ムンク展 −共鳴する魂の叫び [EXHIBITION]
エドゥヴァルド・ムンク(1863-1944)といえば『叫び』。
でも、『叫び』だけじゃないムンクの展覧会。
ケータイやスマホの絵文字にもなっていて
誰もが知っているムンクの『叫び』。
その何枚かある『叫び』のうち、
オスロ市立ムンク美術館所蔵のテンペラ・油彩画の『叫び』が
初めて日本に上陸するという。
これは…行くしかない!。
これは…絶対混む!。
前売券購入は必須だな…と公式サイトを見ていたら
夜間に人数限定で鑑賞出来る「プレミアムナイト鑑賞券」があるではないか!。
価格は¥4,800だけど、学芸員によるミニレクチャーと図録、
それに音声ガイドとオリジナルグッズ(ポストカードだけど^^;)が付いてくる。
多少高くてもストレスなくゆっくり観られた方がいい。
というわけで、会期中3日間あるプレミアムナイトのうち
11月8日(木)のチケットを購入した。
東京都美術館内のレストランとカフェで腹拵えした後、
ミニレクチャーの受付開始時刻の15分前の17:30から列に並び始めた。
会場は美術館のロビー階にある講堂。
定員230名の、綺麗な小ホールといった風情。
この美術館にこんな場所があるなんて知らなかった(^o^;。
ミニレクチャーは18時から約15分。
学芸員の方が、ムンクとその作品について簡単な解説をしてくださる…
…のだが、ごめんなさい、お腹がいっぱいになっていたせいか
いつの間にか意識不明になって、終了と同時に目が覚めた(O_O)。
出口付近の席に座っていたので、終了と同時にサッと退出。
展覧会会場へと向かったのだけど、
その前にトイレトイレ…。
だがしかし、出てきてビックリ!。
レクチャーが終わって、みんな一斉に会場に向かったため
入場列が物凄い長蛇の列になっている( ̄口 ̄;)。
シマッタ〜…トイレなんて寄ってないでさっさと入場すべきだった。
そんなこんなで入場するまでに15分くらい並んだのではないだろうか。
音声ガイドを借りて中に入ると、中も結構な混雑ぶり(-_-;。
なんだよ〜これじゃぁプレミアムナイトの意味ないじゃん。
と、最初はちょっとガッカリだったのだけど
多くの展覧会がそうであるように、激混みなのは入口付近だけで
中に入って行くにしたがって人混みは徐々にバラけて
肝心なところはかなりじっくりと観ることができた。
展覧会は9部構成。
ほぼ時系列に沿った展示だが、一番最初は
《1.ムンクとは誰か》というテーマで
様々な年代のムンクの自画像とセルフポートレートが展示されている。
ムンクらしく、なにやら普通じゃない自画像…
個人的に特に印象的だったのは1919年に描かれた
いかにもゲッソリしている『スペイン風邪の後の自画像』。
自撮りしたセルフポートレートもかなり面白い。
次のセクション《2.家族 −死と喪失》では
1880年代から1903年頃までに描かれた家族や仲間たちの肖像。
へぇ〜と思ったのは1888年に描かれた『カーレン・ビョルスタ』。
カーレンは、ムンクのお母さんラウラの妹。
ムンクが5歳の時にラウラが亡くなった後、
家族の世話をしてくれたのがカーレン。
そんなカーレン叔母さんへの感謝や愛情が伝わってくるような
とっても温かみのある肖像画で
ムンクも若い頃はこんな(普通の)絵を描いていたんだねぇ〜と思った。
強烈なのは、ムンクが14歳の時に結核で亡くなった
姉のソフィエを題材にしたと思われる『病める子 I』。
病気で衰弱した女の子を描いたリトグラフからは
命の儚さみたいなものが伝わってくる。
《3.夏の夜 −孤独と憂鬱》では
