相撲道 −サムライを継ぐ者たち− [Music,Movie&Musical]
久しぶりに映画館へ。
取らなかった夏季休暇分の公休が残っていたので
昨日その休みを使って映画を観に行ってきた。
映画…いつぶりだろう?と遡ってみたら、2月上旬の『キャッツ』以来。
そしてこのたび観ようと思ったのは、
『相撲道 −サムライを継ぐ者たち−』というドキュメンタリー映画。
都内では10月末から上映していたけれど、
横浜では11月14日から、シネマ ジャック&ベティという
ミニシアターで上映が始まった。
シネマ ジャック&ベティ…
よく耳にはするけれどこれまで行ったことがなかった。
最寄り駅は横浜市営地下鉄 阪東橋または京急 黄金町。
そこから徒歩で7〜8分というところだろうか。
辿り着いてみると…
なにやら場末感がハンパない(^o^;。
ちょっと早く着きすぎてしまい、上映開始までまだ20分以上。
10分前にならないと入場できないため、外で待つ。
(館内のロビーは狭すぎて密になってしまうため)。
入場時間になり、中に入ると思ったよりも客が入っている。
とは言っても月曜の真っ昼間。
相撲好きで映画好きと思われる高齢者が殆どだ。
で、本題。映画の話。
『相撲道 −サムライを継ぐ者たち−』…
監督の坂田栄治氏は元々テレビ畑出身で
TBSで『ズバリ言うわよ!』や『マツコの知らない世界』などを手掛けた人。
その坂田監督が、2018年の九州場所から境川部屋を、
2019年の大阪場所から高田川部屋を取材・撮影して制作した映画。
境川部屋といえば、豪栄道(現・武隈親方)が所属している部屋だ。
映画のポスターにも塩を撒く豪栄道のカッコイイ写真が!(♥▽♥)。
でもドキュメンタリー映画って苦手なんだよね〜…
絶対途中で眠ってしまう自信がある(^o^;。
映画の前半は境川部屋に密着。
朝稽古の場面では、まず幕下以下の力士の稽古風景を紹介。
そこに佐田の海、妙義龍、豪栄道が加わっていく。
豪栄道が稽古に加わる場面の演出がめちゃめちゃカッコイイ。
画面に映るのは足元だけなのだけど、
足の指が土俵を掴むようにクッ!と地面に密着している。
その映像に合わせてゴォォォ…という効果音。
坂田監督曰く「まさにゴジラが登場するイメージ」。
確かにそんな感じがした。
平成31年初場所、初日からいきなり4連敗の豪栄道。
右肩の痛みを隠して千秋楽まで取り切る姿はまさにサムライ。
「テーピングもせずに相撲を取るなんて怖くてできない」と周りは言うが
豪栄道は「テーピングをして自分の弱点をさらけ出す方が怖い」と言う。
豪栄道と埼玉栄高校の同級生だった妙義龍も凄まじい。
趣味は「お尻からふくらはぎの筋肉を鍛えること」(笑)。
ジムで筋トレをする様子や、320kgもあるタイヤを転がす様子は超人的。
「200kgある人がぶつかってくる。毎日が交通事故ですよ」と笑顔で話す(^^;。
妙義龍に限らず、力士の身体能力の高さに感動する。
当たり前だが、皆ただデカいだけの人ではない。
佐田の海が、二日目に対戦した輝との一番では
輝の頭突きが見事に佐田の海の顔面ど真ん中を直撃。
(輝曰く「ぐちゃっと潰れた感じがした」)。
パックリ割れた額からは流血。
医者からは縫わなきゃダメだと言われたけれど
縫いたくなかったから、と翌日は大きな絆創膏を額に貼って出場。
ちなみに佐田の海のお父さんは元小結 佐田の海。
お父さんが出羽海部屋だったので自分もそこに入るのだろうと思っていたら
お父さんは「男を磨くなら境川部屋だ」と勧めたのだそうだ。
監督が撮影のお礼にと、境川部屋の力士達に焼き肉をご馳走する場面が笑える。
「今日は監督がご馳走してくれるそうなんで、遠慮なくいただきます」と
乾杯の音頭をとる豪栄道。
