エミール・ガレ 自然の蒐集 [EXHIBITION]
初めてのポーラ美術館。
GW中、仕事がもンの凄く忙しかった上に
突然新人が辞めちゃったりしたこともあってバッタバタのクッタクタ。
ヒジョーに疲れていたのだけれど、これは何らかのリフレッシュが必要である!と
箱根のポーラ美術館で開催中の『エミール・ガレ 自然の蒐集』という
展覧会を観に行くことにした。
朝7時過ぎに出発し、戸塚・小田原を経由して10時前に現地到着。
緑に囲まれた通路を進んで中に入ると…
おおおーーーっ!、なんかカッコイイ!。
お目当ての展覧会はこちら。
展示室のエントランスも洒落ている。
小窓の中にガレの作品。
『草花文脚付杯』。
エミール・ガレは、アール・ヌーヴォーを代表するガラス作家。
昆虫、植物、海洋生物など、自然をモチーフにした作品を数多く製作している。
この展覧会では、そうしたガレの作品を、
関連する資料や同時代の作家の作品と並列しつつ
「森」「海」という視点から展示している。
小難しいことは抜きにして、アタシはガレの作品が好きだ。
単に自然界の「綺麗」や「華やか」な部分だけでなく、
ちょっとおどろおどろしいダークな面も取り入れているところが
どういうわけか心に響く。
ガレの動植物に関する知識は卓越していて、
その描写の正確さから、作品のモチーフとして使用されている生物の殆どの
種類委を特定出来るという。
展示の前半は、透明感のある初期のエナメル彩の作品から始まり、
ガレの作品とそこに登場する植物や昆虫の標本も一緒に展示するという
ちょっと面白い趣向。
面白いんだけど…
個人的な意見を言ってしまうと、東京大学総合研究博物館所蔵の植物標本は
(標本なので当たり前だけど)押し花のようにペタンコで
生きているときの姿が想像しづらく、
いや別にこれなら必要ないなぁ…なんて(超小声^o^;)。
展示室内は撮影禁止…と入口に表記があったので
当然すべての作品は撮影禁止なのだろうと思いながら鑑賞していると
作品によっては個別に「撮影禁止」マークが付いていることに気付く。
んんん???。
これって、撮影禁止マークが付いてないものは撮ってもいいってこと?。
そう思って近くにいたスタッフの方に尋ねたところ
マークが付いていないものについては、フラッシュなしで撮影しても良いとのこと。
なーんだ、そうだったの?。
てなわけで、ここから先は気に入った作品をちょこっと撮影。
『骨と犬』。
作品に施されているのは、ガレの妻が作った同題の詩。
高さ8cm弱の小さな作品なのだけど、今回最も印象に残った作品のひとつ。
『昆虫文脚付杯』。
こういう暗い感じの、好き。
前半の展示で、他に印象に残ったのは
『菊にカマキリ文花器』
『雪景文花器』
『鬼百合文花器』
『鳥文ランプ』
など…。
あ、これどこかで観たことがあるなぁと思って
所蔵先をチェックすると大体がサントリー美術館。あ、やっぱし。
で、サントリー美術館所蔵のものは「撮影禁止」。あ、なるほど。
後半の展示は「海」をモチーフにしたもの。
ここでもガレが好んで用いたのはクラゲや貝、
イソギンチャク、タツノオトシゴといった一風変わった生物。
右:『クラゲ文花器』
左:エルンスト・ヘッケル『鉢クラゲ類』
ここでガレのガラスと一緒に展示されている、
このエルンスト・ヘッケルというドイツの生物学者が描いた
『自然の芸術形態』というシリーズが凄い(◎_◎)。
色彩といい配置といい、アートとしか言いようがない。
ガレもこの画集を所有していたことが知られており、作品製作の参考にしたそうだ。
で、この画集、割とお手頃な価格で買えたりなんかして…
ミュージアムショップで見掛けて、一瞬「欲しい!」と思ったけれど
いやいや、ちょっと待て!と心の声が聞こえてきたので踏みとどまった(^^;。
最後の展示は、象徴主義にも繋がるという晩年の作品。
何らかのメッセージ性を感じさせるものが多い。
『蜉蝣文鉢』
日本の焼き物にもあるけど、
器の外側と内側とで、異なる世界が展開しているのがカッコイイ。
