マイセン磁器の300年 [EXHIBITION]
国立新美術館で『シュルレアリスム展』を観た後、
東京ミッドタウンのサントリー美術館へ。
出掛ける前から、この2つの美術館の間に
休憩がてらどこかでお茶をしようと企んでいた。
国立新美術館内のカフェもいいな…
でもサントリー美術館にはどんなカフェがあるのだろう?
と、サイトを調べてみたところ、おー!そうだった!!!
すっかり忘れていたけれど、
ここには金沢の不室屋さんのカフェが入っていたのではないか!。
国立新美術館には、この先も何度も行くことがあるだろうし
よし、今日はサントリー美術館の不室屋さんにしよう!。
ということで、東京ミッドタウンへ移動。
国立新美術館の展示室が思いのほか寒くて
すっかり体が冷えてしまっていたので、ここはひとつ、
あったかいスイーツが食べたいということで
今回の展覧会限定メニューである『三色生麩のくず湯』をオーダー。
かわいらしい三色の生麩に
とろ〜っとして上品な甘さのくず湯。
その中に浮かんだ大納言もうま〜い(* ̄▽ ̄*)。
あんまりアツアツで、舌をヤケドしたことは言うまでもない(笑)。
ちなみに、「お好きな席へどうぞ」と言われて
カウンター席に座ったのだが、
目の前に販売用の高価な磁器が置かれていて
なんだか無駄に緊張してしまった(笑)。
すっかり体も温まって「ウ〜ン、シアワセ…」と思っていた矢先、
あることを思い出した。
…シマッタ。
国立新美術館に、傘を忘れてきた_| ̄|◯…ハァ〜。
1万円したバーバリーの傘だったので、当然の如く取りに戻る。
往復10分かかるかかからないかの道程だけど…めんどくさっ。
あー、アタシはなんてアホなんだろう。
しかもだ。
その道すがら、ハードコンタクトを入れた目にゴミが入って超痛い(ノ_<。)。
こりゃ一旦コンタクトを外さなくちゃダメだ!と思って
ミッドタウン内のベンチに腰掛け、コンタクトを外す…
が、手のひらに落ちたハズのコンタクトが…ナイ!!!( ̄口 ̄;)。
どどどど、どこへスッ飛んだ?!。
片眼だけ見える状態で必死で探すも見つからない。
いくら探しても見つからない。床に落ちたような音はしなかったが…。
もうテンション下がりまくり。
片眼しか見えない状態で美術展なんか観たって仕方ないし
諦めて帰るか…(泣)と、バッグを持とうとしたら
バッグの上に、あったーーーーーー!!!。
\(^-^)/バンザーイ、/( )\モヒトツ、\(^o^)/バンザーイ。
さっきも散々探した場所だったんだけどなぁ(^^;。
傘さえ忘れてこなければ、
こんなことは起こらなかったトホホ状態を脱し
気を取り直してサントリー美術館へ。
サントリー美術館で開催中なのは
『マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化』という展示。
マイセンは、言わずと知れたドイツの名窯。
18世紀から今日まで、美しい陶磁器を数多く生み出してきた。
いやもうなんというか…
溜息が出るほど素晴らしい作品の数々に、心底まいってしまった。
このチラシを見てもらうと、なんとなく分かると思うけど
いかにもマイセンという感じのロココ調のものから
東洋趣味のシノワズリや柿右衛門の写し、
「えっ?!これがマイセン?!」と言いたくなるようなモダンなもの…
こんなに幅広くいろいろ作ってるんだ〜と、目からウロコ。
微細な絵付けや、マイセン特有の貼花装飾などは、
単眼鏡で細部を見るたびに
どっひゃー!どっひゃー!!またどっひゃー!!!である。
人間や動物を象ったフィギュリンもしかり。
細部の細部までこだわりまくっていて作られている。
うーん…先日の小林礫斎のミニチュア展覧会でも思ったけど
やはり人を感動させる仕事というものには一片の手抜きも感じられない。
自分の仕事は、いわゆる「ものづくり」ではないけれど
こういう職人魂を感じる作品を目にすると
自分ももっともっと真摯な気持ちで仕事と向き合わねばと思い知らされた。
そして伝統を守りつつも、
それを崩すことなく、新しい技法やデザインを取り入れていく
