夏休みの課題図書 (?) [READING]
読書感想文書かなくっちゃ〜!
夏休みが終わっちゃう!。
(↑アタシにそんなもんはないのだが)
夏休みが終わっちゃう!。
(↑アタシにそんなもんはないのだが)
髙見澤俊彦『音叉』。
2回読んでみての感想文。
(あくまでも「個人の感想」です)。
最初のうちは、架空と実在が混ざり合って
「実在の企業や学校を連想させる描写」や
「どこかで聞いたことのあるエピソード」、
「どこかで聞いたことのあるエピソードとよく似たエピソード」
そんな話が出てくるたびに、思わずニヤリ( ̄ー ̄)。
架空の世界に入り込んだかと思うと
なにやら聞き覚えのある話が出てきたりして
そこで突然実在の世界に引き戻されたりする。
だからと言って、主人公やその他の登場人物が
アルフィーのメンバーと重なることは不思議となかった。
王子がいくつかのメディアで
「実話でも等身大の自分でもない」
「実話でも伝記でもない創作である」
「アルフィーやTakamiyを投影してはいけない」
というようなことを散々話していたので、
自分も虚心を心掛けつつ読み始めたけれど
実のところそこまで意識あるいは努力をしなくても
「どこかで聞いたことがあるエピソード」も
一つの物語の中での出来事として読むことができたような気がする。
長年アルフィーのファンを続けてきて、
これまでのいろんなエピソードを知っていると
「それってまんまじゃん(^^;」ってところも確かにあるけれど、
創作(作り話)とはいえ誰しも自分の中にないものは書けないと思うし
実体験に近いからこそリアルな表現ができて
物語に説得力が生まれるってこともあるかも知れない、と思った。
そんなわけで、前半は虚と実が入り乱れていたけれど
後半の新宿のディスコ、原宿のロック喫茶のあたりからは
王子が書いた小説であるということを忘れて読んでいる瞬間が幾度もあった。
渋谷暴動事件を織り込んたのは
今年に入って容疑者が病死したり逮捕されたりして
人々の関心がそこに向きやすい時だから入れてみたのか、
それともたまたまなのか、そこはわからない。
アタシは不勉強で渋谷暴動事件のことはあんまりよく知らなかったのだけど
どんな事件だったのか、ほんの少し調べながら読み進めて行ったところ
終盤は読んでるうちになにやら眉間にシワが寄ってきて
前頭部がズーンと重くなってしまった(-_-;。
響子のベッドの下から出てきた白ヘルは、何の伏線なんだろうか。
自分の悪い癖なのだけど、本を読んでいても映画を観ていても
その後の展開をついつい予想してしまうところがあって、
ノーヘルで義之のバイクの後ろに乗っていった美津夫が
事故に遭って冒頭からいきなり死んじゃうんじゃないかとか、
雅彦を動揺させた「瀬川が次に俺に放った言葉」とは
ドラムの啓太をクビにしろってことなんじゃないかとか
勝手にいろいろ妄想してしまったけど、そこは考えすぎだった(^o^;。
このたびの掲載分に関しては、誰かが死んじゃうといった類の
そういった物凄く衝撃的な事件が突然起きることもなく
割と淡々と物語が進行していった印象。個人的にはそれがむしろ良かった。
これからどのような展開になるのか、非常に気になる。
雅彦と響子の関係は?
バンドはレコード会社が敷いたレールに乗っかったままデビューするのか?
