プラド美術館展 -スペイン宮廷 美への情熱- [EXHIBITION]
なんだか割としょっちゅうやってる気がする『プラド美術館展』。
2002年に国立西洋美術館、そして2006年には東京都美術館で
『プラド美術館展』は開催されてきた。
ついでに2012年には『プラド美術館所蔵 ゴヤ展』も。
…プラド美術館っていろいろ貸してくれるんだねぇ。いよっ!太っ腹(?!)。
そして自分もなんだかんだ言って
2002年も2006年も2012年も行っているので
実はここのコレクションは結構自分好みなのかも知れない。
今回の展覧会で扱われているのは、中世(14世紀)から19世紀までの作品。
大きな作品もあるが、キャビネット・ペインティングと呼ばれるような
小さな作品に焦点を当てているのも特徴。
更にこれらの小さな作品は、非常に細かいところまで精緻に描き込まれ
じーっと観ていると、いろんなものが見えてくる。
単眼鏡を持参して大正解だった。
いつものように、印象に残った作品を各章毎に挙げていくと…
《I. 中世後期と初期ルネサンスにおける宗教と日常生活》
・『愚者の石の除去』ヒエロニムス・ボス(1450頃-1516)
頭に漏斗のようなものをかぶったニセ医者が、
患者の頭から「愚者の石」を取り出そうとしているところを描いた風刺画。
ボスとかブリューゲルとか、この手の絵はかなり好きな部類。
笑っちゃうのは、外側に書かれている文字。
美しいカリグラフィでなんて書いてあるのかというと
「先生、どうか石を取り除いておくんなさい。おいらの名はルッベルト・ダスだ」
《II. マニエリスムの世紀:イタリアとスペイン》
・『十字架を担うキリスト』ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1940頃-1576)
十字架を背負ってゴルゴタの丘に向かおうというキリストの
胸から上を描いた作品。カメラ目線のキリストの目からは涙が滴る。
まるでその瞬間を撮影した報道写真のよう。
・『受胎告知』エル・グレコ(1541-1614)
エル・グレコの『受胎告知』というと、大原美術館にあるような
大きな作品を想像するが、「エッ?!これが?」と驚くほど小さな作品。
比較的初期の作品だからか、エル・グレコ独特の
ブリーチバイパスを施したような色彩も影を潜め、
人物がびよよ〜んと細長く伸びた感じもない。
《III. バロック:初期と最盛期》
・『聖人たちに囲まれた聖家族』ペーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)
17人におよぶ聖人と聖家族のオンパレード。
彼らの持ち物からどれが誰なのかを当ててみたくなる、クイズのような絵。
・『静物 花』ヤン・ファン・ケッセル(1世)(1626-1679)
色鮮やかな花々と、うさぎやテンジクネズミや小鳥たち。
小さな楽園という感じで、とにかくカワイイ!。
しかし本当にカワイイだけの絵なのか?。
何が隠された寓意があるのでは?とジーッと観てみたが、わからなかった(^o^;。
・『ロザリオの聖母』バルソロメオ・エステバン・ムリーリョ(1617-1682)
ムリーリョの描くマリアは無条件にカワイイ。
《IV. 17世紀の主題:現実の生活と詩情》
・『ローマ、ヴィラ・メディチ庭園』ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)
ベラスケスが、実際に屋外でイーゼルを立てて描いたとされる作品。
「えっ?これがベラスケス?」という感じ。
・『バベルの塔の建設』ピーテル・ブリューゲル(2世)(1564-1637/38)
ブリューゲルといえば『バベルの塔』。
43.2×43.9cmという枠の中に、バベルの塔の周りで働く人々が
おそろしく細かく小さく描かれている。
・『アジア』ヤン・ファン・ケッセル(1世)(1626-1679)
さきほどのカワイイ『静物 花』と同じ作者。
…これが「アジア」って…どゆこと?(^^;。
誤解も甚だしいグロテスクな絵だけど、なぜか楽しい。