ノルウェーやパリ、ベルリンを往き来しながら制作に取り組んだムンクが、
長年夏を過ごしたノルウェーの漁村オースゴールストランの
浜辺や森を舞台にして描かれた作品が並ぶ。
と言っても、そこはムンク。
北欧のフィヨルドや白夜を描いた単なる風景画ではなく、
心象を表現したような、幻想的なもの。
印象に残ったのは『浜辺にいる二人の女』という2枚の木版画。
黒い服を着ている人物の方は、女というよりもまるで死神。
それと友人の眼科医マックス・リンデの子供部屋のために描いたという
『渚の青年たち(リンデ・フリーズ)』もなかなか…。
これを子供部屋に???…そりゃないわ(^o^;。
1892年にベルリンで個展を開き、ムンクは国際的なデビューを果たす。
ところが、まだ印象派すら知られていなかった当時のベルリンでは
ムンクの作品は衝撃的過ぎて、相当な非難を浴びたらしい。
お陰で個展はたったの1週間で閉幕。
けれどもこの騒動のせいで、ムンクの知名度急上昇。
逆に、ムンクの作品を称賛する人も増えたのだとか。
そしていよいよ《4.魂の叫び −不運と絶望》。
あの!『叫び』の登場である。
が、作品保護のためとはいえ、展示室が暗すぎる…。
いや、でも『叫び』には煌々と明るい展示室は似合わない。
これくらい暗い方がむしろいいのかも知れない。
今回来日した『叫び』は1910年作(?)。
サイズは83.5cm × 66.0cm。想像していたよりもやや小さめ。
身を捩らせて頭を抱える人の顔は目も口も鼻も、単なる穴のよう。
画面左端には無関心そうな二人の人影。
背後に広がる景色は激しく波打つフィヨルドと真っ赤な黄昏。
海には二艘の舟が浮かんでいる(←本物を観て初めて気付いた)。
ムンクの言葉によれば「叫び」とは
ここに描かれている人物の「叫び」ではなく、
この人物に聞こえている「自然をつらぬく叫び」。
思わずこんなポーズとこんな顔になっちゃう「叫び」とは
一体どれほど凄まじい音なんだろう。
そんなことを想像しながらこの絵を観ていたら
なんだかジワッと変な汗が出てきて、
思わずそこから一旦離れてしまった(^o^;。
『叫び』は〈生命のフリーズ〉と呼ばれる連作の一部で、
『叫び』以外の主なモチーフは
次の《5.接吻、吸血鬼、マドンナ》で紹介されている。
『マドンナ』は、『叫び』の次に有名なムンクの作品ではなかろうか。
豊かな髪の若い女性が、裸のままで恍惚の表情を浮かべている。
これも一度観たら決して忘れられない作品だと思う。
『接吻』には様々なバリエーションが存在する。
ムンクは一時期、人妻であるミリーという女性と恋愛関係にあったそうで
そんなエピソードを知りつつこの絵を観ると、
いずれの『接吻』も、なにやらドロドロしたものを感じさせるのは
どうやらこれが禁断の恋だからなのか?なんて思えてくる。
《6.男と女 −愛、嫉妬、別れ》では
『別離』『目の中の目』『魅惑 II』『別離 II』
『女の髪に埋まる男の顔』が、強烈。
これらの作品の共通点は、女の長い髪が
男の顔や体にまとわりついているところ。
お〜、こわっ…である(笑)。
ちなみにムンクは
「芸術家がその力量を十全に発揮するためには孤独でなければならない」
と、生涯独身を貫いたそう。
《7.肖像画》で印象に残ったのは『ダニエル・ヤコブソン』。
1908年頃、神経衰弱に陥ったムンクは
自らダニエル・ヤコブソン医師の診療所に入院する。
等身大で描かれたヤコブソン医師は、堂々としていてカッコイイ。
そういえば、ゴッホも自身の主治医(ポール・ガシェ)の肖像を
描いていたっけねぇ…なんてことを思い出しながら