その姿勢も素晴らしいことだなぁと感動した。
どうでもいいのだけど、メナージュリ動物彫刻や
アウグスト3世騎馬像(雛形)など、大きくて古い作品の幾つかには
割れた(折れた)ところを修復した跡が結構目立つ。
「そりゃどう考えてもそこは折れるでしょ〜(^^;」という
見るからに弱そうなとこ(無理な荷重がかかるところ)が壊れている。
どんな行程で破損してしまったのかは分からないが
これらの破損の第一発見者は、
「キャーーーーー!!!Oh mein Gott!!!∫(TOT)∫」と
さぞかし青ざめただろうねぇ(^^;。
そういえば…1999年にベルリンへ行った時、
ホテルで同室になった方がマイセンに買い物に行くというので
それにくっついて行った時、
その美しさ(それとその値段の高さ)に驚いたことも
この展覧会を観ながら、フと思い出した。
当時はKaDeWeのおもちゃ売り場で、日本円で6,000円くらいの
ちいさなちいさなシュタイフ社のテディベアを買って帰るのが
精一杯だったアタシは、
「うわぁ〜、彼女はこんなに高価なモノを買って帰るんだぁ〜…」と、
密かに驚いていたものだった(^o^;。
いや〜…ホントに素晴らしい展覧会だった…(シミジミ)。
また図録が欲しくなってしまったけれど
¥2,000だし厚いし重いししまうトコないだろ…と
自分に言い聞かせてグッと我慢した(笑)。
-------------------------------------------------------------------
『〜日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵〜
マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化』
は、3月6日(日)まで、サントリー美術館にて開催中。
(国立新美術館や森美術館の半券を提示すると100円引きになるらしいよ)
東京ミッドタウンのサントリー美術館へ。
出掛ける前から、この2つの美術館の間に
休憩がてらどこかでお茶をしようと企んでいた。
国立新美術館内のカフェもいいな…
でもサントリー美術館にはどんなカフェがあるのだろう?
と、サイトを調べてみたところ、おー!そうだった!!!
すっかり忘れていたけれど、
ここには金沢の不室屋さんのカフェが入っていたのではないか!。
国立新美術館には、この先も何度も行くことがあるだろうし
よし、今日はサントリー美術館の不室屋さんにしよう!。
ということで、東京ミッドタウンへ移動。
国立新美術館の展示室が思いのほか寒くて
すっかり体が冷えてしまっていたので、ここはひとつ、
あったかいスイーツが食べたいということで
今回の展覧会限定メニューである『三色生麩のくず湯』をオーダー。
かわいらしい三色の生麩に
とろ〜っとして上品な甘さのくず湯。
その中に浮かんだ大納言もうま〜い(* ̄▽ ̄*)。
あんまりアツアツで、舌をヤケドしたことは言うまでもない(笑)。
ちなみに、「お好きな席へどうぞ」と言われて
カウンター席に座ったのだが、
目の前に販売用の高価な磁器が置かれていて
なんだか無駄に緊張してしまった(笑)。
すっかり体も温まって「ウ〜ン、シアワセ…」と思っていた矢先、
あることを思い出した。
…シマッタ。
国立新美術館に、傘を忘れてきた_| ̄|◯…ハァ〜。
1万円したバーバリーの傘だったので、当然の如く取りに戻る。
往復10分かかるかかからないかの道程だけど…めんどくさっ。
あー、アタシはなんてアホなんだろう。
しかもだ。
その道すがら、ハードコンタクトを入れた目にゴミが入って超痛い(ノ_<。)。
こりゃ一旦コンタクトを外さなくちゃダメだ!と思って
ミッドタウン内のベンチに腰掛け、コンタクトを外す…
が、手のひらに落ちたハズのコンタクトが…ナイ!!!( ̄口 ̄;)。
どどどど、どこへスッ飛んだ?!。
片眼だけ見える状態で必死で探すも見つからない。
いくら探しても見つからない。床に落ちたような音はしなかったが…。
もうテンション下がりまくり。