《V. 18世紀ヨーロッパの宮廷の雅》
・『マリア・ルイサ・デ・パルマ』アントン・ラファエル・メングス(1728-1779)
チラシやポスターで、この展覧会の顔となっている
見るからに聡明そうな貴婦人の肖像画。
カルロス4世の妻、マリア・ルイサ・デ・パルマという人。
この肖像画ではとても美人なのだが、
作品の斜め下に、ゴヤが描いた『カルロス4世の家族』という作品の
中央に立つ彼女の顔がクローズアップされたキャプションがあるのだけど、
これがとても同一人物とは思えない、いかにも底意地の悪そうなおばさん。
別の展覧会で、実際のこの作品(カルロス4世の家族)を観たこともあるのだが
もうなんというか、ゴヤが描いたマリアさんは、ゴヤの悪意を感じるほど醜い(笑)。
マリアさん、若い頃は実際に美人だったのか、
それともこのメングスの肖像画はかなり「盛って」描かれているのか…。
《VI. ゴヤ》
やはりゴヤは別格。
前回のプラド美術館展もそうだったけど、今回もゴヤコーナーあり。
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス(1746-1828)
・『トビアスと天使』
天使の背後から差す白い後光が美しい!。
V字型に開いた天使の羽根の安定感。
・『アルバ女公爵とラ・ベアタ』
観た瞬間に「あーっ!また来てる!」と思った。
2012年のゴヤ展でも出品されていた作品。
小さな作品だが、一度観たら忘れない相当なインパクト。
・『酔った石工』
・『傷を負った石工』
『酔った石工』という小さな作品を元に描かれたのが、大きな『傷を負った石工』。
ほとんど同じ構図なのだけど、『酔った〜』の方は怪我をした石工を担ぐ二人組が
ニヤニヤと笑っているのに対し、『傷を〜』の方は同情に満ちた顔付き。
『酔った〜』の方が圧倒的にゴヤらしい。
VII. 19世紀:親密なまなざし、私的な領域
・『ヤシの林(エルチェ)』カルロス・デ・アエス(1826-1898)
『エルチェのヤシ』(同上)
細長ーーーくて小さなキャンバスに描かれた背の高い椰子の木。
こんな絵を部屋に飾っていたら、きっと旅に出たくなる。
・『セビーリャ大聖堂のサン・ミゲルの中庭』
ライムンド・デ・マドラーソ・イ・ガレータ(1841-1920)
・『フォルトゥーニ邸の庭』
マリアノ・フォルトゥーニ・イ・マルサル(1838-1874)
ライムンド・デ・マドラーソ・イ・ガレータ(1841-1920)
どちらも恐ろしく細密に描かれた風景画。
小さいながら、陽の光の暖かさが伝わってくるような明るい絵。
展示を観終わった後は、お約束のミュージアムショップ。
展覧会限定グッズのポストカードの趣向が凝っていて
作品全体のものと、部分的にクローズアップしたものを2枚セットで販売している。
しかもお値段は¥150となかなか良心的。
(でも中には2枚はいらないんだけどなぁ…^^;というものもないではない)。
珍しく(笑)気に入った作品のポストカードが揃っていた。
「ここをトリミング&クローズアップしよう!」と誰が決めたのかは知らないが
「えっ?!そこ?」って感じのものもあって、面白い(^m^)。
観ていて楽しい(でも細かくて目が疲れた)今回のプラド美術館展であった…。
------------------------------------------------
《オマケ》
今後楽しみな展覧会
『スター・ウォーズ展』@そごう美術館(11/25〜1/5)
『ボッティチェリ展』@東京都美術館(1/16〜4/3)
『フェルメールとレンブラント展』@森アーツセンターギャラリー(1/14〜3/31)
『カラヴァッジョ展』@国立西洋美術館(3/1〜6/12)
『PARIS オートクチュール』@三菱一号館美術館(3/4〜5/22)
『北大路魯山人の美』@三井記念美術館(4/21〜6/26)
2002年に国立西洋美術館、そして2006年には東京都美術館で
『プラド美術館展』は開催されてきた。
ついでに2012年には『プラド美術館所蔵 ゴヤ展』も。