ムンクとゴッホって、作風もちょっと似たところがあるよなぁ
などと考えていた。
で、それまでドイツだったりイタリアだったりフランスだったり
デンマークだったりと放蕩生活を続けていたムンクなんだけど
1909年、ついにノルウェーに帰国。
1916年にはエーケリーという場所に広大な土地を買い、
アトリエを構えて亡くなるまでそこで暮らしたのだとか。
ノルウェーに戻ってからの作品が
《8.躍動する風景》と《9.晩年の画家》で紹介されているのだけど
これらの絵の色彩が『叫び』の頃とは比べものにならないくらい明るくて
「あ〜ムンクさん、良かったね〜」なんて気持ちになる。
各地を転々と放蕩して、酒浸りになったり、精神を病んだり、
交際していた女性との口論(結婚を迫られて…)の末に、
銃が暴発して中指の一部が吹っ飛んだりもして(^^;
いろいろご苦労も多かったようだけど、
勲章をもらったり、国立美術館に作品を買ってもらえたり
クリスチャニア大学の講堂壁画などの大きな仕事もあったりと
経済的も安定して、特に50歳以降は
画家として大成功の人生だったんじゃないかと思う。
恥ずかしながら、
ムンクが生前からこれほど評価されていたとは知らなかった(・o・)。
『叫び』とか『マドンナ』も好きだけど
今まで知らなかった晩年の作品が、アタシは好きだ。
新たに制作された『浜辺にいる二人の女』では
まるで死神みたいだった黒い服の女性は人間らしく描かれているし
作品全体の色彩も明るい。
自宅からの風景を描いた『星月夜』も
実際の風景が目に浮かぶようでステキだ。
『犬の顔』は思わずプッと笑ってしまう( ̄m ̄)。
展覧会の最後を飾るのは『自画像、時計とベッドの間』。
自画像で始まり自画像で終わる。
死期を悟った画家の自画像は、明るい。
80歳の誕生日の直後、
近くにあったナチスの攻撃による爆薬庫の爆発の衝撃で
自宅のガラス窓を吹き飛ばされ、
寒さのせいで気管支炎を悪化させたムンクは
そのまま自宅で亡くなったそうだ。
今まで殆ど知らなかった『叫び』と『マドンナ』以外の作品、
それとムンクという人の生涯を知ることができ、
自分にとってかなり意義のある展覧会だった。
いや〜…いいわ、ムンク。
夜の美術館…いい雰囲気。
最後は恒例、自分土産。
これは何かと言うと…
スクリームドーーーーーーーーーーム!!!
ちゃんと、後ろの二人連れも再現されているのだ(*^^*)。
でも、『叫び』だけじゃないムンクの展覧会。
ケータイやスマホの絵文字にもなっていて
誰もが知っているムンクの『叫び』。
その何枚かある『叫び』のうち、
オスロ市立ムンク美術館所蔵のテンペラ・油彩画の『叫び』が
初めて日本に上陸するという。
これは…行くしかない!。
これは…絶対混む!。
前売券購入は必須だな…と公式サイトを見ていたら
夜間に人数限定で鑑賞出来る「プレミアムナイト鑑賞券」があるではないか!。
価格は¥4,800だけど、学芸員によるミニレクチャーと図録、
それに音声ガイドとオリジナルグッズ(ポストカードだけど^^;)が付いてくる。
多少高くてもストレスなくゆっくり観られた方がいい。
というわけで、会期中3日間あるプレミアムナイトのうち
11月8日(木)のチケットを購入した。
東京都美術館内のレストランとカフェで腹拵えした後、
ミニレクチャーの受付開始時刻の15分前の17:30から列に並び始めた。
会場は美術館のロビー階にある講堂。
定員230名の、綺麗な小ホールといった風情。
この美術館にこんな場所があるなんて知らなかった(^o^;。
ミニレクチャーは18時から約15分。
