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星の王子さまミュージアム【1】 [JOURNEY]

昨日また《大人の遠足》に行ってきた。
今回は箱根。
目的地はタイトルにもなっている『星の王子さまミュージアム』である。

サン=テグジュペリ作『星の王子さま』は、超メジャーなお話だけど
実を言うとこの年になるまで読んだことはなかった。
しかし去年とあるテレビ番組で取り上げられていたのをきっかけに
この物語を読んでみたところ、思っていた以上に良いお話で
『星の王子さま』およびサン=テグジュペリという人に興味を持つようになった。
で、ヒマを見てボチボチといろいろ検索してるうちに
箱根にこんなミュージアムがあることを知り、行ってみたいな〜と思った次第。

しかし・・・
スギ花粉飛散量急上昇中のこの時期に、自ら箱根の山ん中に飛び込んで行くなんて
なんだか愚の骨頂に思えて仕方ない(-_-;。
だけどアルフィーのツアーがなく、
比較的時間とお金のある(?)この時期に行っておきたいと、
いつも使っているのよりも強力かつ高価な
《花粉もウィルスも99%カット!》という使い捨てマスクを装着して、いざ!箱根へ。

横浜駅から高速バスに乗って約2時間。
バスに乗り込むやいきなり爆睡モード(笑)。
ハッと起きたらもう御殿場。大きな富士山が目の前に。
01_mt_Fuji.jpg

昨年ラリック美術館へ行った時と同じように、仙石案内所というバス停で下車。
本来『星の王子さまミュージアム』は川向というバス停が最寄りなのだが
アタシが乗った高速バスはそこには停車しないので
仙石案内所から徒歩で向かうことにする。
歩いて15分くらいかな〜と思っていたが、予想していたよりも近かった。

ミュージアムはこのような入り口だ。
02_entrance.jpg

中に入ると、小さな星の上に立つ王子さまが出迎えてくれる。
04_entrance.jpg
どこからかシャボン玉が吹き出していて王子さまと来場者を取り囲む。

チケットを見せて中に入っていくと、そこはもう別世界。
『星の王子さま』の世界・・・というよりも、サン=テグジュペリが幼少期を過ごした
1900年代初頭のプロヴァンス地方の街並みをイメージした世界が広がっている。
ミュージアムというよりもテーマーパークと言った感じだ。
03_chirigakusha_st.jpg
▲地理学者通り

▼点灯夫の広場
05_tentoufu_hiroba.jpg

▼コンスエロのバラ園
06_consero_rose.jpg
なんだか今はとっても寒々しい感じで、まるで墓地みたいだけど(笑)
暖かな季節にはホントにバラの花でいっぱいになるらしい。

▼サン=テグジュペリ教会
07_church.jpg

内部はこんな感じ。こぢんまりとして可愛らしい教会である。
08_church_inside.jpg

ステンドグラスも《星の王子さまライク》である。
09_stainedglass.jpg

教会の前は▼ウワバミの小径。
10_uwabami_st.jpg
真ん中の島の部分が“ゾウを飲み込んだウワバミ”のカタチになっている。
(写真じゃ全然わかんないけどね^^;)。

で、そこに立っている風見ウワバミ(笑)。
11_uwabami_kazami.jpg
ゾウじゃないかって?。いや、ゾウを飲み込んだウワバミの矢状断面図なのである(^^;。

で、この小径周辺にはお馴染みのキャラクターのみなさんが勢揃いしている。
まずは王子さまと王様。
12_character.jpg

実業家と点灯夫。
13_character.jpg

地理学者。
14_character.jpg

そして、この小径の横にサン=テグジュペリの生家を模した建物があって
そこの玄関が展示ホールの入り口になっている。

展示ホールには写真や書簡などの資料が展示されていて
サン=テグジュペリの生涯を辿れるようになっている。
どうでもいいのだが、サン=テグジュペリはローワン・アトキンソン(Mr.ビーン)や
日産のCEO、カルロス・ゴーンと同系統の顔立ちである(笑)。

アタシが見始めた時は、アタシの他に2〜3組いるかいないかってガラガラ具合で
「あ〜、これはゆっくり観られて嬉しいかも・・・」と思っていたのに
ある時突然ドヤドヤと混み始めてビックリした。
どっかの団体客が来たのかと思ったが、そうではないらしく
ただただ自然に混んできただけだったようだ。
まぁ既に春休みに入っている学生が殆どって感じだが
男子も女子も、みんな『星の王子さま』をちゃんと読んできているらしいところが
ちょっとした驚きだった(・o・)。

アタシは今までサン=テグジュペリは飛行機乗りだったってことくらいしか
知らなかったんだけど、このたびこのミュージアムでいろんな資料を見て
サン=テグジュペリの人となりについて、
いろいろと知ることが出来て面白かった。
『星の王子さま』以外の著書も、今度読んでみたいと思った。

展示ホール1階は『星の王子さま』の世界。
と言っても、宇宙を思わせる薄暗い空間に登場人物のフィギュアが飾ってあったり
世界各国の様々な言語で出版されている『星の王子さま』が展示してあるくらいで
2階に比べると正直あんまり「おおっ!!!」と思うところはなかった(^o^;。

展示ホールを出ると、映像ホールの入り口。
映像ホールでは、今展示ホールで観てきたようなことが
30分の映像にまとめられて流されている。

・・・それにしても、なんでこんなに寒いんだか。
映像ホールもあまりの寒さに、どんな内容だったか殆ど思い出せない(爆)。
せめて建物の中くらいもっと暖かくしておいて欲しいものだが・・・。


《TO BE CONTINUED...続く》



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コメント 9

cocco

富士山大きいねーーー!雲がかかってなくてビューティホーだわぁ。
星の王子様は、私も昔アニメで見たくらいでちゃんと読んだことないです…。
そして、このミュージアムの存在を今始めて知りました。
写真見てるとほんとにどこか外国みたいだよ!



by cocco (2008-03-07 22:18) 

ありんこ

箱根に行ってらしたのですね♪
この時期はまだ山のほうは寒くて、花粉も飛んでいなかったのではないですか??そんなことはないのかな?

