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中世からルネサンスの写本 祈りと絵 [EXHIBITION]

ちょっと鮮度の落ちた展覧会ネタ。

7月1日にロンドン・ナショナル・ギャラリー展と一緒に観てきた
国立西洋美術館の常設展。

昨年12月に『ハプスブルク展』と一緒に観た内藤コレクション展の第二弾
『内藤コレクション展 II 中世からルネサンスの写本 祈りと絵』。
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今回の展示は15〜16世紀の西ヨーロッパで製作された
時祷書に由来する写本リーフが中心。
去年観た展示よりも「絵」の部分が多くて、その美しさに思わずうっとり(♥▽♥)。

特に綺麗だった作品を備忘録的に羅列。

『詩篇集より:アカンサス葉の装飾を伴うイニシアルC』
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『時禱書より:受胎告知』
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『時禱書より:イニシアルCの内部に「祈る聖母マリア」』
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周りの装飾がとにかく綺麗。


『時禱書より:キリスト降誕』
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『時禱書より:2つの人物の横顔を伴うカデル・イニシアルA』
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文字の先端を延長して華やかな組紐文様を加えた装飾イニシアルを
カデル・イニシアルと呼ぶそうなのだけど、やりすぎ感満載(^m^)。


『「ズヴォレ聖書」より:3つのイニシアルDの内部に「ダヴィデ伝」の諸場面』
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寄ってみると、Dの中に細密な絵が…(◎_◎)。
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『時禱書より:パトモス島の福音書記者 聖ヨハネ』
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背景のブルーがとっても綺麗。
何百年も前の本がこんなに色鮮やかに残っているなんて!。


『時禱書より:イニシアルDの内部に「磔刑」』
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『時禱書より:葉飾イニシアルD』
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周りの装飾がかわいい。


『時禱書より:神秘の子羊の礼拝』
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周りの赤と青の恐ろしく細かい装飾は、
当時のデルフトでなされた写本装飾に典型的なものだそう。
そう言われてみるとデルフト陶器の模様っぽい。



『時禱書より:ピラトの前のキリスト』
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これは印刷された時禱書に手彩色を施したもの。
印刷とはいえ、そのクオリティの高さは筆舌に尽くしがたい。
そこにされに手彩色。
色があるのとないのとでは雰囲気が随分違うことだろう。


『時禱書より:玉座の聖母子』
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ゲッティ美術館10番写本の画家に帰属…ということなのだけど
小さな時禱書に描かれた名もなき画家の渾身の作品。
凄い時禱書を作ってやろうじゃないか!という職人魂みたいなものを感じる。


ゲオルク・リュクスナー
『トーナメント書:アカンサス葉と花鳥を伴う装飾イニシアルU』
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これはとにかく文字が美しくて、
自分がカリグラフィーの練習をするときに参考になるなぁ
なーんて思いながら撮影。


こういうのって、もう眺めているだけで幸せ。
たとえ何が書いてあるのかわからなくても(^^;ゞ。
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