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音叉と大雪 [READING]

朝の天気予報では夕方から雪…という話だったけど…

9時半頃、職場最寄り駅に着いた時には
雨とは言えないようなパラパラした物体が空から降ってきていたし
昼前にはかなり本降りになってきていた。

そんな午前の仕事中、
「ちょっとトイレに行ってくるね〜ヘ( ;^^)ノ」と同僚に告げ
何故か書店の袋を抱えて戻ってくるという謎の行動に出たアタシ(笑)。

そして昼休み…

行儀が悪いと思いつつ、片手で食べられる昼食を摂りながら
オール讀物2月号掲載『音叉』第三話を読み始めた。
が、加奈子と雅彦がデートをしてる場面でタイムアウト。

うーーーーーー
さっさと仕事を終えて、家に帰ってじっくり読みたい読みたい早く読みたい!。

午後の仕事の途中で、(今度はマジで^^;ゞ)トイレに行く道すがら
窓から外を眺めると、うわっっっ!!!めっちゃ積もってる( ̄口 ̄;)。
鉄道各線は軒並み遅延…。
滅多に遅れたり停まったりしない横浜市営地下鉄も、
18時すぎには遅延の通知が入ってきた。

無事に帰宅出来るのだろうか?と不安を覚えつつ、職場を後にする。
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列車に乗ってしまうと、地下鉄なので外の様子はわからない。
自宅付近はいったいどうなっているんだろう?。
少しドキドキしながら地上に出ると…

わっっっ!
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なんか木の枝がステキなことになっている!。

道路標識には雪がビッシリ貼り付いて、
なんだかよくわからない物体へと姿を変えていた(^^;。
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歩道橋もこの有様。
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それでも4年前の大雪よりも大分マシ。
(いやこの先まだどうなるかわからないけど)。

近所のファミレスの駐車場。
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ダダダダッッッ!と走っていって
バタッ!と大の字になって倒れたい衝動に駆られる(子供か!笑)。



スベったり転んだりすることなく無事に帰宅して
夕飯食べたら、姿勢を正してココアなんぞ飲みながら続きを読む…。
06_onsa.jpg

物語が佳境に差し掛かっているせいもあるけれど
なんだか凄く…今までの中で一番ドキドキしながら読んだ。

ところどころ、とっても文学的な表現があって
「おぉ〜、この文章カッコイイ…(*^^*)」と惚れ惚れするところもあれば、
“人間だから悲しいんだ”の言葉遣いとなんだか少し似ているな、と思う部分も。
とってもおこがましい言い方だけど、第一話、第二話、第三話…と、
物語が進むにつれて、文章がどんどん洗練されていってる気がする。

そして『音叉』には、悪人やイヤなヤツが一人も出てこないところが良い。
友達同士で歯に衣着せぬ物言いはするけれど、登場人物は基本的に誰もが優しい。
このあたりは王子らしいな、と思う。


そんなことを思いながら食卓で読んでたら、
通りかかった父がいきない言い放った。

「あれ?、おまえも同じの買ったのか?」

ハ?、何言ってんの???と思ったら
なんと父も、別の読み物目当てで『オール讀物』を買ってきたらしい(^o^;。
従って我が家には期せずして2冊の『オール讀物』2月号。
なんだか売上に貢献した感(笑)。


ま、そんなことは置いといて…

どんどん先を読んでいって、第三話の最後の頁へ…

自分でもびっくりしてしまったのだけど、この最後の頁で思わず泣いてしまった。
読めば読むほど鼻の頭がツーンとしてきて「うわぁぁぁ〜(ノ_<。)」。
まさか王子の書いた小説で、
こんな風に泣くことになるとは思ってもみなかった。

あと何話続くんだろう。一話か、二話か…。
王子の中で、ラストシーンは既に出来上がっているのだろうか。

早く続きが読みたいし結末も気になるけれど
終わったら終わったで、ツアーが終わった時のような寂寥感に襲われそう(笑)。
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コメント 10

りく

昨日は(今日もですが)雪で大変でしたが、
雪国育ちの私は少し嬉しかったです。

梅屋さんついに‼「トイレ行ってくる」で書店にオール讀物を
買いに行ったんですね。
でも、トイレの距離で書店があるのは羨ましいです。
小説、今後どうなるんでしょうか。楽しみです。

かなり昔ですが父と私達姉妹で横浜に行った時、
父が「有隣堂書店」伊勢佐木町?に連れていってくれたんです。
大きな書店なのと(秋田にはあんな大きな書店なかったんです)、
それに父が学生の頃に参考書を買っていたとの事、
かなり古くからある書店なんだとびっくりしました。





by りく (2018-01-23 19:51) 

梅屋千年堂

>りくさん
今日は一転してお天気がよかったせいか
仕事を終えて帰る頃には、昨日の大雪は夢だったのではないか?と見違えるほど
あんなに積もっていた雪はほとんど消えてなくなっていました。
しかし、まだまだ冬将軍はこのまましばらく居座りそうですね。