学芸員の方が、ムンクとその作品について簡単な解説をしてくださる…
…のだが、ごめんなさい、お腹がいっぱいになっていたせいか
いつの間にか意識不明になって、終了と同時に目が覚めた(O_O)。
出口付近の席に座っていたので、終了と同時にサッと退出。
展覧会会場へと向かったのだけど、
その前にトイレトイレ…。
だがしかし、出てきてビックリ!。
レクチャーが終わって、みんな一斉に会場に向かったため
入場列が物凄い長蛇の列になっている( ̄口 ̄;)。
シマッタ〜…トイレなんて寄ってないでさっさと入場すべきだった。
そんなこんなで入場するまでに15分くらい並んだのではないだろうか。
音声ガイドを借りて中に入ると、中も結構な混雑ぶり(-_-;。
なんだよ〜これじゃぁプレミアムナイトの意味ないじゃん。
と、最初はちょっとガッカリだったのだけど
多くの展覧会がそうであるように、激混みなのは入口付近だけで
中に入って行くにしたがって人混みは徐々にバラけて
肝心なところはかなりじっくりと観ることができた。
展覧会は9部構成。
ほぼ時系列に沿った展示だが、一番最初は
《1.ムンクとは誰か》というテーマで
様々な年代のムンクの自画像とセルフポートレートが展示されている。
ムンクらしく、なにやら普通じゃない自画像…
個人的に特に印象的だったのは1919年に描かれた
いかにもゲッソリしている『スペイン風邪の後の自画像』。
自撮りしたセルフポートレートもかなり面白い。
次のセクション《2.家族 −死と喪失》では
1880年代から1903年頃までに描かれた家族や仲間たちの肖像。
へぇ〜と思ったのは1888年に描かれた『カーレン・ビョルスタ』。
カーレンは、ムンクのお母さんラウラの妹。
ムンクが5歳の時にラウラが亡くなった後、
家族の世話をしてくれたのがカーレン。
そんなカーレン叔母さんへの感謝や愛情が伝わってくるような
とっても温かみのある肖像画で
ムンクも若い頃はこんな(普通の)絵を描いていたんだねぇ〜と思った。
強烈なのは、ムンクが14歳の時に結核で亡くなった
姉のソフィエを題材にしたと思われる『病める子 I』。
病気で衰弱した女の子を描いたリトグラフからは
命の儚さみたいなものが伝わってくる。
《3.夏の夜 −孤独と憂鬱》では
ノルウェーやパリ、ベルリンを往き来しながら制作に取り組んだムンクが、
長年夏を過ごしたノルウェーの漁村オースゴールストランの
浜辺や森を舞台にして描かれた作品が並ぶ。
と言っても、そこはムンク。
北欧のフィヨルドや白夜を描いた単なる風景画ではなく、
心象を表現したような、幻想的なもの。
印象に残ったのは『浜辺にいる二人の女』という2枚の木版画。
黒い服を着ている人物の方は、女というよりもまるで死神。
それと友人の眼科医マックス・リンデの子供部屋のために描いたという
『渚の青年たち(リンデ・フリーズ)』もなかなか…。
これを子供部屋に???…そりゃないわ(^o^;。
1892年にベルリンで個展を開き、ムンクは国際的なデビューを果たす。
ところが、まだ印象派すら知られていなかった当時のベルリンでは
ムンクの作品は衝撃的過ぎて、相当な非難を浴びたらしい。
お陰で個展はたったの1週間で閉幕。
けれどもこの騒動のせいで、ムンクの知名度急上昇。
逆に、ムンクの作品を称賛する人も増えたのだとか。
そしていよいよ《4.魂の叫び −不運と絶望》。
あの!『叫び』の登場である。
が、作品保護のためとはいえ、展示室が暗すぎる…。
いや、でも『叫び』には煌々と明るい展示室は似合わない。
これくらい暗い方がむしろいいのかも知れない。
今回来日した『叫び』は1910年作(?)。