…プラド美術館っていろいろ貸してくれるんだねぇ。いよっ!太っ腹(?!)。
そして自分もなんだかんだ言って
2002年も2006年も2012年も行っているので
実はここのコレクションは結構自分好みなのかも知れない。
今回の展覧会で扱われているのは、中世(14世紀)から19世紀までの作品。
大きな作品もあるが、キャビネット・ペインティングと呼ばれるような
小さな作品に焦点を当てているのも特徴。
更にこれらの小さな作品は、非常に細かいところまで精緻に描き込まれ
じーっと観ていると、いろんなものが見えてくる。
単眼鏡を持参して大正解だった。
いつものように、印象に残った作品を各章毎に挙げていくと…
《I. 中世後期と初期ルネサンスにおける宗教と日常生活》
・『愚者の石の除去』ヒエロニムス・ボス(1450頃-1516)
頭に漏斗のようなものをかぶったニセ医者が、
患者の頭から「愚者の石」を取り出そうとしているところを描いた風刺画。
ボスとかブリューゲルとか、この手の絵はかなり好きな部類。
笑っちゃうのは、外側に書かれている文字。
美しいカリグラフィでなんて書いてあるのかというと
「先生、どうか石を取り除いておくんなさい。おいらの名はルッベルト・ダスだ」
《II. マニエリスムの世紀:イタリアとスペイン》
・『十字架を担うキリスト』ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1940頃-1576)
十字架を背負ってゴルゴタの丘に向かおうというキリストの
胸から上を描いた作品。カメラ目線のキリストの目からは涙が滴る。
まるでその瞬間を撮影した報道写真のよう。
・『受胎告知』エル・グレコ(1541-1614)
エル・グレコの『受胎告知』というと、大原美術館にあるような
大きな作品を想像するが、「エッ?!これが?」と驚くほど小さな作品。
比較的初期の作品だからか、エル・グレコ独特の
ブリーチバイパスを施したような色彩も影を潜め、
人物がびよよ〜んと細長く伸びた感じもない。
《III. バロック:初期と最盛期》
・『聖人たちに囲まれた聖家族』ペーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)
17人におよぶ聖人と聖家族のオンパレード。
彼らの持ち物からどれが誰なのかを当ててみたくなる、クイズのような絵。
・『静物 花』ヤン・ファン・ケッセル(1世)(1626-1679)
色鮮やかな花々と、うさぎやテンジクネズミや小鳥たち。
小さな楽園という感じで、とにかくカワイイ!。
しかし本当にカワイイだけの絵なのか?。
何が隠された寓意があるのでは?とジーッと観てみたが、わからなかった(^o^;。
・『ロザリオの聖母』バルソロメオ・エステバン・ムリーリョ(1617-1682)
ムリーリョの描くマリアは無条件にカワイイ。
《IV. 17世紀の主題:現実の生活と詩情》
・『ローマ、ヴィラ・メディチ庭園』ディエゴ・ベラスケス(1599-1660)
ベラスケスが、実際に屋外でイーゼルを立てて描いたとされる作品。
「えっ?これがベラスケス?」という感じ。
・『バベルの塔の建設』ピーテル・ブリューゲル(2世)(1564-1637/38)
ブリューゲルといえば『バベルの塔』。
43.2×43.9cmという枠の中に、バベルの塔の周りで働く人々が
おそろしく細かく小さく描かれている。
・『アジア』ヤン・ファン・ケッセル(1世)(1626-1679)
さきほどのカワイイ『静物 花』と同じ作者。
…これが「アジア」って…どゆこと?(^^;。
誤解も甚だしいグロテスクな絵だけど、なぜか楽しい。
《V. 18世紀ヨーロッパの宮廷の雅》
・『マリア・ルイサ・デ・パルマ』アントン・ラファエル・メングス(1728-1779)
チラシやポスターで、この展覧会の顔となっている
見るからに聡明そうな貴婦人の肖像画。
カルロス4世の妻、マリア・ルイサ・デ・パルマという人。
この肖像画ではとても美人なのだが、
作品の斜め下に、ゴヤが描いた『カルロス4世の家族』という作品の