焼けども焼けども力士達の胃袋の中に消えていく肉。
「力士達、本当に遠慮がない」というナレーション(笑)。
ついに店の肉を全て食い尽くし、お会計でレジの前に立つ監督。
延々と続くレシート…合計金額はなんと80万円超!!!( ̄口 ̄;)。
「これヤバイよ〜」と監督の笑顔が引き攣る。
変わって後半は高田川部屋を取材。
高田川親方や輝へのインタビューもあるが、ここでは主に竜電を追う。
怪我に泣いて一時は序の口まで番付を落としたが、復活を果たし現在に至る。
とにかくよく稽古をする人らしく、本場所中の取組後も部屋に戻って汗を流す。
「疲れませんか?」との問いに「疲れないようにやってます」。
部屋の個室も見せてくれた竜電。
部屋に殆どものがないのは結婚を控えて徐々に引っ越し中だから。
美人の奥さんを交えてのインタビューや結婚披露宴の模様など、
前半の境川部屋とはずいぶん毛色の異なる取材になっていたが
これもそれぞれの部屋のカラーなのかも知れない。
元安芸乃島の高田川親方は、
50代になった今でもまわしを付けて稽古場に立ち、若い者に胸を貸す。
昔はもっと厳しくやっていたけど
「今はパワハラになっちゃうから」という言葉に時代を感じる。
今の若い力士に対して、
豪栄道は
「自分が怪我をしていることを口に出す人もいるけど
言い訳せずに諦めず、やせ我慢することを覚えて欲しい」と言い、
竜電は
「諦めないこと。みんな諦めるのが早すぎる」。
共通しているのは「諦めないこと」。
言葉に出して言うのは簡単だけど、
多くの人にとってはそれがなかなか難しいことなのだろう。
それにしても、豪栄道って相当な「ええかっこしい」だな(^^;と思った。
(でもそこがカッコイイ)。
思った以上に心に響く映画だった(眠くならなかった)。
ますます大相撲が好きになった。
そして明日、アタシは久々に国技館へ行くのである!。
取らなかった夏季休暇分の公休が残っていたので
昨日その休みを使って映画を観に行ってきた。
映画…いつぶりだろう?と遡ってみたら、2月上旬の『キャッツ』以来。
そしてこのたび観ようと思ったのは、
『相撲道 −サムライを継ぐ者たち−』というドキュメンタリー映画。
都内では10月末から上映していたけれど、
横浜では11月14日から、シネマ ジャック&ベティという
ミニシアターで上映が始まった。
シネマ ジャック&ベティ…
よく耳にはするけれどこれまで行ったことがなかった。
最寄り駅は横浜市営地下鉄 阪東橋または京急 黄金町。
そこから徒歩で7〜8分というところだろうか。
辿り着いてみると…
なにやら場末感がハンパない(^o^;。
ちょっと早く着きすぎてしまい、上映開始までまだ20分以上。
10分前にならないと入場できないため、外で待つ。
(館内のロビーは狭すぎて密になってしまうため)。
入場時間になり、中に入ると思ったよりも客が入っている。
とは言っても月曜の真っ昼間。
相撲好きで映画好きと思われる高齢者が殆どだ。
で、本題。映画の話。
『相撲道 −サムライを継ぐ者たち−』…
監督の坂田栄治氏は元々テレビ畑出身で
TBSで『ズバリ言うわよ!』や『マツコの知らない世界』などを手掛けた人。
その坂田監督が、2018年の九州場所から境川部屋を、
2019年の大阪場所から高田川部屋を取材・撮影して制作した映画。
境川部屋といえば、豪栄道(現・武隈親方)が所属している部屋だ。
映画のポスターにも塩を撒く豪栄道のカッコイイ写真が!(♥▽♥)。
でもドキュメンタリー映画って苦手なんだよね〜…
絶対途中で眠ってしまう自信がある(^o^;。
映画の前半は境川部屋に密着。
朝稽古の場面では、まず幕下以下の力士の稽古風景を紹介。
そこに佐田の海、妙義龍、豪栄道が加わっていく。
豪栄道が稽古に加わる場面の演出がめちゃめちゃカッコイイ。