サイズは83.5cm × 66.0cm。想像していたよりもやや小さめ。
身を捩らせて頭を抱える人の顔は目も口も鼻も、単なる穴のよう。
画面左端には無関心そうな二人の人影。
背後に広がる景色は激しく波打つフィヨルドと真っ赤な黄昏。
海には二艘の舟が浮かんでいる(←本物を観て初めて気付いた)。
ムンクの言葉によれば「叫び」とは
ここに描かれている人物の「叫び」ではなく、
この人物に聞こえている「自然をつらぬく叫び」。
思わずこんなポーズとこんな顔になっちゃう「叫び」とは
一体どれほど凄まじい音なんだろう。
そんなことを想像しながらこの絵を観ていたら
なんだかジワッと変な汗が出てきて、
思わずそこから一旦離れてしまった(^o^;。
『叫び』は〈生命のフリーズ〉と呼ばれる連作の一部で、
『叫び』以外の主なモチーフは
次の《5.接吻、吸血鬼、マドンナ》で紹介されている。
『マドンナ』は、『叫び』の次に有名なムンクの作品ではなかろうか。
豊かな髪の若い女性が、裸のままで恍惚の表情を浮かべている。
これも一度観たら決して忘れられない作品だと思う。
『接吻』には様々なバリエーションが存在する。
ムンクは一時期、人妻であるミリーという女性と恋愛関係にあったそうで
そんなエピソードを知りつつこの絵を観ると、
いずれの『接吻』も、なにやらドロドロしたものを感じさせるのは
どうやらこれが禁断の恋だからなのか?なんて思えてくる。
《6.男と女 −愛、嫉妬、別れ》では
『別離』『目の中の目』『魅惑 II』『別離 II』
『女の髪に埋まる男の顔』が、強烈。
これらの作品の共通点は、女の長い髪が
男の顔や体にまとわりついているところ。
お〜、こわっ…である(笑)。
ちなみにムンクは
「芸術家がその力量を十全に発揮するためには孤独でなければならない」
と、生涯独身を貫いたそう。
《7.肖像画》で印象に残ったのは『ダニエル・ヤコブソン』。
1908年頃、神経衰弱に陥ったムンクは
自らダニエル・ヤコブソン医師の診療所に入院する。
等身大で描かれたヤコブソン医師は、堂々としていてカッコイイ。
そういえば、ゴッホも自身の主治医(ポール・ガシェ)の肖像を
描いていたっけねぇ…なんてことを思い出しながら
ムンクとゴッホって、作風もちょっと似たところがあるよなぁ
などと考えていた。
で、それまでドイツだったりイタリアだったりフランスだったり
デンマークだったりと放蕩生活を続けていたムンクなんだけど
1909年、ついにノルウェーに帰国。
1916年にはエーケリーという場所に広大な土地を買い、
アトリエを構えて亡くなるまでそこで暮らしたのだとか。
ノルウェーに戻ってからの作品が
《8.躍動する風景》と《9.晩年の画家》で紹介されているのだけど
これらの絵の色彩が『叫び』の頃とは比べものにならないくらい明るくて
「あ〜ムンクさん、良かったね〜」なんて気持ちになる。
各地を転々と放蕩して、酒浸りになったり、精神を病んだり、
交際していた女性との口論(結婚を迫られて…)の末に、
銃が暴発して中指の一部が吹っ飛んだりもして(^^;
いろいろご苦労も多かったようだけど、
勲章をもらったり、国立美術館に作品を買ってもらえたり
クリスチャニア大学の講堂壁画などの大きな仕事もあったりと
経済的も安定して、特に50歳以降は
画家として大成功の人生だったんじゃないかと思う。
恥ずかしながら、
ムンクが生前からこれほど評価されていたとは知らなかった(・o・)。
『叫び』とか『マドンナ』も好きだけど
今まで知らなかった晩年の作品が、アタシは好きだ。
新たに制作された『浜辺にいる二人の女』では
