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ラファエル前派展 [EXHIBITION]

27日に観てきた展覧会・其の一。

六本木ヒルズは森アーツセンター・ギャラリーで開催中の
《テート美術館の至宝 ラファエル前派展 英国ヴィクトリア朝絵画の夢》。

まぁ、この展覧会は行かなくてもいいかな〜…
もし余裕やついでがあったら行けばいっかな〜…
その程度に考えていたのだけど、
今から3週間ほど前、アタシが展覧会巡りが好きで
毎年美術検定なるものを受験していることも知っている上司から
招待券をいただいてしまったので、こりゃ行かなアカン(^o^;という展開に。

まぁ森美術館でやっている《アンディ・ウォーホル展》にも
行きたいと思っていたし、ここはひとつハシゴすっかと六本木。
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まずは最初に《ラファエル前派展》。

「ラファエル前派」即ち「ラファエル前派兄弟団」とは、
1848年に英国王立アカデミーの学生だった若い作家達が結成したグループで、
盛期ルネッサンスの巨匠ラファエロを規範とする保守的なアカデミズムに反発し、
ラファエロ以前の初期ルネッサンス美術をに立ち返ろうとするもので、
古典的な形式や慣例にとらわれないその芸術運動は
英国のアート界にスキャンダルを巻き起こした…

と、いうんだけど、
正直言って「そうかなぁ〜(^^;」とアタシなどは思ってしまう。
おそらく当時のイギリスのアート界においては
「こんなものはけしからん!」という感じだったのかも知れないけど
現代の目線で彼らの作品を観る限り、それほど目新しい感じもしないし
前衛的とも過激とも思えない。
当時の英国のアカデミズムに対してはこれが精一杯の反発だったのかなぁ…
などと、上っ面しか観ていないアタシは思ってしまうのだ。

ま、それは置いといて…

展示されている作品は、当然のことながらラファエル前派兄弟団のメンバーだった
ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、
ウィリアム・ホルマン・ハントの他、ウィリアム・モリス、
ウィリアム・ダイス、エドワード・バーン=ジョーンズ、
フォード・マドックス・ブラウンなどなど…。

一言で言うと…んんん〜〜〜っ…くどいっっっ(^o^;。
いや、けっして「くどい絵」一般が嫌いなわけではない。
ミケランジェロとかルーベンスのくどさは好きだし
ブリューゲルやボスやデューラー、ゴヤのくどさも好きだし
ゴッホなんかももちろん好きだ。

でも、このラファエル前派とか、ロココのくどさはどうも苦手(^^;ゞ。
何故かと問われても明確な答えはないのだけど、
なんかちょっとなぁ〜…なのである。

とはいうものの、目玉作品はやっぱりどれも美しい。
お馴染み、ミレイの「オフィーリア」、
ロセッティの「見よ、我は主のはしためなり(受胎告知)」
「ベアタ・ベアトリクス」「最愛の人(花嫁)」「プロセルピナ」、
エドワード・バーン=ジョーンズの「『愛』に導かれる巡礼」…
このあたりは綺麗だな〜と思う。
思うんだけど、でもそれだけ(^^;。
ゾクゾクっとくるのはミレイの「オフィーリア」くらいかな。
あ、あとはミレイと言えば「両親の家のキリスト」も良かった。

おそらくこの展覧会で、もっとも多くの作品が展示されているであろう
ロセッティに関しては、どの目玉作品よりも
最後の方に、割とひっそりと展示されていた「聖なる百合」、
個人的にはこれが一番良かった。
この作品のポストカードがあったら絶対に買って帰ろう!と思った。

でも、どうかな〜。
音声ガイドも、キャプションもない、一見地味な作品だから
ポストカードなんてないかもなぁ〜と思いながら、ミュージアムショップへ行き
ポストカードのコーナーに眼を走らすと…あった!(*^^*)。

「聖なる百合」のカードを1枚手に取って、
その場から移動しようとしたその時、同じポストカードを手に取った人が一言…
「これ、いいよね〜」と、連れの人に言っているのが聞こえた。
嬉しくて、思わず「ですよね!!!」と振り返りそうになってしまった。


その他にはミレイの「マリアナ」。
これは背景の窓のステンドグラスが
余りにも細かく描き込まれていることに感動して。
なんだかもう、この絵の主人公である女性よりも
背景の方に気合いが入りすぎてないか?ってなくらいだ。
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それと、綺麗な箱に入った「チョコクランチ」。
招待券をくださった上司への心ばかりのお土産として。
自分用にも買ったけど、フツーに美味しかった。


さてさてお次はアンディ・ウォーホル。




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《オマケ》
今日のNHK・BSプレミアム『歌のあとさき』。
テレビ初の“GLORIOUS”フルコーラス、
気合いの入った王子の歌声にグッと来た〜(ノ_<。)。
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コメント 2

namizo

こんにちは。
いい上司をお持ちですね~。
ワタシも、絵も写真も彫塑も陶芸も好きで、展覧会もよく行ったものでした。
最近(というか相当)ご無沙汰していますが。。。
MoMA的なジャンルはあまり得意ではないですが、洋画でしたらマグリット、
ブリューゲル、デューラー父子などなど、日本画でしたら、東山魁夷、平山郁夫、尾形光琳などなど、展覧会は国博くらいの規模でしたら、行けばたいてい6時間は出てこない(笑)
去年の春先は京都に桜を見に行って、通りがかった金地院で特別拝観をやっていて、長谷川等伯の「猿候促月図」が見られるってんで、予定にない寄り道をしたものでした。(ガイド付きで5分しか見られないのが悲しい。。。)
ポスカも学生時代に買い集めたものが今でもわんさか出てきます(笑)
梅屋さんのブログを拝見しているとALFEEだけでなく、昔を思い出しちゃったりします(^^)

ところで、「歌のあとさき」、よかったですねぇ!
まさか、フルコーラスを今時期になって(笑)、しかもNHKでやるなんてびっくりしてました。
もう切られるだろう、なんて思いながら見ちゃいました(^_^;)
まったくへそ曲がりですね、自分。

by namizo (2014-03-02 12:19) 

梅屋千年堂

>namizoさん
namizoさんも、展覧会好きでいらしたのですね。
今は本当にいろんな美術館・博物館が
趣向を凝らした展示を展開していて面白いですよね。
行ってみたい展覧会が多すぎて困ってしまいます。
しかも最近の美術館は、カフェやレストラン、
ミュージアム・ショップも充実していて困ります(笑)。

ま、このように展覧会に行きまくっているのも
アルフィーのツアーがない間だけなんですけどね(^^;。

『歌のあとさき』、改めてフルで“GLORIOUS”を聴いて
なんだかちょっと感動してしまいました。
ありがとうNHK!、そんな感じです。

by 梅屋千年堂 (2014-03-02 22:47) 

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