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智積院【1】 [JOURNEY]

今回の旅で立ち寄ったお寺さん。

京都に着いてから、ホテルのチェックインまでの約2時間を
どのようにして時間を潰そうかと考えていた、出発前日。
火曜日に放送したのを録画しておいた
BS日テレの『ぶらぶら美術・博物館』を観ていたら、
これがたまたま京都特集で、東山の智積院と東福寺を紹介していた。

あ…ここ、いいカモ(・_・)。

行き方を調べてみたところ、京都駅からバスで約10分程度。
チェックインまでには十分行って帰ってこられる距離だ。
ただ東福寺と智積院の両方は、この暑さの中ではちとキツい。
というわけで、今回は国宝でもある長谷川等伯の障壁画を観るために
智積院へ行くことにした。

更に、市バスの路線をいろいろ調べていたら、
ホテルから京都駅まで行かなくても、ホテル最寄りのバス停から
智積院方面へ行くバスが出ていることも判明。
このうだるような暑さの中、あんまり無駄に歩きたくはないからねぇ(^o^;。

交通系ICカードの相互利用が出来るようになってから、
旅先での移動が本当に便利になった。
きっと京都の市バスもICカードで乗車できるに違いない…。
なーんて思っていたら!!!京都の市バスはまだIC乗車は出来ないのだった。
どうやら「スルッとKANSAI」のカードなら使えるらしい…。
もしかしたら旅先用パスケース(ICCOCAやmanaca、PASPYなどが入れてある)に
古い「スルッとKANSAI」カードが入っていたかも?!と
探してみたが、さすがに「もう使わんだろう」と
抜き取ってしまっていたようだ(^o^;。

ちょっと面倒臭いけど現金で乗車。
(ICカードに慣れてしまうと、こんな簡単なことすら面倒臭い)。


208系統のバスで、東山七条下車。
すぐ近所には三十三間堂。

これが智積院。
01_chishauin.jpg
でも拝観受付はここではないのだ。

右手に回って、受付で拝観料¥500を払い、
まずは指定された順路通りに《収蔵庫》から見学。
02_shuzoko.jpg
この収蔵庫の中に、長谷川等伯とその一派による障壁画が展示されている。

自動ドアを開けて、靴を脱ぎ、今度は手動の扉を押し開けると、
小さめの体育館のような、板張りの広い展示室の壁4面に
ダダーン!と長谷川等伯一門による障壁画が展示してあるのだ。

先客の家族連れが4人ほどいたけれど、少ししたら出て行ってしまって
なんとアタシ一人の貸切状態(≧▽≦)。
シーーーーー・・・・・ンと静まりかえって、
しかもいい塩梅にエアコンのきいた展示室の中で
金箔を貼った障壁に描かれた、豪華絢爛桃山文化の国宝を独り占め。
近づいて観たり、離れて観たり、自由自在。
う〜ん、これぞ至福の時(* ̄▽ ̄*)。

ここに展示されているのは
長谷川等伯の『楓図』と『松に黄蜀葵図』、
そしてその息子・長谷川久蔵の『桜図』、
あとは一門の手になる『松に秋草図』、『松に立葵図』、『雪松図』。

このうちの『楓図』『松に秋草図』は2010年に国立博物館で開催された
『没後400年 特別展 長谷川等伯』でも観たのだけど
なんだかあの時の感動が甦ってきてしまった。
しかも今回はガラスケースに入っていない状態。ありがたや〜である(笑)。

久蔵作の『桜図』は初めて観た。これも感動的に美しい。
久蔵25歳の作品なのだけど、悲しいことに久蔵はこの障壁画を描いた翌年に
26歳という若さで夭折してしまうのだった。

『楓図』も『桜図』も、ところどころ剥離してしまっているけれど
それでもこれだけ豪華絢爛彩り鮮やかなのだから
完成した当初はさぞかし煌びやかで眩しかったことだろう。


数分後には別の家族連れが2組ほど入ってきてしまったけれど
ほんの短い時間でも、国宝を独占できたことに、
なんだかとてつもないシアワセを感じた。



涼しくて快適な収蔵庫を後にするのは名残惜しいが
ここ智積院の目玉の一つである名勝庭園も観ておかなければ…と
またしても灼熱の屋外へ(~Q~;)。
03_teien.jpg

講堂の前を横切って、左に折れるとそこに中国の廬山を模った
見事な築山泉水庭がある。
大書院にあがって、そこに腰掛けて観るのが、この庭の正しい鑑賞法…らしい。



《TO BE CONTINUED...また長くなるので続く》
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