SSブログ

レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像 [EXHIBITION]

4月15日生まれのアーティストの展覧会・其の一。

東京都美術館で開催中の『レオナルド・ダ・ヴィンチ展 天才の肖像』。
davinci_1.jpg
(↑いつもと少しだけ違うアングルで撮ってみた)。

昼の12時過ぎに着いたので、まずはいきなり腹拵え。
東京都美術館のミュージアム・カフェには一度も入ったことがなかったので、
そこに行ってみることに。
ところが時間も時間ということもあり、前に4〜5人待っている。
うーん…と思って、一つ上の階にあるレストランの方も覗いてみたが、
こちらはもっと長い列。
ダメだこりゃと再びカフェに戻ってくると、
僅かに待ち人数が減っていたのでこちらで待つことにした。

10分も経たないうちに案内されて、自ら希望してカウンター席に。
カフェなので食事のメニューは少なく、
うどんが3種類と、あとはカレーとオムライス。
温泉たまごがのっかったカレーも美味しそうだったけど、
あんまり刺激の強いものは欲しくなかったので、ここはオムライス。

オムライスと言っても、一般的なものとはちょっと違っていて、
たまごはライスの横に添えられてるという感じ。
davinci_2.jpg
ライス、デミグラスソース共にマイルドな味わいで、普通に美味しかった。
そうそう、それとサラダのドレッシングが思いの外美味しかったな。

これだけでは飽きたらず、ダ・ヴィンチ展限定のデザートである
アッフォガート・チョコラータも注文。
davinci_3.jpg
バニラアイスにエスプレッソをかけて頂くのだけど、
アタシのやり方が下手クソ過ぎるのか、
エスプレッソはダバダバと器の外に( ̄口 ̄;)。
なんだか見た目かなり悲惨な感じになっちゃって、
エスプレッソかける前に写真撮っておいて良かったなぁなんて(笑)。


お腹が満足したところでいよいよ展覧会の方へ。
前もって、ちょっとお得な音声ガイド付前売り券というのを
オンラインで買っておいたので、入口で音声ガイドを借りて
それを聴きながら入場。

音声ガイドのナビゲーターは、
唐沢寿明さんと松坂桃李くんという豪華っぷり。
だが、この二人がナレーションを勤めるのは各章の概要だけで、
作品ごとの詳しい解説を読んでいるのは女性の声。
この女性の声…間違いなくどこかで聴き覚えがある。
誰だろう?。どこぞのアナウンサーのような気がする…。
NHKの久保田さん?、いや違う。

あっ…!この声はもしや!!!

「高見沢俊彦のロックばん」でお馴染みの「エンジェルみか」?!。
ピンと来て音声ガイドシートを良く見てみると
「音声ガイドナレーター:堀井美香(TBSアナウンサー)」
と書いてあった。

…やっぱり( ̄ー ̄)。

それが判明してからは音声ガイドを聴くたびに、
「すごーい♥」や「え?きこえない…」を思い出してしまって
顔がニヤニヤするのを堪えるのが大変だった(笑)。



それはさておき、本題の展覧会(前置き長過ぎ!)。

実は、先に観てきたという同僚から
キッパリと「つまらなかった」と聞いていたため、あまり期待はしていなかった。

確かに、レオナルド・ダ・ヴィンチ作品を観ることを期待して行くと
ガッカリするかも知れない。
そもそも『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』という展覧会名は
ちょっと違うんじゃないかい?という気がする。

レオナルド・ダ・ヴィンチの作品は来ているけれども、
油絵が1点と、あとはアトランティコ手稿と呼ばれる
ダ・ヴィンチのアイデア帳のようなものが20数点。
他の、いわゆる「関連作品」の方が数が多い。
それだけだって、ダ・ヴィンチ作品が日本に来るなんてことは凄いことなんだぞ!
…というのは分かる。元々完成作品が少ない画家なのだから。
でも大々的に『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』ってのはどーなんだ?と思う。

