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マウリッツハイス美術館展 [EXHIBITION]

リニューアル後、初めての東京都美術館。

そのリニューアルのグランドオープンを飾るのが
この『マウリッツハイス美術館展』。
目玉はもちろんあの《真珠の耳飾りの少女》byフェルメールなのだが、
その他にもレンブラントやルーベンス、ヤン・ブリューゲル、
ライスダールやヴァン・ダイクなど
名だたるオランダ・フランドル絵画の巨匠の作品が目白押し。

しかしながら…混雑は必至!!!

公式サイトの混雑状況(待ち時間)などをチェックすると
平日でも11時から13時の間は30分待ちなんてことも(-_-;。
比較的空いているのは夕方の時間帯のようだ。

8月中は開室時間を延長して、18:30までやってくれているらしい。
(金曜日は会期通じて20:00まで)。
だったら逆算して…展覧会全体を観るのに2時間かかるとして…
16時くらいに入場出来るように行けばいっか…。

そんなわけで、東京都美術館。
以前は裏口みたいな感じで「ここから入っていいんだよね?!(^^;」
という感じだった敷地内への入り口も間口が広くなって、より美術館らしく。
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美術館の建物の入り口までも、
エスカレーターで降りられるようになったし、
館内のフロア移動も殆どエスカレーターやエレベータで出来るようになり
バリアフリー化が進んだ感じがした。

待ち時間ゼロを期待していたが、外の看板には「待ち時間10分」と…。


荷物をコインロッカーに預けて、
あらかじめ買っておいたオンライン前売り券をチケットに引き換え、
500円で音声ガイドを借りていざ入場。
待ち時間はゼロだった(・o・)。
とはいえ、夏休み最終週だからなのか、この時間でも結構な混み具合。


まずは《第1章 美術館の歴史》ということで、
このマウリッツさんの胸像や、このマウリッツ邸のコレクションの多くを
蒐集したとされるオラニエ公ヴィレム5世の肖像画などが並ぶ。

マウリッツハイス美術館が現在大規模改築工事中ということで
こうやって有り得ないほどの名画が来日している、というワケらしい。


《第2章 風景画》
出色はやはりライスダール。
額縁の向こう側から、その風景の音が聞こえてくるようだった。


《第3章 歴史画(物語画)》
ここで注目を浴びていたのはルーベンスとレンブラント。

ルーベンスは《聖母被昇天(下絵)》。
あの『フランダースの犬』でお馴染みの、
アントワープ大聖堂を飾る祭壇画の下絵。
下絵だからと侮るなかれ。
ルーベンスの場合、祭壇画などの大きな作品は実は工房で働く弟子達が
描いていることが多く、ルーベンス本人がすべてを描いているわけではない。
が、下絵はルーベンス本人の手によるもの。
その証拠に下絵と言っても、結構な完成度。
サイズは小さいけれど、ルーベンス特有の迫力は満点。

レンブラントは《シメオンの賛歌》。
他にも《スザンナ》という作品もあるけれど
アタシはこの《シメオンの賛歌》の方がスゴイ!!!と思った。
客席から、芝居のステージを観ているような劇的な感じがイイ。


《第4章 肖像画と「トローニー」》
このコーナーに《真珠の耳飾りの少女》がある。
小さな、たったひとつの作品のためだけに、展示室が用意されている。
最前列でこの作品を観たい人は、ディズニーランドのアトラクションのように
蛇行した列に並ばなければならない。
しかも当たり前だが絵の前で立ち止まってはイケナイ。

…結局15分くらい並んだかなぁ(^^;。
でも間近で観られるのはほんの数秒というパンダ状態(いやそれ以下かも)。
人の頭越しでもいいから立ち止まってじっくり観たいという人のためには
別のパーティションが区切られていて、
その中であればいつまでも観ていていいことになっている。

《真珠の耳飾りの少女》…確かに素敵な作品だけれども
ここまで特別扱いする必要があるんか?という気もしないでもない(^^;。
他にも素晴らしい作品、たくさんあると思うんだけどなぁ???。

