだとか。
吉田善彦は17歳で御舟に弟子入りし、写生や古画の模写、作画姿勢を学ぶ。
戦中・戦後には法隆寺金堂壁画の模写事業にも参加。
後に「吉田様式」と呼ばれる独自の世界を生み出した。
師弟というから御舟に近い作風なのかと思いきや、全然違う。
フワ〜ッとした薄い霧の向こうに景色があるような絵。
「いいな」と思ったのは「雪原(小下図)」。
大きな屏風絵のための下図なのだけど、
その本チャンの屏風絵よりも、小下図の方がイイ(個人の意見です)。
そうした作品に混じって、全く異質な作風の
「ペルシャの鉢」という作品があったのだけど
アタシは今回観た吉田善彦の作品ではこれが一番好き。
なんかちょっとキュビスムみたいな感じで。
この絵のポストカードがあったら絶対買おう!と思っていたんだけど
残念ながら売ってなかった(・_・)。
(吉田善彦のポストカード自体ほとんどなかった…)。
山種美術館は、展示作品数が適度なのがいい。
多すぎて疲れることもなく、少なくて消化不良を起こすこともない。
いい気分で「美」を愛でたあとは、併設の《カフェ椿》でお茶(*^^*)。
今日こそ…今日こそ、オリジナルチーズケーキ「雪うさぎ」を食べるぞ!
…と思っていたんだけど
メニューを眺めていたら
やっぱり御舟の作品にちなんだ和菓子になっちゃった(^o^;。
「みどりの陰」
『翠苔緑芝』の左隻をモチーフにした和菓子。
これが『翠苔緑芝』。
(注:こちらは2019年の展覧会の画像。今回の展覧会ではこの作品は撮影不可)。
杏入りの練り切り。中はこしあん。
うさぎさんが「食べないでー」と今にも逃げていきそうだった(^_^)。
2館ハシゴしたけれど、思いの外疲労感は少なく
ほどよくリフレッシュできた(美味しいものも食べられたし♪)。
どちらの美術館も最寄り駅は恵比寿なのだけど方向が違う。
駅から写真美術館、駅から山種…は何度も行っているのだけど
写真美術館から山種美術館へ行ったことがないので
どう行ったらいいのかわからない。
スマホのルート検索と首っ引きで、
だがしかし歩きスマホにならぬように気をつけながら
テクテクと歩いていると…
街灯がビールだ!(笑)。
このあたりはビール坂商店街というらしい。さすが恵比寿。
山種美術館に到着。
東京都写真美術館から歩いてきたルートを改めて確認してみたけど
なんだか一度駅まで戻って、そこから山種美術館に向かっても
距離的にはあまり変わらなかったような気がする(^^;。
でも違うルートを歩いたお陰でビール街灯に出会えたし、
知らない道を歩くのはワクワクする。…ヨシとしよう。
現在、山種美術館で開催されているのは
『開館55周年記念特別展
速水御舟と吉田善彦 −師弟による超絶技巧の競演−』
1年くらい前だっただろうか。
山種美術館でクラウドファンディングで寄附を募っていることを知り
一番スタンダードなコースで支援させて頂いた。
その《お礼》ということで、招待券が送られてきていたので
それを使わなくっちゃ!ということで
コロナも下火になっている間にやってきたというわけ。
山種の速水御舟コレクションは2年間の
『生誕125周年記念 速水御舟』で大体観ていたので
目新しさはなかったけれど、大好きな作品との再会が嬉しい。
「柿」
「紅梅・白梅」
「炎舞』
「あけぼの・春の宵』
「秋茄子』
…などなど。
そして今回唯一撮影OKだった「昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯」。
寄ってみる。
この羽の繊細さ!。
蜘蛛の方は、こんな画像じゃまるで伝わらないけど
金泥にうっすらと塗られた雲母(きら)が、見る角度を変えるたびに
ホンモノの蜘蛛の巣みたいにキラキラ光ってそれはそれは美しい。
前回の『生誕125周年記念 速水御舟』で観られなかった
「春池温」も印象に残る作品だった。
紅梅と、その下の池を泳ぐ鯉を描いたもの。
この絵を描くにあたり、御舟は鯉を入れたたらいを
部屋に持ち込んで、鯉の写生に励んだのだとか。
吉田善彦は17歳で御舟に弟子入りし、写生や古画の模写、作画姿勢を学ぶ。
戦中・戦後には法隆寺金堂壁画の模写事業にも参加。
後に「吉田様式」と呼ばれる独自の世界を生み出した。
師弟というから御舟に近い作風なのかと思いきや、全然違う。
フワ〜ッとした薄い霧の向こうに景色があるような絵。
「いいな」と思ったのは「雪原(小下図)」。
大きな屏風絵のための下図なのだけど、
その本チャンの屏風絵よりも、小下図の方がイイ(個人の意見です)。
そうした作品に混じって、全く異質な作風の
「ペルシャの鉢」という作品があったのだけど
アタシは今回観た吉田善彦の作品ではこれが一番好き。
なんかちょっとキュビスムみたいな感じで。
この絵のポストカードがあったら絶対買おう!と思っていたんだけど
残念ながら売ってなかった(・_・)。
(吉田善彦のポストカード自体ほとんどなかった…)。
山種美術館は、展示作品数が適度なのがいい。
多すぎて疲れることもなく、少なくて消化不良を起こすこともない。
いい気分で「美」を愛でたあとは、併設の《カフェ椿》でお茶(*^^*)。
今日こそ…今日こそ、オリジナルチーズケーキ「雪うさぎ」を食べるぞ!
…と思っていたんだけど
メニューを眺めていたら
やっぱり御舟の作品にちなんだ和菓子になっちゃった(^o^;。
「みどりの陰」
『翠苔緑芝』の左隻をモチーフにした和菓子。
これが『翠苔緑芝』。
(注:こちらは2019年の展覧会の画像。今回の展覧会ではこの作品は撮影不可)。
杏入りの練り切り。中はこしあん。
うさぎさんが「食べないでー」と今にも逃げていきそうだった(^_^)。
2館ハシゴしたけれど、思いの外疲労感は少なく
ほどよくリフレッシュできた(美味しいものも食べられたし♪)。
2021-10-31 22:56
コメント(2)
寄付のお礼の招待券とは、素敵です!
蜘蛛、かなり繊細な感じは伝わります。
師弟でも作風が違うのでたくさん観ても
リフレッシュされて良かったです~。
練り切り、ものすごく可愛いですね。美味しそうです!
by おかん (2021-11-03 16:57)
>おかんさん
自分だってそんなに金銭的な余裕があるはずもないのに
好きな美術館が支援を求めているのを知って
思わず寄附してしまいました(^^;ゞ。
美術館はもとより、ここのカフェがなくなるのが寂しい!(そこ?)。
ここの和菓子、いつもとても素敵なんですよー。
でも次こそ雪うさぎ(チーズケーキ)を頂きます!(ウルトラタブン)。
by 梅屋千年堂 (2021-11-04 00:20)