ダーク・シャドウ

不思議で美しくて笑える楽しい映画だった。

以下、映画の内容に関するネタバレあり。
これから『ダーク・シャドウ』を観に行く予定の方はご注意下さい。

18世紀に、魔女の呪いによってヴァンパイアにされ
棺に閉じ込められたバーナバス・コリンズ（ジョニー・デップ）が
1972年に甦り、その時代錯誤でとんちんかんな言動で周囲を翻弄しつつ、
自分に呪いをかけて今なお姿を変えながら生き延びる魔女と戦いながら
没落してしまったコリンズ家再興を目論むお話。

監督ティム・バートンと、ジョニー・デップの
ゴールデンコンビによる、もはやお馴染みの不思議な世界。
全体を覆うダークな映像が美しいし、登場人物の衣装もステキだ。

ヴァンパイアとして棺に閉じ込められたバーナバスが
甦ったのが現代ではなく、何故か敢えて1972年というのがまた楽しい。

その70年代のアメリカで、
200年前に非業の死を遂げたかつての恋人と瓜二つの女性と
数百年の時を超えての運命の出会いを果たすというのも
ヴァンパイア映画のお約束？。

劇中で、70年代初頭の懐かしげな楽曲の数々が流れるんだけど、
ヴァンパイアとはおよそ結びつかないような
カーペンターズの“Top of The Woarld”が
お屋敷の改修シーンのBGMになっていたり、
舞踏会と称して、主人公の屋敷でアリス・クーパーのライブが行われたりと
そのちぐはぐぶりがなんともおかしい（^ｍ^）。
T-REXの“Get It On”も流れてたな。

ジョニー・デップを初めとする出演者がまた濃いのなんの（笑）。
ヘレナ・ボナム・カーターはもちろん、
現在のコリンズ家の当主エリザベス役のミシェル・ファイファーや、
『ライラの冒険』でも魔女で、この映画でもまた魔女役のエヴァ・グリーン、
バーナバスの恋人と、彼女と瓜二つの家庭教師役のベラ・ヒースコート。
みなさん美しいんだけど個性が強烈過ぎ（^^;。

そしてエリザベスの娘で、ロックとサイケにハマる15歳のキャロリン。
この子、割と最近なにか他の映画で観たような気がするなぁ…
「なんだっけなんだっけなんの映画だっけ…あー、思い出せん！」
と、上映中ずっと考えながら観ていたんだけど
帰宅後、パンフレットで確認して吃驚仰天。
『ヒューゴの不思議な発明』のクロエ・グレース・モレッツだった（＠o＠）。
あの映画では、まだあんなに子供子供してたのに！。
いやー、イメージが違いすぎて驚いた（^o^;。
そして、このキャロリンの最後の変身っぷりも
かな〜りひっくり返る展開なので乞うご期待、という感じである。

『ヒューゴ〜』といえば、ほんとにちょこっとだけど
先日御年90歳になったばかりのクリストファー・リーも出演していた。
若かりし頃、吸血鬼ドラキュラ役として名を馳せたというから
そのへんのオマージュもあるんだろうか。
それにしても90歳にして未だ現役ってのがスゴイ。
『ホビットの冒険』も楽しみだなぁ（^_^）。
こうなったらとことん長生きして欲しい。



この映画、シリアスなんだけどコミカルで
ヴァンパイア映画らしく、せつなくて悲しい最後になるのか
それともハッピーエンドになるのか、
エンディングがまったく読めなかったんだけど、
結局どちらとも取れるような終わり方だった。

…まぁハッピーエンドととらえていいのかな。
とにかく100％続編を示唆するようなラストシーンで、
実際、続編企画が持ち上がってはいるらしい。
安易に続編でヒット狙いってのはアレだけど、
今回と同じキャラクターで、時代設定も70年代そのままに
とんちんかんな物語を繰り広げて欲しいものである。
とはいえ、現在のハイテク社会VSバーナバスってのも
ちょっと観てみたい気もするけどね。


それはそうと…
近頃の映画は、パンフレットのサイズがまちまちで収納に困るなぁ…（^^;。



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Dark Shadows

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: Sony
• 発売日: 2012/05/15
• メディア: CD

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《オマケ》
近所の川で見つけたカルガモファミリー。

携帯電話しか持っていなかったので、こんな写真しか撮れなかったけど…。
みんな〜、こないだ同じ場所で見掛けたアオダイショウや
カラスやネコに気を付けて、元気に育っておくれよ〜。