片眼しか見えない状態で美術展なんか観たって仕方ないし
諦めて帰るか…(泣)と、バッグを持とうとしたら
バッグの上に、あったーーーーーー!!!。
\(^-^)/バンザーイ、/( )\モヒトツ、\(^o^)/バンザーイ。
さっきも散々探した場所だったんだけどなぁ(^^;。
傘さえ忘れてこなければ、
こんなことは起こらなかったトホホ状態を脱し
気を取り直してサントリー美術館へ。
サントリー美術館で開催中なのは
『マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化』という展示。
マイセンは、言わずと知れたドイツの名窯。
18世紀から今日まで、美しい陶磁器を数多く生み出してきた。
いやもうなんというか…
溜息が出るほど素晴らしい作品の数々に、心底まいってしまった。
このチラシを見てもらうと、なんとなく分かると思うけど
いかにもマイセンという感じのロココ調のものから
東洋趣味のシノワズリや柿右衛門の写し、
「えっ?!これがマイセン?!」と言いたくなるようなモダンなもの…
こんなに幅広くいろいろ作ってるんだ〜と、目からウロコ。
微細な絵付けや、マイセン特有の貼花装飾などは、
単眼鏡で細部を見るたびに
どっひゃー!どっひゃー!!またどっひゃー!!!である。
人間や動物を象ったフィギュリンもしかり。
細部の細部までこだわりまくっていて作られている。
うーん…先日の小林礫斎のミニチュア展覧会でも思ったけど
やはり人を感動させる仕事というものには一片の手抜きも感じられない。
自分の仕事は、いわゆる「ものづくり」ではないけれど
こういう職人魂を感じる作品を目にすると
自分ももっともっと真摯な気持ちで仕事と向き合わねばと思い知らされた。
そして伝統を守りつつも、
それを崩すことなく、新しい技法やデザインを取り入れていく
その姿勢も素晴らしいことだなぁと感動した。
どうでもいいのだけど、メナージュリ動物彫刻や
アウグスト3世騎馬像(雛形)など、大きくて古い作品の幾つかには
割れた(折れた)ところを修復した跡が結構目立つ。
「そりゃどう考えてもそこは折れるでしょ〜(^^;」という
見るからに弱そうなとこ(無理な荷重がかかるところ)が壊れている。
どんな行程で破損してしまったのかは分からないが
これらの破損の第一発見者は、
「キャーーーーー!!!Oh mein Gott!!!∫(TOT)∫」と
さぞかし青ざめただろうねぇ(^^;。
そういえば…1999年にベルリンへ行った時、
ホテルで同室になった方がマイセンに買い物に行くというので
それにくっついて行った時、
その美しさ(それとその値段の高さ)に驚いたことも
この展覧会を観ながら、フと思い出した。
当時はKaDeWeのおもちゃ売り場で、日本円で6,000円くらいの
ちいさなちいさなシュタイフ社のテディベアを買って帰るのが
精一杯だったアタシは、
「うわぁ〜、彼女はこんなに高価なモノを買って帰るんだぁ〜…」と、
密かに驚いていたものだった(^o^;。
いや〜…ホントに素晴らしい展覧会だった…(シミジミ)。
また図録が欲しくなってしまったけれど
¥2,000だし厚いし重いししまうトコないだろ…と
自分に言い聞かせてグッと我慢した(笑)。
-------------------------------------------------------------------
『〜日独交流150周年記念・国立マイセン磁器美術館所蔵〜
マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化』
は、3月6日(日)まで、サントリー美術館にて開催中。
(国立新美術館や森美術館の半券を提示すると100円引きになるらしいよ)
2011-02-21 23:08
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コメント(5)
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こんにちは、葛湯、とても美味しそうですね^^。