例えば同じ肖像画(トローニー)のコーナーで言えば
フランス・ハルスの《笑う少年》、
ヴァン・ダイクの《アンナ・ウェイクの肖像》《ペーテル・ステーフェンスの肖像》、
ルーベンスの《ミハエル・オフォヴィウスの肖像》、
レンブラントの《自画像》
…などなど。


《第5章 静物画》は、まるでだまし絵の世界。
ただ、リアルはリアルなのだけど、絵画は絵画であって写真ではナイ。
写真にはない不思議なリアリズムが、この時代の写実絵画にはある。


最後は《第6章 風俗画》。
庶民の生活を描いたものだけれど、童話の挿絵みたいな感じで
どこかかわいらしい作品が多かった。



最後はミュージアムショップ。
こんなん買ってしまった…。
《真珠の耳飾りのミッフィー》ボールチェーン付きマスコット。
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ターバンがかわいい(*^^*)。
このターバン、とっても手触りが良いのだ。

そして誰もが突っ込む…「そこ耳じゃないだろ」と。
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このミッフィーはマウリッツハイス展の特設ショップで買ったものだけど
東京都美術館常設のミュージアムショップも広々して
魅力的なグッズが山盛りで、かーなーりヤバかった(^o^;。

レストランやカフェも新しくなっているので
今度来るときは是非とものんびりランチやお茶をしたいと考えている。



美術館の外にあるオブジェに映る空。
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まだまだ毎日暑いけど、空には秋の気配。
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あああああーーー、頼むから早く涼しくなってくれー!!!(~Q~;)。
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コメント 4

なおち

>《真珠の耳飾りのミッフィー》ボールチェーン付きマスコット

確かに「そこ耳じゃないだろ」から始まって、ツッコミどころ
満載のミッフイーではありますが、私も欲しい!

ちょっと困ってる感じに見えるのは、気のせいでしょうか(^^;)

話は変わってしまいますが、梅屋千年堂さんは『スターウォーズ』
はお好きですか?
by なおち (2012-08-30 10:09) 

梅屋千年堂

>なおちさん
ツッコミどころ満載のミッフィーちゃんではありますが
これでなかなか良く出来ているんですよ。
困っているように見えるのは、真珠の耳飾りが汗に見えるから?!(笑)。

>>『スターウォーズ』はお好きですか?
おっ?!なにやら唐突な質問ですが…好きですよ。
特に最初の三部作(ルーク、ハン・ソロ、レイアのやつ)は大好きです。
テレビでオンエアがあると、ついつい観てしまいます。

と言っても「マニア」というほど好きかというとそこまでではありません(^^;ゞ。

by 梅屋千年堂 (2012-08-30 16:54) 

なおち

唐突にすみませんm(__)m

うちは主人がスターウォーズが大好きなので、時々楽天等で
関連商品をチェックしてるんですが、その中でJeffrey Brown
と言う作家の『 Darth Vader and Son』と言う絵本が紹介
されていたんです。絵が良いなあと思えたので、買ってみたの
ですが、話も(ほとんど映画の台詞のパロディなんですが)
面白かったので、スターウォーズがお好きなら、一度チェック
されてみたらいかがかなあ・・・なんてふと思ったもので(^^)

思いつきの話を長々しちゃってすみませんでした(^^;)
既にご存じで、しかもお持ちの本でしたらお許しを・・・(><)
by なおち (2012-08-30 17:30) 

梅屋千年堂

>なおちさん
『Darth Vader and Son』…Amazonで検索してみました。
タイトルからはピンと来なかったのですが
あー!はいはい!どこかで訊いたことがありました。
(関東でロックばんの前にやってる林原めぐみさんの番組だったかなぁ???)。
「もしもダースベイダーがちゃんと子育てしてたら…」ってお話ですよね。

レビュー読んでたら、なんだか読んでみたくなりました。
…《ショッピングカートに入れる》ボタンのクリックは時間の問題か…(笑)。

by 梅屋千年堂 (2012-08-30 18:18) 

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