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HOKUSAI [Music,Movie&Musical]

久しぶりのシネコン。

以下、映画の内容に関するネタバレあり。
これから『HOKUSAI』を観に行く予定の方はご注意下さい。

先週の金曜日から公開になった映画『HOKUSAI』。
葛飾北斎の映画ということで興味があるのはもちろんのこと、
主演の柳楽優弥さんのことも結構好きなので
久しぶりに地元のシネコンに足を運んだ。

映画を最後に観たのは昨年の11月。
『相撲道 −サムライを継ぐ者たち−』を観たのだけど
その時はいわゆるミニシアター。
シネコンはいつ以来よ?と遡ってみたら
昨年2月の『キャッツ』が最後だった。
しかし、去年だけどなんだか物凄く前のような気がする。

シネコンに行かなかった1年4ヶ月の間に
チケット発券機の操作方法やドリンクの買い方まで変わっていて
まるで映画館に来慣れない人みたいにまごまごしてしまった。


で、本題。

『HOKUSAI』は、言わずと知れた江戸後期の絵師・葛飾北斎の
青年期と老年期を描いた映画。
青年期は柳楽優弥さんが、老年期は田中泯さんが演じる。

名作が生まれる背景となるエピソードや登場人物のイメージ、
北斎の暮らしぶりなど、今まで自分が美術展やテレビ番組などを観て
勝手に思い描いていたものとかけ離れていた部分もあったりして
「えええ???」と思うところも少なくなかったけれど
それが逆に「そういう見方もありなのか」と思えて興味深かった。

一番衝撃的だったのが、晩年『生首図』を描くに至った理由。
このエピソードは映画を作った人の創作、想像が入っていると思うけど
こんなこともなきしもあらず…と思うと
今後あの『生首図』を鑑賞する目も変わってきそうだ。

映画は青年期の北斎と老年期の北斎がひとつの画面の中で
『男浪図』『女浪図』を描き上げる場面で終わる。
これがとってもカッコイイんだけど
個人的には『富士越龍図』を描くところまでやって欲しかった。
(あの絵が大好きなだけに^^;ゞ)。


それにしても、久しぶりに映画館で映画を観て
改めて感じたのは広い空間で大音響に包まれる快感だった。
空気の振動を体で感じるこの感じ!。
より一層ライブが恋しくなったのは言うまでもない。





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《オマケ》
午前中は、母の新型コロナワクチン接種に付き添って
集団接種会場(区の公会堂)へ行ってきた。
5月3日の予約開始時には大コケしてしまった横浜市だったけど
実際の接種会場は至ってスムーズ。
導線もよく考えられていたし、係の方々も親切丁寧。
困っている人もイラついて怒鳴り散らす人は全く見掛けなかった。
(少なくともアタシがいた間は)。

ただ、問診をしてくださったドクターや打ち手のドクターが
なんだか少し疲れた様子だったことが少し気掛かり。
他のスタッフや看護師さんも、これから長期戦になると
徐々に疲労が蓄積していくだろうから
くれぐれもきちんと休息を取っていただきたいと感じた。

ちなみに自分は医療従事者のハシクレとして5月に2回目の接種を終えた。
1回目はさほどではなかったが、
2回目は巷で言われているとおり副反応が結構キツく
(とにかく倦怠感で全身ダルおも)
しかも翌日はシフト上どうしても仕事を休めずかなりしんどかった。
これから接種を受けようという方々には
接種翌日は仕事の休みを確保しておくことを強くオススメしたい…。
コメント(5) 

コメント 5

まみっち

今度の土曜に2回目の接種なんです
痛みで夜中に起きたなんてことも聞いていてちょっと不安に思っていました
私にはどんな副反応が待っているのかな
by まみっち (2021-06-03 06:00) 

YAYOI

先日、テレ東の『新美の巨人たち』で柳楽さんが小布施の北斎美術館に行く番組を放送してて、その中で男波女波の創作風景が流れました。
一発勝負の失敗できないシーンで緊張したそうです。
一年後越しに公開された映画、私も近日中に見に行きます。
ワクチン副反応、結構きつそうですね。自分が打つときは翌日休みを取ることにします(まだまだ先ですが(笑))
by YAYOI (2021-06-03 06:45) 

梅屋千年堂

>まみっちさん
痛みで夜中に起きた人…(^o^;)/ハーイ
打った方の左手を下にして横になることが出来ず
仰向けでベッドに入るも当然眠っている間に無意識に寝返り打つわけで
その時に「アタタタ…(x。x)」と目が覚める、というわけです。

2回目の副反応は個人差も勿論あると思いますが、
アタシの場合土曜の昼に接種し、その夜に腕が痛くなり始め
日曜の起床時から倦怠感と頭痛。カロナール飲んで出勤。
夜帰宅後、気が緩んだこともあり37度の微熱。再度カローナール服用。
月曜の朝もまだ倦怠感が残っていましたが、
昼過ぎにス〜ッと抜けた感がありました。




>YAYOIさん
柳楽さん、筆で線を描く練習をかなりしてから
撮影に臨まれたとパンフレットに書いてありました。
失敗の許されない一発勝負。
きっと当時の北斎も同じ気持ちだったと思うので
リアリティのあるシーンが出来上がったのかも知れませんね。
田中泯さんの画狂老人ぶりも怖いくらい真に迫っていました。

このたびの自分のワクチン接種はかなり急に決まったことだったので
シフトの調整が出来ませんでしたが、可能であれば
翌日は絶対休んだ方がいいと思います…(^^;。

by 梅屋千年堂 (2021-06-03 15:28) 

YAYOI

『HOKUSAI』観てきました!
今までテレビドラマでいくつか観た北斎はお栄の成人後や北斎のみをクローズアップしたものが多かったので、余り描かれてこなかった青年期や、馬琴や種彦との関わりなどが面白かったです。

全体的に静かで、登場人物も皆それぞれに、深みと凄みのある映画だと感じました。
帰宅してパンフレットを読み返していますが、また観たくなりました。



by YAYOI (2021-06-11 21:40) 

梅屋千年堂

>YAYOIさん
北斎の青年期は資料が殆どないとのことで
その分作り手はいろいろと想像を膨らますことができて
撮り甲斐があったんじゃないかなと思います。

ちなみにアタシが「えええ???」と思ったのは
・歌麿がカッコ良すぎる(色っぽすぎる^^;)
・北斎の住まいが綺麗すぎる(整理整頓されすぎている)
・柳亭種彦の最期
…このあたりでした。

江戸後期の町人文化を支えた人々の反骨の物語としても
興味深い映画だなと思いました。

by 梅屋千年堂 (2021-06-12 22:57) 

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