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今日は一日浮世絵三昧【2】 [EXHIBITION]

(前記事のつづき)

すみだ北斎美術館へ移動する前に、お腹が空いたのででランチ。

大相撲観戦で両国へ来るたびに
「いつか入ろう」と思っていた《江戸NOREN》。
ちゃんこ屋だったりもんじゃ焼きだったりお寿司屋さんだったり
蕎麦屋さんだったりと11の飲食店が入っている。

陸奥親方の「ちゃんこ霧島」もいいなぁと思ったのだけど
ま、それは次回もっとゆっくり時間が取れるときに…ということで
今回は「根津 鶏はな」にて《東京軍鶏 親子丼》。
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普通の鶏肉と比べると、
なんというか歯応えがしっかりしていて食べ応えも十分。
思っていたよりも薄味。
個人的にはもうちょっと濃いめの味付けでもヨイけど
うむ、最後まで美味しくいただけた。

でもカウンター席だったため、あまりゆっくり休めなかったので
《両国橋茶房》に場所を移してもう少し休憩。
まぁ…パフェとかお汁粉も頑張ればいけないこともなかったけど
ちょっと最近胃の調子が今ひとつなので(の割には食ってるが^o^;)
抹茶ラテと和菓子のセットを注文。

和菓子は九段南にある宝来屋さんの「季節の和菓子」の中から
好きなものを選ぶことができる。
かわいいのがいろいろあったけど、彩りが綺麗な《錦秋》にした。
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抹茶ラテは砂糖なしで。
う〜ん、おいしいぞ《錦秋》。
あ〜なんだかすっごくほっとした(* ̄▽ ̄*)。

そうそう、ここ江戸NORENには原寸大の土俵があるのだ。
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またいつかゆっくり来よう〜っと。



というわけで、腹ごなしも兼ねてすみだ北斎美術館まで徒歩10分弱。
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ここへ来るのはちょうど2年ぶり。

緑公園…人っ子一人いない(◎_◎)。
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現在の企画展は『北斎 視覚のマジック 小布施・北斎館名品展』。
長野にある信州小布施 北斎館から名品の数々が来ているらしい。
えっ?例えばどんな?と美術館のサイトをチェックしてみたら
…おおっ!祭屋台の天井絵が来ている?!。
2年前に大阪のあべのハルカス美術館で開催された『北斎 −富士を超えて−』…
『上町祭屋台天井絵 濤図』が観たくて行ってみたかったけど行かれなかった。
その『濤図』のうちの『男浪図』が来ている。
これはやはり一目でいいから観ておきたい。

更にサイトを細かくチェックしていくと
なんと「お誕生日月割引」なんてのがあるんだって!(≧▽≦)。
つっても100円くらいなんでしょ?と思っていたら
通常1,200円のところ、団体料金の960円。これは嬉しい。

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で、企画展示室がある4階に上がり、展示室内に入っていくと…

なんと!

いきなり!

北斎の絶筆と言われている『富士越龍図』が!!!。

い、いきなりこれ?!(◎_◎)。ビックリしたなぁもぉ!。
しかも3月に森美術館の『新・北斎展』では人が多くて
あまりじっくり観られなかったけれども、
ここではガラス越しとはいえ物凄く近くで観られるし、
下手したら独り占め!。
絵の前でじーーーーーーっと立っていても誰にも何も言われない(^^;。
お陰様で細部までかなりじっくり観ることができて感動しきり。

けれども感動はこれで終わらなかった。
同じ並びに展示されていた他の肉筆画…
『三島の玉川』『桔梗図』『お福』『白拍子』
『肉筆画帖』の「福寿草と扇」「鷹匠の鷹」
「はさみと雀」「蛇と小鳥」も素晴らしかったのだ〜。

北斎の孫ってのがどうしょーもない放蕩者で
その孫の悪魔払いのために毎日描いていたという
『日新除魔』の獅子や獅子舞の絵も
さらさらっと描いてる風なのだけど完成度が高くてビックリ。

