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ナルニア国物語/第1章 ライオンと魔女 [Music,Movie&Musical]

映画『ナルニア国物語/第1章 ライオンと魔女』を観てきた。

以下、映画に関するネタバレ多数。
これから『ナルニア国物語』を観に行かれる予定の方は要注意!。


だが、本題に入る前にまず本編前に流れた
「あら!ステキ!」なCMについて触れておこう。
それは“違いがわかる男…♪ダバダ〜・・・”でお馴染みの
ネスカフェ・ゴールドブレンド。

プラネタリウム・クリエイター大平貴之氏と唐沢寿明が
ハワイの山に登って満天の星空を眺めながらコーヒーを飲む、という
TVでもよく目にするあのCMなのだが、
なんと!!!二人が腰掛けて空を見上げたその瞬間、
映画館全体がプラネタリウムに!
正面のスクリーンには勿論のこと、天上や壁面にも満天の星が瞬いているのだ。
そして大平氏が
「ハワイでは南半球の星も見えるんですよ、
 それからホラ、みなさんの頭の上には蠍座が・・・」と解説する。
一体どこから投射してるんだ?と見回してみると
どうやら客席中央付近の通路に小型プラネタリウムらしき物体が・・・。

こんな素敵なCM、全国の映画館でやっているのだろうか?!と
帰宅後このCMについて調べてみたところ
今回のバージョンについては
丸の内ピカデリー(但し既に期間終了)と
ワーナー・マイカル・みなとみらい(3/4〜3/17)のみで実施中とのことだった。
しかもワーナー・マイカル・みなとみらいでも『ナルニア〜』でしか観られない。
ごくごく短い時間だけど、思わぬサプライズにちょっと得した気分だった。


さて、本題。映画の感想。
先に特別試写会へ行って既に観てきたという同僚によれば
『ロード・オブ・ザ・リング』にはかなわない、とのことだった。
う〜ん、それはそうかも知れない。
原作を読んでいてもその感じは否めない。
主人公も子供だし、動物が人間の言葉を喋ったりするし、
やはりどうしても『ナルニア〜』はちょっと“お子様向け”なのだ。
物語の深刻さや緻密さも『ロード〜』の方が勝っている。

しかしそもそもこの二つの作品を比較してしまうこと自体が
もしかしたら間違ってるのかも知れない。
まったくの別物なんだから。
だけど人間とは、似ているものを比較したがる性質を持ってるものなので
・作品が書かれた時代(しかも作者が友人同士)
・架空の国の物語
・突然重要な任務を負わされた普通の人達が主人公
・壮大なサーガもの
といういくつもの共通項を持ったこの二作品を
比較せずにはいられないのである(笑)。

この『ナルニア〜』は、なんと言っても夢と魔法のディズニー映画だし(笑)
対して『ロード〜』は、元々スプラッター映画大得意のP.ジャクソンが監督。
おそらく『ナルニア〜』の方は、戦争シーンなんかにしても
あまりおどろおどろしくてリアルすぎる描写は出てこないだろう。
だから大人にはその辺が物足りないかもなぁ〜・・・
と思って映画に臨んだところ、それはもう《その通り!》であった。

でもスクリーンに映し出された『ナルニア国』はとっても美しい。
白い魔女が統治する冬の世界ですら美しい。
ロケはニュージーランドで行われたとのこと。
って・・・これも『ロード〜』と一緒じゃん(^^;。
ニュージーランドって、とっても美しいところなんだなぁ〜・・・。
(行ってみたい)。

ストーリー展開も原作のイメージを損なうことなく、良くできていたと思う。
兄妹4人のキャラクターも、
原作よりわかりやすくハッキリと(極端とも言う?)描かれているし、
4人が揃って衣装だんすの中に隠れることになるいきさつや、
オオカミ軍団に追われて逃げるシーンなども
原作よりハラハラドキドキスリリングな展開に脚色してあった。

ただ、原作の中で個人的に結構気に入っていたシーンが
削られてしまっていたのはちょっと残念だった。
まず、ビーバー夫妻のおとぼけキャラぶりが物足りない。
(原作ではオオカミから逃げる際に、ビーバー奥さんは
 「ミシンを持ってっちゃ重いかしら?」などとボケまくる笑)。

アスランの登場により春が訪れ、雪が融け出したナルニアで
ソリを走らすことが出来なくなった白い魔女が
《徒歩で》石舞台に向かうシーンも、なんだかちょっとマヌケな感じで
アタシは好きだったんだけど、このシーンもなかったなぁ。
(やはりそんなシーンは女王の沽券に関わるのか???)。

それと、処刑前夜のアスランが
ピーターに魔女との戦い方の作戦を授けなから
「一緒には戦えない」ことを示唆する場面もなかったなぁ・・・。
ここは結構重要なシーンだと勝手に思っていたんだけど。

あぁ、あとエドマンドが石にされたライオンに
メガネのいたずら書きをするシーンも判りづらくて
ちょっと残念だった。

とはいえ、
原作を先に読んでから映画を観ても
決してガッカリさせられることはないと思う。
ちょっと前までは、原作を先に読んで映画を観ると
失望させられるものが殆どだった。

