SSブログ

浮世絵最強列伝 [EXHIBITION]

手近なところで手頃な展覧会がないかな〜と探してみたら
横浜タカシマヤでこんな展覧会が開催されていた。

『サンタフェ リー・ダークスコレクション
     浮世絵最強列伝 〜江戸の名品勢揃い』。
ukiyoe_1.jpg
空軍士官として日本に駐留していたリー・ダークスさんという方が
蒐集した浮世絵版画の名品を紹介する展覧会。
これまで山口県・萩、京都・相国寺と巡回し、横浜にやってきた。

入場料は¥1,000。
まぁデパートの催事場での展覧会だし展示点数もさほど多くはないだろう。
気軽にサラッと眺めて出てくるつもりだったのだけど
思った以上に展示作品数が多い上に、作品保護の目的で場内が暗く、
作品もキャプションもついつい眼を凝らして見つめてしまうため
かなりエネルギーを消耗する展覧会だった(^o^;。

展示は6部構成。
第1章 江戸浮世絵の誕生 −初期浮世絵版画
    (菱川師宣、鳥居清信・清倍など)
第2章 錦絵の創生と展開
    (鈴木春信、勝川春章など)
第3章 黄金期の名品
    (喜多川歌麿、東洲斎写楽、歌川豊国、歌川国政など)
第4章 精緻な摺物の流行とその他の諸相
    (葛飾北斎、岳亭、春好斎北洲など)
第5章 北斎の錦絵世界
    (北斎の「富嶽三十六景」「諸国瀧廻り」など)
第6章 幕末歌川派の隆盛
    (歌川国芳、歌川国貞、歌川広重など)

と、大体時系列に沿った展示になっているので
浮世絵の技術の進化や流行の傾向などもわかりやすい。

よく見知ったものもあれば、初めて観るようなものも多数。
個人的に「こりゃ凄い」と思ったのは
第4章で紹介されていた色紙判の狂歌摺物の数々。
色紙サイズの小さな画面の中に、実に細かな描写がなされていて
よくもこんなに細密な版が作れたなぁと驚いてしまう。
単眼鏡を持参しなかったことをちょっと後悔した。

(多分)初めて観た作品の中で特に印象に残ったのは
喜多川歌麿『歌撰恋之部 物思恋』
歌川国芳『風俗女水滸伝 百八番之内 林冲』
歌川国芳『亀喜妙々』
…とくにこの↑国芳の錦絵は、亀の体に役者の顔をくっつけたもので
国芳のユーモアのセンスが炸裂した、かなりシュールな作品(◎_◎)。
夢に出てきそうで怖い(笑)。


自分土産は、このお気に入りの『歌撰恋之部 物思恋』と
『風俗女水滸伝 百八番之内 林冲』のポストカード。
ukiyoe_2.jpg
『歌撰恋之部 物思恋』は、
描かれている女性の着物が素敵なのも気に入った理由なのだけど
なんと、その着物の柄をモチーフにした
マスキングテープがグッズとして販売されていた。
「そーだよね!この着物やっぱりステキだよね!グッズになるよね!
 このマステ考えた人、エライ!」
なんてことを思いながら、迷わず手に取りそのままレジへ(笑)。


なんだか同じフロアで開催されていた『大北海道展』が大盛況過ぎて
地味〜に執り行われてる感は否めないけれど(^^;、
入場料以上の見応えのある素晴らしい展覧会だった。




----------------------------
《オマケ其の一》
今日のランチ…というか、おやつ(^^;ゞ。
ototnanoire.jpg
コメダ珈琲店の期間限定《大人ノワール》ミニサイズ。
これは美味しい!。
10月下旬までとのことだけど、チャンスがあればもう一度食べたい…カモ。


----------------------------
《オマケ其の二》
思いのほか時間がかかってしまったけど、やっと読み終わった。

うらさだ

うらさだ

  • 作者: さだまさしと ゆかいな仲間たち
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/09/27
  • メディア: 単行本


さださんがいかに凄い人なのかがよく分かった(・o・)。
王子のところももちろん良かったけど、
泉谷さんのところもすごく心に響いた。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。