中央に立つ彼女の顔がクローズアップされたキャプションがあるのだけど、
これがとても同一人物とは思えない、いかにも底意地の悪そうなおばさん。
別の展覧会で、実際のこの作品(カルロス4世の家族)を観たこともあるのだが
もうなんというか、ゴヤが描いたマリアさんは、ゴヤの悪意を感じるほど醜い(笑)。
マリアさん、若い頃は実際に美人だったのか、
それともこのメングスの肖像画はかなり「盛って」描かれているのか…。
《VI. ゴヤ》
やはりゴヤは別格。
前回のプラド美術館展もそうだったけど、今回もゴヤコーナーあり。
フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス(1746-1828)
・『トビアスと天使』
天使の背後から差す白い後光が美しい!。
V字型に開いた天使の羽根の安定感。
・『アルバ女公爵とラ・ベアタ』
観た瞬間に「あーっ!また来てる!」と思った。
2012年のゴヤ展でも出品されていた作品。
小さな作品だが、一度観たら忘れない相当なインパクト。
・『酔った石工』
・『傷を負った石工』
『酔った石工』という小さな作品を元に描かれたのが、大きな『傷を負った石工』。
ほとんど同じ構図なのだけど、『酔った〜』の方は怪我をした石工を担ぐ二人組が
ニヤニヤと笑っているのに対し、『傷を〜』の方は同情に満ちた顔付き。
『酔った〜』の方が圧倒的にゴヤらしい。
VII. 19世紀:親密なまなざし、私的な領域
・『ヤシの林(エルチェ)』カルロス・デ・アエス(1826-1898)
『エルチェのヤシ』(同上)
細長ーーーくて小さなキャンバスに描かれた背の高い椰子の木。
こんな絵を部屋に飾っていたら、きっと旅に出たくなる。
・『セビーリャ大聖堂のサン・ミゲルの中庭』
ライムンド・デ・マドラーソ・イ・ガレータ(1841-1920)
・『フォルトゥーニ邸の庭』
マリアノ・フォルトゥーニ・イ・マルサル(1838-1874)
ライムンド・デ・マドラーソ・イ・ガレータ(1841-1920)
どちらも恐ろしく細密に描かれた風景画。
小さいながら、陽の光の暖かさが伝わってくるような明るい絵。
展示を観終わった後は、お約束のミュージアムショップ。
展覧会限定グッズのポストカードの趣向が凝っていて
作品全体のものと、部分的にクローズアップしたものを2枚セットで販売している。
しかもお値段は¥150となかなか良心的。
(でも中には2枚はいらないんだけどなぁ…^^;というものもないではない)。
珍しく(笑)気に入った作品のポストカードが揃っていた。
「ここをトリミング&クローズアップしよう!」と誰が決めたのかは知らないが
「えっ?!そこ?」って感じのものもあって、面白い(^m^)。
観ていて楽しい(でも細かくて目が疲れた)今回のプラド美術館展であった…。
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《オマケ》
今後楽しみな展覧会
『スター・ウォーズ展』@そごう美術館(11/25〜1/5)
『ボッティチェリ展』@東京都美術館(1/16〜4/3)
『フェルメールとレンブラント展』@森アーツセンターギャラリー(1/14〜3/31)
『カラヴァッジョ展』@国立西洋美術館(3/1〜6/12)
『PARIS オートクチュール』@三菱一号館美術館(3/4〜5/22)
『北大路魯山人の美』@三井記念美術館(4/21〜6/26)
2015-11-06 22:39
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梅屋さん、いつもステキなレポありがとうございます!
私もこのプラド美術館展は好きで、2002年のも行きました!
(何を見たかは、もう記憶の彼方ですが)
マリアルイサにそんな一面があったとは!驚きです!
私も単眼鏡がほしくなってきましたよ~。
楽しみな展覧会、うふふ♪なものばかりですね。
三菱一号館美術館のオートクチュールなんて、美術館にピッタリな展覧会ですよね!
