冬の弾丸旅【6】 [JOURNEY]
『サンライズ出雲の巻』
夕飯としての駅弁を食べ終えて、ホッと一息。
iPodで好きな音楽を聴きながら、車窓の風景をボーッと眺めつつ食休み。
今回も、前回乗った時と同じB寝台1人用個室シングル。
静岡あたりを走行中に海が見えるように…と
進行方向向かって右側の個室をわざわざ指定。
多分時間が早すぎて、海と日の出は同時に見られないとは思うけど
明け方の、薄ら明るくなった海は見られるんじゃないかと密かな期待。
室内が明るいと外の景色がよく見えないので、とりあえず室内灯は全消灯。
外は雪景色。
信じられないくらい、真っ暗な山の中を走っているような時もある。
線路と並行して、こんな時間に誰も通らないような真っ暗な道路もあり、
そんな街灯もないような一本道を、車が1台だけ
自分のヘッドライトだけを頼りに走っていくのが見えたりする。
「あの車はこれからどこへ行くんだろう…
いや、どこかから帰ってきたところだろうか…」
などと想像を巡らせてみたりする。
時には、車も通らないような林道のようなところに
一体誰のためにそこを照らしているのかと思えるような街灯が
ポツンと1つだけ立っていたりする。
ちょっと開けたところでは田舎ならではの、大きなお家。
まったく電気が点いていない家もあれば
(雨戸を閉めていただけかも知れないけど^^;)
ほぼ全部の部屋の電気が点いている家もあって
「この家は大家族なのかも知れないなぁ」
などと、またしても勝手な想像。
線路が大きくカーブしたところでは、
前の車両の窓から灯りが漏れているのが見えて、
「あー、あそこにも誰か乗ってるのかなぁ」とか考えたり
(でも実際のところ、空き部屋の室内灯も点いたままだったりする)
階下の個室の窓から、カメラのフラッシュがピカッと光るのを見て
「斜め下の個室にも誰かいるんだな…
嬉々として写真なんか撮ってるとこを想像するに、
きっとサンライズ初乗車の人なのかな」とか思ったり。
まぁ自分でも呆れるほど、いろんな妄想が次から次へと浮かんできて
なんだか楽しい(^^;。
20時10分頃停車した、伯備線のどこかの駅。
出雲市行きの特急やくもとすれ違う。
22時13分頃、倉敷到着。外は雨。
ほどなく岡山。22時30分頃。
岡山で、サンライズ瀬戸と合体!。
このあと知らない間に眠りこけてしまい…
フと目が覚めたら午前3時ちょい前。どうやら岐阜県内。
しばらくして愛知県に突入。
これは多分、木曽川あたり。
眠っていた間に京都あたりで人身事故があり
この時点で既に列車が大幅に遅れていたとはつゆ知らず
順調に東京方面へ向かっているとばかり思っていた。
このまま朝まで起きていたい気持ちもあったけど
やはり相当疲れていたらしく、眠くて眠くて仕方がない。
5時くらいにアラームをセットして、再び眠りに堕ちる。
5時に起きて、寝ぼけまなこで外を見てみると新居町という駅に停車中。
地図を確認して、静岡県内に入ったことを認識。
ボーッとしながら外の景色を眺めていたら
「コンコン」と、扉をノックする音がしたような…。
最初はなんかのいたずらか空耳だと思って無視していたら
再び「コンコン」と、確かに誰かが扉をノックしている。
だっ、誰っ?!( ̄口 ̄;)。
「すみませーん、車掌ですが。お休みのところ申し訳ありません」
車掌?。
こんな時間に何?。
とりあえずドアを開けずに(警戒しすぎ?^^;)「ハーイ?」と返事。
「実は、途中人身事故と信号故障がありまして
現在1時間40分遅れとなっておりますー。
お客様は横浜で降りられるということですが、
この後臨時で貨物線に入るため、横浜には停まらないんですね。
お急ぎでしたら、静岡で降りて頂いて
静岡から新幹線での振替輸送をご案内しておるんですがー」
「え゛?」
横浜に停まらない…?ってどーゆーこと?。
つまり、事故による遅れを取り戻すのと、
この後の通勤ラッシュを避けるために、
予定していた旅客線(つまり東海道線)ではなくて
貨物線を走行することになったから、横浜には停まらない。
だから横浜で降りる予定の人や、時間に余裕がない人は