『蜻蛉文脚付杯』
これは美しい!。
器部分の底がよく見えるように、鏡の上に展示するという配慮が嬉しい。
いやぁ〜どれもこれも素敵だった〜(*^^*)。眼福眼福。
あ、そうだ。
入口にいた、この子の写真も撮っておこうかね。
『犬型陶器』
…なんつー顔(笑)。
3月にはさかなクンを呼んでのトークイベントも行われたようで
こんなフォトスポットも。
時計を見ると、時刻は12時前。
いい感じでお腹も空いてきたので、
美術館内のレストラン『アレイ』でランチ。
企画展コースメニューにも相当惹かれたけれど、
このあと予定している行動を考えると¥2,980はちと高い。
なので、ランチセットの中の《鶏の香草パン粉焼き》。
セットのスープとサラダ。
メインの鶏肉。
う、うまい。
酸味のあるマスタードソースがまた良し。う〜ん、満足満足。
最後はミュージアムショップで買い物をして
(雨にもかかわらず)新緑が鮮やかな箱根の道を
次なる(ついでの)目的地へ向かう。
GW中、仕事がもンの凄く忙しかった上に
突然新人が辞めちゃったりしたこともあってバッタバタのクッタクタ。
ヒジョーに疲れていたのだけれど、これは何らかのリフレッシュが必要である!と
箱根のポーラ美術館で開催中の『エミール・ガレ 自然の蒐集』という
展覧会を観に行くことにした。
朝7時過ぎに出発し、戸塚・小田原を経由して10時前に現地到着。
緑に囲まれた通路を進んで中に入ると…
おおおーーーっ!、なんかカッコイイ!。
お目当ての展覧会はこちら。
展示室のエントランスも洒落ている。
小窓の中にガレの作品。
『草花文脚付杯』。
エミール・ガレは、アール・ヌーヴォーを代表するガラス作家。
昆虫、植物、海洋生物など、自然をモチーフにした作品を数多く製作している。
この展覧会では、そうしたガレの作品を、
関連する資料や同時代の作家の作品と並列しつつ
「森」「海」という視点から展示している。
小難しいことは抜きにして、アタシはガレの作品が好きだ。
単に自然界の「綺麗」や「華やか」な部分だけでなく、
ちょっとおどろおどろしいダークな面も取り入れているところが
どういうわけか心に響く。
ガレの動植物に関する知識は卓越していて、
その描写の正確さから、作品のモチーフとして使用されている生物の殆どの
種類委を特定出来るという。
展示の前半は、透明感のある初期のエナメル彩の作品から始まり、
ガレの作品とそこに登場する植物や昆虫の標本も一緒に展示するという
ちょっと面白い趣向。
面白いんだけど…
個人的な意見を言ってしまうと、東京大学総合研究博物館所蔵の植物標本は
(標本なので当たり前だけど)押し花のようにペタンコで
生きているときの姿が想像しづらく、
いや別にこれなら必要ないなぁ…なんて(超小声^o^;)。
展示室内は撮影禁止…と入口に表記があったので
当然すべての作品は撮影禁止なのだろうと思いながら鑑賞していると
作品によっては個別に「撮影禁止」マークが付いていることに気付く。
んんん???。
これって、撮影禁止マークが付いてないものは撮ってもいいってこと?。
そう思って近くにいたスタッフの方に尋ねたところ
マークが付いていないものについては、フラッシュなしで撮影しても良いとのこと。
なーんだ、そうだったの?。
てなわけで、ここから先は気に入った作品をちょこっと撮影。
『骨と犬』。
作品に施されているのは、ガレの妻が作った同題の詩。
高さ8cm弱の小さな作品なのだけど、今回最も印象に残った作品のひとつ。
『昆虫文脚付杯』。
こういう暗い感じの、好き。
前半の展示で、他に印象に残ったのは
『菊にカマキリ文花器』
『雪景文花器』
『鬼百合文花器』
『鳥文ランプ』
など…。
あ、これどこかで観たことがあるなぁと思って
所蔵先をチェックすると大体がサントリー美術館。あ、やっぱし。
で、サントリー美術館所蔵のものは「撮影禁止」。あ、なるほど。
後半の展示は「海」をモチーフにしたもの。