私は科学館で行われている「ワイン展」にも行ってみたいんですよ~。
ワインは私の地元のお酒なので(^^)v、どんな風に展示されているか見てみたいんです。
by こたろう (2015-11-09 22:56)
こんばんは(^^)
私もプラド美術館展行ってきました。
ルネサンス期の絵画って観てるだけでワクワクしちゃうんですよね(^^)
印象的だったのは
・ヘラルト・ダーフィット
『聖母子と天使たち』
・カルロ・マラッティ
『眠る幼子イエスを藁の上に横たえる聖母』
・ルーベンス
『聖人たちに囲まれた聖家族』
ムリーリョ
『ロザリオの聖母』
いろんな画家が、母と子供がいてその上を天使たちが楽しそうに飛んでいるという絵を描いてると思うのですが、その題材を見ると何だかホッとするんですよね(^^)
『バベルの塔の建設』を見て❝バベルの塔って聞いたことがあるぞ。何だっけ?❞としばらく考えていて❝あっ、kaleidoscopeだ❞と思い出しました(^^;
今日は国立新美術館での『ニキ・ド・サンファル展』に行ってきました。
by ナッキー (2015-11-10 00:03)
>こたろうさん
展覧会レポもライブレポも簡潔にまとめたいのに
あれもこれもと盛り込んでいるうちにどうしても冗長になってしまいます。
こんなダラダラと長いだけのレポを読んでいただいて恐縮です(^^;ゞ。
単眼鏡は便利ですよ。
ディテールをじっくり観たい時などにとても役立ちます。
(夢中になるあまり結界を乗り越えて身を乗り出して作品に近づいたりすると、
係のお姉さんや警備員さんに注意されてしまいますから^^;)。
混雑していて作品に近づけない時にも役立ちます。
遠くのものを近くに観たいだけだったらライブ用の双眼鏡でも良いのですが、
単眼鏡は近距離のものも拡大して観られるし、なによりコンパクトなのが嬉しいです。
科博のワイン展、アタシも気にはなってます。
でも恥ずかしながらワタクシまったくの下戸でして、
お酒のことは何もわからないのでちょっと躊躇しています。
2月までやっているようなので、じっくり考えたいと思います。
追伸:他の記事にいただいたコメントには、明日以降お返事させていただきますね。
>ナッキーさん
ナッキーさんは宗教画がお好きなのですね?。
宗教画って、聖人の持ち物や聖書のエピソードなどを
ある程度わかった上で鑑賞すると面白さが倍増しますよね。
また「祈り」という目的を持って描かれたものが殆どなので
クリスチャンでない自分でも、ちょっと敬虔な気持ちになれます(仏像もしかり…)。
ニキ・ド・サンファル、カラフルで大胆で
「ケイジュツはバクハツだ!」って感じですね。
ちょっと草間彌生に近いものも感じます(同世代だし?)。
行く予定は今のところないのですが、ヤヨイちゃん大好きなので
観てしまったら好きになるタイプかも知れません。
次の休みは箱根の岡田美術館にでも行ってこようかな〜などと
ぼんやりと計画していたところ、今日帰宅したらなんと!
ちょっと前に応募した、とあるWEBサイトのプレゼントの
同館のチケットが当選していましたヽ(^。^)丿。
岡田美術館の入館料は¥2,800もするので、ちょっと小躍りしました(笑)。
秋ツアーのチケットが1階後方や2階3階ばかりだったので
アタシの命運も尽き果てたか…_| ̄|◯と思っていたのですが
まだ僅かに残っていたようです(^o^;。
by 梅屋千年堂 (2015-11-10 01:35)
>梅屋さん
>>ナッキーさんは宗教画がお好きなのですね?。
梅屋さんから指摘されて自分でも気付きました(^^;
クリスチャンでも仏教徒でもないんですが、天使たちを見てると
笑顔になってる自分がいるし、仏像の前では❝襟を正して見ねば❞と
背筋を伸ばして見ている自分がいるんですよね(^^)
ニキ・ド・サンファル展はとてもカラフルでした。
でも、その時の精神状態や周りの環境で作風が全く違うんですね。
天才と呼ばれる方はやはりどこか変わってますね(^^;
岡田美術館のチケット当たって良かったですね(^_-)-☆
いつも前向きで頑張ってる梅屋さんに、神様からの一足早い
クリスマスプレゼントですよ(^_-)-☆
by ナッキー (2015-11-12 22:05)
>ナッキーさん
天使の姿も画家によって描き方がいろいろで面白いですね。
子供だったり大人だったり、翼も白だったりカラフルだったり。
画家の想像力の発揮のしどころなのかも知れませんね。
(それを考えたら王子のギターを作っているESP加藤氏もかなり凄い?!)。
岡田美術館のチケット、さっそく使ってきました。
でもペアチケットなので実はもう1枚あるんです。
もう1枚どうすっぺと思っていたら、
岡田美術館の琳派展、前期後期と分かれているではないですか。
年明けあたりにもういっぺん行ってきまーす!