星の王子様ミュージアム、すごいですよね。
子供がもう少し大きくなったら連れて行きたいなーと思っている場所ではあります。
この近くのガラスの美術館もとてもいいのだけど、そちらにも行ったのかなぁ??
続きを楽しみにしています。
by ありんこ (2008-03-07 22:40) 

梅屋千年堂

>coccoさん
あんなに綺麗な富士山、アタシも久々に観ましたよ。
しかしバスの中からの撮影は結構苦労しました(^^;ゞ。
やっとの思いで撮れた1枚です。
ディズニーランドのような、こういった《作り物の外国》は
もう卒業したつもりだったんですが、すっかりハマってしまいました(^o^;。
なかなか雰囲気のあるいいところでしたよ。


>ありんこさん
いやぁ・・・どのスギの木も枝の先っちょが赤くなっててさ〜。
いかにも花粉たっぷりです〜って感じで恐ろしかったよー(笑)。

先にばらしちゃうと、ガラスの美術館には行ってないんだ(^o^;。
じゃぁこの後どこへ行ったか?。もうお分かりですね?(笑)。
by 梅屋千年堂 (2008-03-08 01:25) 

しゃち

大人の遠足いいですね。
星の王子様は未だに読んだことがなかったりして(^_^;)
すごいのんびりできそうな空間ですね。
by しゃち (2008-03-08 08:27) 

なおち

お~、『星の王子様』ですね(^^)遙か昔、6年生の時
でしたか、担任の先生が冒頭だけ朗読してくれたん
ですが、他の子は『何か意味わかんないね~』と言
ってる中、私は何故か続きが気になって仕方がなく、
自分で買いに行った本です(^^)b良いお話ですよね~(^^)

ちなみに象の上にウワバミをかぶせて
>“ゾウを飲み込んだウワバミ”状態になる陶器の
置物を持ってます。本当は王子様本体のが欲しかっ
たのですが、ちょっと高かった(^^;)

by なおち (2008-03-08 11:28) 

ちゃあ~

実は、今の職場のオエライさんが、『星の王子様』の翻訳者の息子さんなのです。
私もまだ読んだことはないので、読んでみようかな、とは思っているところ。
あまりファンタジーとか好きではないので、ホントに読むかどうかはわからないけど・・・
オモシロイですか?
今はもっぱら、ミステリーを読んでいます。
by ちゃあ~ (2008-03-08 11:39) 

梅屋千年堂

>しゃっちゃん
もう少し空いてたらもっとのんびり出来たんだけどね。
あれよあれよと混み出して“お一人様”のアタシは
ちょいとアワアワしてしまいました。
『星の王子さま』アタシも去年初めて読んだのだよ・・・(笑)。
そしてこのハマりようは一体・・・(^^;。


>なおちさん
確かに子供には「意味わかんない」部分が多いかも知れませんよね。
アタシはあのお話には哲学的な匂いすら感じます。
大人になってから初めて読んだ「超有名な本」っていくつかあるけど
『星の王子さま』と『若きウェルテルの悩み』は
10代の頃に読んでおきたかったな〜と思います。
ま・・・何にも考えてない子供だったので
案外今ほど感銘は受けないかもしれませんが・・・(^o^;。

ウワバミの陶器フィギュア、ミュージアムショップに売ってまして
実はかーなーり、惹かれました。
でも今回は別のものを。それについてはまた別記事で・・・。
(毎度のことながら引っ張りますなぁ〜笑)


>ちゃあ〜さん
えっ?!翻訳者ってもしかして内藤濯さん?!。
うわっ、スゴーーイ!!!(@o@)
・・・と思って思わず調べてしまいました。
ご次男の幸穂氏ですな?!。スゴイなスゴイなー!。
でも・・・去年は何かとご苦労も多かったようですね・・・(謎笑)。

『星の王子さま』は“ファンタジー”とはちょっと違うと思うけど
ちゃあ〜さんのお気に召すかどうかはビミョー(笑)。
オモシロくはないと思うけど
でも、《忘れかけていた大事なこと》を思い出させてくれる本ではあるよ。
by 梅屋千年堂 (2008-03-09 00:22) 

kojirou

私も、去年はじめて「星の王子様」を読みました。(かなりの年齢です(^^ゞ)
新しい訳の本。風見ウワバミよく判ります。
小田さんファンの友人ではなく、べつの友人が星の王子様好きで、
goodsを集めています。星の王子さまミュージアムにも行ったことがあるそうです。私も今度行ってみようかな?
by kojirou (2008-03-09 06:14) 

梅屋千年堂

>kojirouさん
kojirouさんが読まれたのはどの新訳だったのでしょう。
アタシが初めて読んだのは池澤夏樹・訳のもので
後からオリジナル版の内藤濯・訳のものを読み直しました。
オリジナル版で慣れ親しんでいる方には
新訳はなかなかとっつきにくいもののようですね。

ミュージアムは、『星の王子さま』を読んだ方なら
きっと楽しめると思いますよ。
by 梅屋千年堂 (2008-03-09 23:07) 

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