ここでもガレが好んで用いたのはクラゲや貝、
イソギンチャク、タツノオトシゴといった一風変わった生物。
右:『クラゲ文花器』
左:エルンスト・ヘッケル『鉢クラゲ類』
ここでガレのガラスと一緒に展示されている、
このエルンスト・ヘッケルというドイツの生物学者が描いた
『自然の芸術形態』というシリーズが凄い(◎_◎)。
色彩といい配置といい、アートとしか言いようがない。
ガレもこの画集を所有していたことが知られており、作品製作の参考にしたそうだ。
で、この画集、割とお手頃な価格で買えたりなんかして…
ミュージアムショップで見掛けて、一瞬「欲しい!」と思ったけれど
いやいや、ちょっと待て!と心の声が聞こえてきたので踏みとどまった(^^;。
最後の展示は、象徴主義にも繋がるという晩年の作品。
何らかのメッセージ性を感じさせるものが多い。
『蜉蝣文鉢』
日本の焼き物にもあるけど、
器の外側と内側とで、異なる世界が展開しているのがカッコイイ。
『蜻蛉文脚付杯』
これは美しい!。
器部分の底がよく見えるように、鏡の上に展示するという配慮が嬉しい。
いやぁ〜どれもこれも素敵だった〜(*^^*)。眼福眼福。
あ、そうだ。
入口にいた、この子の写真も撮っておこうかね。
『犬型陶器』
…なんつー顔(笑)。
3月にはさかなクンを呼んでのトークイベントも行われたようで
こんなフォトスポットも。
時計を見ると、時刻は12時前。
いい感じでお腹も空いてきたので、
美術館内のレストラン『アレイ』でランチ。
企画展コースメニューにも相当惹かれたけれど、
このあと予定している行動を考えると¥2,980はちと高い。
なので、ランチセットの中の《鶏の香草パン粉焼き》。
セットのスープとサラダ。
メインの鶏肉。
う、うまい。
酸味のあるマスタードソースがまた良し。う〜ん、満足満足。
最後はミュージアムショップで買い物をして
(雨にもかかわらず)新緑が鮮やかな箱根の道を
次なる(ついでの)目的地へ向かう。
2018-05-10 02:43
nice!(2)
コメント(6)
やっぱり、ガレは良いですねー。
絵画みたいで、ホントに見惚れますね。
そして、わたしの行きたいゴコロを思い切りくすぐる、梅屋さんの丁寧なレポを読んで、箱根にひとりドライブ行っちゃおうかしら。と考えちゃいました。
でも、名作誕生も行きたいし、月末にはNHKもある…ので、迷うところです。
by こたろう (2018-05-10 17:36)
>こたろうさん
ガレのガラスは、単に美しいだけでなく
そこに何らかのメッセージが込められていそうな感じが良いです。
アタシも「名作誕生」観に行こうと思っていま…
したが、長谷川等伯の『松林図屏風』の展示が終わってしまったので
ちょっとモチベーションが下がっています(^^;ゞ。
by 梅屋千年堂 (2018-05-10 21:27)
オシャレですね~。
昆虫文脚付杯素敵ですね、
カマキリ・・は、どんな感じなんでしょう(苦笑)
by おかん (2018-05-29 18:49)
>おかんさん
「菊にカマキリ文花器」はこんな感じですー。
http://www.polamuseum.or.jp/collection/002-0616/
この画像じゃ、カマキリがどこにいるのか
さっぱり分かりませんが…(^o^;。
by 梅屋千年堂 (2018-06-01 21:46)
画像ありがとうございます。おどけた表情のカマキリ??
想像しただけで笑っちゃいます。
この花器には菊を生けたのでしょうか???
しかし、綺麗ですね、綺麗すぎて生けられない・・・。
by おかん (2018-06-02 05:22)
>おかんさん
ガレの作品は特に初期のものでカマキリモチーフのものが多いようです。
蝶や蜻蛉ならまだしも、カマキリをモチーフにしてしまうなんて
ガレの目の付け所はホントにユニークです。
>>綺麗すぎて生けられない・・・
花が負けますね(^^;。
by 梅屋千年堂 (2018-06-02 22:28)