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美を結ぶ。美をひらく。【2】 [EXHIBITION]

前記事のつづき(その他オマケ)。

《Story 6 異文化を独自の表現に昇華したガレ》
展示の最後を飾るのはエミール・ガレのガラス作品。

出たー!。
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エミール・ガレ「ランプ『ひとよ茸』」
ガレの「きのこランプ」はいくつか種類があるけれど
いつも思うのは、このランプが似合うのってどういう部屋?ってこと(笑)。


25_batta.jpg
エミール・ガレ「花器『バッタ』」
葉っぱのブルーがすごくいい色。
でも、バッタはよくみると結構グロい…(^^;。
こんな感じで綺麗なだけじゃないのもガレの魅力。


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エミール・ガレ「花器『蜻蛉』」
万国博覧会などを通じて、日本文化に影響を受けていたガレ。
この器を観た瞬間、なんとなく楽茶碗を連想した。
で、キャプションを読むと
「本作のモデルのひとつとして、日本で作られた『沓茶碗』という、
 意図的に口や胴を歪ませた陶器が挙げられています」
とのこと。…惜しい!楽茶碗じゃなかった(笑)。


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エミール・ガレ「栓付瓶『蝙蝠・芥子』
ガレの器にはなんだか物語性を感じる。
1つの器から、何かお伽噺が作れそうな感じ。


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エミール・ガレ「花器『木立』」

樹木の幹の、まるで緑青を吹いたような質感表現に驚かされる。
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ガラスの表面に失透現象を起こすような化合物を加えて
錆色にくもらせる「パチネ」という技法を用いているらしい。


最後はサントリー美術館の新収蔵品。
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エミール・ガレ「壺『風景』」
光が当たっていないとひたすら暗い森なのだけど
器の向こう側から光があたっていると
このように暗い木立の向こうに明るい風景が見えてくる。


う〜ん…展示が多岐にわたっていて楽しい展覧会だった。
特に浮世絵、和ガラス、ガレは良かった。
メモを取ったりせずにぼんやり眺める展覧会もたまにはいい。

本日の自分土産はイゲ皿風のちっちゃな小皿。
31_igezara.jpg
周りのギザギザが転がり防止になってペンレストとして使えそう。




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《オマケ1》
2月のアタマに行った横浜美術館の『トライアローグ展』。
trialogue_1.jpg
横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館という
3つの公立美術館それぞれが誇る近現代のアート作品120点が集まる展示。

観に行ってから大分時間が経っちゃったんで
備忘録的に印象に残った作品を羅列しておく(^^;ゞ。
・エドヴァルド・ムンク『イプセン「幽霊」からの一場面』
・パブロ・ピカソ『肘掛け椅子で眠る女』
・フェルナン・レジェ『インク壺のあるコンポジション』
・マルク・シャガール『山羊を抱く男』
・ヴァシリィ・カンディンスキー『網の中の赤』
・パウル・クレー『女の館』
・パウル・クレー『蛾の踊り』
・パウル・クレー『回心した女の堕落』
・マックス・エルンスト『少女が見た湖の夢』
・ジョセフ・コーネル『ソープ・バブル・セット:コペルニクスの体系』
・ジャン・デュビュッフェ『二人の脱走兵』
・ブリジット・ライリー『オルフェウスの歌 I』
・ロイ・リキテンスタイン『ピカソのある静物(版画集『ピカソへのオマージュ』より)』
・ロイ・リキテンスタイン『スイレン − ピンク色の花』


美術館内のカフェ小倉山で一息ついた時に飲んだ
展覧会限定メニューの「マグリットのヘーゼルナッツラテ」。
trialogue_cafe.jpg
モチーフになっているのはルネ・マグリットの『王様の美術館』。

ラテアート部分を崩さずにそのまま飲んでいくと
山高帽を被った人のシルエットが徐々にそのカタチを失っていって
マグリットの不思議な絵の世界そのままという感じだった。




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《オマケ2》
日経夕刊の王子コラム。
本文が楽しみなのは言うまでもないのだけど
実はその本文とまっっったく関係のない
見出しの上の小さなイラストも楽しみ(^m^)。
asuwadai_2.jpg

ミシン糸と糸切りバサミ…
なんだか王子と一番遠いところにある道具…って気がする(笑)。
コメント(2) 

コメント 2

おかん

いつもオマケに反応していまいますが。
ミシン糸と糸切りバサミ、
21日まで児童館、子供の受け入れ出来なくて・・ずっと雑巾手縫いしてました。
by おかん (2021-03-01 13:57) 

梅屋千年堂

>おかんさん
今や雑巾もお金を出して買う時代になっていますが
やっぱり雑巾はいらなくなったタオルや手ぬぐいで
作るのがいいですよね。

「俺たちの武道館」手ぬぐい、
複数枚買って何か作ろうかな〜などと考え中です。
(もちろん雑巾ではありません笑)。

by 梅屋千年堂 (2021-03-01 22:16) 

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