まるで死神みたいだった黒い服の女性は人間らしく描かれているし
作品全体の色彩も明るい。
自宅からの風景を描いた『星月夜』も
実際の風景が目に浮かぶようでステキだ。
『犬の顔』は思わずプッと笑ってしまう( ̄m ̄)。
展覧会の最後を飾るのは『自画像、時計とベッドの間』。
自画像で始まり自画像で終わる。
死期を悟った画家の自画像は、明るい。
80歳の誕生日の直後、
近くにあったナチスの攻撃による爆薬庫の爆発の衝撃で
自宅のガラス窓を吹き飛ばされ、
寒さのせいで気管支炎を悪化させたムンクは
そのまま自宅で亡くなったそうだ。
今まで殆ど知らなかった『叫び』と『マドンナ』以外の作品、
それとムンクという人の生涯を知ることができ、
自分にとってかなり意義のある展覧会だった。
いや〜…いいわ、ムンク。
夜の美術館…いい雰囲気。
最後は恒例、自分土産。
これは何かと言うと…
スクリームドーーーーーーーーーーム!!!
ちゃんと、後ろの二人連れも再現されているのだ(*^^*)。
2018-11-11 21:51
コメント(4)
お久しぶりです。
ムンク展行かれたんですね!
私は昔ムンク展で惹かれてしまったので羨ましい限りです!!
私は病める人Ⅰの持つエネルギーの強さが衝撃的でした。あれで素人なりに絵を見ようというきっかけをいただいた、思い出深い作品です。
その他の作品のレビューも非常に興味深いものでした。
今週末東京に行くのですが、混雑覚悟でムンク展行くか迷うことにしました
ちなみにalfeeネタですが、城ホールファイナル、一般発売日当日夕方に買ったらすでに立ち見扱いでした。
わたしが初めて城ホールファイナルに行った翌年から客が入らないからレイアウト変えたはずで、5年前は当日券も買えたのに…嬉しいような、立ち見が悲しいような、複雑な心境です
あと、カレーは白米いけるそうです!
by なき (2018-11-14 23:27)
>なきさん
ムンク展、良いですよ!。
個人的には、今年観た展覧会BEST5に入るくらい良かったです。
週末はかなり混んでいるとは思いますが
それでもご覧になる価値は大いにアリ!だと思います。
城ホール、指定席完売なのですね(◎_◎)。
今年は土曜日ということもあって、参加する人が多いのでしょうか。
今日、我が家には先行(振込)で取ったチケットが届きました。
いつものスタンド席ですが、今年もここで1年の締め括りを迎えられることが
嬉しいです(翌日もいつものように朝帰り職場直行ですが…^^;)。
by 梅屋千年堂 (2018-11-15 00:33)
やっと、昨日行って来ました。
でも、混んでいた・・・・『叫び』を観て、あれ?
凄〜く顔が歪んでいると思っていたけど違っていた。
もうすぐ終了になるので、『ルーベンス展』にも・・・・
欲張り過ぎたと言う感じです。
これからは、もう少し余裕持って出掛けたいです(^_^;)
by みかちん (2019-01-03 19:43)
>みかちんさん
ムンクの『叫び』はいくつかのバージョンがあって
一番メジャーなのは1893年作(オスロ美術館蔵)のものなので
今回のムンク展で展示されているものを観て
「あれ?」と思う方は少なくないようですよ。
ルーベンスも一緒に観てしまいましたか…お疲れ様でした(笑)。
どちらも鑑賞するのに相当パワーとエネルギーがいりますから
大変だったのではないでしょうか(^^;。
美術展…癒されに行ってるつもりなのに
物凄く疲れて帰ってくることもたびたびです。
(心地良い疲れなんですけどね)。
by 梅屋千年堂 (2019-01-05 01:47)