しかし昨今のCGの発達により、
よりリアリティのある映像が作れるようになったし
おそらく作り手(監督や制作)も、
いままでそんな風にガッカリさせられた経験を少なからず持っているのだろう。
「そうは言わせないぞ!」とばかりに
そこらへんはホントにしっかり作ってあるなぁ!と感じた。

とにかく、概ね不満はナイ!。
この映画、先日のアカデミー賞では
メイクアップ賞を受賞し、視覚効果賞、録音賞にもノミネートされていた。
そのあたりも見どころか、と思っていたんだけど
どんどん映画の世界に引き込まれてしまって・・・それどころじゃなかった(^^;。

ファンタジー映画好き、特撮映画好きの方は
きっと楽しめることでしょう。

・・・この映画のメイキングが観たいなぁ。

『ナルニア国物語/第1章 ライオンと魔女』の詳しい情報は↓コチラ。
http://www.disney.co.jp/movies/narnia/shell_content.html


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《番外記事》
今日は本編上映前にこんな映画の予告編が流れたよ。
『ポセイドン』
海洋パニックもの。
その昔の『ポセイドン・アドベンチャー』のリメイク、なの???
(よく知らないけどどうやらそんな感じ)。

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デットマンズ・チェスト』
出たー!。ジョニー・デップのジャック・スパロウ健在!。
オーランドやキーラも出てるよ!。

『イーオン・フラックス』
シャーリーズ・セロンがめちゃくちゃカッコイイ!!!(*^o^*)。
アタシが今一番好きなハリウッド女優かも!。

『エミリー・ローズ』
悪魔祓いの後、謎の死を遂げた少女をめぐって行われた“悪魔裁判”。
なんと、実話。予告編・・・おっかないよ〜゛(ノ><)ノ・・・ ヒィ〜。

『Vフォー・ヴェンデッタ』
『マトリックス』シリーズのクリエーターが手掛ける新作。
丸坊主のナタリー・ポートマンが熱演(美人は丸坊主でも美人だ・・・笑)。

どれも結構面白そうだ。
(でも劇場で観るかどうかは・・・ビミョ〜・・・)。


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コメント 5

あしべ

ここの内容見ずにコメントだけ(笑)
本場アメリカではもうDVDが来週だったかな?発売されます。
ナルニア国物語の小道具などがディズニーに展示してあったり、ゲームも
数多くだされておりました。
これから見るつもりなのにっ!!と思いながら地味にアメリカにネタバレ
されちゃいました(爆)
見たら、またここ見ますね♪
変なコメントでしたらすいません(^-^;
by あしべ (2006-03-09 01:23) 

ちえぞう

私はネタばれOK(作品によっては)なんで、しっかり読ませていただきました。
んで、劇場で観よう!という決心は変わらず増々楽しみになった〜
原作読んでいないから、うめちゃんの記事読んでも期待感煽られるだけで別に問題なかったし。
のんびり構えて終わっちゃわないうちに行って来ようと思います。
プラネタリウムのCMもいいね〜。すんごい観たいな〜と思うけど
横浜までは行ってられない(--;)

シャーリーズ・セロンといえば、今日地上波で「ノイズ」やってるねよね?
このジョニデは怖かった〜。
by ちえぞう (2006-03-09 21:57) 

梅屋千年堂

>あしべさん
アメリカでは既にDVDがリリースですか〜。早いですなぁ。
ご覧になりましたら、是非あしべさんの感想もお聞かせ下さいね。

>ちーちゃん
うん、是非大きな劇場スクリーンで観てみて〜!。
『ロード〜』よりも“毒”がなくて、物足りないかも知れないけど
さすがディズニー映画。最後まで安心して観ていられます(笑)。

「ノイズ」観んかった〜(x。x)。
そんなにジョニデ、怖かったんだ。観れば良かった。
by 梅屋千年堂 (2006-03-09 22:53) 

絵夢

わぁ~さすがに梅屋さんは凄い!
観てきただけでもその時間の有効利用に感心するのに
これまたこの記事!の凄さ~
原作に忠実がモットーなんでしょうが、やはり映画的には
脚色も必要なんでしょうね。。
先々週だったか、『世界不思議発見』でも発祥の地を尋ねて
ナルニア国物語を取り上げたクイズでしたね。
毎日のようにどっかで(新聞とか、TVなど)目にしたらやっぱり
ソワソワしてしまいます。
by 絵夢 (2006-03-11 10:21) 

梅屋千年堂

>絵夢さん
もっと短くまとめようと思っていたのに
思ったことをズラズラ書いていたら結構長い記事になっちゃった(^^;。
「世界ふしぎ発見」はアタシも観ました。
作者のルイスが、手紙をくれた子供たちに
「続きは君が書いてみたら?」と返事を書いたっていう話は
ステキだな〜と思いました(^_^)。
by 梅屋千年堂 (2006-03-11 23:00) 

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