画面に映るのは足元だけなのだけど、
足の指が土俵を掴むようにクッ!と地面に密着している。
その映像に合わせてゴォォォ…という効果音。
坂田監督曰く「まさにゴジラが登場するイメージ」。
確かにそんな感じがした。
平成31年初場所、初日からいきなり4連敗の豪栄道。
右肩の痛みを隠して千秋楽まで取り切る姿はまさにサムライ。
「テーピングもせずに相撲を取るなんて怖くてできない」と周りは言うが
豪栄道は「テーピングをして自分の弱点をさらけ出す方が怖い」と言う。
豪栄道と埼玉栄高校の同級生だった妙義龍も凄まじい。
趣味は「お尻からふくらはぎの筋肉を鍛えること」(笑)。
ジムで筋トレをする様子や、320kgもあるタイヤを転がす様子は超人的。
「200kgある人がぶつかってくる。毎日が交通事故ですよ」と笑顔で話す(^^;。
妙義龍に限らず、力士の身体能力の高さに感動する。
当たり前だが、皆ただデカいだけの人ではない。
佐田の海が、二日目に対戦した輝との一番では
輝の頭突きが見事に佐田の海の顔面ど真ん中を直撃。
(輝曰く「ぐちゃっと潰れた感じがした」)。
パックリ割れた額からは流血。
医者からは縫わなきゃダメだと言われたけれど
縫いたくなかったから、と翌日は大きな絆創膏を額に貼って出場。
ちなみに佐田の海のお父さんは元小結 佐田の海。
お父さんが出羽海部屋だったので自分もそこに入るのだろうと思っていたら
お父さんは「男を磨くなら境川部屋だ」と勧めたのだそうだ。
監督が撮影のお礼にと、境川部屋の力士達に焼き肉をご馳走する場面が笑える。
「今日は監督がご馳走してくれるそうなんで、遠慮なくいただきます」と
乾杯の音頭をとる豪栄道。
焼けども焼けども力士達の胃袋の中に消えていく肉。
「力士達、本当に遠慮がない」というナレーション(笑)。
ついに店の肉を全て食い尽くし、お会計でレジの前に立つ監督。
延々と続くレシート…合計金額はなんと80万円超!!!( ̄口 ̄;)。
「これヤバイよ〜」と監督の笑顔が引き攣る。
変わって後半は高田川部屋を取材。
高田川親方や輝へのインタビューもあるが、ここでは主に竜電を追う。
怪我に泣いて一時は序の口まで番付を落としたが、復活を果たし現在に至る。
とにかくよく稽古をする人らしく、本場所中の取組後も部屋に戻って汗を流す。
「疲れませんか?」との問いに「疲れないようにやってます」。
部屋の個室も見せてくれた竜電。
部屋に殆どものがないのは結婚を控えて徐々に引っ越し中だから。
美人の奥さんを交えてのインタビューや結婚披露宴の模様など、
前半の境川部屋とはずいぶん毛色の異なる取材になっていたが
これもそれぞれの部屋のカラーなのかも知れない。
元安芸乃島の高田川親方は、
50代になった今でもまわしを付けて稽古場に立ち、若い者に胸を貸す。
昔はもっと厳しくやっていたけど
「今はパワハラになっちゃうから」という言葉に時代を感じる。
今の若い力士に対して、
豪栄道は
「自分が怪我をしていることを口に出す人もいるけど
言い訳せずに諦めず、やせ我慢することを覚えて欲しい」と言い、
竜電は
「諦めないこと。みんな諦めるのが早すぎる」。
共通しているのは「諦めないこと」。
言葉に出して言うのは簡単だけど、
多くの人にとってはそれがなかなか難しいことなのだろう。
それにしても、豪栄道って相当な「ええかっこしい」だな(^^;と思った。
(でもそこがカッコイイ)。
思った以上に心に響く映画だった(眠くならなかった)。
ますます大相撲が好きになった。
そして明日、アタシは久々に国技館へ行くのである!。
2020-11-17 23:09
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