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天使と悪魔(原作本) [READING]

『天使と悪魔』原作本。数日前に読み終えた。

以下、ストーリーに関するネタバレあり。
これから『天使と悪魔』の原作本を読もうと思っている方はご注意ください。

読み始めてしばらくは、
なんかシチュエーションが『ダ・ヴィンチ・コード』に似てるなぁ(-"-
なんて思いながらダラダラと読んでいたんだけど、中盤から急に面白さが加速。
先が気になって仕方なく、寝る間も惜しんでどんどん読んでしまった。
(その割に、読み終えるまで時間がかったが・・・^^;)。

『ダ・ヴィンチ・コード』に似てるなぁなんて思ったわけだが
本当はこの『天使と悪魔』が先で、
『ダ・ヴィンチ・コード』の方が後に出版されている。
そのせいかどうか分からないけど、
物語の運び方は『ダ・ヴィンチ・コード』の方が巧いと思った。
『天使と悪魔』はどこか強引というかなんというか・・・。
有り得ない展開が目白押し。
(有り得る展開ばかりだったら小説として面白くもなんともないのだが)

ストーリーも案外先が読めちゃったりして、
「あ〜、多分こうなるね」と予想したとおりの展開になったりして
ただ1カ所のある部分以外は、思ったほどの意外性はなかった。

てゆーか、それもこれも文庫本の巻頭に付いてるカラー写真や地図のせいだ。
あれを先に見ちゃったら物語の展開がおおかた予想ついちゃうじゃんね(^^;。
親切のつもりなんだろうけど
もうちょっとそこらへん考えて《本》にして欲しかったよ。

天使と悪魔 (上) (角川文庫)

天使と悪魔 (上) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/06/08
  • メディア: 文庫


天使と悪魔 (中) (角川文庫)

天使と悪魔 (中) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/06/08
  • メディア: 文庫


天使と悪魔 (下) (角川文庫)

天使と悪魔 (下) (角川文庫)

  • 作者: ダン・ブラウン
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2006/06/08
  • メディア: 文庫


でもスリリングで面白かったことは確か。
しかし途中があまりにも面白かっただけに、
終わり方が安っぽくてちょっとガッカリしたけどね〜(^^;。
(だってさ〜、普通に考えて
 たったの1日であれほど凄惨な場面を目の当たりにしてきた主人公たちが
 翌朝になってあんなに長閑に朝食摂ってイチャついてられる???。
 ヴィットリアに至っては身内も死んでるってのに^"^;)。

小説にしろ映画にしろ、いや、何事にも言えることかも知れないけど
つくづく物事の《終わらせ方》ってのは大事なんだなぁと思った。


と、まぁ納得できない部分も多々あったが
宗教か科学か、というテーマそのものは非常に興味深かった。
特に、終盤近くでカメルレンゴが大演説をぶつ場面。
ここで「コイツ絶対に怪しい(こいつが全ての黒幕じゃないか?)」と思いつつも
言ってることには一理あると思った。

《神》なんて宗教めいた言葉で表現したり、擬人化したりするから、
自分も含めて胡散臭いと感じるのであって、
この世の中の出来事には科学とか数字では説明できない
人間の力の及ばないところで起こっていることっていうのは
きっとたくさん存在するんだろうと思う。



明日、仕事の帰りにレイトショーを観に行こうと思っている。
原作と映画は結構設定が違うという。
コーラーが出てこないし、カメルレンゴやモルターティの名前も違うらしい。
殺害される4人の枢機卿も服着てるみたいだし(そりゃそっか^^;)。

どうか映画のラストシーンは原作のような茶番でないことを祈りたい(笑)。

というわけで、

《TO BE CONTINUED...明日の記事に続く》(多分多分ウルトラタブン)。
いや、明日帰ってくるのは深夜だから↑明後日の記事、だな(^^;。
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コメント 7

きゅう

最近の話題にあがっていて、ベストセラーにもなっていることから通勤の電車の中で周りを見ると「天使と悪魔」「天使と悪魔」「天使と悪魔」…になっていますね。カバーをつけて表紙がわからない方も多いので「一つの車両に何人の方が読んでいるのであろうか」と考えています。