(真冬の箱根、寒いでしょうねぇ…^o^;)。
by 梅屋千年堂 (2015-11-12 22:59)
>梅屋さん
ESP加藤さんも、何かしら画集など参考にされているとは思うのですが、それ以外に想像力・創造力も必要ですよね。高見沢さんからの注文も多そうだし(^^;凄いなぁ!
当たったチケットはペアチケットだったんですね?
次回は日帰り温泉とせっとでなんてどうですか?(^_-)-☆
遅ればせながらお誕生日おめでとうございます(*´▽`*)
梅屋さんの笑顔が一つでも多い一年になりますように☆
梅屋さんも明日の市川行かるんですよね?
お互い大いに笑って盛り上がりましょうね(^_-)-☆
by ナッキー (2015-11-14 17:03)
>ナッキーさん
誕生祝いメッセージありがとうございます。
これからも変わらず、自由に楽しく生きていこうと思っています(笑)。
日帰り温泉…いいかも〜。
でも温泉なんて浸かってしまったら帰るのがイヤになりそうです(^^;。
ホントは他の美術館もハシゴしたいところなのですが
おそらく寒さに負けて、今回以上にぴゅーっと行ってさーっと帰ってくる、
そんな予感がします。
明日(正しくは今日)はいよいよ市川ですね。…長かった〜!。
なんだか先月のフォーラムと相模大野が既に遙か昔のことのように思えます。
桐生のセットリストを見て、ついに明日は「あの曲」や「この曲」が
聴けそうな予感がしてきました(期待しすぎない程度に期待しておきます笑)。
by 梅屋千年堂 (2015-11-15 01:16)
観てきました~。
最近は日本画を見に行くことが多いので、久々に中世の洋画に触れるとなんだか新鮮(^^)今回のウリでもある「細部」をじっくり見て参りました。
昔むかーしマドリードの本店に行ったことがあるし、私も基本的にはプラドが好きなんだと思いますが、以前はこういう小さい作品はなかなかじっくり見なかった(笑)
本店でも大きく有名な絵ばっかり見た記憶があります。きっと若かったんですね(笑)
大人になって「鑑賞の面白さ」が変わってきたのかもしれません。
ここのところすっかりご無沙汰してた中世ヨーロッパの魅力を思い出しました。ボッティチェリ展もよさそうですね。
あ、いちばん気になったのは、ガレータの作品でした(中世じゃないですね^^;)
by おーちゃん (2015-12-17 20:51)
>おーちゃんさん
アタシもここ数年でずいぶん自分の好みや見方が変わってきたように思います。
以前は日本画などさほど興味もなかったのですが
ここ数年ですっかり「日本画おもしろい!」に変わってきました。
(それでも好みはかなり偏ってはいますが…^^;ゞ)。
ガレータ、いいですよね。
今回の展覧会で初めて名前を知った画家ですが
展示されている作品はどれも注目に値するものばかりでした。
来年もいろ〜んな展覧会が目白押しですね。
先日、父が『おとなのOFF 2016年絶対に見逃せない美術展』を買ってきていたので
それを盗み見(笑)したところ、本文に挙げたものの他にも
『レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦』@江戸東京博物館(1/16〜4/10)
『村上隆のスーパーフラット・コレクション』@横浜美術館 (1/30〜4/3)
『俺たちの国芳 わたしの国貞』@Bunkamura ザ・ミュージアム(3/19〜6/5)
『生誕300年記念 若冲展』@東京都美術館(4/22〜5/24)
『ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち(仮)』@国立新美術館(7/13〜10/10)
『鈴木其一展』@サントリー美術館(9/10〜10/30)
『ダリ展』@国立新美術館(9/14〜12/12)
『ゴッホとゴーギャン展』@東京都美術館(10/8〜12/18)
『クラーナハ展』@国立西洋美術館(10/15〜2017/1/17)
などなど「こりゃ〜大変だっ!」状態でした(^o^;。
by 梅屋千年堂 (2015-12-17 21:59)
来年も興味深いものが多いですね!其一は絶対見に行くと思います。若冲も行くかな。
今年は鳥獣戯画と京都の琳派展、どちらも混雑具合におののいて欠席した弱虫のワタクシです・・・(T^T)来年は強い心と計画性をもってどんな困難(混雑?)にも立ち向かいます!