それでいいのか?!雅彦!。
(啓太の「頭痛」もどうも気になる)。
主人公の感情が動く場面で
ギターの音が聞こえてくるという描写が何度か出てくるけど
ここはギタリストである王子ならではだな、と思った。
あとはロック喫茶でイエスの「危機」を聴いているときなどの描写も、
長年音楽に携わってきた王子らしい表現だった。
そういう意味では
ミュージシャンらしい「音が聞こえてくる小説」であるけれども
逆に言えば、70年代ロックを聴いたことのない人や
あまり音楽(特にロック)をかじったことのない人には
わかりにくい小説ということはないのだろうか?。
うちの職場の上司が発売前に「読んでみたい」と言っていたのだけど
この上司の年齢は王子よりも2歳下なだけだけど
10代の頃にロックを聴いていたとは到底思えず(^^;
そう考えると「どうぞ読んで下さい!」と、大手を振って貸し出せないでいる。
物語も途中(というかまだまだ冒頭)だし、
上司には単行本化されてから読んでもらおうかな…。
細かいことを言えば、ツッコミどころもいくつかあるけれど(^^;
(果たして’70年代にこの言葉があっただろうか?とか…)
まぁそこは深く考えないでおこう(笑)。
とにかく続きが待ち遠しい。早く読みたい!。
2回読んでみての感想文。
(あくまでも「個人の感想」です)。
最初のうちは、架空と実在が混ざり合って
「実在の企業や学校を連想させる描写」や
「どこかで聞いたことのあるエピソード」、
「どこかで聞いたことのあるエピソードとよく似たエピソード」
そんな話が出てくるたびに、思わずニヤリ( ̄ー ̄)。
架空の世界に入り込んだかと思うと
なにやら聞き覚えのある話が出てきたりして
そこで突然実在の世界に引き戻されたりする。
だからと言って、主人公やその他の登場人物が
アルフィーのメンバーと重なることは不思議となかった。
王子がいくつかのメディアで
「実話でも等身大の自分でもない」
「実話でも伝記でもない創作である」
「アルフィーやTakamiyを投影してはいけない」
というようなことを散々話していたので、
自分も虚心を心掛けつつ読み始めたけれど
実のところそこまで意識あるいは努力をしなくても
「どこかで聞いたことがあるエピソード」も
一つの物語の中での出来事として読むことができたような気がする。
長年アルフィーのファンを続けてきて、
これまでのいろんなエピソードを知っていると
「それってまんまじゃん(^^;」ってところも確かにあるけれど、
創作(作り話)とはいえ誰しも自分の中にないものは書けないと思うし
実体験に近いからこそリアルな表現ができて
物語に説得力が生まれるってこともあるかも知れない、と思った。
そんなわけで、前半は虚と実が入り乱れていたけれど
後半の新宿のディスコ、原宿のロック喫茶のあたりからは
王子が書いた小説であるということを忘れて読んでいる瞬間が幾度もあった。
渋谷暴動事件を織り込んたのは
今年に入って容疑者が病死したり逮捕されたりして
人々の関心がそこに向きやすい時だから入れてみたのか、
それともたまたまなのか、そこはわからない。
アタシは不勉強で渋谷暴動事件のことはあんまりよく知らなかったのだけど
どんな事件だったのか、ほんの少し調べながら読み進めて行ったところ
終盤は読んでるうちになにやら眉間にシワが寄ってきて
前頭部がズーンと重くなってしまった(-_-;。
響子のベッドの下から出てきた白ヘルは、何の伏線なんだろうか。
自分の悪い癖なのだけど、本を読んでいても映画を観ていても
その後の展開をついつい予想してしまうところがあって、
ノーヘルで義之のバイクの後ろに乗っていった美津夫が
事故に遭って冒頭からいきなり死んじゃうんじゃないかとか、
雅彦を動揺させた「瀬川が次に俺に放った言葉」とは
ドラムの啓太をクビにしろってことなんじゃないかとか
勝手にいろいろ妄想してしまったけど、そこは考えすぎだった(^o^;。
このたびの掲載分に関しては、誰かが死んじゃうといった類の
そういった物凄く衝撃的な事件が突然起きることもなく
割と淡々と物語が進行していった印象。個人的にはそれがむしろ良かった。
これからどのような展開になるのか、非常に気になる。
雅彦と響子の関係は?
バンドはレコード会社が敷いたレールに乗っかったままデビューするのか?
