グエルチーノ展 [EXHIBITION]
鳥獣戯画のついでに、国立西洋美術館へ。
飽きるほど並んで飽きるほど待った『鳥獣戯画』。
観終わって外に出たら、来た時にはまったく目に入っていなかった
とあるオブジェに気が付いた。
平成館の前にある池。
アハハ。
甲巻冒頭の水遊びの場面が再現されている。
とりあえず腹ペコ。
国立西洋美術館の《CAFÉ すいれん》で何か食べよう。
昼時をちょっと過ぎたくらいの時間だったけど、それほど待たずに席に案内された。
中庭の新緑。眺めているだけでホッとする。
真鯛のスープスパゲティ。
うわ!あっつい!!!(x。x)。
…思い出した。前にここでランチしたときも、
出てきたお料理のあまりの熱さに舌をヤケドしそうになったんだった(^o^;。
(しかもその時もスープスパゲティだった…笑)。
甘いものも欲しかったので、食後にデザート。
キャラメルなんちゃら(なんて名前のケーキだったか忘れた笑)。
いや〜、満足満足。
それでは、今ここで開催中の『グエルチーノ展』を鑑賞するとしよう。
グエルチーノ(1591-1666)は、イタリア生まれの画家。
本名はジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリ。
グエルチーノとは「斜視」を意味し、
画家が斜視であったことから付けられたあだ名だそうだが
Wikiに載っている自画像を見ても「そうかなぁ?」という感じ。
(まぁ、自画像だからそのあたりは修正入れてるのかも知れないけど)。
イタリア・バロック絵画を代表する画家の一人だが、古典主義的な要素も併せ持つ。
生前から高い評価を得て、仕事も早かったため
教会のための巨大な祭壇画も数多く残したが
19世紀半ばあたりから、いつしか忘れ去られてしまい
20世紀半ばになって再評価され始めた…のだそうだ。
その作風は、一言で言うならばTHE 宗教画!。
聖書に出てくる様々なエピソードを、
バロックの画家らしく、光と影でドラマチックに表現する。
強烈な個性やアクの強さは感じられず、くせがなくて
どんな教会にも気に入られる仕事をする人、という印象。
(無難っちゃ無難?^^;)。
『聖母子と雀』
『聖フランチェスコの法悦』
『聖母被昇天』
…このあたりが、個人的にはお気に入り。
特に『聖フランチェスコの法悦』。
これはアッシジの聖人・フランチェスコの前に天使が現れて
バイオリンで天上の音楽を奏でている場面を描いているのだけど
フランチェスコの表情と仕草は「法悦」というよりも
突然の天使の到来にビックリしているか、
天使の奏でる甘美な調べの誘惑と戦っているかのようである。
…天使の奏でる音楽って、どんだけ美しいんだろうと考えると
思わずその美しさに狼狽えるフランチェスコの気持ちもわからなくはない。
それにしてもこの展覧会、いったいどうやって運んできたんだろう?と思うほど
高さ200〜300cmの巨大な作品がこれでもか!というくらい数多く展示されている。
こんなにスゴイ作品が、なぜこんなにたくさん?と不思議に思うが
それにはちゃんと理由がある。
2012年にイタリア・チェントを襲った大地震で
グエルチーノの作品を数多く所蔵する市立美術館が被害を受け
今なお閉館を余儀なくされており、復旧の目途も立っていないのだそうだ。
そこで美術館で展示できなくなってしまったグエルチーノの作品を
他の美術館に貸し出し、その収益の一部を復興に当てようというものらしい。
グエルチーノの名は、日本ではあまり知られていないせいか
展覧会自体はそんなに混雑しておらず、とても気分良く鑑賞できて
宗教画好き・バロック絵画好きの方にはオススメの展覧会である。
ゆっくりのんびり大きな作品を鑑賞して、『鳥獣戯画』での疲れもだいぶ癒された。
飽きるほど並んで飽きるほど待った『鳥獣戯画』。
観終わって外に出たら、来た時にはまったく目に入っていなかった
とあるオブジェに気が付いた。
平成館の前にある池。
アハハ。
甲巻冒頭の水遊びの場面が再現されている。
とりあえず腹ペコ。
国立西洋美術館の《CAFÉ すいれん》で何か食べよう。
昼時をちょっと過ぎたくらいの時間だったけど、それほど待たずに席に案内された。
中庭の新緑。眺めているだけでホッとする。
真鯛のスープスパゲティ。
うわ!あっつい!!!(x。x)。
…思い出した。前にここでランチしたときも、
出てきたお料理のあまりの熱さに舌をヤケドしそうになったんだった(^o^;。
(しかもその時もスープスパゲティだった…笑)。
甘いものも欲しかったので、食後にデザート。
キャラメルなんちゃら(なんて名前のケーキだったか忘れた笑)。
いや〜、満足満足。
それでは、今ここで開催中の『グエルチーノ展』を鑑賞するとしよう。
グエルチーノ(1591-1666)は、イタリア生まれの画家。
本名はジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリ。
グエルチーノとは「斜視」を意味し、
画家が斜視であったことから付けられたあだ名だそうだが
Wikiに載っている自画像を見ても「そうかなぁ?」という感じ。
(まぁ、自画像だからそのあたりは修正入れてるのかも知れないけど)。
イタリア・バロック絵画を代表する画家の一人だが、古典主義的な要素も併せ持つ。
生前から高い評価を得て、仕事も早かったため
教会のための巨大な祭壇画も数多く残したが
19世紀半ばあたりから、いつしか忘れ去られてしまい
20世紀半ばになって再評価され始めた…のだそうだ。
その作風は、一言で言うならばTHE 宗教画!。
聖書に出てくる様々なエピソードを、
バロックの画家らしく、光と影でドラマチックに表現する。
強烈な個性やアクの強さは感じられず、くせがなくて
どんな教会にも気に入られる仕事をする人、という印象。
(無難っちゃ無難?^^;)。
『聖母子と雀』
『聖フランチェスコの法悦』
『聖母被昇天』
…このあたりが、個人的にはお気に入り。
特に『聖フランチェスコの法悦』。
これはアッシジの聖人・フランチェスコの前に天使が現れて
バイオリンで天上の音楽を奏でている場面を描いているのだけど
フランチェスコの表情と仕草は「法悦」というよりも
突然の天使の到来にビックリしているか、
天使の奏でる甘美な調べの誘惑と戦っているかのようである。
…天使の奏でる音楽って、どんだけ美しいんだろうと考えると
思わずその美しさに狼狽えるフランチェスコの気持ちもわからなくはない。
それにしてもこの展覧会、いったいどうやって運んできたんだろう?と思うほど
高さ200〜300cmの巨大な作品がこれでもか!というくらい数多く展示されている。
こんなにスゴイ作品が、なぜこんなにたくさん?と不思議に思うが
それにはちゃんと理由がある。
2012年にイタリア・チェントを襲った大地震で
グエルチーノの作品を数多く所蔵する市立美術館が被害を受け
今なお閉館を余儀なくされており、復旧の目途も立っていないのだそうだ。
そこで美術館で展示できなくなってしまったグエルチーノの作品を
他の美術館に貸し出し、その収益の一部を復興に当てようというものらしい。
グエルチーノの名は、日本ではあまり知られていないせいか
展覧会自体はそんなに混雑しておらず、とても気分良く鑑賞できて
宗教画好き・バロック絵画好きの方にはオススメの展覧会である。
ゆっくりのんびり大きな作品を鑑賞して、『鳥獣戯画』での疲れもだいぶ癒された。
2015-05-14 20:53
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