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宮崎学 イマドキの野生動物 [EXHIBITION]

油断してたら会期終了間近…

ということで、水曜日(28日)に行ってきた東京都写真美術館。
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いやー…久しぶりだな。
いつ以来だ?と過去記事を遡ってみたら2016年12月が最後。
実に5年ぶり。

現在3つの写真展が開催されているけれど
お目当ては『宮崎学 イマドキの野生動物』。
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宮崎学氏は1949年、長野県上伊那郡南向村(現・中川村)生まれの写真家。
「自然界の報道写真家」として、日本に棲息する動物たちの
様々な姿を撮影している。

その中でも特徴的なのが、赤外線センサーを搭載した
自作のロボットカメラを使って撮影した動物たちの姿。
『けもの道』シリーズと題して、森の中の動物たちの通り道に
ロボットカメラを設置して、定点観測的に撮影した作品がとても面白い。

普段ヒトが通らないような場所を往き来する様々な動物たち…
…これは普通に理解出来る。
しかし、昼間は普通にヒトが散歩したりジョギングしたりしているような、
遊歩道として整備された道を、夜になるとキツネやタヌキ、
果てはツキノワグマまでもがウロウロしているのには驚いた。
しかもロボットカメラで撮影されているのに
動物の毛並みまでビシッとフォーカスが合っていて
そのクオリティの高さたるや!!!。こちらにも驚愕。

夜行性のフクロウを撮影したシリーズもカッコイイ。
これも特殊なセンサーを使っての撮影だそうだけど
それにしても暗闇の中で飛び立つ瞬間や止まり木に着地する瞬間の
広げた羽根の美しいこと!。
もう何千枚も撮った中の奇跡の1枚なのかも知れないけれど
いやもうこんな写真が撮れた時はさぞかし感動的で嬉しいだろうと思う。

更に、この写真展で個人的に最もインパクトが強かったのが
《死》をテーマにしたコーナー。
森に横たわる一頭の鹿の死骸。
その死骸が時間の経過と共に変化していく様子を
かなり長い期間にわたり同じ場所で撮り続けたもの。
様々な鶏や動物たちが死骸に集まり、生きるためにその肉を食う。
ある時には夥しい数の蛆虫が湧き「うわぁぁぁぁ…」という状況になる。
写真では伝わらないが、鼻が曲がるほどの死臭も漂うという。
徐々に食べるところがなくなっていく死骸に雪が積もり、
春になると雪が溶け、もうすっかり骨だけになり
最後の最後にはその骨すら消えてなくなる。

目を背けたくなるけど、背けられずに見入ってしまう。
仏教絵画の「九相図」のようだと思いながら見つめていた。

帰宅後、10月の初めに放送されたNHK Eテレの『日曜美術館』で
宮崎氏の仕事が特集された時のものを録画しておいたのを観たが
宮崎氏自身も「九相図」であると話していた。
その番組の中では宮崎氏が廃材や100均グッズを使って
手製の機材を作る様子や、その機材を森にセッティングする様子なども
紹介されていて、もう並々ならぬ手間暇がかかっていることがわかった。
けれどもそんな風に撮影に臨む宮崎氏が
なんだかとっても楽しそうで、カッコイイと思った。

これは展示室入り口に設置されたフォトスポット。
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下の方の、中央にある縦長のクマの写真…。
「ツキノワグマのカメラマン」というタイトルなのだけど、これが最高(^m^)。
好奇心旺盛なツキノワグマがカメラと三脚で戯れる姿を
無人カメラがとらえた決定的瞬間。
知らない人が見たら「着ぐるみでしょ」って思うに違いない。

うーむ…いい写真展だった。
終わる前に観られて良かった。

お気に入りの写真がいくつもあって、
ショップでポストカードがあるといいなぁと思っていたのだけど
残念ながらお気に入り写真のカードはなく…
図録も魅力的ではあったが、高いし重いし置き場所もないので諦めた。


この後は山種美術館に移動して
そこのカフェでランチにするつもりだったのだけど
いつの間にか(?)東京都写真美術館にもカフェが出来ていたので
予定変更してそちらに入ることにした。