静岡で新幹線に振替輸送するけど、どーする?、ということ。
しかも本来東京駅まで行く予定だったけど、品川止まりになるとのこと。
別に全然急いでないし、
このままもうしばらくサンライズに乗っていたい。
だから品川まで行っちゃっても構わないけど
品川到着は9時過ぎになるという…。いくらなんでもそりゃ遅い。
11時から地元の美容院を予約してるし。
じゃぁ熱海まで行って、そこから東海道線の在来線に乗り換えて
戸塚で横浜市営地下鉄で帰ってくるってテもある。
だけども朝の東海道線…通勤客で混んでるだろうなぁ…。
しかも所要時間を調べてみたら、こちらも結構遅くなりそうだ。
やっぱり車掌が薦めるように、
静岡で新幹線に乗り換えるのがベストな選択のようだ。
…ハァ〜、やっぱりこの旅ツイてない_| ̄|◯。
サンライズなのに、サンライズ(日の出)が拝めなかった。
6時15分。
静岡到着5分前、名残惜しくも車窓から撮影した最後の写真。
静岡駅に到着。
《東京》という行き先表示が出ているが、もはや東京行きではない。
振替の新幹線の発車時刻までまだ時間があるので、サンライズをお見送り。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
(1分8秒。音声あり)
あぁもう残念極まりない!。
今回の旅は《やり残したことだらけ》だ。
これはいつか絶対にリベンジしないと!。
そんなことを思いながら、新幹線のホームへ移動。
《TO BE CONTINUED...続く》
---------------------------------------------------------
《オマケ》
なんか、この本スゴイ…。
内容もさることながら、いかにもソレっぽい表紙がなんとも言えない(^^;。
夕飯としての駅弁を食べ終えて、ホッと一息。
iPodで好きな音楽を聴きながら、車窓の風景をボーッと眺めつつ食休み。
今回も、前回乗った時と同じB寝台1人用個室シングル。
静岡あたりを走行中に海が見えるように…と
進行方向向かって右側の個室をわざわざ指定。
多分時間が早すぎて、海と日の出は同時に見られないとは思うけど
明け方の、薄ら明るくなった海は見られるんじゃないかと密かな期待。
室内が明るいと外の景色がよく見えないので、とりあえず室内灯は全消灯。
外は雪景色。
信じられないくらい、真っ暗な山の中を走っているような時もある。
線路と並行して、こんな時間に誰も通らないような真っ暗な道路もあり、
そんな街灯もないような一本道を、車が1台だけ
自分のヘッドライトだけを頼りに走っていくのが見えたりする。
「あの車はこれからどこへ行くんだろう…
いや、どこかから帰ってきたところだろうか…」
などと想像を巡らせてみたりする。
時には、車も通らないような林道のようなところに
一体誰のためにそこを照らしているのかと思えるような街灯が
ポツンと1つだけ立っていたりする。
ちょっと開けたところでは田舎ならではの、大きなお家。
まったく電気が点いていない家もあれば
(雨戸を閉めていただけかも知れないけど^^;)
ほぼ全部の部屋の電気が点いている家もあって
「この家は大家族なのかも知れないなぁ」
などと、またしても勝手な想像。
線路が大きくカーブしたところでは、
前の車両の窓から灯りが漏れているのが見えて、
「あー、あそこにも誰か乗ってるのかなぁ」とか考えたり
(でも実際のところ、空き部屋の室内灯も点いたままだったりする)
階下の個室の窓から、カメラのフラッシュがピカッと光るのを見て
「斜め下の個室にも誰かいるんだな…
嬉々として写真なんか撮ってるとこを想像するに、
きっとサンライズ初乗車の人なのかな」とか思ったり。
まぁ自分でも呆れるほど、いろんな妄想が次から次へと浮かんできて
なんだか楽しい(^^;。
20時10分頃停車した、伯備線のどこかの駅。
出雲市行きの特急やくもとすれ違う。
22時13分頃、倉敷到着。外は雨。
ほどなく岡山。22時30分頃。
岡山で、サンライズ瀬戸と合体!。
このあと知らない間に眠りこけてしまい…
