SSブログ

ネバーランド [Music,Movie&Musical]

先日WOWOWでオンエアされた『ネバーランド』。
録画しておいたのを今日時間が出来たので観てみることにした。

この映画は、公開当時から気にはなっていて、
観に行った人の話を聞いても「良かった」という意見が多かったので
劇場に観に行こうかどうしようか迷ったのだけど
結局行かずに終わってしまったという映画の一つだった。

『ピーターパン』の作者、ジェームズ・バリが
公園で出会った未亡人とその息子達との交流を通じて
『ピーターパン』という芝居を完成させるまでを描いた物語である。

想像力を総動員して子供たちと遊び、
父親のように(いや、父親と言うより友達か?)慕われるバリ。
未亡人の母(つまり子供たちの祖母)からは迷惑がられているけど
この一家に囲まれている時は幸せそうなバリ。
その一方、実は自分の奥さんとの関係はもう冷えに冷え切っている。

しかし未亡人一家との楽しげな時間も長くは続かず
完成した『ピーターパン』の初演の日、
未亡人は病に倒れてしまう・・・。

映画の冒頭で
“事実に着想を得た物語”という字幕が出てくるので
どこまでが実際にあったエピソードなのかわからないけど、
未亡人の三男で気難し屋のピーターを通じて
こんな風にして『ピーターパン』が誕生したのかと思うと興味深い。
『ピーターパン』が最初から芝居の脚本として書かれたとも知らなかった。
そしてその芝居の初演当初から
既にピーターパンがワイヤーで吊られて空中遊泳していたとは!。
20世紀初頭の観客達はさぞかし驚き、感動したんじゃないだろうか。

主演のジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレットを始めとする
役者陣の演技は最初から最後まで抑え気味で
静かに静かに物語は進んでいく。
(なので観ている途中で何度か意識不明になってしまった^^;)。
そうそう、あのダスティン・ホフマンも出ているんだけど
ボーッとしてたらダスティン・ホフマンだと気付かないんじゃ?と思うほど
これまた“ダスティン・ホフマン”を消した演技をしていて
やっぱり彼はスゴイ役者だ〜!と感じた。
未亡人の三男・ピーター役の少年の演技も上手でビックリした。


バリが子供たちと遊んでいるシーンに
想像の世界の映像が差し挟まれるんだけど
その時の映像や音楽も決して大袈裟な感じはなく、
あくまでも淡々としている。
でもその映像はとっても美しい。

かねてより、アタシは
「ジョニー・デップの顔って格好いいんだけど
 なんか作り物っぽくて面白いよな〜(^o^;」
(これまでに出演してきた作品のせいもあると思うけど・・・)
と思っていたんだけど、この作り物っぽい感じがまた
この作品の映像美ととてもよくマッチしてると思った。
いや〜、ホントにジョニー・デップっていい役者だ。

物語のラストは、単純といえば単純すぎるくらいに、
もう素直に感動できる終わり方になっている。
悲しい別れもあったけど、概ねめでたしめでたし。

ドキドキハラハラはないけど、心温まるいい映画だった。

ネバーランド

ネバーランド

  • 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
  • 発売日: 2005/08/03
  • メディア: DVD


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0