>>トイレの距離で書店
職場が入っているのと同じ建物の1つ下のフロアに書店があるんです。
でも実際にトイレにも寄ったので、結構時間かかっちゃいました(^^;ゞ。

>>有隣堂
アタシも子供の頃、父や兄とよく一緒に行きました。
(ついでに不二家レストランも…)。
近所の中規模書店に置いていない本でも、
ここに行けばほぼ100%手に入るのでとっても重宝していました。
「オフコース Three and Two」や「蜂の王様」…有隣堂で買ったなぁ〜。
カラフルな文庫本カバーを選ぶのも楽しみの一つでした。
昔あった「中2階」っていうフロアも子供にとっては「謎」でした。

ちなみに調べてみたら、明治時代の創業ですって(◎_◎)。
地元民もビックリ。こうなったらいつまでも生き残って欲しいです。

by 梅屋千年堂 (2018-01-23 23:09) 

こたろう

到着予定は今日の朝だった「オール讀物 」は大雪のため、こちらにまだ届いていないと連絡がありました。
ちなみにこちらの積雪は東京神奈川の半分なんだけどなぁ…(笑)
音叉、梅屋さんの感想を読んで、ワクワクしながら待ってます。
早く来い来い、オール讀物(^ ^)
明日のラジオを聴きながら、読めたらいいな。と思ってます。
by こたろう (2018-01-24 00:11) 

梅屋千年堂

>こたろうさん
無事に「オール讀物2月号」はお手元に届きましたでしょうか。
まだ読まれていないといけないので、ネタバレは避けますが
最後の頁は…ハァーーー…何度読んでもウルウルです〜(ノ_<。)。
そして79頁下段の後半、100頁上段前半、
102頁下段最後〜103頁の上段前半…
このあたりも読んでてグッときてしまうアタシです。

by 梅屋千年堂 (2018-01-25 01:34) 

ゆうこ

梅屋さーん!私は昨日読みました。
最後の最後、えっ!えっ!えー!泣かすのぉぉ??。゚(゚´Д`゚)゚。と涙がポロポロ。
手紙を書いたこの子は、なんていい子なんだ!
あと、王子(違う!けどムリ…)の女の子とのイチャイチャ場面もドキドキしちゃってなかなか次に進めなかったです(笑)
鬼に金棒、暖簾に腕押しがツボ。
雅彦が心の中でボソっと呟く一言一言にプッと笑ってしまう。王子のひょうきんなとこが出てて楽しい。
3話にきて皆の活気が出てきて、最後が楽しみです!終わってしまうのも寂しいですが(笑)
by ゆうこ (2018-01-28 07:38) 

梅屋千年堂

>ゆうこさん
最後の手紙…泣けますよね〜。
アタシは本を読んで泣いたことは、50年生きてきて2〜3回しかないのですが
まさか王子の書いた小説で泣かされるとは〜!(ノ_<。)でした。

王子の書く文章はリズム感があって読みやすいですね。
おかげでテンポ良く読み進めていくことができます。

個人的には「彼女」になった後でも
「島田が感じる、率直な意見が欲しいんだ」と、
雅彦が加奈子のことを「島田」と呼んでいるところが
なんかいいなぁ(*^^*)と思っています(そんなアタシはヘンですか?笑)。

by 梅屋千年堂 (2018-01-28 22:27) 

ゆうこ

あーー!
そうです!私も「えっ?付き合ってるんだよね?でも苗字なんだ!」と。
こんな男の子がクラスにいたら、間違いなく好きなタイプ(笑)
この時のピュアなハートのまま、王子は今まで来てるのだと思います(^-^)
(褒めすぎか…(笑)
by ゆうこ (2018-01-28 22:38) 

梅屋千年堂

>ゆうこさん
そう、しかも「島田」と呼び捨て。
彼女になったからと言って急に呼び方を変えたりしない。
加奈子もきっと「名前で呼んでよ」とか言わない女なんだろうな、と勝手に想像。
(でも雅彦は加奈子から「あなた」と呼ばれてドキッとしちゃんですよね笑)。

by 梅屋千年堂 (2018-01-28 22:53) 

ゆうこ

ここで雅彦に「加奈子」と言わせないところ…スラッと書いたのか、それとも雅彦キャラを考え、頭をひねって書いたのか…
私は、王子にとってこれが普通だったのだろうなぁ。と(笑)
まぁ、気の強い女の子がタイプなのは間違いないな!と。ご本人は「雅彦と俊彦は違います!」とおっしゃってますが、もう…ムリな私です。
(梅屋さん、長々とごめんなさいね(笑)言いたくて、言いたくて(笑)
by ゆうこ (2018-01-28 23:15) 

梅屋千年堂

>ゆうこさん
>>「雅彦と俊彦は違います!」
アタシはそれほど雅彦と俊彦は重ならないのですが
そう思えてしまう人も少なくないようですね(^^;。

そういえば、先日の「ロックばん」で
結末はまだ決まっていないようなことを話していましたね。
…「えっ?!まだなの?!」とちょっとビックリしました(^o^;。

by 梅屋千年堂 (2018-01-30 22:22) 

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