SSブログ

テラビシア原作本 [READING]

2日前に読み終わったのだけど、映画同様やっぱり号泣(^^;ゞ。
大したネタもないので読後感想文をツラツラと。
(大して面白い記事ではありません^^;)

以下、ストーリーに関するネタバレあり。
これから『テラビシアにかける橋』を観に行く予定の方、
あるいは原作本を読もうと思っている方はご注意ください。

読み始めたのは映画を観る数日前。
人一倍読書スピードの遅いアタシ。
大きな文字の児童書なのにもかかわらず、
前半は職場での昼休みと、就寝前のちょっとした時間を利用しチマチマと、
そしてラストの5章はこないだの休みの日に一気に、
トータルで2週間近くかかってやっと読み終えた。

結末は分かり切っているのに
やっぱり“悲劇”以降は涙なしには読めなかった。
主人公にとっての《最高にいい日》から、
一気に奈落の底へ突き落とされるその場面は
まさに“お涙頂戴”以外の何物でもないのに、まんまと泣かされた。


原作者のキャサリン・パターソンの実の息子が脚本を手掛けただけあって
映画は概ね原作に忠実である。
けれど、意外なことにジェシーが失くしたお父さんの鍵束を探す場面や
レスリーが教会でバッグの中に集めた“光”をテラビシアで放つ場面は
映画のオリジナルだった。

そして当たり前といえば当たり前だけど
原作の方が、登場人物のキャラクター設定が細やかだ。
特にレスリーの両親がどんな人々か、ということが
映画ではそれほど明確にされていないけど
原作の方はそのあたりが結構細かく描かれていた。
逆に、ジェシーのお父さんに関しては
映画の方がより《いい父親》らしく描かれていた気はしたけれども。


映画では、“悲劇(つまりレスリーの死)”以降
彼女の姿はまったく画面には現れなくなる。
ジェシーと両親がレスリーの家にお悔やみに行ったときに
棺桶に横たわっている姿すらも映らないし、回想シーンすらもない。
それによって、ある日突然大事な人を失ったジェシーの心境を
映画を観ている者が共感出来るように、作り手が意図したのかな?
などと勝手に思っていたのだけど
原作では、なんとジェシーが最後の別れを告げるのを待つこともなく
レスリーの遺体は早々と火葬されてしまっていた。

これがまたジェシーを突然襲った空虚感を増大させていて
読んでいてなんともやりきれない気持ちになってしまった。

ラストシーンも、映画は原作に忠実だったので
やっぱりちょっと「うーん・・・(-"-?」という感覚は否めない。
《訳者あとがき》に、著者が何故そういう結末を選んだのかが説明されているけど
今ひとつ納得のいかないアタシ。
映画も原作も、それまでシーンで号泣してたのに
このラストにくると、なんか妙にテンションが下がるのだった(^^;。


そういえば、映画のパンフレットに
『“テラビシア”とは現実から一時逃れたいときに行く世界。
 大人にも子供にも、逃げ場所・隠れ場所を持つことは大事なことで
 もっと大事なのは、そうした逃げ場所からもう一度現実に戻ってくることだ』
みたいなことが書いてあった。

一時的に頭の痛い現実から逃れ、
そこで元気や勇気をもらって現実に戻ってくると。
その場所が“テラビシア”だというならば
アタシの“テラビシア”は、紛れもなくTHE ALFEEのライブだな(^^;ゞ。

テラビシアにかける橋 (偕成社文庫 3264)

テラビシアにかける橋 (偕成社文庫 3264)

  • 作者: キャサリン・パターソン
  • 出版社/メーカー: 偕成社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本



---------------------------------------------------------------
《オマケ》
THE ALFEE OFFICIAL SITEで
3/19リリースの新曲『Lifetime Love』のジャケ写が公開されたけど・・・

おおお〜・・・なかなか良いではないか!。
実を言うと、ボーナストラックの内容を知っても

「う〜ん、1枚でいいかな(買っても2枚だな)(^^;ゞ」

なんて思っていたんだけど、
ジャケット見たらなんか3枚とも欲しくなってきたぞ(ヤバイ)。
アルバム『ONE』(デカジャケver)のジャケ写以来、
そしてシングルでは『100億のLove Story』以来の、
ちょっとグッと来るジャケットだぁよ!。

前回の“Dear My Life”のジャケットがかなり「・・・(・o・;)」だったので
何故か妙にホッとしているアタシである(超小声)。


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

なおち

>前回の“Dear My Life”のジャケットがかなり「・・・(・o・;)」だったので

私も今回のジャケ写にはかなり安心しました(^^;)
CW曲では通常版2が魅力ですが、ジャケ写では通常版3がかなり
かっこいいですね(^^)・・・あ、でも梅屋千年堂さんにとっては通常版1
も魅力かな。やはり3枚共ご購入でしょうか?

ところで今回はPVのDVDはないんでしょうかね。ギターソロでたかみー
に翼が生えるのが結構好きなんですが(^^;)
by なおち (2008-02-13 15:38) 

梅屋千年堂

>なおちさん
確かにアタシはナショジオ風の“通常盤1”が一番好きです(^^ゞ。
正直ボーナストラック“聖夜”はいらんと思ったのですが(小声)
なんとなくジャケット全部揃えたい気がしてきてしまいました。

DVD付きはないのか?。
アタシはこのジャケ写違いの3枚が全て“通常盤”となっているのが
ものすごーーーく気になっています。
まさかこの他にDVD付きの“初回限定版”が出るんじゃなかろうな???。
(というわけで予約はもう少し先延ばし^o^;)。
by 梅屋千年堂 (2008-02-13 19:40) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0