ところで最近知ったのですが、国宝や重文は原則年2回、延べ60日間までしか公開できないんですね。どうりでなかなかお目にかかるチャンスがないわけですね。なんでもっと長い期間見せてくれないの~と不思議に思ってました。
貴重な機会を逃さないためには時間と体力が要りますねえ・・・。
by おーちゃん (2015-12-18 00:09)
>おーちゃんさん
サントリー美術館の鈴木其一は必須です!。
なぜならば、メトロポリタン美術館から
あの!「朝顔図屏風」がやってくるからです!。
アメリカに行かなければ一生観られないと思っていたので
今から感動に打ち震えております(T^T)。
>>国宝や重文は原則年2回、延べ60日間までしか公開できない
…し、知りませんでした(^o^;。
となると、ガラスケースに入ることもなく
比較的いつでもお目にかかれる興福寺の阿修羅像などは
例外中の例外なのかも知れませんね。ありがたや〜。
by 梅屋千年堂 (2015-12-19 00:25)
驚きの余り、引き続き長々と申し訳ありません。
朝顔、来るんですねっ!今年、琳派の作品は大概大盤振る舞いされたと思ってましたが、まだその手があったか、です。
でも9月は遠いな~待ち遠しい!
ところで其一を主題の美術展て、今まであったのですか?美術界は其一を売り出し中?
by おーちゃん (2015-12-19 22:50)
>おーちゃんさん
来るんですよ!「朝顔図屏風」!。
もうアタシ、この作品を目の前にしたらウルッときてしまうかも知れません。
>>其一を主題の美術展て、今まであったのですか?
実はアタシもよくわかりません(^^;ゞ。
ここ数年、若冲がかなり脚光を浴びてきましたが
2016年は其一がくる!勝手にそんな気がする今日この頃です。
by 梅屋千年堂 (2015-12-20 23:26)
こんにちは。
私も『プラド美術館展』展を見てきましたので、ご紹介されている作品を改めて思い出し、プラド美術館展を追体験することができました。比較的小さな作品が多かったですが、画家の個性が見事に表現された傑作も多く見られて良かったと思いました。ボスの『愚者の石の除去』や大好きなムリーリョの『ロザリオの聖母』など日本で初めて見る作品もあり、よかったと思いました。
私は今回の『プラド美術館展』から特に印象に残った7つの作品を厳選し少し掘り下げ書いてみました。それと一緒に実際にスペインのプラド美術館に行ったとき、プラド美術館の膨大な絵画の中から特に感動した作品についても書いてみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。
by dezire (2016-02-03 09:35)
>dezireさん
プラド美術館展、終わってしまいましたね。
個性的で楽しい作品が多く、良い展覧会でした。
dezireさんは本場のプラド美術館にもいらっしゃったことがあるのですね。
羨ましいです。
dezireさんのブログはいろいろと勉強になるので
またこっそり覗かせていただきたいと思います。
by 梅屋千年堂 (2016-02-04 00:17)