それでいいのか?!雅彦!。
(啓太の「頭痛」もどうも気になる)。
主人公の感情が動く場面で
ギターの音が聞こえてくるという描写が何度か出てくるけど
ここはギタリストである王子ならではだな、と思った。
あとはロック喫茶でイエスの「危機」を聴いているときなどの描写も、
長年音楽に携わってきた王子らしい表現だった。
そういう意味では
ミュージシャンらしい「音が聞こえてくる小説」であるけれども
逆に言えば、70年代ロックを聴いたことのない人や
あまり音楽(特にロック)をかじったことのない人には
わかりにくい小説ということはないのだろうか?。
うちの職場の上司が発売前に「読んでみたい」と言っていたのだけど
この上司の年齢は王子よりも2歳下なだけだけど
10代の頃にロックを聴いていたとは到底思えず(^^;
そう考えると「どうぞ読んで下さい!」と、大手を振って貸し出せないでいる。
物語も途中(というかまだまだ冒頭)だし、
上司には単行本化されてから読んでもらおうかな…。
細かいことを言えば、ツッコミどころもいくつかあるけれど(^^;
(果たして’70年代にこの言葉があっただろうか?とか…)
まぁそこは深く考えないでおこう(笑)。
とにかく続きが待ち遠しい。早く読みたい!。
2017-08-27 23:06
nice!(2)
コメント(6)
感想文、ありがとうございました(*^o^*)
うん、うん、そう!そう!と思いながら読ませて頂きました。
私はいかん、いかんと思いながらも王子の声で読んでました(^^;;
何かあるたびに心の中で呟く、雅彦の言葉にアハハと声を出して笑いました。
瀬川の頭髪、ノーヘル、「はぁ〜?、、、」、「ちっ!、、、」、名前を覚えられてない啓太への同情など、、、。
あと、言ってるだけあって、登場してくる女の子はみんな気が強いなぁ、、、。
このへんの好みは作者とは違うのかな。
ロックの事はよく分からないけど、書いてある文章を一生懸命読みました。好きな人には、たまらないんでしょうね。
これからもどんどん書いて、思った事、感じた事を発信していって欲しいと思いました。
PS、本日UPされたアルモバ、取り上げてもらい、朝からフワフワしてまーす。
(見ない状況でしたら、大変失礼しました。ごめんなさい(>人<;))
by ゆうこ (2017-08-28 11:35)
>ゆうこさん
こんな稚拙な感想文でお粗末様でございます(^^;ゞ。
小学生の頃から読書感想文が苦手だったことを思い出しました(笑)。
今の段階では登場人物の外観についての描写が意外に少なく
その分「雅彦はこんな顔」「啓太はこんな体型」
「響子はこんな雰囲気」…と勝手にイメージを膨らませています。
アタシの中では「睫毛の長いフランス人形」のような美津夫は
クイーンのロジャー・テイラーです(もちろん若い頃の…笑)。
「音叉」はまだまだ序章の段階で、
面白いともそうでもないとも言えない状態。
今後の展開にひたすらワクワクしています。
>>本日UPされたアルモバ
あれはゆうこさんでいらっしゃるんですね!。
おめでとうございますーーー!。
これはいい意味で「ヤバイ」ですね(笑)。
by 梅屋千年堂 (2017-08-28 21:57)
感想文を読んでから、もういちど音叉を読み返しました。
梅屋さんすごい!梅屋さんの視点と細かいところまで読み込んでいて、感心いたしました。
私は、今回は登場人物全員の序章の回ととらえ、これから先各々いろいろなストーリーが絡み合うのかな?なんて思いました。
そして、王子がかいた小説ということも忘れてしまい、70年代の世界に足を突っ込んだ気でいました…。王子が新宿の事を書いてくれるのはちょっと嬉しい(^^)
しかし、学生運動はあの時代にはやっぱり切り離せないんですね。
私が生まれたころには学生運動は終わっていたんですけど、
倉橋由美子の「パルタイ」や、他その時代の小説は非常に興味があります。
だから、ベットの下にあったものには、びっくり。でも、やっぱり。と思えるところもあり、ますますこの先が楽しみになりました。
私も早く続きが読みたいです。
by こたろう (2017-08-28 23:48)
>こたろうさん
「青春群像」ということですから、
雅彦だけでなく、他の登場人物にもいろんなことが起きるのかも知れませんね。
うーん、悪い癖だとわかっていても
やっぱり先走っていろいろ想像&妄想してしまいます(笑)。
昨日、風呂に入りながらなにげなく“終わりなきメッセージ”を歌っていたら
この曲の歌詞と『音叉』の間に、なんだか重なり合う部分がある気がして
ちょっとジーンと来てしまいました(^^;ゞ。
そういえばアタシが大学に入学した頃(80年代後半)には、
まだ本当に僅かながら学生運動の残骸(立て看とか)が
大学の構内に打ち捨てられたように残っていました。
えー、まだこんなのあるんだーと少し驚いたのを憶えていますが
卒業する頃には跡形もなくなってたような気がします(・o・)。
by 梅屋千年堂 (2017-08-30 00:38)
電車の中で読んでいたらあっという間に時間が経っていました。
つづきが待ち遠しいですね。
by おかん (2017-08-31 21:34)
>おかんさん
けっして読書が嫌いというわけではないのですが(むしろ好きなのですが)
活字を見ていると、ものによっては3行で睡魔が襲ってくるアタシ…
しかし「音叉」はそのようなことは皆無で一気に読んでしまいました。
ホントに早く続きが読みたいけれど、
忙しすぎる王子、大丈夫?なんて思ってしまいますよ(・o・;)。
by 梅屋千年堂 (2017-09-01 01:56)