私、マイセンでないけどスペインのリヤドロ社の
置物なんかもいいなーと思っています。
時折、左の名言を読ませてもらって時々
ビックリしています、「女性は記憶の中の方が美
しい」とかギョっとして、そうかも。。と思ったり^^。
by るー (2011-02-22 14:15)
いいですねえ、マイセン。
美術館で展示されることはこちらでは滅多にないのですが、
たまーに高島屋とかで展示会をやってくれます。
そういうのは目の保養に~とか言いながら
眺めに行っております。
以前、リヤドロの展示会があったときに
人気投票のようなことをやっていて、
運が良ければ何か当たるというものでした。
実家の母と私と娘の名前でそれぞれ投票し、
娘の名前での投票が当たり。
天使が祈っている置物をいただきました。
勝手に名前を使われた娘は怒っていましたが(笑)
天使は玄関の下駄箱の上で、干支のウサギの置物と一緒に
鎮座してます。
by 汐琉 (2011-02-22 14:30)
>るーさん
リヤドロもいいですね〜。
アタシの大好きなシュタイフのテディベアでも
リヤドロとのコラボものがあって
ステキだな〜といつも見とれております(見とれるだけです笑)。
サイドバーの名言はほとんど自分の趣味で貼り付けてますが
時々ロックばんの「男の名言」で紹介されたものが
出てきたり(逆もありますが)、
何年は前は「愛とは決して後悔しないこと」なんてのが出てきた時は
Macの前で思わずぷっと吹いてしまいました。
「これは」と思う名言が出てきた時には
誰の名言なんだろう?と思わずクリックしてしまったりもします。
>汐琉さん
この度のマイセンの展覧会は
今年の秋に兵庫、来年の春には大阪へ巡回するようですが
如何でしょうか、アルフィーの秋ツアーや春ツアーと合わせて出掛けてみては。
(詳しくはhttp://www.nhk-p.co.jp/tenran/20101020_181732.html)
しかしこれだけ巡回するとなると、輸送にも気を遣うでしょうね(@o@)。
リヤドロの天使の置物、かわいいでしょうね。
先日新聞広告でリヤドロのひな人形を見掛けましたが
これまたステキでした〜(*^^*)。
by 梅屋千年堂 (2011-02-22 23:33)
なぜかコーヒーカップにこだわる私の夢は「マイセン」です。
ウェッジウッドやミントンは使ったことはあるのですが、たいていデパートの「ちょっと高そうなコーナー」に並んでいる中でもマイセンがベラボーに高いので…でも予算の貯まる当てもなく(笑)です。
しかし某コーヒーメーカーのクーポン券を20年くらい応募し忘れてためていたらマイセンのティーカップが2客もらえました。実売価格は安いですが「ちょっと優雅なキブン」です。
展覧会は私が欲しいものとは違って伝統のものばかりでしょうが究極の技術の品物ばかりでしょうね(行く予定はありませんよ)。
最近またディアゴスティーニトラップにはまって「日本の古寺・仏像」を買うようになってしまいましたが、先日本屋で見かけて即購入した「一個人」4月号…もしや梅屋さんはチェック済みでしたか?
by きゅう (2011-02-28 00:48)
>きゅうさん
コーヒーカップにこだわるきゅうさん…
さては「違いのわかる男」ですね?(笑)。
冗談はさておき、「いつかは自分のものにするぞ!」と
ベラボーに高いものに憧れるのって素敵なことですね。
(アタシはベラボーに高い腕時計に憧れております…^^;ゞ)。
展覧会では、「ブルーオニオン」や「マイセンのバラ」などの
素敵なテーブルウエアも展示されていましたよ。
そしてミュージアム・ショップにも勿論マイセンが…。
う〜ん、でも残念ながら名古屋には巡回しないのですよね。
「一個人」は未チェックでした(でもそのうち父が買ってきそうな気が…)。
その代わり、「芸術新潮」の3月号を手に入れました。
なんとなく今年は岡本太郎にちょっとハマりそうな予感…。
関係ないですが、7月から東博で開催予定の
『空海と密教美術展』は今から楽しみですね。
by 梅屋千年堂 (2011-02-28 01:39)