「ダ・ヴィンチ・コード」の映画を観た後の「よくわからん…」といった感想をいまだに引きずっている私としては「天使と悪魔」は躊躇しています。

仕事中に文書(というほどたいそうなものでもないですが)を書く機会が増えそうなのでポメラを考えて調べていたら、限定の赤が発売されていましたね。
by きゅう (2009-05-27 01:44) 

天使と悪魔

やはり、本を読んでから映画を見た方が解りやすいですよね?
しかし、今から三部作を読む間には映画が終わってしまうと思うので
とりあえず観に行かねばと。109シネマズは水曜日サービスデーだったかなぁ?


by 天使と悪魔 (2009-05-27 07:03) 

はぴまる

名前のところにタイトルを書いてしまいました^^
by はぴまる (2009-05-27 07:05) 

えの

主人は『天使と悪魔』の原作を読まずに映画を観に行ったので、
カメルレンゴが反物質を持って飛んでいくシーンで
「やっぱり自ら犠牲になるのか・・・」と涙していました。
教会の幼稚園に通っていたので、
色々思うところもあったのかもしれません。
「その涙は後で裏切られるんだよ。」と思いながら
横で見ていた原作読破済みの私。
終わった後、主人は「俺の涙を返せ」とつぶやいていました。
でも、はらはらどきどき楽しめたようです。

原作と映画、なんだか色々違います。
「あれ?この人○○○○じゃないの?
この人△△△△△?」なんてことも。

早いところ次作“The Lost Symbol”を読みたいです。
が、アメリカの歴史にあまり興味がないので
‘偉大な作曲家の「事実に基づいた」
フリーメーソンとの関係がメインテーマ’
だという(wikiより)小説を早く書いてくれないかなぁ・・・と。
by えの (2009-05-27 12:02) 

梅屋千年堂

>きゅうさん
やっぱり電車の中は「天使と悪魔」が多いですか。
そしていまどき島崎藤村の「桜の実の熟する時」を読んでいたら
アルフィーファンであることがバレバレでしょうか(笑)。

映画の感想のところにも書きましたが、映画と小説はまったく別物でした。
きゅうさんには、是非とも原作を読まずに映画を観ていただいて
面白いと思ったかどうか、意見を伺いたいところです。
(『ウォーロード』よりもむしろこちらを観ていただきたいです(超小声))。

ポメラ限定カラー、見てきました〜。
しかしなんですか、あの値段は?!。
ポメラの構造を見る限り、あの表のカラーの部分は
あそこのパネルだけ交換すればいいだけなんだから
着せかえ携帯みたいに、あのパネルだけ売ればいいのに〜などと思ったアタシです。



>はぴまるさん
いやっ、原作を読まずに映画を観た方がいいかもです!(笑)。
原作を読んでから行くのであれば、
まったく別のモノを観に行くんだ〜くらいの気持ちで行くのがよろしいかと。



>えのさん
ご主人、あのシーンで涙されていたんですね。
意外に見かけによらず(あっ、失礼(^^;ゞ)涙もろくていらっしゃるんでしょうか。
映画を観て泣ける男性っていいですよね(王子しかり)。

映画と原作、ホントに違いますね。違いすぎです(笑)。

ダン・ブラウンの次回作はアメリカが舞台となると
アタシもあまり興味はないですね〜。
『ダ・ヴィンチ〜』と『天使と悪魔』は、元々イタリア・ルネサンス芸術好きで
ある程度予備知識もあったのでかなり引き込まれましたが・・・。

by 梅屋千年堂 (2009-05-28 02:50) 

えの

えぇ、ホント見かけによらず・・・。
号泣とまではいいませんが、静かに涙するというよりは、
しゃくりあげるレベルまでいっておりました・・・。
by えの (2009-05-28 10:05) 

梅屋千年堂

>えのさん
いやー涙するご主人、実にステキです。感受性が豊かな証拠ですよね。
でも原作を読んでいたらあのシーンは絶対泣けませんよね(^^;。
「なーに自演しちゃってんのカメルレンゴ」と
ちょっとむしろシラ〜ッとしてしまいます(笑)。
・・・やっぱり原作読まずに観るのが正解かも?!。

by 梅屋千年堂 (2009-05-28 23:13) 

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