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横浜能楽堂特別展 山口晃『昼ぬ修羅』【1】 [EXHIBITION]

昨日観てきた能楽堂での展覧会。

桜木町駅から徒歩15分のところにある横浜能楽堂。
JR根岸線を挟んで海側に出るとみなとみらい地区。
最近はもっぱらこちら側ばかりに遊びに行くのが殆どだけど
横浜能楽堂があるのは反対側。
県立青少年センターとか、県立図書館とか、県立音楽堂とか
伊勢山皇大神宮とか、掃部山公園とか、…そんな施設が集まったエリアである。

高校生くらいまでは年に数回このあたりに来ることもあったけれど
大人になってからはめっきり足が遠退いていた。
もしかしたら何十年ぶりかも知れない。

紅葉坂という、結構な勾配の坂を上がったところに横浜能楽堂はある。
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前の道が狭すぎて、これ以上引きの写真が撮れない(^^;。


展覧会の入場は無料!!!ヽ(^。^)丿。

入口を入って右手にカウンターがあるけれど…誰もいない(・_・)。
どうしよう…と立ち尽くしていると、奥の事務所らしきところから
「ハーイ」とスタッフの方が現れた。
「山口晃さんの絵を観に来たんですけどー」と申し出ると
「こちらからどうぞ〜」と1階の見所に案内された。

「どうぞご自由にご覧下さ〜い」と、
見所にアタシを立った一人置き去りにして立ち去るスタッフの方…。

ご、ご自由に…って言われても…

シーーーーーン(^o^;
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なんかアート作品らしきものがまったく見当たらないのだが…

どうやらこの見所全体がインスタレーションになってるらしい。
例えばこの梅の木。これは山口氏が作ったものだとか。
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ということは、座席に置かれたこの弓のようなものも作品か。
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紙垂がなにやら神聖な雰囲気を醸し出している。


正面後方座席には大きな弓。
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帰宅していろいろ調べたところ、この弓の大群は青海波を表しているとか…。
でも一通り見学した後、ロビーで他のお客さんがスタッフの方に
「あの弓みたいなものにはどんな意味があるのですか?」
と質問しているのを盗み聞き(^^;していたところ、そのスタッフの方は
「特に意味はなくて観る方の想像にお任せしているそうです」
と答えていた。…個人的にはそれが正解だと思う。


横浜能楽堂企画公演「風雅と無常・修羅の世界」に併せ
「修羅」をテーマに絵画やインスタレーションを展示する、
というのがこの展覧会。
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2階は展示室になっていて、そこでは「普通の展覧会」風に
ガラスケースの中に作品が展示されている。
05_tenjisitsu.jpg

だが、作品の隣にキャプションが付いていないので
入口でもらった出品一覧を見ながら
「これがこの作品かな?」と照らし合わせていくしかない。


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『川圖』(…タブンそうだと思う^^;)。


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『波の結晶』(左)と、『洞窟の頼朝』(右)。
『洞窟の〜』は、以前他の展覧会で観たことがある。

作品の周りに置かれているモノは、
山口氏が能楽堂の収蔵室を探検して見つけてきたものだそうで
これまた意味があるようなないような不思議なものばかり。
これらのものに「意味」を見出すか否かは
やはり鑑賞者が自ら決めれば良い…のではないかと思う。

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『當世おばか合戦・おばか群本陣圖』(左)と、『自在絵』(右)。


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『雲圖』。


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『庵』(タブン…)。


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『落馬』。


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『浪理』(タブン…)。


そして、ガラスケースの一角になにやら貼り紙が…
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んん〜?なんだってぇ?

14_seisakuchu.jpg
出ーーーたーーー!『制作中』!!!(笑)。
2015年に水戸で観た展覧会の時にもあったよ、こういうの(^m^)。
もやは山口氏の展覧会のお約束?!。

どうやら制作中なのは『入水清経』という作品。
午後から展示かぁ〜。観たいけれど1時間以上あるしな〜。
3月24日までやってるそうだから、もう一回来てもいいかもな。


映像作品もある。
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画像には2台しか映ってないけれど、
3台のモニターにそれぞれ異なる映像が映し出されているのだけど
一番右のモニターで流されている映像がかなりおもろい。

小面の面を付けた謎の能楽師が、横浜能楽堂の中を探検(?)している。
所作がそれっぽいので、最初はホンモノの能楽師の方がふざけているのかと思いきや
よく観ると、どうやら山口氏ご本人…(^^;。


この映像作品を含め、注意して観ていないと
実は「作品」なのに気付かずに見過ごしそうになってしまうものも少なくない。

例えば2階に展示している『芳一の景』。
普段は休憩室とされている場所に、結婚式のような長テーブルが並び
グラスやナプキンが綺麗にセッティングされている一角がある。
この部屋のガラス扉は閉ざされている上に、
扉の前には机や椅子でバリケードが築かれている。
出展一覧にはここに『芳一の景』という作品があることになっているが…
「えっ?…これが作品なの?そうなの???…えっ?!えっ?!?!」
と、半信半疑でよくわからないまま展示室を後にすることになる(^^;。
(なので写真がない)。

極めつけは1階ロビーにあるはずの展示だ。
ロビーのどこを見渡しても、アート作品らしきものはない。
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「どこにあるんですか?」とスタッフの方に聞いてみようと思った矢先、
他のお客さんが同じ問いを先に投げかけていた。

「あちらです…」

スタッフの方が指し示したその先にあったものは…



《TO BE CONTINUED...つづく》
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