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総合文化展 [EXHIBITION]

ゴッホ展を観た後、トーハク(東京国立博物館)へ移動。

まずは腹拵え。
本当は法隆寺館1階の「ホテルオークラ ガーデンテラス」が良かったのだけど
残念ながら現在一時休業中。
そうなると選択肢は東洋館1階の「ゆりの木」しかあるまい。
こちらも混んでいたらイヤだなぁ…と思っていたけど
全然空いていて待ち時間ゼロだった(^^;。

洋食系が食べたいなぁと、本日のパスタ=茄子のボロネーゼを注文。
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最初は「ま、フツーだな」と思いながら食べていたのだけど
茄子をパクッと食べてみたら…う、うまい!( ̄▽ ̄)。
たったの3切れしかないのが残念。5切れくらい入れて欲しかった(笑)。


トーハクの本館・総合文化展(平常展)も事前予約制。
と言っても特別展のように何時から何時までという細かい区分はなく
「9時から」と「12時30分から」の2区分のみ。

総合文化展に来た理由は、大好きな作品が現在展示中だと知ったから。
正直、今日はその作品だけ観られれば良いのだ。
なので、一応11室から時計回りに展示室を回って行ったけど
さほど興味のない展示は横目で見ながらほぼほぼスルー。

ところが、18室にどうしてもスルーできない作品があった。

高村光雲『老猿』
06_roen.jpg

突然目の前に現れた、木彫りの巨大な猿に「えっ?!」。
明治時代の彫刻家・高村光雲の『老猿』はとても有名な作品だけど
これまで写真でしか見たことがなく、
そのサイズはせいぜい高さ30cmくらいだろうと思っていた。
なので目の前にドーン!と現れた巨大な『老猿』を見た瞬間
「えっ?!こんなに大きな作品だったの?!(◎_◎)」と驚愕した。

どれほど大きいのかというと、高さ108.5cm。
しかもかなり高さのある台の上に展示されているので
その威圧感たるやハンパない。圧倒的。
目の前にこんな猿が現れたら迷わず逃げる。

うーむ、やっぱり実物を観るのって凄く大事なことなのだなと実感。
いやーいいもの観た!と感動しつつ目的の作品を求めて2階に上がる。

屏風と襖絵のコーナーで光琳の屏風発見。
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尾形光琳『槙図屏風』


同じ展示室に飾ってあった、もっと大きな屏風。
08_musashinozu.jpg
『武蔵野図屏風』。
こんな大作だけど作者は不詳。
けれどもどこか琳派のにおいがぷんぷん漂ってきて「コレ好き!」と
他に誰もいないのをいいことに、展示ケースの前を行ったり来たり。


そして、ついに辿り着いた!。
目的のあの作品がある8室に!。

その作品とは、酒井抱一『四季花鳥図巻 巻下』。
09_shikikachozu.jpg

描かれている鳥や虫、植物はどれも愛らしい。
すべてがキリッとした筆遣いで描かれていて
観ていてとても気持ちが良い。
10_shikikachozu.jpg
ずーーーーっと観ていても飽きないけど
ずーーーーっと観ているわけにもいかないので移動。


わっ、誰もいない(^o^;。
16_tenjishitsu.jpg
いいねぇ〜こういうの好き。


浮世絵と衣装の10室では伝 菱川師宣『浮世人物図巻 下巻』が目を惹いた。
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あ…

こんなところに見返り美人。
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で、最後はトーハクに来たら(個人的に)忘れちゃならない
高円宮殿下の根付コレクション。

宮澤良舟(三代)『おたまじゃくし』
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福山恒山『オーロラII』
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小林仙歩『鎧瓦に蝉』
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¥1000でこれだけいろいろ観られるのだから
トーハクの総合文化展は本当にお得だと思う。
今度からもっと積極的に訪れよう(…と、思うだけで多分そんなには訪れない^^;)
コメント(2) 

コメント 2

YAYOI

目にも楽しい記事をありがとうございます。
個人的におたまじゃくしが可愛くて気に入りました♪
by YAYOI (2021-10-06 20:00) 

梅屋千年堂

>YAYOIさん
トーハクの総合文化展は殆どの展示物が撮影OKなのが嬉しいです。
根付のおたまじゃくし、目線の高さの位置に展示されていて
ほとんど真正面からしか観られなかったので
実はキャプションをチェックするまで何なのかわかりませんでした(笑)。

by 梅屋千年堂 (2021-10-06 22:06) 

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