だけども、何が書いてあるのかよく解らない(笑)手稿でも、
それを500年以上前にダ・ヴィンチが書いたのかと思うと、
なんだかロマンを感じてしまう。

唯一の油絵作品は『音楽家の肖像』。
楽譜を手にした男性の肖像画なのだけど、
最初に観た瞬間は「これホントにダ・ヴィンチなのかぁ?」と思ってしまった。
アタシが知ってるダ・ヴィンチ作品とはなんかタッチが違うなぁなんて(^^;。
でも、音声ガイドの解説にもあったように
解剖学的に描かれた顔の筋肉の様相などは確かにダ・ヴィンチ。

個人的には、そんな一見ダ・ヴィンチっぽくないダ・ヴィンチ作品よりも
ダ・ヴィンチっぽい他人の作品の方が印象に残った。
それは、ダ・ヴィンチに影響を受けたとされる
レオナルデスキと呼ばれる画家の一人、ベルナルディーノ・ルイーニの
『幼子イエスと子羊』そして『聖家族と洗礼者ヨハネ』。
特に『幼子〜』の愛らしさと来たら!。
輪郭をぼかすスフマートの感じもダ・ヴィンチそのもの。
さっきも描いたけど、本物のダ・ヴィンチの『音楽家の肖像』よりも
こちらのほうがダ・ヴィンチっぽい。

あと笑っちゃうほど面白かったのが、
ルネサンス期の素描を、レオナルド以前とレオナルド以降で比較する展示。
レオナルド以前は、正直言ってちょっと下手っぴ(^^;。
ところがレオナルド以降は明らかに技量が上がっていて、みんな巧い。
ダ・ヴィンチ一人の影響ではないだろうけど
明らかにダ・ヴィンチやミケランジェロやラファエロの時代を経て
当時の画家全般の技量が上がっているなと思った。

そんな感じで、レオナルド・ダ・ヴィンチの功績を知ることのできる
展覧会なのであった。


恒例のミュージアム・ショップでは、お気に入りの2作品のポストカードを購入。
davinci_4.jpg
                    (ね、↑かわいいでしょ?)
               (ちなみにプロレスの技をかけているワケではない…)
『幼子〜』のマルチクリーナーも買いそうになったが、
先日『貴婦人と一角獣展』でもマルチクリーナーを買ったことを思い出し、
そんなにマルチクリーナーばっかり持っててどーすんだと却下した。



----------------------------------------------------------
《オマケ》
東京駅で『駅弁屋 祭』を覗いてきたんだけど
いやぁー…あそこはヤバい(^o^;。
あの中から一つだけを選ぶなんてアタシには到底無理だ!(笑)。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 1

コメント 2

ゆき

一枚目の写真を拝見した瞬間、TBSドラマ『TAKE FIVE』という文字が…
そして、音声ガイドに唐沢さんと桃李くん。
むふふ、なるほどね、と本題とは違うところで反応してしまいました(^^ゞ

金曜21時、最近はKトラが聴けるようになったので、ラジオに耳を傾けているのですが、唐沢さん出演のドラマはオモシロイかも、と初回を録画したら稲垣吾郎ちゃんのキャラも面白く、結局毎週録画して観ているという…

「音楽家の肖像」は第4話だったか、美術館から盗まれた、というネタになっていたような。。。

と、展覧会・作品のことをそっちのけでそんなことを考えながらも、さっきからエンジェルみかの「すご~い」という声が頭の中でグルグルまわっています。

今週末、NHKホール参加できてたら、行ってみたかったです。残念。

by ゆき (2013-05-23 02:41) 

梅屋千年堂

>ゆきさん
そうなんです、まさに『TAKE FIVE』な音声ガイドなのです。
25日にはBS-TBSで
『天才の肖像~唐沢寿明・松坂桃李が挑むダ・ヴィンチの謎~』
という番組のオンエアもあるようです(以前地上波でもやっていたようですが)。

ドラマは観ていないのですが、なんだか面白そうですね。
でもKトラとかぶっているのですか〜。…観ないかも(笑)。

エンジェルみかさんの《真面目な》ナレーションも素敵でした。
しかし《真面目》にもかかわらず、やはりどこか色っぽくて
今にも「すごーい」が出てきそうではありました(^^;。

by 梅屋千年堂 (2013-05-23 19:09) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0