食事のメニューはそれほど多くはないけれど
「バターチキンカレー(ドリンク・サラダ付)」をオーダー。
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オレンジ色のカレーに紫色の雑穀米という
補色に近いドギツい組み合わせに一瞬怯むも(^^;
食べてみたら…うまーーーーい!!!。
具の鶏肉もゴロゴロたくさんで嬉しーーーい!。

デザートもいっちゃいたいところだったけど
山種美術館のカフェでお茶をしようと思っているのでここは我慢。

ドリンクは冷たい日本茶。
ペットボトルから注いだようなのが出てくるのかと思いきや
ちゃんと水出ししたと思われる、
まろやかでとっても美味しい緑茶が出てきた。
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紙のストロー、初めて使った。
意外にふやけないもんだね(^^;ゞ。

さて、お腹も満足したし山種美術館に移動しよう。



《TO BE CONTINUED...つづく》



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《オマケ》
「中村正人 SOUND VENUE」
聴いたことのある話ばかりだったにもかかわらず面白かったー。
演奏部分も、なんだろ、普段のライブよりもボーカルが際立っていて
3人のそれぞれのコーラスパートがよく聴き取れて、
新たな発見がいくつもあった。
何度も観ちゃお〜っと(*^^*)。
コメント(6) 

コメント 6

YAYOI

宮崎学さん、素晴らしい写真ですね。
残念ながら知らなくて、あと1ヶ月長くやってくれてたら見に行けたのに、残念です。

中村正人さんとの対談、面白かったですね。
何回でも見れるのも嬉しいです♪
by YAYOI (2021-10-31 15:28) 

梅屋千年堂

>YAYOIさん
時に愛らしく、時にコミカル、そして時にシリアス。
宮崎さんの写真は日本の野生動物のいろいろな姿を教えてくれます。
今日が最終日だったのですが、ご本人がいらしていて
購入した図録などにサインも入れて下さっていたようです。

Amazon Primeの配信、4人とも楽しそうで
観ているこちらも終始ニヤニヤしてました(^^;ゞ。
ただ4人一緒に映る画面では、席の配置上
桜井さんが遠くなってしまうのが少し残念でした。
(その分お顔は小さく見えましたが笑)。

by 梅屋千年堂 (2021-10-31 23:07) 

おかん

お目当ての写真展、間に合って良かったですね。
写真美術館に私はまだ行った事ないのですが少し前に長女が短期でアルバイトで行っていたので今度何かあれば行ってみたいな~とは思っています。

カレーを注文する梅屋さん珍しいな、と思いましたが美味しそうですね。カレーは雑穀米が合いますよね。家で私は麦を入れたりしてます。
お茶も綺麗な色ですね!(^^)!
by おかん (2021-11-03 16:34) 

梅屋千年堂

>おかんさん
写真美術館はたまにしか訪れませんが
いつも洒落た展示をやっている、という印象です。
カフェも小洒落ていました。

カレー、好きですよ(国技館カレーしかり)。
でも辛すぎるのは苦手かも。
今年の年末、大阪のホテルニューオータニで
カツカレーが食べられますように(-人-)。

by 梅屋千年堂 (2021-11-04 00:16) 

おかん

そういえば国技館カレー購入して食べました! 
大相撲、今なら行けるのに九州場所・・・なのでおうちセットを取り寄せました~!
by おかん (2021-11-08 12:37) 

梅屋千年堂

>おかんさん
>>大相撲、今なら行けるのに九州場所
ホントですね。
さすがに福岡まで行こうって気にはなりませんしね(^^;。
いよいよ14日から1年納めの九州場所。
明生が九州場所のメインビジュアルに仲間入りしていて嬉しいです。
しかも明生キットカットがーーー!。
どうか初場所でも売ってますように(>人<)。

今見たら、おうちセットには北の富士カレーは入っていないんですね。
次回は是非北の富士カレーが入ったセットもどうぞ(笑)。

by 梅屋千年堂 (2021-11-08 22:10) 

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