『新・北斎展』でも思ったけど、北斎の肉筆画は本当にスゴイ。

こんな風にいきなり初っ端からスゴイのが出てきたけれど
続く展示は版画だったり摺物だったり版本だったり。
さっきの『大浮世絵展』同様、
何度も観たものもあれば、あまり観たことのないものもあり…
ただかなり疲れてきていたので摺物や版本はちょっとスルー気味(^o^;。

そのスルーした版本と同じ部屋に展示されているのが祭屋台の天井絵。
かなり照明を落としたガラスケースの中に
『上町祭屋台天井絵 男浪図』と『東町祭屋台天井絵 鳳凰図』。
なんだかもうあまりにも状態が良く(=色鮮やか)
とても170年も前に描かれたものとは思えない。

『鳳凰図』の方は、暗い闇の中からくるくる回転しながら
地上に降りてくるような感じがする。

『男浪図』の方は、離れて観ていると『神奈川沖浪裏』の浪の部分を
クローズアップしただけのもののように見えるけれど
近づいてみると描かれた波の上に大小無数の白い飛沫が飛び散っていて、
それをじっと観ていると、波ではなくて星のように見えてくる。
それも地上から見た星ではなくて、宇宙空間から見た星のような感じ。
(宇宙空間から星を観たことなんてないけどそんなイメージ(^^;ゞ)。
波の中に吸い込まれてしまいそうな錯覚に陥る。
更に額縁のように周りを囲む金地の部分には
様々な霊獣が描かれていて神秘的な雰囲気を醸し出している。

なんだかワケもなく感動(・_・、)。いいもの観た。

こうなるとそれぞれの片割れの『龍図』と『女浪図』も観たくなるのが人情。
いつか小布施の北斎館にも行ってみたい。


最後は本日の自分土産。
すみだ北斎美術館では『男浪図』のグッズもいくつかあったのだけど
ホンモノを観てしまうと「なんかチガウ…(-_-;」。

というわけで、大浮世絵展グッズ。
広重の『月に雁』のポストカードと、国芳の『ぼんぼん』のマステ。
それと両国橋茶房で売ってたおはぎやまのマステ(^^;ゞ。
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なんだかインクと同じくらいマステもどんどん増えている気がする… _(:3 」∠)_。
コメント(3) 

コメント 3

YAYOI

素敵な展示みたいですね。
代々木までやっていればアイランドギャラリーとはしごして見たいけれど、詰め込みすぎかしら?
ご飯とお茶菓子も美味しそう♪
by YAYOI (2019-11-29 12:27) 

こたろう

梅屋さん、ちょうど私も浮世絵展行こうと思っていたので、良いコースを紹介していただきありがとうございました(^O^)しかも北斎館は、ぜひ行かなければ的なものばかりで、嬉しすぎます
来月アイランドギャラリーに行く予定だったので、その前の眼福ツアーに組み込もうと思います(*^◯^*)
by こたろう (2019-11-30 07:46) 

梅屋千年堂

>YAYOIさん
すみだ北斎美術館は1月19日まで現在の展示です。
祭屋台の天井絵は通期展示なので期間内いつ行っても大丈夫です。
江戸東京博物館の大浮世絵展までハシゴすると時間がないと思いますが
北斎美術館だけだったら十分イケると思いますよー。




>こたろうさん
浮世絵展も北斎美術館もとっても良かったです。
幸ちゃんの書写真展のテーマも
「東京2019から2020へ 行く街 来る街」ということですから
ついでに両国界隈の「東京」を楽しんでくるのも
なかなかオツな流れかも知れませんね。

アタシはまた自分の休みの日に
リコーイメージングスクエア銀座でやってる
ロックな写真展とハシゴする予定です。

by 梅屋千年堂 (2019-12-01 00:23) 

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