フと目が覚めたら午前3時ちょい前。どうやら岐阜県内。
しばらくして愛知県に突入。
これは多分、木曽川あたり。
眠っていた間に京都あたりで人身事故があり
この時点で既に列車が大幅に遅れていたとはつゆ知らず
順調に東京方面へ向かっているとばかり思っていた。
このまま朝まで起きていたい気持ちもあったけど
やはり相当疲れていたらしく、眠くて眠くて仕方がない。
5時くらいにアラームをセットして、再び眠りに堕ちる。
5時に起きて、寝ぼけまなこで外を見てみると新居町という駅に停車中。
地図を確認して、静岡県内に入ったことを認識。
ボーッとしながら外の景色を眺めていたら
「コンコン」と、扉をノックする音がしたような…。
最初はなんかのいたずらか空耳だと思って無視していたら
再び「コンコン」と、確かに誰かが扉をノックしている。
だっ、誰っ?!( ̄口 ̄;)。
「すみませーん、車掌ですが。お休みのところ申し訳ありません」
車掌?。
こんな時間に何?。
とりあえずドアを開けずに(警戒しすぎ?^^;)「ハーイ?」と返事。
「実は、途中人身事故と信号故障がありまして
現在1時間40分遅れとなっておりますー。
お客様は横浜で降りられるということですが、
この後臨時で貨物線に入るため、横浜には停まらないんですね。
お急ぎでしたら、静岡で降りて頂いて
静岡から新幹線での振替輸送をご案内しておるんですがー」
「え゛?」
横浜に停まらない…?ってどーゆーこと?。
つまり、事故による遅れを取り戻すのと、
この後の通勤ラッシュを避けるために、
予定していた旅客線(つまり東海道線)ではなくて
貨物線を走行することになったから、横浜には停まらない。
だから横浜で降りる予定の人や、時間に余裕がない人は
静岡で新幹線に振替輸送するけど、どーする?、ということ。
しかも本来東京駅まで行く予定だったけど、品川止まりになるとのこと。
別に全然急いでないし、
このままもうしばらくサンライズに乗っていたい。
だから品川まで行っちゃっても構わないけど
品川到着は9時過ぎになるという…。いくらなんでもそりゃ遅い。
11時から地元の美容院を予約してるし。
じゃぁ熱海まで行って、そこから東海道線の在来線に乗り換えて
戸塚で横浜市営地下鉄で帰ってくるってテもある。
だけども朝の東海道線…通勤客で混んでるだろうなぁ…。
しかも所要時間を調べてみたら、こちらも結構遅くなりそうだ。
やっぱり車掌が薦めるように、
静岡で新幹線に乗り換えるのがベストな選択のようだ。
…ハァ〜、やっぱりこの旅ツイてない_| ̄|◯。
サンライズなのに、サンライズ(日の出)が拝めなかった。
6時15分。
静岡到着5分前、名残惜しくも車窓から撮影した最後の写真。
静岡駅に到着。
《東京》という行き先表示が出ているが、もはや東京行きではない。
振替の新幹線の発車時刻までまだ時間があるので、サンライズをお見送り。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
(1分8秒。音声あり)
あぁもう残念極まりない!。
今回の旅は《やり残したことだらけ》だ。
これはいつか絶対にリベンジしないと!。
そんなことを思いながら、新幹線のホームへ移動。
《TO BE CONTINUED...続く》
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《オマケ》
なんか、この本スゴイ…。
ポップ/メロディアス・メタル・ディスク・ガイド BIBLE OF POP/MELODIOUS METAL
- 作者: 川合 純行
- 出版社/メーカー: リットーミュージック
- 発売日: 2011/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
内容もさることながら、いかにもソレっぽい表紙がなんとも言えない(^^;。
2012-02-29 16:47
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